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【ドラマ】リバース 最終話 感想 償うことは許しを請うことじゃない

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私は過去に戻れるとしたら、とか考えると過去のことを思い出せないaoikaraです。過去より今を楽しく生きたいです。

 

というわけで今回のテーマは…

 

リバース 最終話 感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。

 

▼リバース最終話のネタバレ記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

最終話のGOODポイント

  • 秘書がいなくなった村井父(村井國夫)のダメダメっぷりがもうね。図太いように見えて、実は繊細だったんですねw
  • 深瀬(藤原竜也)の隣人、ドンドン扉を叩く小笠原(武田鉄矢)にキレていたけど、深瀬が倒れているのを知ったら、小笠原から渡された金を使って買い物に行くのとか律儀w挨拶したら返してくれるし、実は良い人ですよね。
  • 小笠原さんが深瀬の仲間というか…もはや厳しいお母さん的存在に見えてきました。深瀬の家族描写がないだけに余計にね。本当に甲斐甲斐しくしてくれてるw
  • 夕日がきれいって描写は、深瀬と美穂子(戸田恵梨香)が心を通わせた一瞬を思い起こさせるような演出だったのかしら、偶然かしら。
  • 広沢(小池徹平)と美穂子の恋人回想がめっちゃかわいかった。
    広沢「マシュマロ入れるん?」
    美穂子「えーどうしよ、やめとくわ、いや、やっぱ入れる!」
    広沢「入れるんかーい」
    なにこのかわいいカップル。
  • LINEっぽいアプリでみんなから深瀬へのメッセージにそれぞれのキャラが出ていて面白かったですw本当に声が聞こえてきそう。
  • 深瀬が居酒屋で選ぶ料理「煮魚定食」。らしいよね。
  • 深瀬は将来的に美穂子とカフェをやれば良いのでは?パン焼いてもらってさ。恭子のアドバイスは、その伏線なのかと思いました。
  • 地味に谷原の上司のパワハラがきちんと処分されたのが一番「ざまあ!」的展開だった気もします。
  • きゃー『夜行観覧者』の彩花ちゃんが大学生になってる!『Nのために』の成瀬君がパン買ってる!どっちも見ていた視聴者としては興奮ですね。

 

最終話の気になったポイント

特になし

 

感想

深瀬が意外と早く打ち明けていてびっくり

深瀬が自分が殺したかもしれないという思いと、一人で格闘しているのかと思っていました。でも、すぐに美穂子に打ち明けていたんですね。これは意外でした。

 

ちゃんと逃げずに正面から向き合うことにはしたんだなと。だからといってかばうわけでもなく、みんな罪があるのは同じだと認められたことが4人の成長なのかもしれません。

 

結局は全員が加害者だった

事件の真相は予測でしかないですが、ある程度の真相はわかりました。だとしても、結局事件に関わった人物全員が加害者だったということには変わりないんですよね。それを、深瀬たちがきちんと受け止めてくれたのは良かった。

 

正直、広沢が死んだのは別の誰かのせいであってほしいと思っていました。でも、そんな都合良くいきませんよね。だとしても、結局罪悪感は残るし救われない。だから、受け止めるという選択をした深瀬たちは本当にすごい。

 

「償う」ことは「許しを請う」ことではない

真相が全てわかったところで、深瀬たち4人は広沢の両親に隠していた本当のことを話に言きました。本人たちも葛藤がありましたが、たしかに「言うことは自己満足じゃないのか」「だからといって、隠し続けることは良くない」の葛藤はやまない。言ったとしても、です。

 

だから、母親は知りたくない真実を聞かされて、取り乱すしかなかった。父親は受け止めてくれたけど、そうではない母親を責めることは決してしなかった。深瀬たちを責めることもしなかった。

 

「償う」ことは「罰を受ける」ことで、「許されない」ことこそ「罰を受ける」ことなんですよね。深瀬たちは「償う」ことを選んだわけで。それは小笠原の言う通りだなと思います。

 

今回の演技のナンバーワンは片平なぎささん

最終回での演技は片平なぎささんがすごまじかったです。母親の愛情が憎しみに変わるところとか、愛情があるのに自分も忘れていってしまう切なさとか。全部演技に込められてて、見ていて胸が苦しかったです。すごい演技でした。

 

幸せかはわからないけど、前を向くしかない

基本的にはみんなハッピーエンドだったと思います。こういうのって、人一人死んでるのに「みんな前を向こうぜ!ハッピーハッピー!」みたいになると、置いてけぼりを食らったような気分になるんですけど、そうじゃなくて。

 

絶対に許されない罪を背負っていることは消えない。だけど、だからこそ、それを受け止めて前を向くしかない。そう決めた深瀬、浅見、谷原、村井、そして小笠原も、美穂子も、明日香も、みんな前を向いたわけです。

 

それしか方法がないから。でも、向き合えた人たちが前を向いていくのは、清々しかったです。あれはあれで、良いラストだったのかなと。

 

広沢がいたからこそ、深瀬と美穂子は出会えた

深瀬にとって広沢は特別なたった一人の親友でした。でも、広沢のことを知れば知るほど、誰からでも愛されていて、広沢にとっては深瀬はその他大勢の一人なんじゃないか、と思ってしまうのも頷けます。

 

でも、広沢にとっても特別な友達だった。深瀬の言葉に広沢が救われた。深瀬はそんなつもりじゃないけど、受け取った広沢にはそう感じた。だから特別だった。

 

そして、それを教えてくれたのが美穂子だった。すごく運命的で、だけどそれは広沢が死んだことによって結びつけられた運命でもあって、すごく切ない。

 

広沢がいたからこそ、美穂子は深瀬に近づき、でも本当に心から惹かれた。広沢がいたからこそ深瀬は美穂子に出会えて、そして変われて、自分から美穂子を必要とした。

 

この縁って不思議なもので、広沢にとって特別だったふたりが、今度はそのふたりが特別な仲となるというか。それは運命のようで必然のようで。

 

だからあの「コーヒーを飲みに行きましょう」というラストは、今までの二人があってこその言葉で、そしてふたりの始まりであって、非常に爽やかで良いシーンだったと思います。心に広沢の余韻を残してくれてね、泣けます。

 

もし過去に戻れるとしたら…

これは、深瀬が物語の一番最初でも問いかけていたことでした。そのときは「10年前のあの日」に戻りたいと語っていました。

 

今もそれは変わらないでしょう。でも、過去には戻れないこと、10年前のあの日を受け止めなければならないこと、生きていかなければならないこと、今の深瀬はそれを知っています。同じセリフがこうも違って聞こえるものかと、最後まで演出が見事でした。

 

総括:原作も脚本も演出の演技も、すべて素晴らしい

本当にね。素晴らしかった。湊かなえさんの原作が素晴らしいのはもちろん(ドラマ見終えたから絶対に原作読む!)、脚本の言葉ひとつひとつ、心揺さぶられる演出、役者さんたちのリアルな息づかい。もう全部ね、マッチしてる。このドラマ枠は本当に素晴らしいのよ。

 

個人的に一番の神回は第9話ですね。あのラストシーンには本当に心が震えました。本当に鳥肌が立って、手も震えていたくらいwあれがラストだったら、それはそれで神ですよ。湊かなえさんの原作はあれがラストらしいので、もうすごいな。本当に。

 

でもね、誰も知らないラストを丁寧に描いてくれたのは、ドラマで良かったところだと思います。後味悪いラストでも良かったけど、でもやっぱり、前を向くラストであって良かった。

 

というわけで、3ヶ月間素晴らしいドラマをありがとうございました。リアルタイムで見られて幸せだー。

 

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