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西郷どん 第14話「慶喜の本気」ネタバレ 男が本気になるとき

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本気100%になった後に、やる気100%になるaoikaraです。0か100かなんですよね。頑張ったら頑張った分だけ頑張りたくない性分。私は将軍になりません、というかなれません。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第14話「慶喜の本気」ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼西郷どん 第13話「変わらない友」記事はこちら

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第14話「慶喜の本気」あらすじ・ネタバレ

江戸で、薩摩で

西郷吉之助(鈴木亮平)は、老中首座の阿部正弘(藤木直人)死去のため江戸に戻ることを薩摩藩主の島津斉彬(渡辺謙)を命じられる。その道中、大久保正助(瑛太)を連れて熊本に寄り、学ぶ。

 

学びを終えた二人。吉之助は正助がよく学んでいたことに感心していた。正助も初めて薩摩を出て学べたことを大いに噛みしめていた。これから正助は薩摩で、吉之助は江戸で互いに頑張ろうと励まし合い、それぞれの道を歩いて行く。

 

将軍との謁見

安政四年十月二十一日。アメリカ総領事ハリスが日本との通商のために将軍との謁見を強く要求。多くの幕閣が反対する中、十三代将軍徳川家定(又吉直樹)はハリスと会うこととなった。

 

ひげをはやし、彫りが深く、背丈が高く背広を着たハリスは、革靴を履いたまま畳の上に上がる。正装姿の家定に謁見。

 

その場には彦根藩主の井伊直弼(佐野史郎)や一橋慶喜(松田翔太)も同席。ハリスは英語でアメリカと日本をより密接に関わりたいと、暗に条約をかわしたいという意思を伝える。

 

「遠国よりの書簡をうれしく思う」それに対して家定は表情のない声と顔で答える。さらに「いく久しく友好を保ちたいと大統領に申し述べるべし!」と、今度はハキハキとうれしそうに言葉にする。

 

ハリスはそれをありがたく承る。家定は「いく久しく友好を保ちたいと大統領に申し述べるべし!」「いく久しく友好を保ちたいと大統領に申し述べるべし!」と楽しそうに繰り返している。どうやらこの言葉を気に入ったらしい。

 

これにはハリスも井伊も困り顔。

 

夫婦

「いく久しく友好を保ちたいと大統領に申し述べるべし、と申したぞ」正装から着替えた家定は御台所の篤姫(北川景子)の前で得意げに伝えている。篤姫は本当にうれしそうな顔をして「ご立派にございます」と微笑んでいる。

 

幾島(南野陽子)も「御台所様と何度も練習あそばされましたものね~」と一歩下がったところからうやうやしく言う。

 

にっこりと笑っている篤姫を見て、「御台がそのように笑うと、わしもうれしい」と家定は言う。篤姫は「そんな風に思っていただいているなんて…」とじっと見るが、家定はどこか恥ずかしそうに目をそらして、立ち上がって庭の外を見ている。

 

「御台とも、そのようにいく久しく友好を保ちたいものだ」と、家定はしっかりと述べる。篤姫は目尻を下げて満面の笑顔になり、「ありがたき幸せにございます」と言う。幾島はそんな篤姫を微笑ましそうに見ている。

 

うつけのように伝えられていた家定だったが、輿入れから一年ほどが経ち、篤姫は次第に心を通わせるようになっていた。

 

将軍継嗣問題

江戸にやってきた吉之助は、斉彬から預かった書状を福井藩主・松平慶永(津田寬治)の渡す。慶永のそばには藩医で密偵も務める橋本左内(風間俊介)も同席している。

 

斉彬の書状には、江戸でのことは慶永に任せるとのこと、慶喜擁立のために吉之助を存分に使ってやってくれと書かれていた。その命について吉之助も「はっ」と力強く承っている。

 

阿部が亡くなってからの幕閣は揺れていた。特に水戸の徳川斉昭(伊武雅刀)はハリスと将軍である家定が謁見したことを大いに怒り、貿易するなら日本の外でしろと怒っている。百万両くれたら牢人や罪人を連れてメリケンに行くとまで言い出す。

 

これには新しく老中となった堀田正睦(朝倉信二)もあたふたするばかり。頼りない堀田は幕閣が揺れている一因でもある。

 

斉昭の暴走に幕閣からも評判を落とし、ついには家定を毒殺して自分の息子である慶喜を将軍に擁立しようとしているという噂まで流れている。吉之助が「そんなはずはあるはずなか!」と言うように、慶永や左内も噂を流しているのは次期将軍を徳川慶福(新木飛羽)にしようとしている紀州派の井伊だろうと考えていた。

