本音はわかりやすいaoikaraです。表情に出ちゃいますもん。嘘は吐くけど、嘘は付けない。バレバレ人間です。
というわけで今回のテーマは…
スキャンダル専門弁護士 QUEEN 第9話 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼スキャンダル専門弁護士 QUEEN 第8話 記事はこちら
第9話 あらすじ
氷見江(竹内結子)は、与田知恵(水川あさみ)からクライアントを吾妻涼介(山本耕史)のために利用していたのではないかと疑われる。東堂裕子(泉里香)から届いた、吾妻の元秘書を使った政治資金スキャンダルのメールを与田に見せた氷見は、危機管理部でやれることはやったと帰って行った。
スキャンダル疑惑は大きく報道され、元秘書も氷見だと特定されたため鈴木法律事務所は対応に追われるが、真野聖子(斉藤由貴)も手が回らないほど。与田は氷見に電話するのだが繋がらずにいた。
そこに来た鈴木太郎(バカリズム)は、氷見は事務所を辞めたと言い、新たに吾妻がクライアントになったと告げる。
吾妻は林光蔵総務大臣(山田明郷)とともに事務所に来た。応対する与田と鈴木に、吾妻は党の顔で妻の美咲(山崎紘菜)の父は党のドン、五十嵐幸夫(小野武彦)なので泥を塗るわけにはいかないと言う。
鈴木は吾妻に久しぶりと挨拶。二人は大学の同窓生だった。鈴木が氷見も同窓生だと話すと、林は苦い顔。
与田が氷見と不倫関係にあったのかと尋ねると吾妻は否定。スキャンダルも不正献金の疑惑も潰せと林は半ば脅しのように言い放った。
与田と鈴木、真野はまず氷見と吾妻の不倫スキャンダルから対応することに決める。吾妻の会見を準備する間、与田は東堂から氷見の情報を得た。そして、5年前の、とある死亡事故への氷見の関与を知る。
GOODポイント
- 氷見さんの事故当時の回想シーン、まるで映画のようでした。画角も含めて。このドラマは本当に映像が美しいですね。
- 警察署から出てきた氷見さんを待って、「うちの事務所で雇ってあげてもいいけど」的な鈴木副所長に、不覚にもキュンとしてしまいました。なんだよ、優しいなぁ。
- 「そんなことより」の濫用w
- 鈴木副所長、氷見さんや吾妻議員と同窓なんですね。見えないな。なんか、いい感じですね。
- イライラしまくりの与田ちゃんが、ホワイトボードのペンをバシバシしているのがなんだかツボでした。イライラ感出し過ぎでしょって!一応職場よ!w
- 氷見さんの感じを意識している与田ちゃんに笑いました。まあ、いきなり司令塔になったら、今までの司令塔である氷見さんに倣っちゃいますよね。「それ外でやっちゃダメだよ」って忠告する鈴木副所長にも笑いましたw
- 真野さん、スピーチライターにもなれちゃう才能。今さらですが、何者なんだろう…。
- 全然例えが出てこない鈴木副所長(笑)氷見さんと与田ちゃんの関係性がダブル浅野ってのはちょっとぴんとこないですw
- 氷見さんの告発動画の低評価がリアル。9割低評価でした。恐ろしい。
- レインボーポテチ!何味なんだ。体に悪そう。真野さん曰く「けったいなお菓子」だそうでw
- アメリカ帰りの藤枝君、空気読めなさが異常ですね。まあピリピリしているので、ちょっとほっとしますけど。お土産のセンスの悪さもなんとも言えません。真野さんの息子さんの大悟君にまで買ってきてくれるのは優しいですけどね。
気になったポイント
- 「みんじとう」ってずっと音で聞いていたので知らなかったのですが、「明時党」って書くんですね。今までも書いてあったと思うんですが、気づきませんでした。民自党かと思っていたもので。
- 国会議員がいちいち婚約会見なんてしますか?報道発表だけで十分な気がしますが…。
- 氷見さんが暴行を受けているシーンは、本当に恐ろしかったです。誰も通報せず、スマホで撮影するだけで…。世間で叩かれるようなことをした人間だとして、暴力を受けて面白がる神経はわからないな。やっぱり痛々しいし、ざまあみろという感情だけ出てくることはないです。
感想
氷見さんの本音がずっとわからない
この物語の核って、本音だと私は思っています。依頼人が本当に求めているものは何なのか、弁護士として引き出す。
でも、本音を引き出す役割を担っている氷見さんの本音は、ずーっとわかりません。最終章として何かわかるかと思いましたが、何もわかりませんでした。結局、どうなのか。わかりやすく言えば白なのか黒なのか。
少しだけ見えたのが、自宅らしきところで、何か怒っているような表情だったこと。あんな氷見さんの顔は初めて見ました。あれは、どういう理由かはわかりませんが、本音の怒りだったように思います。
だから、今まで見てきた氷見さんという人を信じた上で、真相を考えてみることにしました。
氷見さんがかばったのは吾妻ではなく妻?
氷見さんは5年前に車の事故で人を死なせてしまっています。その回想がありました。血を流している人を前に、氷見さんは呆然と立ち尽くしていました。
そんな氷見さんの目に見えていたのは、歩道橋の上にいる女性でした。涙をためた目で、おびえるように震えながら、彼女は立ち去って行きました。後から出てきてわかりましたが、それは吾妻議員の妻・美咲さんでした。
本当に交通事故を起こしたのは、美咲さんなのではないでしょうか。どうやら吾妻議員が黒くつながっている会社の人間が死んでしまったようです。となると、美咲さんの交通事故は、意図的かそうでないのか…。美咲さんは夫の吾妻を守ろうとして、罪を犯したという可能性は否定できません。
それを氷見さんが身を挺して守ったんじゃないかと思います。吾妻議員のためか、あるいは…。ここからは、私の予想です。
個人的な復讐か、大義という共同作業のためか
氷見さんの本音を、全く違う2つ推理してみました。それこそ白と黒というほど、はっきり違います。
吾妻議員に対する個人的な復讐?
