中卒フリーライターほぼ無職。

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下町ロケット2 第3話 ネタバレ 買収話が漏れたー信用調査をどう乗り切る!?

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信用調査をされたことはないaoikaraです。仕事でもプライベートでも、今後もなさそうなフリーランス人生です。

 

というわけで今回のテーマは…

 

下町ロケット2 第3話 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼下町ロケット2 第2話 記事はこちら

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第3話 あらすじ・ネタバレ

新型バルブ

佃製作所では帝国重工の大型ロケット新型エンジンのための、新しいバルブを製作。あとは燃焼試験を残すのみとなり、帝国重工に社長の佃航平(阿部寛)と技術開発部部長の山崎光彦(安田顕)が駆けつける。

 

皆が祈る中、燃焼試験は無事に成功。帝国重工の社員たちが歓喜に沸く。その中には佃の娘・利菜(土屋太鳳)の姿もあった。もちろん佃と山崎も大いに喜ぶ。

 

喜ばない人たち

そんな様子を中継で見ていたのが、帝国重工の常務・的場俊一(神田正輝)。苦々しく「佃製作所ね…」とつぶやく。

 

その佃製作所でも成功の連絡を受け、社員全員が喜んでいた。トランスミッション担当の開発部社員・軽部真樹男(徳重聡)を除いて。同じチームの立花洋介(竹内涼真)は成功を喜びつつ、軽部の冷たい対応にもめげず、「僕らも負けないように、頑張りましょうね」と声をかける。

 

新しい夢

佃と利菜は握手。利菜の同僚が、いろいろ言われて苦労していたと伝え、佃は娘に謝る。が、利菜は気にしていない様子で表情は明るい。

 

やっと仕事が落ち着くわねという利菜に、「いや、実はもう一つやるべきことがある」と佃は明かす。

 

「宇宙の次は大地だ!」

 

買収は結婚

佃は経理部長の殿村直弘(立川談春)を連れて顧問弁護士の神谷修一(恵俊彰)の事務所へ。ギアゴーストの買収の話し合いのためだった。ギアゴーストの社長・伊丹大(尾上菊之助)、副社長・島津祐(イモトアヤコ)、弁護士の末長孝明(中村梅雀)も同席。

 

神谷が買収意向書の内容をギアゴースト側に説明し、これからデューデリジェンスのため最低1ヶ月は買収までにかかるとした。

 

これは企業同士の結婚と言われることもある、と末長が言う。神谷もその例えに乗り、今佃がギアゴーストにプロポーズをして、承諾を得た状態。これからの1ヶ月間は正式な結婚に至るための準備期間。いわば半同棲生活などと説明。思わず佃も「照てれますね!」なんて言う。

 

また、神谷はすでに締結している秘密保持契約書のことも含めて、改めて買収については内密にするようにと念を押す。でなければやっかいなことが起きることもあると。特に影響が大きいのは従業員で、快く思わない人もいると説明。

 

伊丹は社員全員の雇用は絶対にと、佃に強く頼む。佃は「もちろん」と答え、「付加価値のあるビジネスを継続していただきたい!」とも言う。末長はそんな二人の社長を見て、「良い結婚になりそうですね」と言う。

 

佃と伊丹は、がっちりと手を取り合う。終始和やかなムードで話し合いは終わった。

 

原点

会社に戻ってきた佃と殿村。無事に買収も進みそうで、殿村は安心して田植えができると言う。佃は田植えを手伝いたいと申し出る。

 

「トランスミッションで勝負するきっかけを作ってくれた田んぼだ。自分たちが何を目指したいのか、もう一度原点に戻りたくてな」という佃の強い意思があった。

 

社員の不安

伊丹はギアゴーストの社内で、一人書類の確認をしていた。そこに社員の坂本菜々緒(菅野莉央)が呼びに来る。と、そのとき、伊丹の後ろにあるタブレットに反射して、見ている書類が「買収意向表明書」であることに気づいてしまう。

 

が、伊丹は気づいた様子はない。その書類を佃製作所と書かれた封筒にしまい、坂本は一人で動揺していた。

 

その後、坂本は飲み会で、同じ社員の柏田宏樹(馬場徹)にギアゴーストが佃製作所に買収されるかもしれないという話をこっそりと明かす。坂本はこれで会社が生き残れると言うが、柏田の表情は浮かばれない。

