先日、こんなニュースが話題になりました。
大学生になってマンションで一人暮らしをして、「誰にも甘えられない環境」に身を置きたいと言っていながら、親から13万円仕送りしてもらっていて
「甘えてるやないかい!」
ってツッコまれてしまって炎上したという話です。
発言の何が問題なのか
仕送りはまだわかる。「誰にも甘えられない環境」発言はNG。
おそらく13万円(家賃込み)で仕送りしてもらっていること自体は問題ではないんですよね。そういう人はたくさんいるし、私も学生の頃は家賃込みなら似たような金額を仕送りされてたと思います。私においては中退までしてるし、甘え中の甘えまくりです。
親に経済的に甘えて大学に通わせてもらっていながら
「誰にも甘えられない環境に身を置きたかった」
って発言が問題なんでしょうね。
彼の真意がわかる気がする
あくまで私の想像ですけど。おそらく、発言をした彼は大学に入る前にもっと甘えていたんだと思います。親や保護者に経済的にも頼ってたし、家事も全部やってもらってたし、精神的にもいろんなことを助けてもらってたのかなと。
という前段階があると、一人暮らしをして、100%生活費を出してもらっていたうちの何割かを自分がアルバイトで負担して、家事は全部自分でやって、精神的にも離れた。(予想)変化を比較するとこんな感じ
- 家族と暮らす→一人暮らし
- 生活費は全て保護者が負担→生活費の2~3割をアルバイトでまかなう
- 家事はやらない→家事はすべて自分がやる
- 精神的にも頼っていた→精神的に自立
彼にとってはどっぷり甘えていた状況から、少しは自立するようになったと言いたかったのではないでしょうか。どっぷり甘えていた状況から一人暮らしすると、自立したような気持ちになるのもわかります。まあ、あくまで想像ですけど。
たしかに今までと比べれば「誰にも甘えられない環境」であることはたしか。でも、今までと比べればって前提条件がないと、アウト。
親からの13万円仕送り+アルバイト4万=誰にも甘えられない環境って言ってしまうのはちょっと乱暴です。だから、叩かれてしまったんでしょうね。
甘えられない人は「甘える」っていう選択肢がない
本当に“甘えられない環境”にいる人はたくさんいます。奨学金で大学に通って生活費はアルバイトでまかなっていたり、住み込みで働きながら専門学校に通ったり、学校すらも通えなくて家族を支えるために10代の頃からずっと働いていたり。
そういう人達って「甘えられない環境に身を置きたい」じゃないの。
「甘えられない」の。
13万円云々の彼は「甘える」「甘えない」の選択肢を選べるけど、本当に甘えられない人は「甘える」っていう選択肢がそもそもないの。
だから「自立」ではなく「生活」。「生活」しなきゃならないから「甘えられない」。そこが根本的に違うから、親に13万円も仕送りして「誰にも甘えられない」とか言ってたら、そりゃあぶち切れたく人がいるのも当たり前ですよね。
親にどんな形であれ頼っているうちは「甘え」。っていうより、まだ「子供」。「自立」と言い「甘えられない」というなら、本当に親から離れて「大人」にならないといけないのでしょう。
本当に甘えている人間から一言
私はガンガン甘えてる人間で、親のすねもしゃぶりつくしている人間なので、きっと叩かれる側です。それに比べたら彼は甘えてないと思います。きちんとやりくり考えている様子だし、生活費に必要な分はアルバイトもしていますし。
でも、言葉はいろんな人がいろんな捉え方をするものだから、きっと客観的に考えてから発言しないとダメなんでしょうね。形に残るものならば余計に。
私もよく間違いますが、言葉の選び方や使い方には気をつけること。あとはいろんな意味で視野を広げて、自分を評価することも大切かもしれません。あ、あと余裕があるうちに貯金はしておいた方が良いかも、というのが個人的意見。
以上です。
一人暮らしで役立つかもしれない。
私は切実に老後のことが知りたい(しくしく)
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