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西郷どん 第41話「新しき国へ」感想 信じて待って良かった

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どこかに行っても北海道に帰ってきたいaoikaraです。私にとって大きな故郷です。

 

今回のテーマは、西郷にとっての故郷を思い出させてくれた…

 

西郷どん 第41話「新しき国へ」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼ネタバレ記事はこちら

 

▼西郷どん 第40話 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

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GOODポイント

  • 雪篷さんが菊次郎に「先生」と呼ばれているのいいなぁ。きちんと指針を教えているのが良いですね。
  • 花火の音が聞こえて「大砲か!」となるのはたしかになぁ。怒りにまかせて花火を打ち上げ続ける久光には爆笑させていただきました。久光好きです。
  • 天子様から直々に任務を命じられるなんてのは、本当に恐れ多いことだったのでしょうね。特にずーっと待ちわびてきた岩倉はうれしいだろうなぁ、なんて思いながら見ていました。

 

気になったポイント

  • 腹の弱い利通が胃薬を飲んでましたね。痛めておられん!的なことを言ってましたが、しっかり腹を痛めているようで…。
  • 山縣有朋役の村上新悟さん、真田丸の直江兼続としておなじみですが、全然あの“イイ声”が聞けなかった!しかも人間性が最悪そう!早く良い声が聞きたい!

 

感想

将軍から天皇へ、古きから新しきへ、政の変化

明治という新しい時代になりましたが、暮らしは変わらずむしろ苦しくなるばかり。なのに役人たちは高給取りで屋敷に妾を囲い…ともなればそりゃあ反発もありますよね。

 

西郷どんスペシャルの特集で知ったのですが、当時の役人は月収が2000~3000万円あったそうです。年収でも多い金額なのに、月収ですよ。当時の残っている屋敷の写真もまあまあ大きいですし。

 

そもそも、徳川幕府という悪政を変えるために、新しい政府を作ったはず。既得権益を壊さないと元のままだと改革をしますが、それぞれ別の国だった藩を一つの国としようというのは抵抗が多い人も多いのは当たり前で。

 

しかも、民も「以前の方が良かった」と思われていては、何のための新しい国作りなのかわからなくなってしまいますよね。

 

だからこそ、将軍から天皇になったのだ、新しい国に変わったのだと示す意味でも行幸は重要だったのだと思います。多くの人にとって天子様は雲の上の人だったでしょうし、わざわざ直に来てくださるというのは、とても恐れ多くありがたいことだったと思います。反乱を抑えることにもなったでしょう。

 

さらに洋服を着ていたというのは、見事な策だなと思いました。おそらくは政府の指示なのかな。「日本は変わり、新しい国にならなければならない」という確固たる意思表示になるわけですもんね。

 

そりゃあ「昔の方が良かった」と思っていた民も、着物やちょんまげを重んじてきた藩主たちも、考えを変えざるを得なかっただろうなと。

 

といっても、嫌々という意味ではありません。「私たちも変わらなければ」と皆が自然に思ったのだろうということです。現に菊次郎もそれで異国に留学することを決意したわけですからね。明確に示す必要があったのだろうなぁ。

 

隆盛のもどかしさ

隆盛としても青年期にずっと理想を持ってきて、そして時代を変えようと維新も成し遂げたわけですが、実際の政府は理想とはかけ離れていて。

 

しかし、立場上や政務上、やらなければならないことをやる。やってはいけないことはやらない。それも与えられたものだから、こなさなければいけない。思いとは裏腹な部分も多くて、隆盛はとてももどかしそうでした。

 

そりゃあ今までのものを全て変えて、新しい国を作るとなると意思もぶつかるし、みんながみんな立派な人間ではないですもんね。「良い国を作りたい」という思いがあっても、その細やかな部分は人それぞれ違っていて、国作りとは本当に難しそうです。

 

今回は久光回と言っていい!

