『リバース』は原作を読んだことがなかったので、勝手にオセロの話かと思い込んでいたaoikaraです。全然違いましたね。
というわけで今回のテーマは…
リバース 第2話 ネタバレ&感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
第2話のあらすじ・ネタバレ
深瀬の“友達”
深瀬和久(藤原竜也)はまた回想していた。人間の質は友達の数で決まると思い込んでいたこと。たった一人の親友が行方不明になってしまったことを。
10年前の過ち
時は10年前の2007年。車が雪で動かなくなってしまい、途中から徒歩で別荘を訪れた深瀬、広沢由樹(小池徹平)、谷原康生(市原隼人)、浅見康介(玉森裕太)。村井隆明(三浦貴大)の別荘は立派で盛り上がる。
飲み会をしようと提案されるが、深瀬と広沢は酒が飲めないと断ってしまう。谷原は、ノリが悪く自己中だと広沢に絡む。広沢は酒を飲むと言い出した。飲めない深瀬をかばったのだった。
しかし、谷原はまだ村井の妹・明日香(門脇麦)と付き合っていることについて絡んでくる。今度は深瀬が話題をそらすことに成功する。その後は楽しく飲み食いしていた。深瀬の発言はたびたび無視されていたが…。
食事も終わってゆったりと過ごしていた頃、急に村井から「駅にいるから迎えに来い」と連絡が入る。しかも明日香も連れてきているらしい。逆らえない谷原は良いと答えてしまうが、運転免許を持っている浅見と広沢は酒を飲んでしまった。
浅見は教師になるという将来のために絶対に飲酒運転はしないと拒否。広沢はまだ就職できていないからと、頼むのだった。深瀬は少しだけ憤慨するが、結局広沢は引き受けてしまう。深瀬は止めることができず、ただはちみつ入りのコーヒーを広沢に持たせることしかできなかった。
広沢が出てからしばらく経って村井から連絡が入る。なんと広沢がまだ来ていないという。しかし、帰ってきてもいない。谷原と浅見が探しに行くと、ガードレールの下に車が落ちて燃えている。それを電話で聞いた深瀬は激しく取り乱してしまう。
それを聞いた美穂子は…
さらに深瀬は広沢は見つからず、川に流されて半年後に遺体が見つかったと越智美穂子(戸田恵梨香)に話す。美穂子が「両親に伝えたのか?」と聞くと、深瀬は「ビールのこと以外」と答えた。それを怒る美穂子。しかし深瀬は
「人殺しと言われるほどのことじゃない」
と言ってしまう。美穂子は「隠し事があるのが罪の意識がある証拠」と言って、帰ってしまうのだった。
遺体との対面
深瀬の回想。広沢の遺体が見つかって両親が対面したあとで、4人は頭を床につけて土下座し、「申し訳ございませんでした!!!」と謝罪した。
両親は4人を責めるでもなく、「最後の一日、楽しく過ごせましたか?」「おいしいものでも食べましたか?」と聞く。
深瀬はそれに答えるように、一生懸命食べた物について、そのときの広沢についてたくさん語ったのだった。
谷原の裏の顔
妻と娘に見送られてスーツ姿で会社に行く谷原。しかし、職場ではスーツを脱いで作業着に。工場の流れ作業をこなしていた。仕事中にこっそりと浅見と電話をしているが、どうやらエリートのふりをしている様子。
それをとある人物に見られてしまう。谷原の人事を握っている人物のようで、谷原は本社から出されて現在は工場に勤めているらしい。
浅見のもとにも忍び寄る脅迫
浅見が学校へ行こうとすると、車に「浅見康介は人殺し」というビラがはさまっていた。そのことを学校へやってきた深瀬に話す、同僚の森下(藤本泉)。車にはビールもかけられていたという。浅見はお酒を飲まないのに、とこぼす森下。
深瀬は浅見の心配をするが、生徒のいたずらだと思っている様子。それか小笠原(武田鉄矢)だと。さらに、酒をやめたことも聞くのだった。
飲酒疑惑の高校生
飲酒疑惑があったサッカー部のキャプテン・相良了平(鈴木仁)は「ノンアルコールビールだった」と主張。軽率な行動だが予選の出場停止は厳しすぎると訴える。穏便に済ませたい学校はそう処理しようとするが、浅見は反発。
強く相良を否定する浅見を見て、人気のあるサッカー部をかばおうと生徒たちまで浅見を責める。藤崎莉子(山口まゆ)だけが浅見をかばい、相良を責めるのだった。
美穂子との関係を修復したい深瀬
深瀬は美穂子に弁解をしたいが取り合わず。別れ際、以前「人殺し」というビラが貼られていたときにすれ違った男らしき人物が、自転車で美穂子を追いかけている。深瀬が追うと、男が美穂子を壁に打ち付けていた。