過去に議員秘書まで務めていた氷見さんは、吾妻さんのことを愛していたのかもしれません。もしかすると恋愛感情ではなく、同志のような信頼関係だったかも。
秘書として妻の身代わりにされたとしたら、裏切られた気持ちになったという可能性もなくはないですよね。そっちを取るのかと。だから、吾妻に復讐するために全てを計画した、と。
氷見さんが自宅で怒っていたのは、吾妻に対して。「5年前のことに決着をつけましょう」というメッセージも、自分を身代わりにしたことを明らかにする、というような意味合いだったのかなと。
大義という吾妻議員との共同作業
もう1つの推理は、全く違います。氷見さんと吾妻議員の関係について、鈴木副所長が「色恋ではなくもっと大きなものを見据えた」と言っていたのが気になりました。
だとするなら、痴情のもつれだけで何かするとは、氷見さんが思えません。同時に、吾妻議員は記者会見で、かなり叩かれているはずの氷見さんに対して、労いの言葉をかけているんですよね。本当にひどい人間に、そんなことしないと思います。政治的なパフォーマンスでもないと思います。
こういう状態でもお互いに信頼関係があることが見られるような気がしたんです。
二人には何かやりたいことがあるんじゃないか。大きなものを見据えた…大義のために。たしかに氷見さんはずっとそういう人でした。依頼を受けた個人の利益のために、広い視野で物事を変えるべきだという。
最初は吾妻議員をもり立て、支持率を上げるために、氷見さん自身をスケープゴートにしようとした策なのかと思いました。実際、この件で吾妻議員の知名度や好感度はかなり高まりました。
しかし、それなら氷見さんが叩かれて終わりにするはずです。さらに炎上させるために、氷見さん個人の動画を出す必要はありませんでした。さらに、事務所側は反撃として選挙違反というのを挙げて…物事は収束しませんでした。
つまり目的は、氷見さんを裁判や国会の証人喚問に引きずり出し、真実を告げること。注目度は最高潮。ここで発言すれば、絶対に世間は耳を傾けるはず。それが狙いだったのではないかと。
吾妻議員も協力しているのでしょう。今までのは大学時代からの二人の策略かな。氷見さんが、もし美咲さんをかばったのだとしたら、それは自ら申し出たことでしょうね。大義のために仕方ないことだった。
氷見さんは国会議事堂を見つめていました。目的は、敵は、国か、政治か。となると、この回で登場した党のドンである五十嵐議員が気になりますね。
吾妻議員の妻は五十嵐議員の娘なわけで、情報を引き出すために吾妻が近づいたとか…。結婚を勧めたのも氷見さんだったわけですし。もしかすると美咲さんも仲間なのかも?
何かしらの大義を成すために、氷見さんと吾妻議員がやった共同作業。復讐よりも、こちらの方が私はあり得る話かなと思います。
氷見さんが自室で怒っていたのは、自分への怒りなんじゃないかな。こんなことに耐えられないでどうする。自分がやったことだろう。もっと強くなりなさい。という自分への思いがあったとか?
結局、全て氷見さんの手中ってことじゃないですかね?
鈴木法律事務所の人たちの真意は…
鈴木副所長は信じている
鈴木副所長が氷見さんや吾妻議員の全てを知っているかはわかりませんが、氷見さんのことを信じているとは思います。もしかしたら協力者かも?迎えに来てくれたところなんか、優しいなぁと思っちゃいました。
与田ちゃんは氷見さんから聞いた?
与田ちゃんは、最初は氷見さんに裏切られていたみたいな気持ちもあったと思います。その上でどう行動するかも、氷見さんは見抜いていたんじゃないかな。
そして、電話。与田ちゃんにかかってきた電話の相手はわかりませんでした。たぶん、氷見さんからではないでしょうか。今回の計画について、伝えたのではないかと。電話をした後と思われるシーンで、与田ちゃんは氷見さんのことばかり思っていましたし。
与田ちゃんは、全てを知って、氷見さんに協力することにした。それは復讐か大義のためか…。私は後者だと思うんですけどね。どうだろうなぁ。
真野さんもやっぱり氷見さんとつながっている?
真野さんもドラマの最後の方で、誰かと電話をしていました。あれは誰なんでしょう。つながっている刑事か。もしくは、やっぱり氷見さんか。まったく関係のない息子かもしれませんが。とはいえ、真野さんもやはり氷見さんとつながっている気がします。
藤枝君はお土産を届けに行きたい
アメリカからようやく帰ってきた藤枝君は、厳重に保管されたバッグを用意していましたね。誰かに何かを届けるようでした。
あれ重要な証拠に見せかけて、単にTシャツやらお菓子やら、氷見さんへのアメリカのお土産を渡しに行くだけではないでしょうか。藤枝君派癒し系なので、そういう感じでも全然ありです。
次回:最後の大逆転の一手
氷見は5年前の選挙法違反の疑いで、国会の調査会に呼ばれることになる。が、氷見は否認。そこに違反の証拠を裏付ける承認として茂呂が現れる。一方、氷見を追い詰める与田に対して、真野は全く違う動きをしており…
国会の証人喚問ではなく調査会のようですね。氷見さんは否定するも、反論が次々に出て追い詰められる。けれど、それも氷見さんの罠…なのかな、なんて思ってしまいます。大逆転、楽しみにしています!
aoikara
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