選挙は行きたくなかったけど、行ってきちんと投票してきたaoikaraです。なぜわたしが行きたくなかったのか、それなのになぜ行ったのか。そして、現在の選挙における問題点について書こうと思います。大々的なテーマは…
衆議院選挙2017
秋の嵐はどうなるかしら。
選挙に行きたくなかった理由
ごめんなさい…面倒
選挙が面倒というよりは、私が出不精。めんどくさがりなだけです。しかも、自分から「でかけよう!」という気持ちがあるわけじゃないのに、強制的に外出することを要求されるのがとてつもなく嫌というか…。
重度のひきこもり在宅ワーカーですね。
「私がいったところで何が変わるの?」
ぶっちゃけ、自分の一票で何が変わるんだろうと気持ちもあります。こうなれば良い、こうなってほしい、という希望はある。でも、それが叶えられるのかなんかわからない。一票を投じたからと言って、自分の状況が少しでも良くなるとは思えない。
じゃあ、投票に行く意味って何だろうと考えると、理由がなくなってしまうんですよね。
「私の一票で運命が変わったらどうしよう…」
逆に、私が一票を投じたことで大きく変わってしまったらどうしようという不安もあります。その決断が間違いだった、というのが国レベルだとしんどいです。
自分が投票した議員が不正とかやってて、それで「投票した人も同罪」とか言われても「いや、そんなこと知ってたら投票しないよ!どうやってわかれと言うんだ!」と思うしかないですし。人を見る目がないと言ったらそれまでですが、2週間の選挙期間でどうやって候補者の人となりを判断しろというのか、という気持ちになってしまいます。
選択肢がない
正直、選びたい人も政党もないんですよね。と言いつつもきちんと投票はしたんですけど。自分なりに支持政党や支持する人がいれば決めるのも少しはラクだろうな~と思うんですけどね。
それでも選挙に行った理由
せっかく権利があるなら行っても損はない
政治家ではない国民なんて、政治に参加する機会はほとんどありません。公的に平等に与えられているのが投票という権利なわけだし、行っても損はないよねと思いました。
「若者がいるぞ!」という主張をしたい
少子高齢化の今、年配の支持者の方が多いわけです。だから、政策も高齢者寄りにはなるでしょう。あとは子供のための政策もある。その中間にいる層(若者~壮年期かな)ってあんまり政策で重要視されていないと思うんですよ。放っておいても何とか生きれだろうな、ってそれくらいで。
だからこそ、一票を投じて20代の投票率を上げることで、世代の主張もできるかなと思いました。今すぐにどうにかこうにかしてほしいとは思わないけど、世代として関心は持ってほしい。子供の未来を作るのも大切だけど、その未来に私たちもいるんだよと。
真面目に考えてみたら投票するのが楽しみになった
前回の記事を書くにあたり、実際に真剣に候補者選びをしてみました。そうすると、政治自体に関心が出てきて、考えてみるのがいろいろと楽しくなったんです。「こういう制度があったんだなぁ」とか「個々の考えはこんなに違うのね」とか。
なので、投票に行くときは割と積極的な気持ちになりました。
積極的に選挙に行きたい!改善してほしいポイント
最終的には選挙に行ったとはいえ、最初からもっと積極的に選挙に行きたいと思いたいものです。そのために改善してほしいポイントを考えてみました。2016年の参議院選挙のときも書いたことと重複する箇所もあります。
▼2016年参議院選挙のときのブログ記事
選挙活動の見直し
選挙活動期間を長くしてほしい
選挙活動期間は2週間。私は倍にしてほしいです。1ヶ月かけて、じっくりと活動してほしい。たとえば1週ごとに活動をかえるとか。
- 1週間は党としての体制、政治家としての指針を構築。
- 1週間で政策のテーマごとに合わせた討論会
- 2週間で選挙カー・演説で地方活動
ふわっと考えてみたのがこちら。準備にもきちんと時間をかけて、自分たちの指針をはっきりとさせてください。そして、次に候補者同士で討論会。テーマごとに(雇用、経済、社会保障、防衛などなど)討論すべきことがたくさんあるでしょう。こうすれば「議員になってから勉強します」とか言う候補は怪しいと思えますよね。
そして、今までの日程の2週間で地方を回ったら良いんじゃないでしょうか。
国民が選挙に向き合える体制作り
みんな忙しいんですよね。演説を聞いてる余裕なんてなかなかないのです。そんな中で「自分の意思を持って投票」なんて難しい。じゃあ、休日に考えたら良いのか。休日は自分のためにあるもので、選挙について熟考する時間ではないです。自分なりの使い方をして良いので、選挙について考えても良いけどそれは強制ではないはず。
だからこそ、仕事をせず選挙を考えましょう、という期間を国が定めたらどうでしょう。仕事は休み。家事や育児とかで休めないってのは課題だなぁ。公的な託児所や家事サービスってわけにもいきませんし…ここは難しいところ。
その期間には地方ごとに討論会とか、弁論大会とかやったら良いじゃないですか。ネット中継で誰でも見られるようにしたりとか。そうしたら選挙にも関心を持てる。
小中学校や高校では、児童会・生徒会選挙でちゃんとみんなが演説を聴く時間が設けられるのに、大人の選挙にはそんな時間がないなんて、せっかく学んだ意味がないです。
政治に参加する余裕を作らないと。まあ、本来はその余裕を作るための政治な気がします。みんなが余裕を持てる社会だと良いのにね。
お金かかりすぎを改善
立候補するのにひどく高い供託金を取るのはやめてほしいです。政治家は金持ちしかなれないのか、って疑問です。具体的にはこれくらい。
- 小選挙区 300万円
- 比例代表区 600万円
びっくりしますよね。しかも、当選したら返還してもらえる。これから国民の莫大なお金を受け取る方々は返還してもらえて、落選した人は返してもらえない、という制度もよくわかりません。
ちなみに選挙活動にはもっとお金がかかるようです。何千万円とかそういうレベル。詳しくは過去のブログで書いたわ。
▼選挙にかかる費用についての記事はこちら
我々は「投票は平等」と教わります。投票は無料だよ、男女も関係ないよ、納税も関係ないよ、とっても平等だよ、と。
でも、立候補するのは全然平等ではないんです。ある程度年を取ってないとそんな大金持ってないし、若い議員は増えないでしょう。つまり、
お金を持っているか持っていないかで、政治に参加できるレベル分けされている
のでしょうね。
これって、すごくバカにされていませんか?本当に平等な選挙、平等に与えられた政治に参加する権利、っていう民主主義っていうならもっともっとお金は減らすべきだと思います。
票の分散が~とかいろいろあるのかもしれませんが、それがそうなら、それも選挙でしょ。結局全然民主主義じゃない気がします。
選挙カー、そろそろやめませんか?
