結婚はしたいけど1度もしていないaoikaraです。吉之助は3回も!ということで今回のテーマは…
西郷どん 第29話「三度目の結婚」ネタバレ&感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼西郷どん 第28話「勝と龍馬」記事はこちら
GOODポイント
- 吉之助の嫁取りに関して、吉二郎が言い出したら、俊斎とか格之助まで「見て見ぬ振りをしてきたが…」って苦言を呈するのに笑っちゃいました。今以上に、この時代は嫁がいないというのはネックなことだったのでしょうね。
- 久光が口をへの字にする感じ、実際の人物の肖像画?写真?とかに似ていますね。たしかにらっきょう…。
- 嫁の代わりに雪篷w
- 一蔵が妻の満寿に「糸を調べてくれ」と伝えるとき、なんですかあの変な感じは!初恋の人だからって妙に意識しちゃって、ね?満寿さんは全部お見通しのような気がします。
- 満寿が吉之助と糸を引き合わせて、勧めようとするのに「はい!」と答える吉二郎と琴に笑っちゃいました。もうもう、吉之助に嫁を取ってほしくて仕方ないのでしょうね。
- 糸ちゃんの「気張れー!」はかわいかったなぁ。本当に健気ですよ。
気になったポイント
特になし
感想
久しぶりの薩摩、いいなぁ
島やら京やら江戸やらが多かったので、久しぶりの薩摩。自然も豊かで雰囲気も明るくて良いですね。緩急の“緩”といいますが、やはり落ち着く雰囲気があります。桜島とか、川でうなぎを取る子ども達とか、見ているとほっとしましたね。
せっぽうさんが楽しすぎる
吉之助の嫁オーディション(?)が催されている最中に、沖永良部島にいた雪篷さんがやってきました。家がないと言えば、吉之助は快く迎え入れてしまうわけで。まさか嫁の代わりにせっぽうさんがやってくるのは予想外でしたw面白すぎます。
酒飲みのダメ人間っぽいですが、指針はきちんとあって人も好いですしね、西郷家の人たちにも伝わってくれると良いですね。
吉之助が糸に「嫁に来てくれ」と伝えるために、「おいには惚れる暇はなか。嫁に来てくれたら家の者も喜ぶ」と言ったことにたいして、大爆笑で「それはない」と伝えていて「それな!」となりました。本当に言う通り!まあ、その後に吉之助が言った言葉が良かったわけなんですが。
やっぱり憎めない久光
さてさて、薩摩に戻ってきたということは、久光がいるわけです。国父ですからね。長州征伐の見事な采配を褒めるように息子に促されて、口をへの字に曲げてプライドが傷つかないように精一杯抵抗して褒めていましたね。そういうところ、斉興にそっくりよ。
また、幕府から取りやめたはずの参勤交代を要請されて、吉之助に八つ当たりwそれに乗じて涙を流して反省している姿を見せる吉之助に、久光は動揺しまくりなんですよね。「な、泣いちょっとか?」と驚いていて。
いつも堂々として自分に反論してくる男が、涙を見せてしおらしくしているもんだから、久光としても調子が狂ってしまったんでしょうね。一蔵に「西郷を助けてやれ!」と命じるところは、何というか良心なのかなというか。久光の良いところですね。あー憎めないなぁ。
吉之助と一蔵の別れ道のような
吉之助は慶喜の姿を見て、幕府を見限ることにしたようでした。だからこそ、次の長州征伐では長州の味方になるという案を一蔵に明かします。これは薩長同盟の先駆け?