 

佃製作所は自分たちと同じ中小企業じゃないかと、上場を目指すと伊丹に言われて社員になった柏田としては納得できない様子。「くそっ」といらだっている。

 

敵の手中

一方、ケーマシナリーの神田川敦(内場勝則)と顧問弁護士の中川京一(池畑慎之介)も、佃製作所がギアゴーストを買収する話を知ることになっていた。ケーマシナリーからの倍賞請求額である15億円の出所もわかった。

 

中川は「たてついたことを後悔させてやりませんとね」と不敵に言う。

 

帝国重工の懸念

佃は宇宙開発部本部長の水原重治(木下ほうか)に呼び出され、佃製作所がギアゴーストを買収している件について本当かと尋ねられる。佃は言葉を濁す。

 

的場常務によると、法務部に内々で情報提供があったとのこと。宇宙開発のキーデバイスとなる会社の問題となると看過できないと、水原は的場から直々に言われていたのだった。

 

水原はギアゴーストが15億円もの損害賠償を抱えていることを指摘し、本当に買うのかと聞く。佃はあくまで自分たちとギアゴーストの話で、帝国重工には関係がないはずだと主張。

 

しかし、帝国重工のリスク管理部門は強い懸念を示していると水原は言う。買収した会社に問題があれば、問題がある企業とされてしまうのだと。

 

もしギアゴーストを買収するのなら、帝国重工の社内ルールに則って、リスク管理部門の信用調査を受けてほしいと水原は言う。新型エンジン開発のためにも「受けていただきたい」とのこと。

 

準備

結果、佃製作所は信用調査を受けることに。財務状況のヒアリングが行われるため、社員達は急遽その準備に追われ、てんやわんや。 

 

経理とは関係のない技術部社員もかり出されていた。軽部は「ロケットチームの問題だろ?いい迷惑だなぁ」といつものようにマイペースに文句を言う。

 

加納は田植えができるかと心配していた。「田植え?」軽部が聞き返す。立花が、殿村の実家の田植えを手伝わせてもらうことになったと説明。立花と加納が行く。

 

加納は軽部も誘ってみるが、「俺はパス」との返事。慣れてきた加納も「ですよねぇ」とつぶやいていた。

 

どこから漏れた?

ギアゴーストでは島津が社員たちにアドバイスをしつつ、仕事を進めている。そんな島津を、柏田がうんざりとしたような恨みがましい目で見ていた。

 

一方、佃は社長室に殿村、山崎、営業第一部長の津野薫(中本賢)、営業第二部長の唐木田篤(谷田歩)といつものメンバーを集める。

 

殿村は、そもそもなぜ帝国重工がうちの買収話を知っているのかと言う。佃も気になったと言う。もちろん誰も外部に漏らしていない。だとすると…

 

恐れていたことが現実に

佃は伊丹を社長室に呼び、帝国重工の信用調査について明かす。伊丹は帝国重工のやり方に青ざめていた。佃は「これが帝国重工のルールだというなら仕方ありません」と苦笑。

 

「ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません」と伊丹は頭を下げる。「頭をお上げください」と佃は言い、信用調査を乗り切れば良いのだからと話す。しかし、伊丹の表情は晴れず、こんなことを言う。

 

「その信用調査、一筋縄ではいかないかもしれません」

 

一筋縄ではいかない男

帝国重工で働く利菜の元に、大柄な男がやってきた。「君が佃さんかぁ」というのが第一声。そして審査部信用管理室の管理員・安本年男(古坂大魔王)だと名乗る。

 

安本は、信用調査で利菜の父親の会社を調べに行くと伝える。従業員200名、年商100億円で「ちっぽけな会社」と評する。利菜はむっとして、技術力は確かで、経営も安定していると反論。帝国重工のロケットエンジンのバルブも、その会社が製作していると主張もする。

 

すると安本は、「それでいい気になって、巨額の損害賠償を抱えた会社を買収しようってわけかぁ」と言う。「中小企業で安定しているところなんてないんだよなあ」とも。そして、利菜に顔をぐっと近づけて、睨みをきかせて言う。

 

「むこうは二度目の調査だからって甘く見ているようだけど、そうはいかない。

 

徹底的にやらせてもらうよ!