さて、感想でもだいぶ引っ張ってしまいましたが、私はこれが言いたい!今回は

 

久光回

 

と言って良いでしょう!それくらい良かったです。私は常々久光はいつか覚醒すると思ってきました。まあとっくの昔に諦めていたのですが、まさかこのタイミングで覚醒するとは…。でもずっと愛おしい存在ではありましたが、本当にうれしかった。

 

まずは今回の久光を最初から振り返ります。廃藩置県で大激怒の久光が、怒りにまかせて花火を打ち上げ続けるのには、もう笑わせていただきました。演じた青木さんもやりたかった史実らしいので、良かったです(笑)

 

藩主や国父として今までの地位を失うこと、全く政治が変わっていないことを嘆き、決して西洋にかぶれぬ姿を貫いていました。と言うと聞こえは良いですが、単純に権力を失いたくなかったというのもあるのでしょう。兄の斉彬がめちゃくちゃ西洋かぶれだったような気がしますが…。まあ、心の問題ですね。

 

そんな久光ですから、洋服姿の天子様を見たときには、とても驚いていました。そして、涙も一筋流していて。あの涙はなんだったのでしょうね。自分が時代に取り残された悲しさなのか、天子様も変わろうとされている恐れ多さなのか。複雑な感情があったと思います。

 

そして、隆盛を呼び出して。そもそもこの新しき国は、隆盛が斉彬と目指した国なのかと、久光は問うんですよね。

 

隆盛にとって斉彬は絶対的な主君であり、今でも想う人でしょう。久光は不出来な弟ではありましたが、斉彬を恨んだことはなくずっと憧れ尊敬する存在でした。隆盛と久光はすれ違うことが多かったですが、実は斉彬の理想を叶えたいという思いは同じなんですよね。

 

だからこそ、斉彬の遺志を継いだと言われる隆盛を見て、久光は恨めしかった。劣等感や嫉妬心を刺激されるような存在だったのでしょう。隆盛も使えていた斉彬とはまるで違う久光に、多く失望したことでしょう。

 

でも、そんな久光に、隆盛は自分の真意を気づかされるんですよね。久光に問われ、正直に自分が目指していたものと今の国とはかけ離れていると、本音を明かすんです。久光に対して、こんなに正直に心の内を明かしたのは初めてではないでしょうか。

 

そんな隆盛の本音を聞いたからでしょうか。その後の久光が本当に良かった。

 

「こんやっせんぼおーー!!!」

 

ああ、久しぶりだ!やっせんぼ!そうだ、ずっとずっと、隆盛はやっせんぼだった。何度も間違って、何度も諦めて、今でもそうだなぁ、やっせんぼだなぁと思い出しました。斉彬に言われたときのように。これ、青木さんのアドリブなんだそうです。すごいなぁ。

 

「やり抜け!」という久光の言葉は、もう久光至上で最大に良い言葉でしたね。あんなに格好いい久光は初めてです。

 

「やって、やって、そいでもうまくいかんかったら…こん薩摩に帰ってきたらよか!」

 

ひ、久光ー!!!初めて懐の深さを見せましたね!初めて心から「国父様!」と言いたくなりましたよ。国の父ですよ。また鹿児島ではなく薩摩と言うのが良かったですよね。

 

これでまた隆盛の心は奮い立ったと思います。ずーっと長いこと敵だと思っていた人が、今はとても強い味方になったのですから。

 

こんな久光を見られたのも、ある意味で隆盛の力かなとも思うんですよね。二人のずっと向き合うことのできなかった関係性で、やっと隆盛が向き合えたから、久光もそれに応えた。隆盛だったからこそだと思います。

 

久光は利通のことをとても信頼していましたが、こんな姿を見せたことはなかった。まあ違う意味で信頼して、ダメな部分も見せられたのでしょうが。利通さえも引き出せなかった、久光の真意なのでしょう。

 

最後に洋服はいかん!って主張するのも久光らしくて良かったです。ここまで見てきて良かったなぁ。そう久光に思わされるとは予想もできませんでした。私にとっても特別な回です。

 

次回:欧米から帰ってきた友は…

隆盛は江藤らと共に近代化政策を推し進めていた。欧米使節団が帰国するも、条約改正には至らず、利通は政府の中で孤立。一方、隆盛は朝鮮との交渉を考えたいが、利通に反対され…

いよいよ隆盛と利通がすれ違い出す頃でしょうか。というか、条約改正失敗したんだ…。そりゃあプライドずたぼろでいろいろややこしくなりそうだなぁ。お互い信念はあってぶつかったのかな。しっかり、見届けます。

 

 

aoikara

 

▼西郷どん 第42話「両雄激突」記事はこちら

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