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西郷どん 第9話「江戸のヒー様」ネタバレ ヒー様の正体は?

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ヒー様じゃないけどあだ名が欲しいaoikaraです。親しみを込めて呼ばれる名前って良いですよね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第9話「江戸のヒー様」ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼第8話「不吉な嫁」記事はこちら

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第9話「江戸のヒー様」あらすじ・ネタバレ

江戸へ

西郷吉之助(鈴木亮平)は家族や友人の助けもあり、江戸に行くことになった。薩摩藩主の島津斉彬(渡辺謙)にお供できることは夢のようだった。薩摩の一行は、45日かけて江戸に到着。それでも通常より6日も早く着いたのだった。

 

厳しい掟

吉之助は期待に胸を膨らませて、薩摩藩の江戸屋敷へ。千人以上の藩主がいる。厳しそうな江戸屋敷中尾小姓組組頭の迫田友之進(浜田学)が「一番から順に並べ!」と大きな声で呼びかけている。

 

「一番!」と呼ばれた青年が前へ行き、名乗って「以後お見知りおきを!」と言葉を添える。すると「聞いちょらんことを申すな!」と迫田が締める。

 

「三十八番!」それは吉之助の番号。「三十八番、西郷吉之助でごわす!」と名乗る。「おはんが西郷か?」と迫田が吉之助にだけ話しかけてくる。「名を聞いちょう」と。御前相撲で斉彬に勝ったという話を聞いていたらしい。

 

「ありがたき幸せ!こん命をかけて、お殿様のおそばに…」と吉之助が言うと、「愚か者めが!」と迫田は叱咤。「殿のおそばなど軽々しく言うな!目に触れるのも許さぬ!おまえはただの三十八番じゃ!」と厳しく念押しされる。

 

全員がそろったところで、迫田はにらみをきかせて、真面目に生活するようにと言う。江戸では、薩摩藩士がこのように言われていると、とある戯れ歌を教えられる。

 

飯盛りを 夜っぴき寝かせぬ くつわ虫

そのくせに 花は紅 ものはぶし

 

近所の品川宿で歌われた戯れ歌で、「女郎を一晩中寝かせない薩摩侍。その割りに金の払いはひどく悪い」というもの。

 

酒癖女癖が悪いと悪名がとどろいてしまっていると迫田は怒る。「わいらのこっちゃ!」と竹刀をバンと床にたたきつけて怒鳴る。「門限は暮れ六つ。門限破りは厳しく処罰」と迫田は宣言する。

 

懐かしき友人

 吉之助は屋敷の中へ。人がたくさんおり賑やか。自分の部屋に向かうために上へ。扉を開けると、なかなか広い部屋。壁には地図などが貼ってある。吉之助は座り、寝転び、江戸についた喜びを噛みしめる。

 

すると隣室から郷中仲間の有村俊斎(高橋光臣)と大山格之助(北村有起哉)がやってきた。「待っちょったぞー!」とうれしそうに声をかけて、吉之助も久しぶりの再会を喜ぶ。

 

吉之助は俊斎と同じ部屋で、真下が格之助の部屋とのこと。二人を見て、吉之助は「垢抜けたような…」と見入っている。「そうでしょうともそうでしょうとも!」俊斎は江戸の言葉を使って、格之助に笑いながら小突かれている。

 

吉之助の江戸での生活が始まった。

 

世が変わる

江戸城にて、斉彬は登城し阿部正弘(藤木直人)に会っていた。阿部は二月に再びペルリ率いる黒船が来たと話す。斉彬も蒸気船の燃料を必要としたことを理解し、幕府が下田と函館を開くことを了承したことが気に掛かっている。

 

阿部によると、以前と同じように前水戸藩主の徳川斉昭(伊武雅刀)は打ち払うように断固開国を拒否したと話す。その回想。将軍を交えての幕府に近い者での話し合い。斉昭は黒船を打ち払うつもりだとわなわなと述べている。

 

「戦になれば勝てますかな?」さらりと言った男がいた。話を聞いた斉彬は「その男は?」と正体を気にする。阿部は教える。彦根藩主の井伊直弼(佐野史郎)だと。

 