 

慶永は、吉之助と左内に慶喜擁立のために諸藩の支持を集めることを命じる。また、慶喜本人が将軍を固辞しているため、その点もなんとかするように命じて、二人は「はっ」と承る。

 

将軍にならぬ男

品川宿にて、慶喜が一年ぶりに江戸に帰ってきた吉之助のことを「あの牛男、また帰ってきたのか」と言っている。店のおよし(高梨臨)に「西郷様です」と訂正されている。聞けば品川宿にて左内と部屋にこもりきりだとか…。

 

その吉之助と左内は達成感を得ていた。「一橋慶喜公言行記」を完成させていたからだった。ずいぶん細かい話もあり、左内が慶喜に近い者に話を聞いて作ったと言う。これを諸藩に配れば諸藩から慶喜の評判を高めることができると二人とも意気込んでいたのだった。

 

と、慶喜が二人の目の前にやったきた。言行記に目を通すやいなや、一つ一つ吉之助に詠ませてから「全部大嘘だ」と言う。父である斉昭が慶喜の評判を高めるために嘘を吐いているのだと。

 

また、「こんなもの」と言行記をびりびりと破り、部屋の外に捨ててしまう。慌てる吉之助と左内。吉之助は「橋本殿が命がけで作ったのに…」とつぶやくと、「おまえたちが命をかけようがかけまいが、俺は将軍にはならねえ」と慶喜は吐き捨てるように言う。

 

「それでも将軍になってもらわにゃ」と吉之助は諦めない。左内と一緒に頭を下げて、頼み込むがもちろん聞き入れてはもらえず。

 

すると左内が「恐れながら」と、「一橋様は諸外国を恐れていらっしゃる」と言う。ぴりっとした空気。左内はそんな現状が見えている慶喜だからこそ次期将軍にふさわしいというが、慶喜は応じず。

 

また、「俺はここではヒー様だ」として、一橋と呼ぶなと二人に命じる。一橋と呼ぶなら二度と気安く話しかけるなときつく告げてから二人のもとを去って行った。

 

策にぬかりなく

吉之助は慶喜が破り捨てた言行記をなんとか拾ったものの、ぼろぼろになっていて使い物にはならないことに落ち込んでいた。しかし、左内は余裕の表情でにやりと笑い、「一橋慶喜公言行記」を取り出す。きちんと写しがあったのだった。

 

「ぬかりはございません!」とにっこりと笑み、吉之助も大いに安堵するのだった。

 

外様の意見

幕府に斉彬からの建白書が送られる。そこには諸外国と渡り合うためにも、一刻も早く将軍継嗣問題を解決しなければならないと綴られていた。

 

この建白書について議論すべく、老中首座の堀田を始め、井伊や慶永、斉昭、とほかにも幕閣が集められる。斉昭は次期将軍について慶喜がふさわしいと建白書に書かれていることを大いに喜ぶ。そうすべきだとも。慶福はまだ子どもだから難しいと、慶永も同意する。

 

しかし、他の幕閣からは内容よりも、薩摩藩主という外様でしかない斉彬が建白書を送ったということについて遺憾の声が上がっていた。堀田は意見を求められるもおどおどするだけ。次期将軍について意見を求められるももごもごするだけ。

 

井伊は不気味なほどに何も言わず、何か思案していた。

 

吉之助の迷い

斉彬の建白書について、吉之助の耳にも届く。慶喜の「俺は将軍になどならん!」という強い言葉を思い出し、思い悩む。言行記の写しをするための筆が止まってしまい、そのことを注意する左内の声が聞こえぬほどに。二人は黙々と作業を続ける。

 

予感

言行記を書き終えて、諸藩に配る約束をして左内と品川宿で別れる吉之助。ふと、何かを感じ取って周りを見渡すが不審なところはない。帰ろうと一歩出ると、後ろから通り越そうとして面の男に気づく。

 

それは、以前左内や慶喜と品川宿で話をしていたときに聞いていて、刀を振り回して逃げていった男だった。

 

吉之助は顔のわからない面の男を必死で追いかける。やっとのことで追いつき、面を取るも誰ともわからない。

 

「西郷吉之助殿、ご同行願えるか」

 

と、長野主膳(神保悟志)がやってきた。「我が主、井伊直弼のもとへ」

 

対峙

吉之助は井伊の茶室に招かれる。井伊は静かに茶を淹れる。が、吉之助は飲めず。「招いた客に毒など盛りませぬ」と茶を勧める。

 

