暑さにやられているaoikaraです。
夏が本気出してくる~。
熱いのはオリンピックだけでいい!
さて、今日のテーマは
ややこしい言葉の使い分け
第2弾です。
前回の記事で解説した使い方がわかりにくい言葉の使い分け、の続きをご紹介します。
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それでは、どうぞ!
5.こわい(怖い、恐い)
怖いと恐い、実は意味は全く一緒です。
違いは誰が「こわい」と思っているのか、ということです。
怖いは主観的。
自分だけが恐怖を抱いている対象に対して使います。
たとえば「うちのお母さんが怒ると怖い」「受験に落ちてないか怖い」など。
恐いは客観的。
誰もが恐ろしいと思っている対象に対して使います。
たとえば「幽霊・おばけが恐い」「恐い顔をしている」など。
なので基本的には怖いを使うようです。
まとめると…
- 怖いは主観的な恐怖。常用漢字でよく使われる。
- 恐いは客観的な恐怖。
6.しゅし(趣旨、主旨)
似ているようで全く違うのが趣旨と趣旨。
趣旨はその文書や話、活動などの目的や狙いを現しています。
趣味嗜好や考えていることなど、その人自身の考えも入ります。
主旨はその考えや計画の中心となるものを現しています。
あくまで物事のテーマなので、考えや趣向は入りません。
たとえば「夏の食中毒」についての講演では
その危険性や予防法など、テーマである食中毒が主旨。
「これから暑い季節だから予防してほしい」という目的が趣旨ですね。
まとめると…
- 趣旨は行動や考えの目的やねらい。
- 主旨は物事の中心。テーマ。
7.とる(取る、摂る、採る、捕る、執る、獲る、穫る)
とる…漢字ありすぎじゃない!?
これは熟語で考えるとわかりやすいようです。
- 取る…取得する。手に持つ。
- 摂る…摂取する。
- 採る…採集する。採用する。
- 捕る…捕獲する。(動くものを)捕まえる。
- 執る…執事、執務、執行(処理する、仕事を進行させる、運用させる)、筆を執る
- 獲る…獲物をつかまえる。(けものへん)
- 穫る…収穫する(植物など)
かなり限定的に使われている「とる」が多く、それ以外は取るだと覚えておくとわかりやすそうです。
8.のぼる(上る、登る、昇る)
どれも上へ行く、という意味合いがある上る、登る、昇る。
上るは一般的によく使われます。
上へ向かうとか、一歩一歩上へ進んでいく様子を現します。
階段を上る、坂道を上るなど。
登るは意図的に、踏ん張って、途中に注意を向けるなどして上へ進むことを現します。
山を登る(登山)とか、壇上に登るとか(登壇)、マウンドに登るとか。
昇るは自然に上に行くことを現します。
空中に浮いている月が昇る、太陽が昇る、煙が昇るなどがそうですね。
また、地位に昇り詰める(昇進)にも使われます。
また下から上へ勢いよく昇るとき(エレベーターで昇る)などもあります。
上るや登るが見える物・わかりやすい物(階段、山)、に対して、昇るは見えないもの(空中、地位)というイメージがわかりやすいですね。
まとめると…
- 上るは一般的。迷ったらこれを使えば間違いない。
- 登るは大地を踏みしめるイメージ。意図的。
- 昇るは自然、地位など漠然としている物。勢いよく上に行くとき。
とまあ、今回はこれくらいです。
全開よりはわかりやすかったかもしれません。
迷ったときはこの記事を見ようっと。
さて、次回で最終回!(早い)
詳しく解説しますのでお楽しみに。
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