直弼は水戸だけではなく、ここに集う者全てに勝てる見込みはないと述べる。それならば「開国を受け入れる。天下万民を守るためにはそれしかございません」と淡々と言う。

 

将軍の意思を仰ぐ。話を聞いていた第十三代将軍・徳川家定(又吉直樹)はすっくと立ち上がり、目の前に落ちた豆を拾って食べ、咀嚼したまま何も言わず立ち去る。

 

そこから評議が開国に傾いたと阿部は斉彬に言う。「策もなく国を開くのは愚の骨頂」と斉彬はいい、開国を待たせるべきだと言う。このままでは隣の清国のようにエゲレスに飲み込まれてしまうと。

 

政そのものが改められることになる。「急がねばの…」斉彬は策を前倒しにするような気持ちがあり…

 

無邪気な娘

斉彬よりも先に江戸に来ていた養女の篤姫(北川景子)。斉彬の嫡男・虎寿丸(藤本悠希)と竹刀で遊ぶなど仲むつまじく過ごしていた。斉彬の側室・喜久(戸田菜穂)は誠の姉と弟のようだと二人を微笑ましく見ていた。

 

休憩しながら、虎寿丸は「お父上に会いとうございます!」と喜久に言っている。喜久は江戸についたばかりで忙しいと斉彬の事情を語る。篤姫は黒船が来て江戸が大騒ぎになっていると政の話をする。

 

虎寿丸は相撲がしたいと言い出す。すると篤姫は「私よりずっと強か相手がおりもす」と言う。そして、御前相撲で斉彬を投げた吉之助を思い浮かべる。「この藩邸のどこかに…」と思いを馳せる。

 

と、斉彬が帰ってきた。篤姫はさっそく吉之助の居場所を聞く。藩邸にいると知り「やはり!今どこに?」とうれしそうにする。無邪気な養女に思わず斉彬も「篤、落ち着け」とあきれ顔で言われてしまう。喜久はそれも微笑ましそうに見ている。

 

虎寿丸が「西郷とは?」と篤姫から出た名前を気にする。「こんなに太かで、まっこと相撲が強か男でございもす!」篤姫は満面の笑みで教える。その吉之助に勝つために自分が稽古を付ける、とまた虎寿丸と遊んでいる。

 

そんな明るくはつらつとして元気すぎるくらいの養女を見た斉彬は少々呆れ顔。「明るくまっすぐな薩摩娘に、御台所は務まるかの?」とつぶやく。側近の山田為久(徳井優)は「今のままでは…」とこちらも曇り顔。

 

浮かれる田舎侍

吉之助は格之助と俊斎に江戸のまちに連れていかれる。しかし、どう見ても女性を買う場所。吉之助は表情を歪ませて、家族や友人のためにもこんな場所には行けないと逃げる。しょうがないと格之助と俊斎が別の店へ。

 

会津や長州、土佐の藩士も集まるという店に案内してもらう吉之助。品川宿。部屋で待っていると、なぜか格之助や俊斎はそわそわとしている。戸が開くと、「いらっしゃいませえ」と艶っぽい女性が二人中に入ってきた。

 

「なげな?」吉之助は戸惑っている。おなごが寄り添って給仕をしてくれる店だと格之助と俊斎はにやついた顔で言う。「騙したとな!」吉之助は憤慨する。酒をつがれても、「必死にかき集めてくれた金で奉公に来ちょる。おなごに酒をついでもらうために来たんじゃなか!」といい、

 

「すいもはん、帰らせてもらいもす」と一人で部屋を出て行こうとする。その出た先で一人の女性とぶつかってしまう。吉之助は謝り、「大丈夫でごわすか?」と心配する。美しい女性(高梨臨)は、言葉を聞いて「薩摩のお人ですか?」と聞く。

 

そして、吉之助の顔を見るとはっとしたように「西郷吉之助様ではございませぬか?」と聞く。見たことのない女性が知っていることに驚く吉之助は「おはんは…?」と尋ねる。「ふきです!里村のふきです!」女性は言う。

 