吉之助は器を片手でわしづかみし、それでも迷って口元まで持って行けず、やっと決意したかのように飲む。そして驚いた顔をして「うまか」と言葉が漏れる。井伊はふっと笑い、「作法はわからずとも舌は確かなようだ」と言い、そばにいる主膳も笑っている。

 

「こいも良か器じゃ」と吉之助が言うと、井伊は御台所の篤姫が輿入れするときの道具をそろえたのは吉之助だったからだろうと述べる。また、品川宿に出入りして慶喜に近づているということも知っていると。吉之助は何も答えず。

 

「逃げておるばかりの男に次の公方様が務まるとは到底思えんがのう」と井伊は言う。「じゃっとん別の見方をすれば、あん一筋縄ではいかぬ人なら、異国が相手でもそう安々とは言いなりにはならんと思わんか?」という吉之助の言葉に、井伊は「ほう」と面白そうだと相づちを打つ。

 

「この国は変わらんといけもはん。異国と対等に向き合うためには、一橋様がなくてはならんとでごわす。おわかりになりもはんか?」

 

吉之助は訴えるように言う。「これは恐れ入った。この男、わしに講釈をたれおったぞ」と井伊は皮肉を言う。「さすがは薩摩守様のお庭方ですな。身の程をわきまえない無礼な振る舞いまで主君と同じとは」主膳もそれにのる。

 

吉之助は怒りに満ちた目をして、「我が殿を愚弄なさるおつもりか?」とすごむ。「我が殿はこの国を守るために、必死に国を変えようちなさっておられっとじゃ!」熱い思いを言う。

 

「この国には変えてはならぬものがある。戦国の世より250年、この国の安泰を保ってきたのは徳川宗家である。今我らが守るべき国は、徳川のお家そのものである。異国が迫っている今だからこそ何も変えてはならんのじゃ。余を乱してはならぬのじゃ」

 

静かながらきっぱりと言い切る井伊。外様ぶぜいがしゃしゃり出てくることを憐れむように言い、徳川に弓引くものは「皆敵じゃ」と井伊はしめる。吉之助はまだ言いたいことがあるような顔つきで。

 

「ところで西郷」と、井伊は本題を話す。薩摩守の動向や思惑を井伊に伝えてほしいと。つまりは密偵。慶福が将軍となれば井伊の家臣として取り立てるとまで言う。身内も江戸に呼び寄せればと言う。

 

それに主膳が熊吉のことや貧しい西郷家の暮らしをつらつらと述べる。吉之助は驚き、そして「薩摩まで行ったとか!」と怒りを露わにする。吉之助の身の上のことは何から何まで調べ上げられていた。

 

「ないをしよったか?」吉之助が問いただすと、「何もしておらん、まだ」と主膳は言う。井伊は吉之助にどうするのかと迫る。

 

吉之助は苦笑し、うつむきながら「これは驚きもした」と話し出す。「井伊掃部頭様ともあろう御方がこのような脅しをなさっとはぁ…こげな腐った連中に守られっちょ将軍家も危なかでごはんどなぁ」と延べ、じっくりと顔を上げながら井伊の目をじっと見、あふれ出しそうな感情を抑えながら続ける。

 

「おいたちは、全くよって立つ立場が違っちょりもす!失礼しもうそう」

 

すっくと立ち上がり、吉之助は出ていこうとする。しかし、主膳に「このままここから帰れると思っておるのか?」と嫌な目つきで止められる。すると井伊が笑い出す。「良い、わしが招いた客じゃ」と主膳を諫める。そして、

 

「西郷、面白かった。しかし、いつまでそのような綺麗事を言っておられるかのう。世間の泥水をたっぷりと飲むが良い。ここの茶のうまさが身に染みてわかるであろう

 

その言葉に、吉之助は「御免被りもす」と静かに返事をする。吉之助が出ていったあとの部屋で、井伊は茶を飲んだかのように苦々しい顔をしていた。

 

恨みを買う

斉彬の建白書は広く知れ渡り、大奥にも聞き及ぶところとなっていた。その建白書を読んだ本寿院(泉ピン子)は大いに腹を立てていた。斉彬が次期将軍にと推す慶喜の父が嫌悪する水戸の徳川斉昭だと知ったからだった。

 

また、お付きの歌橋(猫背椿)には、御台所の篤姫も斉彬から慶喜を次期将軍にもり立てるために送られたのかもと言われる。本寿院は篤姫への憎しみも高まり…

 