深瀬が叫んで男は逃げていく。一応、警察に報告をする美穂子と深瀬。帰りは美穂子を送っていくことに。美穂子のことを真剣に考えているからこそ、全部言わなきゃと本当のことを全て伝えたという深瀬。
美穂子は深瀬が隠そうとしたわけではないことを確認する。深瀬は、隠そうとしたわけではなく、なんとなく言わない雰囲気になったと返す。その返しにも不信感を覚える美穂子。深瀬だけが知らないことがあるのではと疑っているのだった。
村井の裏の顔
村井は父親の政治活動を応援していながら、女性議員の沼淵ことは(篠原ゆき子)と不倫していた。次の日、村井に小笠原が近づいてくる。裏で村井と沼淵の密会写真が出回っていると忠告しに来たのだ。そこで、やっと村井は小笠原が元刑事だと気づく。
村井は取り合わず去ろうとするが、小笠原は村井の妻・香織(趣里)の父親が大臣を務めていたほどの人物でも大丈夫なのかと、脅しとも取れるような発言をする。村井は「金は払わない」と言うが、小笠原は「金じゃない」と答える。
小笠原も広沢の事件で人生が変わってしまった一人だった。事故ではないと思って調べていたら、突然圧力が働いて運転免許試験場に飛ばされてしまったという。だからこそ、
「事件で一番特をしたのは誰か?」
その人物を追っていると言うのだった。
家に帰宅した村井。家の中はゴミであふれかえっていた。外では良い妻を演じていた香織だったが、やる気のない夫を見て悪態をつく関係だった。
美穂子の本音
深瀬はしばらくクローバーコーヒーも訪れていなかった。久しぶりに行くと、店主の乾恭子(YOU)と美穂子が話している様子が目に入る。深瀬は真面目で良い人だと推す恭子。美穂子も「深瀬さんのことは好き」と言うが、「好きだけど難しい」と言うのだった。
深瀬に近づく小笠原
その帰り際、深瀬の車に小笠原が乗り込んでくる。深瀬は気になっていたビラの件を聞くが、小笠原は自分ではないと答える。
全員が「人殺し」
そして浅見にも、村井にも、谷原にも「人殺し」と書かれたビラが送られてくる。本社に呼び出された谷原が会社の人間から「心当たりあるか?」と聞かれ、「はい」と答える。
事故じゃなく“事件”
小笠原が何度も「事件」ということが気にかかる深瀬。聞くと殺人事件の可能性があるというのだった。
そして深瀬は思う。友達は数じゃなく、理解してくれる一人がいれば良いと。そんな一人だった広沢を今まで裏切り続けてきたのだとー。
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というストーリーでした。事故かと思ったら事件?
第2話のGOODポイント
- 深瀬の車に乗ってきた小笠原。深瀬が「乗らないでええ!!!」って言うのがすごく乙女っぽくて笑いましたw
- 感想サイトでもよく見た意見ですが、武田鉄矢さんの役がドラマ『白夜行』の笹垣に見えるんですよね。あのしつこい刑事にそっくりw
第2話の気になったポイント
- 藤原竜也さんの甲高い叫びが多少気になりますw
第2話の感想
深瀬の“冴えない男”感に胸が痛くなる
藤原竜也さんって、カッコイイ男性じゃないですか。なのに、あんなにおどおどして、頼りなさそうで、“冴えない男”の演技がハマるなんて…いやぁ、役者さんってすごいですね。
そして、あの冴えない感じに…うーん、胸がきゅーっと痛くなりますね。発言しても誰も反応してくれず、無視されるシーンとした冷たい空気。それに慣れすぎているから本人も違和感を感じていないというのがさらに切ないです。
男たちの分析
リーダー格・村井
こいつ嫌いです。いきなりですけどwおそらくゼミ仲間のなかでもっとも立場が上なんでしょうね。命令口調でしたし。偉そうな感じが腹立ちますわ~。しかも不倫していますし。こいつ嫌いです(2回目)。
腰巾着・谷原
谷原は広沢とか深瀬には強くいってるけど、村井には頭が上がらないって感じですね。「迎えに来い」って言われて嫌だと言えてませんでしたし。キョロ充っぽい感じです。
でも、村井がいない方が気持ち的にもびくびくせずにラクなんじゃないかなぁ。村井抜きの4人で過ごしているとき、なかなか楽しそうでしたよね。
あとは広沢に対するコンプレックスもありそうです。見下している存在だったはずなのに、まさか狙っていた明日香と付き合っているってことにかなりつっかかってましたしね。小さい男なのは間違いなさそうです。
ただ、「人殺し」のビラについて「心当たりがある」と答えたのは意外でした。あれは正直に言うのか、それとも利用して会社に戻ろうとするのかもなんて思ったりもして…。真意が気になります。
