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西郷どん 第20話「正助の黒い石」感想 今回の主役は正助

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囲碁のルールは知らないaoikaraです。将棋とか囲碁とか、できたらカッコイイですよね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第20話「正助の黒い石」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
※ネタバレ記事はしばらくお休みします。時間ができたら追加します。

 

▼西郷どん 第19話「愛加那」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第20話「正助の黒い石」あらすじ

 

 

感想

今回の主役は正助

西郷隆盛が主人公の今作ですが、今回の話は大久保正助が主役だったと言って良いでしょう。

 

実際、吉之助が大島にいた間、薩摩を動かしていたのは正助ですから、しっかりと正助目線の物語を描いてくれたのはありがたいです。もちろん、吉之助は吉之助で、島で得たものや成長している部分もあるんですけれど。

 

でも、吉之助と正助は切っても切れない関係性なので、この両者が描かれているのは良いなぁと思いました。『飛ぶが如く』で西郷隆盛役の西田敏行さんがナレーション、大久保利通役の鹿賀丈史さんが島津斉興役というのも感慨深いですよね。

 

思いは同じなのにすれ違うもどかしさ

正助は誰よりも薩摩のこと、日本国のこと、そして吉之助のことを考えていると思います。しかし、それを誰かに言うわけでもなく、吉之助のような熱さと人望があるわけではないので、何か企んでいるのではと他人から誤解されやすいタイプですよね。

 

今回はまさにそういう話でした。たしかに、正助に対して「言いなさいよ!」と思ってしまう部分があるのも事実です。でも、こんなに考えているのに理解されないのか、というもどかしさも大きくて…。

 

昔から信頼している郷中仲間たちまで、正助を疑っていましたしね。吉之助への手紙を見つけて、ようやく個人の利益で動いているわけではないのだと気づいてもらえましたけど。

 

正助自身が言っていたように、人を束ねることができないのでしょう。誰よりも熱い思いを持ちつつも切れ者で策を考える力もあるのになぁ。この正助の性格というか、性質みたいなものが今後うまく動いてくれれば良いけれど…。またネックになることもありそうです。

 

時代は止まってくれない

吉之助が大島にいて、愛加那とキャッキャウフフ過ごしている間に、激動の時代はものすごい勢いで進んでいきますね。

 

薩摩では斉興が死に、倒幕を考える若者達が血気盛んになっていて。江戸ではその感情が爆発して、とうとう桜田門外の変で井伊直弼が暗殺されて。あれだけ濃いキャラの直弼でしたが、死に際は意外とあっさりで拍子抜けしました。

 

全てが変わるぞ、というのを肌で感じるような時代に生きている人たちだから、その勢いをものすごく感じます。

 

今、時が止まっているかのように穏やかに過ごしている吉之助ですが、またこの激しさの中に引き戻されるというのは複雑です。

 

時代は欲しているけれど、吉之助は求めていなくてなぁ。いや、求めている部分もあるのかもしれない。斉彬の遺志を継ぐことにもなるわけですし。でもなぁ、やっぱり私は愛加那側に立ってしまうので、切ないです。

 

正助の妻が満寿で本当に良かった

郷中仲間にも妻にも自分の本音を明かさない正助。とうとう妻の満寿に怒られてしまいましたね。「何を考えているかわからない!もっと言ってください!私の気持ちは言いましたから!」ってね。あれだけ察しの良い満寿さんがわからないんだから、そりゃあ誰も正助の気持ちがわからないですよ。

 

でも、正助が「どうして吉之助さあみたいになれんのじゃろうか」と弱音を明かしていたのは良かったです。これって、吉之助本人はもちろん、郷中仲間にも言えないコンプレックスの部分ですもんね。それを満寿に言えて良かった。

 

そして、満寿は満寿で「あはは」と笑って、「私は今の旦那さあが好き」って等身大を包み込んでくれる懐の深さがあってね。良い奥さんですよ、本当に。これからは気持ちを話す、難しいことも話す、と言っていた正助なので、少しは心の重荷が軽くなると良いなと思います。

 

愚鈍ではないが聡明ではない島津久光という男

今回の裏主人公のような人物が島津久光。私はこの大河ドラマの久光、けっこう好きなんですよね。

 

斉彬と比べると、やはり阿呆っぽいところがあるんですよ。それでも、兄を尊敬し、薩摩を守りたいという気持ちは本物で。そのために勉強もしていましたし、斉彬の遺志を継ごうと実行していましたし、本当に良い人なんですよ。

 

だけど、結局は父の斉興からも家臣からも認められることなく、斉彬への劣等感を爆発させてふさぎ込んでしまっていました。ダメだって自分が一番よくわかっているのに、どうもできないというふがいなさを感じてね。

 

そこを正助が奮い立たせて。「国父」という響きが気に入ったようで、久光のコンプレックスを一気に解き放ってくれるような言葉だったのかもしれません。複雑だけど単純というか、憎めない人です。

 

父親の斉興の死に際には、幕府を守るという意志は継げないと言ってしまうんですよね。素知らぬ顔で「わかりました」とか嘘を言うしたたかさがないところにも、久光の人の良さみたいなものを感じるんですよ。

 

そして、父に死なないでほしいとせがむ。あれは結論を濁すために演技をしたのか、それとも本心なのかと考えたのですが、後者ではないかなという結論に至りました。

 

久光は久光で揺れているのだと思います。薩摩を何とかしなければ、そのためには自分がしっかりしなければ、父親の言うことは聞かない、しかし父がいなくなるのは寂しいという気持ちもまた本音…というような感情の表れなのかなと。

 

久光は斉興の「君主は毅然として、あとは全部家臣に任せれば良い」という言葉を「いやでございもす。いたしませぬ」と否定しましたが、正助の言うとおりに動いている今の姿は、斉興が言っていた君主そのものなんですよね。

 

久光本人は気づいていないと思うし、正助もハナから利用しようと思っているほどダークサイドに堕ちているわけではないと思うのですが。結果として、そういう君主になってしまっている。

 

何も考えていないほど愚鈍ではない。でも、何かを動かせるほど聡明ではない。多くの人って久光に近い存在なのかもと思ったりするんですよね。もしかしたら私も久光に一番近いのかも…。だから、なんとなく感情を動かされるのかなぁなんて思ったりしています。

 

次回:吉之助、迎えに来たよ!

奄美大島に来て2年、吉之助と愛加那の間には男子が生まれる。吉之助は龍佐民らに諭されて、菊太郎ではなく菊次郎と名付けることに。吉之助は薩摩に戻ってしまうのか。そんな中、島津久光の命で吉之助が薩摩に呼び戻されることになるが…。

ついに吉之助が薩摩に戻ることになってしまうのでしょうか。愛加那の気持ちを思うと…やっぱり切ないですね。うーん。きちんとお互いが理解できる別れになると良いなと思いながら見届けます。

 

 

aoikara

 

▼西郷どん 第21話「別れの唄」記事はこちら

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