それは、家が貧しくて身売りされてしまった、吉之助が救えなかった少女だった。汚れた着物を着ていた少女が、華やかな着物を着て化粧をし、美しくなっている。気づいた吉之助もあまりの変化に言葉が出ず、「こげな美しい娘に!見違えたのう…」とずーっとふきを見ている。

 

久々の再会

吉之助は部屋に戻り、ふきと別れてからの話をする。下関に行き、そこから京都に流れて、ついに江戸まで来たのだとふきは説明。「苦労したのう」と吉之助は気遣う。「ないもー。苦労ち思っちょりもはん」と久しぶりに薩摩の言葉で言うふき。

 

「おとうやおかあと別れたときのつらさを思えば、ないでん耐えられもす」とふきは健気に語る。また、自分を身請けしてくれる人がいるとも。「そいはほんのこっか!」と吉之助もうれしそうにする。

 

ふきは、自分の家族は元気に過ごしているかと吉之助に尋ねる。父親と弟は元気にしていると吉之助は答える。母親は「最後の最後までおはんに感謝しちょっと」と吉之助は言う。医者にも「薩摩一の孝行娘」だと話していたと。ふきは母を悼み、涙を浮かべながら「おっかぁ…」とつぶやく。

 

店の者が部屋に顔を覗かせて、「およし、ちょっといいかい?」と声をかける。返事をしたのはふき。ここでは“およし”と呼ばれていると言う。

 

「ヒー様がお呼びだよ」と店の者は言う。すると他の女達も色めき立つ。聞き慣れない「ヒー様」に吉之助を会わせようと、ふきは連れて行くことに。

 

ヒー様

ヒー様と呼ばれている男(松田翔太)はうっとりとした顔の女3人に囲まれながら、絵を描いてやっている。女たちはヒー様に夢中の様子。

 

ふきがやってきて「みんなは下がって良い」とヒー様は言う。「暇つぶしありがとな」とも付け加えて。ヒー様はふきの顔を描いてやろうとしている。「わっちじゃなくて、このお侍さんを描いてくださいな!」ふきが連れてきたのは吉之助。

 

男が来て怪訝そうな顔のヒー様。「デカイ男だな」とぽつり。「俺は男は描きたくねえ」と不満そうな顔。

 

ふきは「国のおとうに西郷さあに会ったって伝えたい」と話す。父は文字はわからないが絵ならわかるだろうと。ふきと吉之助が薩摩での知り合いと聞くと、ヒー様は「ふーん」と面白くなさそうな声をあげる。

 

不満はありそうながら、ヒー様は筆でさらさらと吉之助を見ながら絵を描き始める。「あんた掴みやすい人相だな」といいながら、「ほらできたぞ」とすぐに描き上げてしまった。

 

みんなで覗き込むと、ふきは「ヒー様、ひどうございます!」と憤慨。それは吉之助そっくりの顔の牛の絵だった。思わず吉之助も口がへの字になってしまう。

 

ヒー様は横にふきを抱きながら、「およし、お前は貧乏が嫌いだろう。こいつは一生貧乏で終わるぞ」と吉之助を見ながら言う。ふきがなんでそんなことがわかるのかと問うと、「あの目だ」とヒー様は吉之助を指刺す。「あいつは嘘を付けない目をしている」と。

 

「じゃあ、ヒー様がお金持ちなのは嘘がつけるからですか?」さらりとふきが聞くと、「いいからおよしは」と気も留めずにベタベタとふきを触る。

 

女の敵

そんなヒー様がいる部屋に、酔っ払いの男たちが入ってきた。「小玉~わしらの相手をしろ」と呼びかけている。呼ばれた女は、吉之助や俊斎、格之助の部屋に入ってきた小玉(田中道子)。「払った金を返せ!」としつこく男が付きまとっている様子。

 

騒ぎになりそうな中、ばんとヒー様が金を出す。「これでいいだろ?とっとと帰れ!」そうヒー様が言うと、男は逆上。ヒー様はふらりふらりと男の攻撃をかわす。

 

「お前強いんだろ?」とヒー様に言われた吉之助は、身を差し出されてしまう。「ええ?!」と戸惑う吉之助。しかし、ついてきた俊斎と格之助が大きな態度を取り、「おいらは薩摩隼人じゃと」と男に言う。

