photo by Madilyn Peiper
いつの時代もぶりっこは女性から嫌われ、男性から好かれている。まあ女性でも嫌いじゃないよという人もいれば、男性でも好きじゃないよという人もいるだろう。
しかし、それが多いと言うことも事実。いったいなぜなのか？
女は都合の良さが嫌い
小学5年生くらいになってから、急に女子は同じ女子の中のぶりっこを嫌いになる。「ぶりっこうざいよね」と言い出すのもこの頃だ。そして、現在に至るまでぶりっこは女性から嫌われている。
ぶりっこをする子というのは、女子の間では普通なのに、男子の前だとかわいこぶりっこするということが多いのだろう。それが大人になってからも同じことをしている。男女で顔を使い分けているその都合の良さが腹立たしいのではないだろうか。
男性の前でかわいこぶりっこすれば、それが好きな男性は当然チヤホヤするだろう。こんなの都合良く演じているだけなのに、騙される男に対してもまたイライラするのだろう。
男はかわいい子が好き
では、なぜ男はぶりっこをチヤホヤするのだろうか。今一度考えて見て欲しい。男がチヤホヤしている女の子はみんなかわいい子ばかりではないだろうか。
そう、実はかわいくないぶりっこに男性は見向きもしていないのだ。かわいい子がするからこそぶりっこはかわいいのである。つまり、男性はぶりっこが好きなのではなく、ただ単にかわいい女性が好きなのだ。
さらに、自分に対してぶりっこするということは、よく思われたいということ。もしかして、自分に気があるのかもしれない。などと思うと、ぶりっこしてる姿もかわいらしく見えてしまうのかもしれない。好意を寄せられていると思うと男性は悪い気はしないものだ。
男女はぶりっこの見方が違う
そう考えると、女はぶりっこの内面を見て、男はぶりっこの外見を見ている。見方が違うわけだから、そりゃあ感じるものも違うわけだ。
だからといって「女って裏ばっかり見て怖いな」とか「男は外面しか見てなくてバカね」とかそういう話ではない。
では、男女を入れ替えてみたらどうだろう。最近はかわいい系男子ともいえるような女子よりかわいいのではないか、というような男性が多い。
女性にとっては「かわいい！」「逆に守ってあげたい！」「むしろ私よりキレイ！」と鑑賞の対象になるだろう。しかし、男性にとっては「軟弱」「女々しい」「男のくせにぶりっこかよ」と言われるかも知れない。
ね、これが男女逆のぶりっこ。お互いこういう風にぶりっこを見ているのだ。
ぶりっこの心情とは？
では、なぜぶりっこをするのだろうか。私が考えるに「男性に好かれたい」「ぶりっこがラク」「そもそもが素」という理由があると思う。
男性に好かれたい
「男性に好かれたい」というのはかわいい女性が使う上級テクニックだ。自分がかわいいということを自覚して、なおかつその魅力を最大限発揮するにはぶりっこが有効だとわかっている女性なのだ。
むしろ、それはどんどん有効活用するべきだ。かわいい子がかわいいとアピールして、何が悪いのか。ネコがごろごろにゃーとか動いて「かわいい」と言われるのと一緒だ。あざとさは理解したら発揮すべきなのだ。
ぶりっこがラク
「ぶりっこがラク」というのはもう慣れてしまった女性だろう。ちょっとアホの子、天然、そういう女性は隙があって好かれる。賢くて知的な女性より、ぶりっこの方が一緒にいてラクだと思われるのかもしれない。
ぶりっこもそれに気づいていてその方がラクになってしまっているのだ。面倒くさい女じゃないですよ、という体の方がラクだったりするのだから。
そもそもが素
「そもそもが素」というのはもうそういう人だ。ぶりっこキャラかと思ったらただのそういう人だったというだけのお話。
ぶりっこを全うするとどうなるのか？
いわゆる、そもそもが素のぶりっこというのはぶりっこを全うしている。私が思うに芸能人で言うところの小林麻耶さんがそうなのではないかと。
ぶりっこを全うしていると、女性は「ああ、もうそういう人なんだ」と逆に尊敬する。逆に男性は「ああ、もうそういう人なんだ」とちょっと引いてしまう。
ぶりっこが嫌いなはずの女性と好きなはずの男性の感情が逆転してしまうのが面白い。本物のぶりっこより、本物じゃないぶりっこがぶりっことして認められているのか。なんだかごちゃごちゃだ。
おわりに
ぶりっこを見て、イライラする！という人もいるかもしれない。そんな人は猫のぶりっこを見よう。心がとっても穏やかになるはず。そう、猫は世界平和への第一歩。猫こそ正義。
photo by hehaden
みんな、猫を見よう！
あれ、私どんな話をしていたんだっけ？
aoikara