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西郷どん 第40話「波乱の新政府」感想 結局この二人なんだなぁ

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同志みたいな人は特にいないaoikaraです。リアル私は友達が少ない。ドラマとかで友情に熱いと私まで感動してしまうのは、そういう経験が少ないからなのかも。

 

というわけで今回のテーマは友情を感じた…

 

西郷どん 第40話「波乱の新政府」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼ネタバレ記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼西郷どん 第39話「父、西郷隆盛」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

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GOODポイント

  • 久光の仮病には笑ってしまいました。もう少し病弱なフリを頑張ってほしい(笑)「こい体のバカタレがあ!」という自身への言葉も、おそらくは目の前にいる新政府の人間達への思いなのでしょうね。
  • 隆盛と菊次郎は、互いの思いが知れたことで、以前よりも心を通わせるようになっているなぁと感じました。微笑ましい父と子でした。良かったなぁ、菊次郎。
  • 熊吉、東京に出てきて良かったなぁ。暗い時代なものだから、癒やしですね。なんか妙に出番が多いので、死亡フラグじゃないかと冷や冷やしてしまいます。

 

気になったポイント

  • 利通が妻の満寿さんを東京に呼んでましたけど、どこに住まわせるつもりなんでしょう。自分の屋敷にはおゆうさんがいるのに…。ってことは、満寿さんの性格を見抜いて、東京に来ないことを見越していた!?
  • 利通がいらだって、口の端がピクピクとしていましたね。なんというか、そのうちとんでもなく恐ろしいことをしでかしそうな気配が…。

 

感想

古いものを切り捨てる大久保は非情か?

新しい時代になり、何もかも新しくしようとする利通たちのような新政府と、自らの権力を奪われてうれしくはない久光と。新しくしたい人と古い時代を残したい人が対照的に描かれていたように思います。

 

利通はかつて久光の家臣だったわけですが、本人が言っていた通り、今は「天子様」の下につくもの。久光は同等か、位によっては地位が下の可能性もあるわけですよね。

 

だけど、久光は昔の上下関係を持ちだしてきて、まあ傍若無人な振る舞いなわけですよ。同窓会でそのときのスクールカーストで威張り出す人みたいな感じでしたね。

 

そのときの利通の対応がまあ怖かった。がっと久光の手をつかんで、にらみつけるでもなく見て。汚いものを触ったかのように払いのけて。声を荒げるでもなく、むしろ頭を下げて、「国父様」と呼ばずに「島津久光様」と呼んで。

 

あれがある意味での決別宣言でしたね。日本という国の父となると、そりゃあ天子様なわけで。と同時に、利通にとって薩摩はもう国ではなく日本の一つで。そして、もう国父と呼ぶような相手と思っていないという意味でも。

 

今まで存分に偉そうにしていたのに、利通に去られたときの久光は哀れでしたね。泣いてすがって、見ながら私は思わず「かわいそう」と声に出してしまいました。なんだかんだ言っても、利通のことを頼っていただろうしなぁ。ここから久光はすっかり呆けてしまいそうです。

 

ほかにも廃藩置県をしようとしたり、ある目線から見ると、利通は古いものを切り捨てようとする非情な人間なのかもしれません。

 

一方で侍達に御親兵という新しい役目を与えたわけですよね。それは廃藩置県で有無を言わせないための理由作りってのが第一の理由ですが、結果として士族たちの不満の一つを甲斐性することにはつながりました。

 

今は大変でも、利通の言う何十年後何百年後の日本のため、というのは本心なのでしょうね。ただ、やり方で恨みを買ってしまうのも仕方ないような気がして、複雑です。

 

西郷の言うことがド正論じゃないか

隆盛としては、信念を持って、やめようと思っていた政に参加することを決意したわけですよね。それなのに意見がぶつかり合って話し合いが進まないどころか、大きな屋敷、妾を囲う、ご馳走だらけ…と豪華な暮らしだけは足並みそろえている人たちに辟易するのはそりゃそうでしょう。

 

だからって、隆盛は真っ向から否定するわけではなく、「質素倹約」を提案するんですよね。しかし、誰も同意しない。それで隆盛は大きな屋敷ではなくぼろぼろの長屋に、ご馳走を食べずにおにぎりを食べて、一人だけ有言実行しているんですよ。

 

金がないと騒ぐくらいなら質素倹約しろという隆盛の言葉は、ド正論なんですよね。本当にそう。だけど、空気読めてないな…みたいな嫌な感じになるのがなんとも言えません。まあ、隆盛自身もそれで傷つくなんてことは全くないのですが。

 

その後に隆盛だけがおにぎりを食べている中で、皆がご馳走を食べるという奇妙な展開。ただ、利通と木戸はご馳走に箸を付けませんでした。思うところがあったというか、贅沢三昧にも腹に一物あるし、かといって隆盛のようにはなれないし。

 

利通の言う通り、贅沢な暮らしをしなければ異国に舐められるというのも、本音ではあるでしょう。でも言い訳のように聞こえてしまうのは、目の前にいる隆盛が、決して贅沢な暮らしをして西洋のまねごとをしなくても、舐められる人物ではないからでしょうね。

 

西郷と大久保、どちらにとってもお互いが必要な関係

私は、久しぶりに再会した隆盛と利通が、仲違いしてしまうのだろうなと思っていたんです。実際、途中までそのように見えていました。しかし、ギリギリのところで隆盛は助けに来てくれました。

 

廃藩置県の問題で、隆盛が来てからの空気感はがらりと変わりました。隆盛は責任を負うとして、しかも頭を下げたわけですよ。それでなんかとまとまった。

 

利通にとっては、全ての人をとりまとめてしまう隆盛のことは何度も見てきたわけです。郷中仲間でいがみ合っていたときも、結局は隆盛が何とかしてくれた。過去のことも思い出されて、嫉妬というか劣等感を抱いてしまうのではないか、とも私は思ってしまいました。

 

しかし、そうではなかった。利通自身も見限られたのではと感じていたようですが、ろ隆盛の包容力がずっと上回っていたのです。

 

「おはんが抱えてるもんは、おいが抱えっで」

 

ですよ!かー惚れる!痺れる!そこに憧れる!もう私が利通だったら「好きだ!」って熱く抱擁しちゃいますよ。もう隆盛と利通は夫婦のようにお互いを支え合っていますね。恋愛とか同志とかではなく、もう家族みたいに。

 

一緒におにぎりを食べて「うんまか」と言っているうちは、この二人は大丈夫です。じゃあなんで西南戦争が起きるんだ…と思ってしまうとあまりにも切ないですが。

 

次回:打ち上げ花火だドーン!

廃藩置県が断行され、薩摩では久光が怒りに任せ花火を打ち上げ続けた。その後、岩倉や大久保は、不平等条約改正を目指して欧米視察に出ることに。西郷は留守政府を任されるが、次々に問題が起こり…。

久光が打ち上げ花火を上げ続けるってくだりが面白すぎませんかwさて、留守政府を任された隆盛が乗り切れるのか、まとめていけるのか気になるところです。次回も楽しみにしてします。

 

 

aoikara

 

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