 

「薩摩の芋どもが!」と男たちはバカにする。「いーもーとーはーなーんじゃあ!」怒った俊斎が男の一人を殴り、大騒ぎに。吉之助は止めようとするものの、騒動に巻き込まれてしまう。

 

その頃ヒー様はそそくさと逃げて、船に乗って賑やかな江戸の夜の中に消えていった。

 

こっそりと

ぼろぼろになった吉之助、俊斎、格之助はこっそりと藩邸へ戻ろうとする。見張りの目を盗み、俊斎と格之助はうまく屋敷に戻る。しかし、吉之助だけが出遅れて、「三十八番!」と鬼の形相の迫田に見つかってしまう。

 

「初日から門限破りとは不届きなぁ!」思いきり怒鳴られて、「申し訳ございもはん!」と吉之助は必死に謝る。

 

屈辱

翌日、吉之助は罰として藩邸を徹底的に掃除させられる。十日経っても、同じように掃除。来る日も来る日も掃除の罰は終わらない。

 

「おいは何しに江戸へ来たとじゃ」吉之助は自分の部屋で、俊斎と格之助に愚痴を言う。家族に申し訳ないと。また、格之助は薩摩に妻と子どももいるのに何をしているのかと怒る。奉公するために江戸に来たのではないかと。

 

とはいえ、皆斉彬に会えたことはない。奉公と言ってもやる気が起きるわけでもなく。

 

お役目

「三十八番!」外から吉之助の番号を呼ぶ声が聞こえる。急いでかけつけると、迫田がいる。その後ろに、ひょっこりと山田が現れた。「はあー」思わず吉之助はため息。「わしの名は、はあーではない。山田じゃ」と山田がびしっと言う。「ついてまいれ」とのこと。

 

ついていくと、そこは斉彬の住まい。大砲やガラス、地球儀など異国の物であふれかえっている。

 

ささっと頭を下げた吉之助に、山田は

 

「西郷吉之助、お庭方を命じる」

 

とのこと。さっそく吉之助は着物の裾をまくり、庭の掃除を始める。

 

薩摩のくすぶり

薩摩には吉之助からの手紙が届いていた。正助が内容を読んでいる。江戸藩邸でお庭方を任されて、毎日斉彬の屋敷を掃除していると。土を掃き、水をまいたり、苔を手入れしたり、松の木の手入れをしたり…などなど。

 

聞くと、吉之助の祖母のきみ(水野久美)は「吉之助は気が細やかじゃって」と喜んでいる。ただ、弟の吉二郎(渡部豪太)は「庭掃除をさせるために兄さあを江戸に送ったわけじゃなか!」と少し不満げ。

 

正助がお庭方とは庭掃除だけではなく、警護役も担っていると説明う。「さすが若様!」と熊吉は喜び、家族もおおいに湧く。正助だけが複雑な表情をしていた。

 

自分の家へ戻った正助は、吉之助に文を書く。黒船のこと、他藩のこと、書きながらも「くそっ!」と感情が爆発してしまう。「おいは…こげんとこで何をしよっとか」と自分自身を嘆き、「おいはこのまま薩摩に埋もれてしもっとか…」とつぶやく。

 

本当の再会

吉之助はお庭方として庭掃除に励んでいた。この間、斉彬が現れることはなかった。吉之助は掃除を終えて、斉彬が履くための草履もぴっちりと整列させている。一礼をして、仕事を終えて帰ろうとする。

 

「西郷!」聞き覚えのある鋭い声が響いた。振り向くと、斉彬がやってきた。慌てて吉之助は頭を下げる。土に額をこびりつけるように。合わせて山田もやってきた。

 

「面を上げよ」と言われて吉之助が顔を上げると土だらけ。「汚い顔を殿の前に晒しおって」と山田に言われてて、焦って額をぬぐう。「良い」斉彬は言う。

 

「江戸には慣れたか?」と斉彬に聞かれると、吉之助は「お殿様のため、命を懸けて庭掃除をしちょりもす!」とハキハキと答える。「命がけの庭掃除とは何じゃ!」と山田にツッコまれてしまう。