これは個人的な考えです。私は在宅ワークだから、選挙カーが近くまでよく通るんですよね。これがうるさいの。内容なんか入ってこなくて、ただただうるさい。とても頑張ってらっしゃるのはわかるし、その行動は素晴らしいと思います。でも、ごめんなさい、うるさい。
すごく進んでいる時代なのに、選挙カーってものすごく前時代的に感じます。でも、テレビもネットもなく、情報を入手するのが限られている人たちにとってはまだまだ需要があるんですよね。個人的には嫌だけど、なくすのは難しそうね。
でも、将来的にはなくしませんか?
議員数を減らしてほしい
議員の数が多すぎると思います。国民の数が減っていくのであれば、議員も減らないと。国民の数に合わせた割合で考えないと。議員を減らせば国庫もいくらか浮くでしょう。
「支持政党がない」「白票」を形にできる選挙に
投票率が低い理由の一つに、「白票」問題があると思います。政治に興味があっても選びたい候補がないから意思を持って「白票」にしたいけど、それが投票にいかなかったのと同じ無効票にされてしまう。
白票も一つの意見だと私は思います。選挙に行った意思ですよね。それが何の形にもならないというのは、どうなんだろう。多数決は民主主義の方法の一つだけど、その大前提として少数意見も尊重して、多数派として納得させないといけない。だから、白票で議員数を変えるとか、そういう工夫があっても良いのではないかな。
それに日本の投票率は50~60%。投票に行かない人もサイレントマイノリティーではないんですよね。少数派だけど、言い切れない。十分にその声にも耳を傾ける必要があると思います。政治に関心があって白票を投じる人と、政治に関心がなく選挙に行かないという人と区別できる制度があると良いですね。
「公約支持」投票
これは以前も書きました。人や政党ではなくて、公約を支持する仕組みを作ってほしいです。最近は公約違反を避けたいのか知らないけど、ふわっとした公約が増えましたね。「みんなが笑顔で過ごせる未来」とか、例えばですけど。
これが文学とかJ-POPとか標語なら、みんなの想像を膨らませて良いのかもしれません。しかし、政治は生活を決めるもの、リアルなものではないと意味がないと思います。だから、公約はもっともっと具体的にしてほしいです。その方が考えやすい。
政党でも人でも、自分たちなりの公約を掲げる。その公約にも投票する。得票率が多かった公約は優先的に政治で決めなければならない。こんなルールを作れば、国民はもっと政治に参加できるのではないでしょうか。
政治家と政党だけ決めて、あとはお任せで「投票した責任がある」って言われても、ちょっとぴんと来ません。じゃあ、もっと参加させてほしい!
ネット投票を解禁して!
ネット世代はどんどん広がっていきます。現存の投票の形は残しても良いですが、ネット投票も解禁してほしいです。こうすれば「面倒だから行かない」という言い訳が通じなくなるでしょう。
なかには天候の関係とか、距離的な問題とか、体力的な問題で投票所まで行けない人もいます。家で気軽に投票できるのであれば、そういう人たちの助けにもなるのではないでしょうか。
おわりに
すごく後ろ向きな気持ちだった選挙ですが、やはり政治について考えるという意味ではとても良い機会だと思います。そして、それを語り合えたり、話し合える仲間や同世代がいると良いんだろうな。見渡すと実はたくさんいるのだと思います。
そして、休みの日でも働いている選挙管理委員会の方々、お疲れ様です。本当にいつもありがたい。2週間前に仕事が決まるとかだるすぎるのに、ありがたい。
どんな状況になっても、今のところはこの国で生きていくわけです。この国で自由に平和に生きていきたいという願いはみんな同じはず。それで良い方向に進んで行けたら良いですね。さてさて、この先どうなることやら。
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aoikara