 

帝国重工のやり方

伊丹は帝国重工の信用調査はとても厳しいものだろうと言う。その原因の一端が、自分と島津にあるとも言う。「私たちが帝国重工を追い出された人間だからです」と。佃は何があったのか尋ねる。

 

伊丹が帝国重工でいた機械事業部という部署は、業績悪化で存続の危機にあった。そのため、下請け会社にもコストダウンを要求せざるを得なかった。

 

伊丹も、とある下請け会社の会長(中尾彬)にコストダウンを頼んでいたが、帝国重工の会長である藤岡と大学の同窓ということもあり、要求に真摯に対応はしてくれなかった。

 

そんな折、機械事業部にてこ入れとして部長になったのが的場だった。的場から例の下儲け会社のコストダウンについて問われた伊丹は、何度交渉しても話も聞いてくれないと明かす。すると的場は叱るでもなく、「そうか。よーくわかった」と答えた。

 

後日、伊丹は的場と共にその下請け会社に行く。会長はまたものらりくらりと話を交わす。すると的場が「それでしたら、結構です」と言い出した。「長いお付き合いでしたが、今期末までのお取引とさせていだきます」と。

 

さすがに会長も驚いて引き留め、藤岡との関係もちらつかせる。が、的場は「機械事業部のコスト改革は私に一任されておりますので」と意思を変えない。会長は帝国重工の発注がなければ立ちゆかないと、一転低姿勢になって頭を下げる。

 

伊丹としては、お灸を据えるという意味では目的を達成し、今回だけはと許すのではと考えていた。が、

 

「これは決定事項ですので」

 

と的場は切り捨てた。土下座までして会長が頼むも、「自業自得」と的場は一蹴。その会社は倒産した。

 

そんなやり方で、機械事業部は業績を回復させた。自社の利益を最優先し、そのためには非情な手段も辞さない。伊丹はそんなやり方に疑問を感じ、改革案を提案した。しかし、周囲の反発により、機械事業部を追い出されたとのこと。

 

その部署には同じように開発部から追い出された島津もいた。島津はやってきた伊丹に「ここ、帝国重工の墓場だから」と説明する。「いろんな部署で煙たがられて使い物にならないと判断されてここにくる」と。「俺たちは墓場の住人ってわけか」伊丹もつぶやいた。

 

「私たちは結局、帝国重工にとっては何の役にも立たない不良品であしかありませんでした」と伊丹は言う。そんな自分たちの会社を買収しようとすることで、「私のせいで、厳しい対応を迫られるかもしれません。そうなったら…」

 

 「関係ありません!」

 

佃はきっぱりと返す。「相手がどう来ようと文句を言わせません!これは我々が考えに考え抜いて決断したことなんだ!」と。

 

「それにうちには頼れる大番頭がいますから」とにっこりと佃は笑う。その大番頭はである殿村は、噂のせいか大きなくしゃみをしていた。

 

それでも伊丹の表情は浮かばれず、「ご迷惑をおかけします」と申し訳なさそうにうなだれていた。

 

公正に

帝国重工の的場の元に、機械製造部部長の奥沢靖之(福澤朗)がいた。島津を部署から追い出した張本人でもある。

 

佃製作所の信用調査を担当する安本について、企業審査のエキスパートで、自分と同じ大学の後輩だと奥沢は説明。また、奥沢が普段から的場にお世話になっていることも伝えておいてとして、「以後お見知りおきを」とのこと。

 

的場は冷静なまま、「困るなあ。まるで私が君に便宜を図るとでも言っているようだが?」と言う。「大変失礼しました」と奥沢が頭を下げる。

 

「公正ににやればいい。帝国重工のルールに則って、公正に」

 

じっと見ながら的場が言う。

 

パーフェクト?