 

斉彬は吉之助に文を届けてほしいと言う。その相手は徳川御三家の水戸。催事名書状なので無礼のないようにとも。吉之助は水戸という大物にはっと驚く。

 

書状を受け取ろうとすると、これまた吉之助は手が土で汚く、山田に「手を洗え!」と言われてしまう。近くにある桶でささっと洗う吉之助。

 

「西郷、命を懸けてと申したな」と斉彬が話し始める。「はい」吉之助が返事をする。「そなたの命、わしにくれ」と言う。「この先、危うき目に遭うやも知れぬ。剣は示現流か?」との斉彬の問いに、吉之助は目を泳がせて黙ってしまう。「どうした、答えよ」斉彬に言われて、神妙な面持ちで吉之助は口を開く。

 

「恥ずかしながら、幼か頃、右腕の健を切って刀は使えもはん。この帯刀は飾りにございもす」

 

「飾り?」吉之助の言葉を斉彬は繰り返す。

 

「それでも、こうして生きちょっとは、殿にお言葉をかけてもらったからでございもす。死んではならんち」

 

ふと、斉彬の中でとある記憶が蘇る。

 

「侍が思い刀を二本も差して、そっくり返る時代は終わるんだ。これからはか弱き者の声を聞き、民のために尽くせる者こそが芯の強い侍となる。おまえはそういう侍となれば良い。

 

死んではならぬ!

 

そう、泣きじゃくっていた少年に言い聞かせた、薩摩での日のことを。斉彬は歩いて吉之助に近づいてあごを持ち上げ、よく顔を見ようとする。そして、

 

「あんときの小僧か!」と、吉之助の子どもの頃を思い出す。ぱんぱんと吉之助の体を確かめるように軽く叩きながら、「大きくなったなぁ」と笑う。「めそめそ泣いていたやっせんぼだ!」斉彬はうれしそうに言い、「はい、やっせんぼの小僧でございもす!」吉之助は涙ながらに伝えた。

 

「殿のためなら、いつでんこの命投げだしもす。じゃっとん刀でお守りすることだけはできもはん。申し訳ございはん。このお役目はおいには…」そう言い、吉之助は頭を下げる。

 

すると斉彬は、自分の腰についていた脇差しを吉之助に差し出す。

 

「雨の日、雪の日、いつでもここにおること。そして、わしの手となり足となれ。それが、お前のお庭方の役目じゃ。そして、わしに代わって用談をし、人知れぬ秘密を知ることもある。もし、その秘密を守れぬのなら、これを使え」

 

吉之助は尊大なものを見るようなまなざしで、斉彬が差し出している刀を見つめている。「どうじゃ?受けるか?」斉彬の言葉に、吉之助は決心をした目で斉彬を見る。

 

「命に替えて、お引き受けいたしもす!」

 

そう力強く言い、両手で丁寧に刀を受け取った。

 

さらに斉彬は「なんでもかんでも命を懸けるな」とも言う。「命はひとつじゃ」と。「はあ!!!!」吉之助は一番大きな声で承知する。

 

はじめてのおつかい

吉之助はその脇差しを指して、江戸の街に出る。水戸の屋敷までの地図はもらったが、道がわからない。街ゆく人は誰も彼もが早歩きで、話しかける暇もない。やっと声をかけた人物には、薩摩言葉がわからず聞き返されてしまう。ようやく聞いてもらっても。

 

「あー小石川!小石川なら向こうの紀尾井坂を下って左の方に行きゃあそのうち着きますよ」と信じられない早口で言う。もちろん吉之助は聞き取れず。聞き直すがまた早口。江戸の人の言葉に「さっぱりじゃ!」と吉之助は困り果てる。

 

水戸

吉之助はなんとか水戸の屋敷にたどり着く。「尊攘」と言葉が書かれた部屋で待たされる吉之助。するときゃっきゃっという若い女と戯れる年寄りの男の声が聞こえてくる。見れば、目隠しをして若い女と追いかけっこをしている斉昭だった。

 

