生まれたときは女で、自覚も女、男の人が好き、というノンケのaoikaraです。
今日はそんな性の話。
テーマは
性同一性障害の受刑者
です。
先日、こんな記事を見ました。
男性として生まれながらも女性として生きる性同一性障害の受刑者が、男性の刑務所に入れられてしまった、ということのようです。
性別適合手術は受けたものの、戸籍変更のために必要な希望する性別に合わせた性器を作るのには心臓の負担で断念し、戸籍は男性のままだったのだとか。
戸籍が男性なら男性の刑務所に入れられてしまうでしょうね。
そのため自覚するせいである女性刑務所に入れてほしい、男性刑務所だとしても
ホルモン投与で女性的な体つきのため他の受刑者から性暴力を受ける恐れがあるとして、夜間のみ単独室で過ごせるよう要望。ホルモン投与の継続▽丸刈りを強要せず、女性用下着の着用を認める▽入浴や着替えなどの際は女性職員が対応する――などの措置を求めている。
とのことです。
そもそも「犯罪を犯したのが悪い」という意見
この人は同居していた男性を傷害致死で殺しているんですよね。
そして懲役7年の刑に処せられているようです。
そういうこともあり…
- 犯罪を犯さなければ良いわけで自業自得
- 戸籍が男なら制度上仕方ない
- 人を殺しておいてどうなの?
という意見も少なくはないようです。
受刑者にも人権はあるわけで
人の命を奪って相手には人権どころかもう何もなくても、犯罪者には人権があります。
納得できない気持ちもありますが、そういう法律です。
戸籍はやむをえない事情で男性となっているけれども、それ以外はほぼ女性。
だとすれば女性側の刑務所に入れるべきだとは思いますが、それはそれでまた難しい問題が発生するでしょうね。
自分だったらどういうことなのか、置き換えて考えてみると…
私はセクシャルマイノリティではないので、もし刑務所に入れられた場合どういうことなんだ?と想像するのは難しかったです。
しかし、感覚としては女性なのですからそれは私も同じ。
自分に置き換えて考えてみました。
当事者の状態はというと…
男だらけの刑務所に入れられる
- 丸刈りにされる
- 下手したら同室(下手しなくても同室)
- 看守も男だらけ
- 着替えとかトイレとか男だけ
- 女性用の下着も着けられません
こ、怖い。
こんな環境にいたくないですね。
でも、犯罪を犯したんですよね。
でもでも、自覚している性と違う刑務所に入れられることで、二重三重に刑を科せられることがそもそもおかしいし…。
でもでもでも、犯罪はそういうリスクも伴っているってことですよね。
生活を制限されて、自由に生きられないわけですから。
でもでもでもでも、それで自分の性まで奪われて良いのかというとまた難しいところで…うーん。
ホルモン投与は持病の薬を飲んでいる感覚か
ホルモン投与されないと男性の体に戻ってしまうというのは、性同一性障害の人にとっては耐えがたい苦しみでしょう。
ホルモンバランスが崩れると体調も悪くなりますしね。
それを考えてみると、私でいうなら持病の薬を飲んでいる状態、と考えると近いでしょうか。
そういえば、一般の人でも持病の薬って刑務所に持ち込めるの?
調べてみると
- 刑務所経由でかかりつけの病院から薬をもらえる
- もとの病院ではもらえないが、刑務所の病院で診察し処方してもらえる
という情報がありました。
ちなみに税金でまかなわれているそうです。すごいことですね。
だとしたら、薬を買う金がないから犯罪犯して刑務所入るとかもする人もいるのでしょうか。
住む場所なくて、盗みなど軽い犯罪をして刑務所に入ろうとする人はいる、という話は聞いたことがありますけどね。
話がそれました。
ホルモン投与っていうのは、女性で言うところのおしゃれとかではありませんよね。
本来もらえるべき性の権利を受けているということ。
持病の薬がもらえるように(性同一性障害が病気だというわけではなく)、認められるべき、という意見もわかります。
しかし、犯罪を犯した時点でそれは手放したということなのではないか、という思いもあります。
人生を破滅させるかもしれない
知り合いがみんな離れていくかもしれない
家族に迷惑を掛けるかも知れない
そういった失われるもののなかに「女性として生きるために必要なこと」もあったと思うのです。
それを手放したのは自分自身なのではないかな、とも思ってしまいます。
どこまで認められるべきなのか
仮に性同一性障害の人が自分の希望とする性の刑務所に入れてもらえるとして、その基準をどこにするのかというのは難しいですよね。
基準にしてわかりやすいのが「戸籍」でしょう。
しかし、今回のように戸籍の性別を変える基準にひっかかって、変えられない人もいます。
▼参考サイト
戸籍がなくても治療を受け、性別適合手術をし、普段も女性として生活していた。
いわゆる実歴があるわけですよね。
しかし、その実歴をどう認めるのかは難しい。
性同一性障害という時点で本来はその性に合った場所があると思うのですがね。
うーん、でも刑務所で「女性としての自我が芽生えた」とかいって、女性刑務所に入ろうとするとか利用する人もでてきたら大変ですよね。
それはそれで問題で、でもそのために性同一性障害の人が虐げられるのかというとそれもおかしな話で…うーん。
「セクシャル・マイノリティ」の刑務所があればいいのでは?
ホルモン投与などの問題はありますが
自覚していない性の刑務所に入れられるのはどうなのかな
とは思います。
そもそも性別って男と女だけではありませんよね。
セクシャルマイノリティもいるのが当たり前。
だとすれば、セクシャルマイノリティの人の刑務所もあればいいのかもしれません。
とはいえ、分類が細かいですよね。
というLGBTがあります。
そして、
- 生まれたときは女性で女性が好き。
- 生まれたときは女性だけど男になりたくて女性が好き。
- 生まれたときは女性だけど男になりたくて男性が好き。
同じ女性で生まれてきても、この人たちはみんな違うわけですよね。
と考えると、そこでも刑務所分ける…難しいですよね。
まずは犯罪を犯さないことだよね
「そもそも犯罪を犯さなければいい」
のはたしか。
それが絶対。
しかし、結論をそこにして問題解決しないのは意味がありません。
LGBTの当事者の方もそうだし、そうでない私のような人間も、どうしたら良いのか考える問題だなと思います。
刑務所だけでなく社会全体で性を別ける必要はなくて、いろんな性を受け入れていければ、自ずとよい解決法には近づけるのではないでしょうか。
刑務所の実情はホリエモンに聞いてみるべし。
LGBTとは、と学びたい方におすすめです。
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aoikara