佃はまたもボウリング。トランスミッション投法で珍しくストライクを取っている。隣のレーンでボウリングをしている島津が、調子がいいですねと声をかける。今日はパーフェクトを狙えそうだと佃も返す。

 

そんな島津は、信用調査のことを気にしていた。佃は大丈夫だと笑顔を見せる。「全てパーフェクトにうまくいく!このボウリングのようにね!」と言って投げるが、1本だけ残ってしまった。

 

なんとも言えず、二人で顔を見合わせて苦笑いする。

 

伊丹の信念

佃は島津の車で送ってもらう。「うちの社屋かなり古いでしょう」と島津は話し出す。社屋は伊丹の父親の会社を引き継いだもの。その会社はなかなか事業がうまくいかず、最終的には社員が3人になってしまった。それでも、伊丹の父は社員に退職金を出して会社を畳んだ。

 

「伊丹君は私に居場所を作ってくれた人です。何よりも人を大事にする人なんです」

 

島津は信頼しきった口調でそう言う。

 

「だからこそ、今自分のせいで佃さんにご迷惑をおかけしていることが、伊丹君にとって何よりつらいことなんです。もしかすると、辞退するなんて言いかねないくらい、追い詰められていると思います」

 

そんな伊丹は一人でギアゴーストの会社におり、悩みうなだれていた。

 

マリッジブルー

佃が家に帰ると、珍しく利菜が酒を飲んでいる。「今日ね、キザでいやみったらしい人にネチネチ言われたの。パパの会社は大丈夫なのかって」と利菜は酔いながら言い、巨額の賠償金を抱えている会社の買収について、本当に大丈夫なのかと厳しめに尋ねる。

 

「いやあ、なかなか難しいもんだな。結婚ってのは」と佃は言う。M&Aは会社同士の結婚だと神谷に言われたと明かす。

 

「ここにきて相手がどうも怖じ気づいてるみたいでな。振られるかもしれん」と佃は言い、実生活の結婚も失敗しているし、どうしたらいいかわからないとも言う。「俺には向いてないのかな、結婚」

 

そんな佃の言葉に、利菜は「バッカみたい」と返す。「あのさ、言っとくけど、パパとママが一緒になったからあたしが生まれたのよ!失敗なんて言わないでよね!」ぷいっと怒って部屋に戻ってしまった。

 

連れて行きたい人

佃製作所では殿村が信用調査での資料をなんとか完成させ、無事田植えに間に合った。ところが持ち帰る書類もたくさんある。「趣味みたいなもん」と殿村は笑う。

 

佃は、田植えについて「連れて行きたい人があと二人いる」と伝える。

 

トランスミッションが目指すもの

殿村の実家がある新潟県燕市にて、佃と山崎、立花、加納がすでに田植えの手伝いに来ている。そこにやってきた二人とは、ギアゴーストの伊丹と島津だった。島津はやってみたかったとうれしそうだが、伊丹は申し訳なさもあってか少し表情が硬い。

 

殿村が作業姿で現れて、「本日はよろしくお願いします」と一礼。苗を運ぶだけかと思いきや、田植機が水田の中で動かなくなってしまった。急遽助けに行こうと、佃が突くと靴下を脱ぎ、ズボンをまくり上げて水田の中に足を踏み入れる。

 

山崎や立花、加納も倣って田んぼの中へ。「私も行きます」と島津も向かう。みんな独特の感触に「うわ~」と声を挙げている。

 

最後に伊丹も同じように、裸足で水田に足を踏み入れる。おそるおそる足を入れると、伊丹はどこか気が緩んだような表情になる。

 

みんなで田植機を運んで来たが、故障の理由はわからない。島津は修理できるかもしれないと言うので、手作業で田植えするチームと、修理チームに分かれることになった。

 

田植えチームは佃に立花、伊丹、そして殿村。腰を曲げながらの作業で、腰痛を感じて疲労感もたまる。殿村はまっすぐにするように指摘。まっすぐに植えていたつもりだったが、ガタガタにずれている。

 

「あっ」と、伊丹が足を取られて後ろに思いきり転んでしまった。佃が手を取って助けようとすると、これまた勢いよく転ぶ。二人の社長が泥だらけになった姿を見て、みんなで大笑いする。

 

島津が田植機を調べてみると、どうやらトランスミッションの問題らしい。部品の一部が破損してベルトが緩み、動力がうまくトランスミッションに伝わっていないとのこと。古い機械だが、買い替える余裕もないと殿村は嘆く。 

 

と、加納が部品を持ってやってきた。島津が「なんとかなるかも」と修理すると、エンジンが動いた。無事に機械で田植えをできることに。やはり手で植えるよりもスムーズに進められる。

 

皆、機械のありがたみを感じていた。そんな中で、伊丹は「改善の余地がある気がします」と言い、実際に動いている機械を見るように言う。田植機を使っていても、まっすぐではなく少し曲がってしまっている。

