昨日、AKB総選挙がありましたね。
指原莉乃さんが2連覇達成だとか、小嶋陽菜さんが卒業だとか、いろんなニュースが飛び交いました。
私はAKBのファンではありません。「この子かわいいな~」と何人かのメンバーの顔がわかる程度です。でも、気になったので総選挙の様子は見ていました。
いろんな人が喜びや悔しさをスピーチしていましたが、そのなかでも印象に残ったのが14位にランクインしたAKB48の岡田奈々さんのスピーチでした。
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私は機能性低血糖症と診断されました。そしてそこから、摂食障害、過食嘔吐を引き起こしました。なかなか言えなくてごめんなさい。これを言ったら嫌われちゃうんじゃないかとか、そういうことばっかり考えてたけど
引用: 【AKB総選挙】指原莉乃が史上初の連覇 「私を1位と認めてください」(テキスト中継)
この子が休養した、という話は知っていました。そしてすごくすごく真面目な人なんだということも。
この後のスピーチでは、自分を変えたくて形から入りたくて髪の毛を切ったという話もしていました。これだけ真面目だからこそ、悩んでしまうんだろうな、考えすぎてしまうんだろうな、自分を追い詰めてしまうんだろうなと感じてしまいました。
この子だけではなく、AKBグループにはそういう真面目な子がたくさんいるのでしょう。
結果が出たら「やっと認められた」と思えるのかもしれませんが、順位に満足できなかったり、順位を落としてしまったり、得票数を落としたり、ランクインできなかった子もいるでしょう。
真面目な人であればあるほど「なんであの子がランクインできるの?」「私の方が頑張ってる」と思ってしまうでしょうし、そう思ってしまう自分自身が一番許せないと、自分を責めてしまいそうなのです。
ランクインしている子のスピーチでも「私はAKBに全てを捧げている」「人生を懸けている」という人がとても多かったです。
若いから目の前がAKBグループだけになってしまうのはよくわかるのですが
「世界はAKBだけじゃないんだよ」
と言いたくなりました。
AKBとしてアイドルをやっている以上、そこで結果を出したいのは当たり前でしょう。でも、そこで認められなかったからと言って、人格の全否定されているわけじゃないんです。
むしろ、総選挙でランクインできるとか、通常のCDで選抜入りできるとか、握手会で人気だとか、それが“認められる”ってことではないと思うんです。
もちろん、そこで活躍できる人は素晴らしい人だとは思います。でも、活躍できないからといってダメ人間じゃないよってことで…。
こんなに若くてキラキラしていて、かわいくて、まっすぐに努力できる子ならどんな世界でも活躍できると思います。本人はAKBという世界で活躍したいのかもしれませんが、もしかしたらもっと花開くところがあるかもしれない。
AKBに全てを懸けているからそれがダメなら私ってダメなんだ、と思い詰めすぎると自分を苦しめちゃうんじゃないかな、と感じてしまいます。高橋みなみさんの「努力は必ず報われる」も、今の努力がAKB以外で報われることだってあると思うんですよね。
AKBのために頑張ることはとても素晴らしいと思います。人が頑張っている姿はキラキラしてとても美しいものです。
そこを否定するつもりはさらさらなくて、でも思い詰めて自分を壊してしまわないように「AKBだけじゃない。それ以外の世界だってたくさんある」と心に逃げ場を作っても良いんじゃないかな、と思っちゃいます。
学校という環境が合わなくて、不登校になったりやめてしまう人にも「学校だけが全てじゃない。世界はもっと広い」と言葉をかけることがありますよね。それと同じような気持ちです。
それに「私はAKBに人生の全てを捧げると決めている」とスピーチしていた前田敦子さんも、もう元メンバーで女優さん。違う人生だって堂々と歩んでもファンはずーっと応援してくれていますよね。
真面目なアイドルがファンを思うが故に、自分に厳しいが故に、自分を追い詰めてしまわないように。若い女の子たちのポテンシャルはものすごく高くて、AKB以外の世界でも活躍できる可能性を秘めているんだよ、と言いたくなりました。
aoikara
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