正義感の塊・浅見
このなかでは正義感があってそれを表に出せるパワーもあるのは浅見でしょうか。広沢の事故のことを深く反省していて、教師としても生徒の罪を許せないというか、きちんと指導しようとしていますしね。
特に「飲酒」疑惑だったのが浅見の正義感に火を付けた感じがしますね。一度、広沢に押しつけてしまった「飲酒運転」の罪を、もう二度と出してはいけないというような。だからこそ、10年間もお酒を飲んでいないのでしょう。
だけど、やっぱり村井には頭が上がらない感じ。正義感は持っているけれど、発揮する場所は限られている感じ。この中だと一番好感は持てますけどね。
美穂子が深瀬を受け入れられない気持ちがわかる
美穂子には真実を話した深瀬。しかし、美穂子は受け入れられない様子でした。深瀬の「人殺しって言われるほどじゃない」という言葉に引っかかっているのでしょう。
たしかに、あれだけで「人殺し」と言われるほど深瀬を責められるのか、というと微妙です。むしろ、まだ隠している真実がありそうという不信感があるのでしょう。
それとプラスして、私は深瀬の偽善的な性格にもやっとします。深瀬はたしかに優しい男です。そして正義感もある。広沢と谷原がケンカになりそうなときに、頑張って話題を逸らしていたのも正義感のひとつ。でも、その正義感を出せるのはごく限られたときだけなんですよね。
広沢が飲酒運転をして行ってしまうのを止めることだってできたはずです。行ってしまったあとに「俺もついていけば良かったかな」と言うのは、「自分は止めたかった」という保険の言葉にしか聞こえません。
10年前の事故のことを4人の中でずっと考えていたのは自分だし、そんな自分が責められるのは解せない、というように聞こえてしまうんですよ。正義感のアピールに過ぎないというか。その無責任さのようなものに、ちょっともやっとしてしまうんです。
というのも、私もそういう偽善的な部分があるから、同族嫌悪なのかも。ただ「こんなことで美穂子との仲が終わってしまうのは嫌」と思ってしまっているのは、“こんなこと”っていう軽さを感じて、やっぱり嫌ですね。
犯人を予想してみた
小笠原の言う通り、事故ではなく事件、広沢が殺されたと仮定して犯人を予想してみました。
谷原はないわ~
次回予告で「谷原が怪しい」って感じになっていたこともあり、早々に名前が出るならないな~と思いました。明日香を奪いたい気持ちはあっても、それだけで広沢を殺すとは思えません。
村井の一人行動が怪しい
村井だけ事故って遅れてきて、行動がわかりませんでしたよね。さらに小笠原は圧力があって捜査できなくなってしまったようで、権力を持っていそうなのは政治家である村井の父くらいではないかな~と思ったわけです。
明日香と痴情のもつれ?
広沢と恋人関係らしかった明日香が痴情のもつれで殺してしまって、村井が隠そうとして、父親が隠蔽を謀ったというのもあるかなぁ~なんて想像しました。意外すぎる犯人っていうのも湊かなえさんっぽいです。
村井兄妹の共犯?
広沢が村井兄妹を迎えに行って、別荘に行く途中でまた村井が事故ってしまい、そのせいで広沢が死んで、それを兄妹で隠そうとしたという推理もしてみました。遺体が車にあるとバレるので川へ流し、さらに証拠が残らないように火をつけたのかもと。
そして元の場所に戻って広沢が来てないフリをした…どうでしょう?
本当にただの事故だった
この線も消えません。小笠原は殺人だと思っていますが、そもそも圧力を掛けられたのは「飲酒運転」の件を探られないためだったかもしれません。だとするならば、調べた結果事故、あるいは広沢の自殺だったなんていう結末も斬新ですよね。
まあ、いろんな推理をしても楽しめるドラマということですね。
次回:4人がやっと集まって…
広沢の件で美穂子と深瀬の間に距離ができてしまう。さらに4人に届いた告発文から、全員で集まって確認することに。しかし、谷原だけがなぜか呑気な様子。さらに小笠原から執拗に聞かれる深瀬は、ついに重い口を開くことにー。
なぜ谷原だけが呑気な様子なのか、というのが次回のテーマになるのでしょうか。深瀬は小笠原に話すか迷っていますが、もう刑事じゃないんだしさっさと話しちゃえ!って思うのは私だけでしょうか…。とりあえず、次回の話も目が離せません。
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aoikara
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