 

泥の中ではどうしても田植え機と言えども左右にぶれてしまう。その一つの理由がトランスミッション。伊丹はトランスミッションの多少のブレがこんなところに出てしまうのかと、メーカーとして実感していた。

 

さらに、農作業には土を耕すトラクター、田植え機、稲を刈り取るコンバインなど数百万円もする機械がたくさんあるとも伊丹は話す。一生物の買い物だと立花が言う。

 

満足してもらうには課題がたくさんある。農家にとって当たり前の望みだが、当たり前を形にするのは本当に難しいとも伊丹は言う。「だからこそ、挑戦する価値がある」と佃が前向きな言葉を返す。

 

伊丹は苗を手に取る。もう機械が直って手で植える必要はないが、「もう少しだけこの手で植えたいんです」と伊丹は言う。そして、みんなで和気藹々としながら手作業で田植えをするのだった。

 

そんな様子を、殿村の父・正弘(山本學)が見に来た。一緒に来た殿村の嫁・咲子(工藤夕貴)に、「昔は家族総出でこうやって田植えをしたもんだ」と懐かしそうに語る。「今年もうまい米がとれそうだ!」と久しぶりに笑顔を見せる正弘だった。

 

夕方になり作業も終わり、佃は達成感に満ちた表情で苗が植えられた田んぼを見ている。伊丹もやってきて、お互いに泥だらけだと笑い合う。

 

「今日は本当に来て良かった」と伊丹は言う。「佃さんが夢中になる理由が、私にもわかったような気がします」と。「伊丹さん、これからももっともっと一緒に頑張りましょう!」佃が言う。「はい!」伊丹は晴れやかな表情で答える。

 

泥だらけの二人は、希望に満ちた表情で目の前にある広い田んぼを見つめていた。

 

頼みの綱が…

その夜、佃たちは帰宅。翌日は帝国重工の信用調査があるため、殿村も一緒に戻るというが、昼からなので始発でも十分に間に合う。ゆっくりするようにと佃に言われ、殿村も感謝する。

 

翌朝、スーツ姿の殿村は、実家で最後の資料作りをしっかりと終えていた。出発することを父親に伝えようと部屋に行くと、正弘が倒れている。急いで救急車を呼ぶ。

 

会社にいる佃に殿村から電話が入る。正弘がおこなう予定だった手術を緊急でするとのこと。信用調査に殿村は来られそうにない。経理部長は不在とのことで、経理部係長の迫田茂(今野浩喜)が一任されることになった。

 

父の思い

殿村は病室で眠る父のそばにいた。目を覚ました正弘は「何してんだ?」と殿村に言う。「おめえ会社で大事があるんじゃねえのか?行ってやれ」と。

 

しかし、殿村は「行けるわけないだろ。これから手術なんだぞ。少しは自分の心配してくれよ」と弱ったように父親の心配をする。それでも正弘は「行っていってやれよ。お前の居場所はここじゃねえんだよ。おまえはサラリーマンなんだよ。行ってやれ!」と言い…。

 

いよいよ始まる

佃製作所の応接室では、信用調査のための資料をきっちりそろえていた。そして、いよいよ安本を代表とした、帝国重工の信用調査のためのリスク管理部門の社員たちがやってきた。

 

安本に担当を聞かれ、「経理部部長代理の迫田と申します」と迫田が名刺を渡す。「代理?係長?なんですかそれ?その程度の人が応対するんですか?部長クラスじゃないんですか?」と安本はいきなり食ってかかる。

 

佃が部長は所用のため不在と説明するが、「所用で不在とは…なめてるんですか?」とチクリ。「やれやれですね、では始めるとしますか」との安本の言葉で、信用調査は始まった。

 

祈るように

同じ頃、ギアゴーストでは伊丹と島津が末長弁護士を呼んでいた。ギアゴーストの将来に関わることなので、顧問弁護士も同席して待ってもらうことにしたのだった。末長も快く受け入れる。

 

理不尽な要求

応接室に、佃側には佃と迫田が応対。安本は矢継ぎ早に質問し、迫田が細かくきちんと答え、役割を果たしている。

 

一方、殿村は妻の咲子に駅まで車で送ってもらっている。

 