しかし、一蔵はそれを拒絶。吉之助は世の中という大局を見ていて、一蔵はまだまだ薩摩目線でいるような気がしました。その違いから生じる意見の相違というか。小さなことではありますが、ここが二人の別れ道となるのかもしれないですね。
吉之助の変化は慶喜の影響か
吉之助は熱い人柄でまっすぐで、嘘など吐けないような男でした。そんな吉之助が策士になってましたね。一蔵が協力してくれなくとも、偽の涙を流したとしても、民のために自分の目的を達成させるような策士に。ちょうど久光も幕府に対して怒りを抱いている頃に、ちょうどいい塩梅のアプローチだったと思います。
「吉之助変わっちゃったの!?」と思うこともなく、とても自然な流れのように感じたんですよね。改めて考えるとそれが不思議な気がして。
遠島処分にあって、2度も死にそうになったことから、人生観が大きく変わったのものあるでしょう。そして、さらに大きかったのは慶喜の変化。国を守るなんてことはできないから役目に就きたくないとしていた慶喜が、役目にあぐらをかいて幕府だけを守ろうとしている。
そんな慶喜を欺いた、というかまあうまく丸め込んだのが、長州征伐でした。あまりの態度に吉之助は慶喜と縁を切りました。その出来事が、吉之助を策士への変化させたのではないかなぁと感じました。
吉之助の糸への思い
吉之助は家族に嫁を取れ取れ言われていて、その気にはなれませんでした。まあ、大島に妻の愛加那と子ども達もいるし、申し訳が立たないという気持ちもあったのでしょう。愛だなぁ。
それでも、糸に会い、「こん家に嫁に来てくれんか」とまあプロポーズをしたわけです。その心境の変化とは。
吉之助は、糸が思ってくれた過去は知っています。だからといって、吉之助自身は恋だの愛だのという気持ちはなく、幼馴染みとして大切な人、という認識。それは今でも変わりません。
そんな糸が出戻ってきて、家族が二人の仲を取り持とうとしているのに困惑しているようでした。失礼があったと糸に謝りに行ったそのときは、まだ謝罪のためだけに訪れたと思います。
そこから、糸の「立派だと思います」「尊敬しちょいもす」という言葉を聞いて、ほっとしたのではないかと思いました。自分を認めてくれる人がそばにいてくれたら、という気持ちが出てきて、それがプロポーズの言葉になったのだと思います。
「憐れんだり惚れたりする時間はなか」はなかなかひどいですけどねw恋愛感情はなくとも、糸に対する親愛はあると思います。それが夫婦愛、家族愛になっていってほしいな。
糸の気持ちを考えると複雑、だけど…
糸、久しぶりでしたね。少し前に再会しているシーンはありましたが、こんなにガッツリ出ていたのは本当に久しぶりのことで。それでも物語にすっとなじむから不思議。
子どもができないから離縁された、というのは本当に苦しいことだと思います。できない原因は夫婦両方にあるかもしれないのに、この時代は全部女性の責任だからつらいですよね。それが当たり前だからこそ、糸も自分を責めてしまうでしょうし。
吉之助の「惚れる時間はなか」というのに引っかかって断ったというよりは、自分に負い目を感じて断ったのではないかなと感じました。吉之助の子どもに関しては「天に任せたらよか」という言葉も優しかったな。
それでも、父親の「自分のせいでつらい思いをさせて申し訳なかった」という言葉に気持ちを動かされ、自分の気持ちに気づきます。速い足で吉之助に追いついて、運命を結びつけていくのは素敵だなと。
吉之助の言葉から惚れられたわけではないということはわかっています。その状況を受け入れるのって結構複雑だと思うのですが、糸もまた恋愛感情だけではない尊敬や親愛を抱いているからこそ、受け入れたと思うのです。
吉之助も糸に惚れてほしいけれどね。愛加那もいるから複雑だけど。
吉之助の3人の嫁はみんな違う理由
こうして見ると、吉之助の3人の嫁というのは、皆違う理由で嫁いでいるんですね。一人目の須賀は親からの縁談で。二人目の愛加那は惚れ込んで。三人目の糸は必要だったから。
結婚する理由は現代でもたしかにさまざまで、どれも同じってことはないのかもしれないですね。
次回:鶴瓶でしょうか?いいえ、岩倉具視です。
吉之助は一蔵と共に、朝廷工作の切り札として、岩倉具視に会いに行く。今は田舎で暮らす貧乏公家だが、かつては孝明天皇の娘・和宮と将軍・徳川家茂の縁談をまとめた凄腕の持ち主だった。しかし、岩倉は金をせびるばかりで何もしていないようで…
次回は岩倉具視メインの回となりそうです。したたかそうで、野心家で。公家っぽさはないですが、まあ見てみることにしましょう。
aoikara
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