幾久しく息災であるために

一方、篤姫のもとでは建白書のことを知った幾島が右往左往。篤姫は自身の働きが足りないから斉彬が焦っているのかもしれないと自責の念を抱いていた。また、建白書のことで本寿院が怒り、もう家定がお渡りにならないかも…と不安に思っていると、

 

「御台、会いにまいった」

 

ひょうひょうとして家定が会いに来た。一瞬驚き、そして安堵する篤姫。御台所の篤姫とは「幾久しく」共にいたいと家定は思いを伝える。

 

篤姫はこのときを逃してはならぬと、次期将軍について切り出す。一橋慶喜を養子に迎え入れて、次の公方様にしてはどうかと。

 

「嫌じゃ!一橋は好かん!」

 

家定は感情的に言う。篤姫はその感情を刺激しないように、丁寧に諭す。「この国の民も無事息災になられます。一橋様ならば」と。家定は考えるようにして、「姫も、ずっと息災でいられるということか?」と尋ねる。

 

篤姫はうなずき、「上様も、この国の全ての民も」と付け加える。「息災」ぽつりと家定がつぶやく。篤姫は重ねて一橋慶喜を次の公方様にと述べて頭を下げる。

 

そこに、本寿院がやってきた。篤姫のもとにいるのが我慢ならないと言うようにして、家定を連れ出そうとする。突然、

 

「一橋にする」

 

と家定が言う。

 

「予の次は、一橋じゃ。予は決めた」

 

本寿院が戸惑う中、家定はきっぱりと言いながら篤姫のもとを後にする。本寿院が良くないと言っても「決めたのじゃ!」と聞かない。

 

篤姫は、はあっと安堵したように息を吐く。幾島はその手を取ってよくやりましたと褒め称える。将軍継嗣のことがついに動き始めた。ところが…

 

思いは変わらず

当の本人である慶喜はどこ吹く風。ふんふんと上機嫌に歌なんぞ歌いながら、また品川宿に来ていた。その後ろを追う吉之助と左内。

 

「ヒー様」と話しかけて、次期将軍になることを決意させようと説得している。が、やはり慶喜は「将軍にはならん」という意思を曲げない。現将軍に言われたとしても気持ちは変わらないと。

 

吉之助が「国を変え、民を守るために命を懸けてたもんせ!」と説得すれば、慶喜は「俺の命とおまえらの命は違う」と言う。左内が「あなたは将軍になるべくして生まれたのです」と説得すれば、「ならんと言っておるだろう!」慶喜は不機嫌そうに言うだけ。

 

そして慶喜は険しい表情を変えて、「またせたな」と柔和な笑みで女達から迎え入れられる。宴の後は、およしの膝の上で眠る。およしは吉之助にあんなに頼まれているなんてと「いったい何者?」と慶喜と知らぬヒー様のことを思っていた。

 

命を懸けて

その夜は満月だった。磯田屋で眠る慶喜。そこに忍び寄る影。男が慶喜の部屋にやってきて、刀を抜き、勢いよく布団に刺した。が、手応えなし。見るとふすまの近くに慶喜が立っている。

 

「人殺しだ!助けてくれ!」

 

慶喜は叫び、逃げ出す。声を聞いて駆けつけてきた吉之助と左内が身を挺して慶喜を守って逃がす。刀を持った男と、刀を持たぬ吉之助とが渡り合うようにして闘う。

 

慶喜は走って逃げて、静かな江戸の町中までやってきた。誰もいなくなり、息を切らしてほっと息をつく。が、その瞬間、追いかけてきた男が刀を振りかざす。それを追った吉之助が守るようにして、左内が慶喜を逃がす。が、男はまた追いかける。

 

慶喜は追い詰められて、男が刀を頭の上に振りかざす。吉之助は帯刀を素早く取り出し、駆けつけてその男の背中を刺した。男は力尽きたように倒れる。吉之助は自分がしでかしてしまったことに気づき、「うわあああっ」と倒れ込む。

 

その手は男の血で真っ赤だった。「人間の血っちゅうとは、熱かもんじゃ…」現実を受け入れられないというように、恐れるように、吉之助はやっとの思いでつぶやく。

 

慶喜が男の脈を取る。そして、男が死んでいることを告げる。吉之助はとんでもないことをしてしまったというように、おろおろとして声を漏らしている。

 

男の死体を片付けるために三人は川へ。左内が以前も話を聞いていた男だと言うと、慶喜は薩摩言葉を話していたと思い出し、なぜ薩摩の者が自分を襲ったのか不思議がっていた。そこを吉之助が「彦根の回し者でごわす」と言う。

 