徳川斉昭が水戸藩主だったのは十年も前のことだったが、今でもその発言力は大きかった。

 

目隠しを取った斉昭は吉之助の存在に気づく。「薩摩藩士、西郷吉之助にございもす!」吉之助は名乗り、斉彬からの書状だと斉昭に渡す。内容を読む斉昭。

 

「面を上げよ」と言われて、吉之助が斉昭を見る。すると斉昭は書状をびりびりと破いてしまう。戸惑う吉之助。それをぽいっと外に放ってしまった。「そなたが見たことをそのまま伝えれば良い」と楽しげな声で斉昭は言う。「下がれ」と吉之助に命じて。

 

吉之助は冷たい目をして、「下がりもはん」と静かに言う。「ないごて破られたとでございもすか?教えてたもんせ!」吉之助は引き下がらない。「目ん前で破られたら、ないもおいにはできもはん」と続ける。

 

「田舎侍めが!」斉昭が吐き捨てるように言う。「おいの恥は、我が殿の恥にございもす」吉之助はまっすぐに言い返す。

 

斉昭は若い女を退席させて、「西郷とか申したな」と吉之助に話しかける。破り捨てた書状に何が書いてあったのか知っているのかと。吉之助は否定する。

 

斉昭は吉之助に近づき、「幕府の悪口じゃ」とこっそりと耳打ちをする。メリケンの脅しに屈して和親条約を結んだ幕府の悪口だと。それはご公儀への悪口でもあると斉昭は説明。吉之助は驚く。

 

「文を破ったということは、島津殿の思いをわしの心に留めおいたということ」と斉昭は言う。「ふふふ、わしも悪かのう。その方の殿には負けるが」笑みを浮かべて言う。吉之助は次第を知り、「ご無礼をいたしもした!」と謝る。

 

ところがまだ引き下がらず、「あの、今ひとつ…水戸様、教えてたもんせ」と聞く。なぜ、紀伊や尾張と並ぶ徳川の御三家である水戸に、徳川の悪口を言うのかと。二人が話しているところに、誰かが聞いているようで…。

 

すると斉昭は坂の話をする。この水戸の屋敷に来るときに紀尾井坂があっただろうと。御三家であれば、紀尾井坂ではなく、紀尾水坂になるだろうと斉昭は言う。

 

では、なぜ井なのか。それは彦根藩主・井伊の井。「井伊直弼め!この国難に際し、おのが権勢のみを強めようとしている!」と憎々しげに斉昭は言う。

 

「失礼つかまつります」部屋に誰かが入ってきた。「おお、慶喜か」斉昭は楽しげに言う。斉昭は自分のせがれだと言う。吉之助は顔を見て、はてとどこかで見た顔のようなと思いを巡らせている。

 

「父上、紀尾水坂ではないのは将軍家に煙たがられている証拠でございます。薩摩守が当家にそんな書状を送ったのも、それを知ってのこと。いずれは、幕府を倒そうとでも思っているのではないでしょうか?

 

「幕府を倒す!?」吉之助は言葉を繰り返して驚く。「慶喜!冗談でも言って良いことと悪いことがある」斉昭は慌てたように諫める。

 

「父上の言うことも鵜呑みにしてはならぬ」慶喜は西郷に言い、笑う。その顔を見て、はっと「ヒー様?」と吉之助が聞く。「ヒー様ではおはんか!」と。しかし、慶喜は素知らぬ顔をしている。

 

「西郷吉之助でございもす!品川宿で会って、絵を描いてもらった!」と、牛に描かれた自分の絵を見せる。品川宿と聞くと、斉昭が明らかに怪訝そうな顔になる。「そのようなところ、参るわけもございますまい。人違いでは」と慶喜はさらりと言うが、吉之助も断固引かず。

 

慶喜は「手前はこれで」とまたあざやかに去って行く。これが、徳川最後の将軍・慶喜と吉之助の最初の出会いだった。

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という話でした。今までとは世界観が変わりましたね。これが江戸ぞ!今まで以上に面白かったです。というわけで詳しい感想は別記事で書いていきます。

 

 

 aoikara

 

▼西郷どん 第10話「篤姫はどこへ」記事はこちら

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