信用調査では、安本がとっておきの切り札を出す。「ところで買収後の長期事業計画、これはどこにありますか?」と迫田は黙ってしまう。念のため確認するが、佃は「そんなもんあったか?」と聞く。リストにはそんな資料は請求されていない。

 

ところが、「私の要求した資料にはちゃんと載ってますけどね」と安本はリストの書類を見せる。一番下に「ギアゴースト買収後の事業計画書」の文字が。しかし、佃側が受け取った資料にはないない。

 

「そんなリストいただいてませんけど」と佃は言い返すが、「書類不備に経理部長不在で、今度は言い訳ですか?舐められたもんですね」と安本はあくまで佃側の落ち度だと言う。

 

「全員呼んできて」安本は唐突に言い出す。「はい?」迫田が聞き返す。「関係部門のトップだかなんだか知らないけど、全員呼んできて。…早く!怒鳴ってばんと机を叩く。

 

迫田が部長たちを呼びに行くが、皆は帝国重工がわざとそんなことをしたと口々に言う。念のため殿村にも連絡するように言うが、さすがの殿村でも頼まれていない資料を今からどうにもできない。営業第二部係長の江原春樹(和田聰宏)が殿村に電話を入れる。

 

帝国重工 vs 佃製作所&ギアゴースト

佃と迫田の他、津野や唐木田、山崎も集められた信用調査。「資料もないんじゃ話になりませんね」と安本は吐き捨てるように言う。佃は謝罪するが、「これだから中小企業は」と安本の毒舌は止まらない。

 

安本は、最大の問題は「ギアゴーストだ」と言う。資産は掘っ立て小屋同然の社屋のみ、15億円の損害賠償まである。そんなギアゴーストでは、伊丹がただただ祈っていた。

 

さらに安本はギアゴーストにあるのは使われていない特許と技術的知見だけとして、15億円を出して買収することに文句を言う。「おたくで技術者が流出したらどうなるんですか?新たな特許侵害が指摘されたらどうなるんですか?罪深い空箱に金を買うのに、虎の子の金を投じようとしているんですよ!」

 

そんな安本に、佃は理解を示しながら、トランスミッションの企画設計を全ておこなえるのはギアゴーストと、そしてエンジニアの島津しかいないとした。それだけ優秀な企画設計と、優秀な人材がギアゴーストにはそろっていると。

 

エンジン一筋でやってきた佃製作所としては、トランスミッションは悲願だと。その両方を手がけられるメーカーになれるから意味があると述べた。

 

しかし、「聞こえは良いが」と安本は鼻で笑う。堅実に経営すべきだと山崎に話を振るが、山崎はギアゴーストの技術力を自分たちだけでは難しいと答える。また営業の津野や唐木田にも話を振るが、大きな買い物だとしても将来性があると二人も答える。

 

「ばかばっかりだなあ…」安本は呆れたように言う。そもそもと、ギアゴーストの伊丹と島津は帝国重工では使い物にならず、お払い箱となった人物だと言う。「二流、いや我々に言わせれば三流の人材ですよ。帝国重工の恥だ」とまで。

 

帝国重工にいられなくなって、泣く泣く起業したのがギアゴーストだと。「資産もない、ろくでもない人間しかいない、損害賠償のかたまりみたいな会社を、佃さん、あなた買うっていうんですか?」安本の問いに、佃は「意向を変えるつもりはありません」と答える。

 

だったらと、安本は帝国重工と佃製作所の取引を見直すと言い出す。「待ってくださいよ」と佃は言うが、「信用判断については私に一任されております!」と安本は相手にしない。バルブシステムの供給リスクありとの所見をあげると延べ、「これは決定事項ですので!」とすでに帰ろうとしている。

 

佃が再考するように願い出るが、安本はさっさと帰ろうとして…と応接室のドアが開いた。そこにいたのは汗だくの殿村だった。

 

 「遅れて失礼いたしました 経理部長の殿村と申します」と殿村は息を切らしながら言う。安本は帰ろうとするが、殿村が引き留める。「おたくの姿勢はよーくわかりました。経理部長は遅れるわ、資料は用意できないわ、うちとの取引を軽んじている!誠意ってものがない!」

 

安本が愚痴り続けている中、殿村はカバンをがさごそとあさっている。そして、「必要とあらば」と買収後の長期事業計画に関しての資料を手渡した。

 