慶喜は呆れたように溜息をつき、「これだから嫌なんだよ。お前達の殿様が俺を祭り上げるから、彦根から俺が狙われたじゃねえか」と言う。そのまま男の身は川に投げられた。慶喜と左内は立ち去ろうとするが、吉之助は震えるようにして手を合わせている。

 

「おい、まさか俺を殺そうとした男に情けをかけてんじゃないだろうな!」怒ったように慶喜が言う。「あん男にも命を懸けている主君が 国にも待っとう親兄弟もおっとじゃ。一人の人間の命をおいは奪ってしもいもした。おいは人殺しじゃあ!」叫ぶように吉之助が言う。

 

慶喜は心底嫌だという表情で「だから天下国家に関わりたくないのだ。俺が将軍になれば、世は乱れてもっと多くの血が流れる」と言う。左内が「しかし、このままでは日本は異国に飲み込まれてしまいます。血が流れるどころでは済みません。この国が死んでしまいます」と諭す。

 

左内は吉之助に駆け寄り、これは慶喜を救うためだったのだと「西郷どのはよくやったと思います」と述べる。慶喜も「俺の命を守ったと薩摩守に褒めてもらえ」と本意ではないように言う。

 

吉之助は立ち上がり、慶喜にぐっと近づき目を合わせる。そし、

 

「あなた様の命とあん男の命は同じじゃ」

 

と言う。「何を申すか!」慶喜が声を荒げると、諫めるように吉之助が続ける。

 

「じゃっとん、あなたは国を変え、多くの民を救う力をお持ちでございもす!そいでも、まだ逃げるち言われるとじゃったら、あん男も浮かばれもはん!」

 

重々しく吉之助は言う。頬には涙の跡もある。慶喜はしばし考える。そして、「よし、行くぞ。ついてこい」と意を決したように言う。

 

慶喜の本気

慶喜が吉之助と左内を連れてやってきたのは彦根藩邸だった。赤備えの鎧に、赤い井伊の旗が飾られている。

 

井伊がやってきた。朝早くから来たどのような用かと、あくまで下から物を言う。「驚いたであろう。まさか俺が生きておるとは」慶喜はさらりと言ってのける。「刺客をよこすとはよっぽどの用があるとおもってわざわざ来てやった」と続ける。

 

井伊は意を介さず「ご用とは?」と聞くだけ。また、現将軍の家定が慶喜を次期将軍を指名したことについて、乗り気ではないのではと探る。そして「私に一案がございまする」と言う。

 

その一案とは、今は紀州の慶福が将軍となったときに、紀州を慶喜に差し上げたいとのこと。「ほう、紀州をくれる?」慶喜も乗り気な声色で返事をする。紀州は五十五万石で水戸と同じ御三家の一つ、「悪い話ではございますまい」と井伊は言う。

 

「たしかに、悪い話ではない」慶喜も言う。後ろにいる吉之助と左内は思わず顔を見合わせる。

 

愛想笑いを浮かべていた慶喜だが、その表情がさっと消えて冷たい目の色になり、「だが、どうも気に食わぬ」と言い立ち上がる。「何かお気に障りましたか?」と言う井伊に、「おまえだ」と慶喜は言う。そして、一歩一歩井伊に近づくように歩き、

 

「おまえはいつからそんなに偉くなったんだ?どうしておまえに紀州に行けなどと言われる?

 

つけあがるな!」

 

と怒鳴りつけた。

 

「徳川はおまえのものではない!」

 

慶喜の言葉に、「これはご無礼つかまつりました」と井伊は動揺も見せず頭を下げる。慶喜はかがんで井伊の目を見つめて、「お前の言葉には命がこもってない」と言う。

 

「今の幕府でこの世の太平が守られると本気出信じておるのか?この大馬鹿者!」

 

さらに怒鳴りつける。井伊の表情に大きな変化はないが、驚いたように少し目を見開く

 

「わかった、俺が将軍になろう!」

 

きっぱりと慶喜は言い切った。吉之助が驚いたように「一橋様…」と言うと、それに応えるように「やらなきゃしょうがねえだろう」と慶喜は言う。そして、吉之助と左内を連れて彦根藩邸を後にする。

 

井伊はなんとも言えない表情で…

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という話でした。いやー慶喜の本気はカッコイイ!だけどずるくない?今まで「将軍にはならん!」って言ってた人が「将軍になろう!」だけでカッコイイなんてーでもカッコイイ。長くなりましたので感想は次の記事で書きます。

 

 

aoikara

 

▼西郷どん 第15話「殿の死」記事はこちら

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