安本は表情が明らかに変わり、「どうして?」と思わず口にしてしまう。「どうして…?」殿村が聞き返す。

 

殿村は、「こちらに不手際がないように」と、他にも必要な資料を大量に用意していた。「考え得る全ての資料を用意しております。御社との取引を軽んじてなどおりません。こちらが弊社の精一杯の誠意です」と伝えた。

 

そして、佃が一歩前へ出て、安本を見て言う。「あなたさっき決定事項とおっしゃいましたが、でしたらわかっていますね。弊社のバルブシステムがなければ御社のロケットは飛ばないということを」安本の表情が歪む。

 

佃は帝国重工との取引がなくなれば、競合との取引を始めるだろうと口にする。安本は慌てたように弁明しようとするが、言葉を発する前に「それに」と今度は山崎が話し出す。

 

「あなたは伊丹さんや島津さんを二流三流の人間だとおっしゃいました。しかし、今回弊社が完成させた新型ロケットエンジンのバルブシステムは、ギアゴーストの助けがあったからこそできたものなんです。

 

一流の帝国重工さんが技術の限りを尽くして作り上げられなかったものを、弊社とギアゴーストが強力することで作り出せたんです!

 

彼等の技術は超一流なんです!

 

佃も言う。

 

「ギアゴーストの伊丹さんや島津さんについて、あなたが知っているのは過去のことだ。でも我々にとって大事なのは、今であり未来なんだ。

 

伊丹さんも島津さんも、確固たる技術力と信念を持って経営者であり技術者なんだ。

 

我々は、彼等と共に未来を切り開こうとしているんだ!

 

安本さん、あなたは一流の目を持っているはずだ。その目で正当な評価を下していただけいただけませんか?うちを、佃製作所を信じていただけませんか?よろしくお願いします!」

 

そういって佃が頭を下げると、社員全員が「お願いします!」と頭を下げるのだった。安本は何か考えているような表情になり…

 

父は強し

信用調査も終わり、殿村は妻から電話を受ける。正弘の手術は成功したとのこと。殿村も安堵し、「親父は強いなあ…」とつぶやく。

 

技術力

帝国重工で働いている利菜の元に、また安本がやってきた。利菜は警戒しているようだが、安本はどこか毒気が抜けた顔でエンジンを見ている。

 

「この新型エンジンを使えば、10億円のコスト削減になるのか」ぽつりと安本がつぶやく。「え?はい」利菜は虚を突かれたように返事をする。「10億円の技術か…」安本は噛みしめるように言い、特に突っかかることもなく去って行く。

 

これからが大事

結果、佃製作所の信用調査は問題なしとのこと。社員全員が喜ぶ。佃は特に流れを変えてくれた殿村に感謝した。

 

ギアゴーストでも、連絡を受けた伊丹と島津、末長が安堵していた。末長もコレまで通りに話し合いを進めるとする。

 

「もう何も心配ないわね」と島津が笑顔で伊丹に言う。「ああ」伊丹も答える。

 

「なんとしてもみんなとこの会社を守るぞ、俺は!」

 

伊丹の強い決意だった。

 

思惑通りには…

帝国重工の奥沢と的場。佃製作所の審査部所見について、「どうしたことか…」と奥沢が困惑しているような意見を述べる。

 

と、偶然に水原と鉢合わせ。水原は的場に一礼。的場は「問題ないなら別にいいじゃないか」と奥沢に言う。

 

水原はすれ違った的場の背中を、じっと見つめる。その的場はあまりにも険しい表情をしていた。

 

内通者の陰

信用調査も乗り切り、うまくいきそうな買収。ところが、佃に神谷から電話がかかってくる。

 

神谷の事務所に集められたのは、佃と山崎、そして伊丹と島津。「こちらのことで」と神谷は設計図が書かれている資料を見せる。なんとギアゴーストの開発情報が外部に漏れていると言うのだ。

 

「お二人にとても近しい人に思わぬ内通者がいるかもしれません」

 

神谷の言葉に、その場にいる誰もが不安に襲われていた。

ーーーーーーーーーー

という話でした。帝国重工の学習能力のなさね!そして、わかっていてもどんでん返しな展開にスカッとしてしまいます。さすが池井戸作品。長くなりましたので、詳しい感想は次記事で書きます。

 

 

 

 

aoikara

 

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