くだらないことのなかに、ハッとさせられることがある。日常ってそんな感じだとカルテットを見ていると感じるaoikaraです。あの、ハッとさせられるときのみぞみぞ感がすごいです(だからみぞみぞって何?)。
というわけで今回のテーマは…
カルテット 第3話 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※一部ネタバレもしています。ご了承ください。
あらすじ:すずめの笑顔と家族
すずめの父親は詐欺師?
とある老いた男性が入院している。親戚の男子学生(前田旺志郎)が母親から聞くと、昔自分の娘は超能力だと偽って詐欺をして捕まったことがあるらしい。死ぬ間際に娘に会いたいと願っている。そして、その娘の名前は「すずめ」と言った。
すずめと有朱の恋愛談義
すずめ(満島ひかり)は一人で別荘で過ごしていた。そんなある日、お米のお裾分けに元アイドルの有朱(吉岡里帆)がやってくる。「休日なのにデートもしないのか」と問う有朱に対し、すずめは「告白が苦手」と答える。
すると有朱は「告白より誘惑」とすずめと恋愛談義にいそしむのだった。誘惑するにはペットボトル1本分の距離が大切なのだとか。
ボーダーかぶりは特別な人?
カルテットの4人は仕事にでかけることに。と、別府(松田龍平)と真紀(松たか子)がボーダーの服でかぶってしまう。
家森曰く「ボーダー被りは特別な関係に見える」とのことで別府が着替える。ボーダーを着るのは、昨日ボーダーを着てそうな人と会うときだそうだ。
ボーダーの少年の目的はすずめ
でかけた直後、ボーダー服の少年と出会う。どうやらすずめを探しているようだった。用件は父親のこと。「あなたのお父さんが死にそうです」「会いに行ってくれ」とのことだった。しかし、すずめは笑ってハッキリした答えを言わない。
すずめは弱みを握られている?
すずめは定期的に真紀のことを報告するために、真紀の義母・鏡子(もたいまさこ)に会っていた。こんなことはやめたいというが、すずめの過去のことをバラすと脅される。さらに、2人で会っているところを有朱に見られてしまった。
言いたそう、だけど何も言わないすずめ
少年と会った後には曲のミスをしたりと、すずめの様子がおかしいのを真紀は察していた。そして真紀がすずめを外出に誘うも、断られてしまう。仕事先には「犯罪者はいないよね?」と念押しされて苦い顔のすずめ。
さらにカルテットのサイトにすずめの超能力少女時代の動画が送られてきたり(スパムだと思ってすずめだとは気づいてなかった)、別府を誘惑してみて、何か言おうとしても言わないすずめだった。
しかし、突然別荘から姿を消してしまった。
病院に行かない、でも軽井沢にも戻れない
すずめはバスに乗っていた。父親が入院しているバス停では降りなかった。降りたときもただぼーっと過ごしていた。
真紀がすずめの過去を知る
そんなとき軽井沢の別荘に電話がかかってくる。真紀が聞いてみると、すずめの父親が危篤らしい。真紀が代わりにかけつけて、最期の姿を目にする。
例の少年からすずめの超能力騒動のことを聞いた。さらに、過去の職場で超能力騒動のことがバレてしまい、やめさせられるようになりながらも、すずめはずっと笑顔だったことも知る。
病院を出ると、バス停の近くにいるすずめを発見。すずめは真紀から逃げようとするが、真紀は走って追いかけて声をかける。そして、二人でそば屋に入る。
すずめの過去の告白
そば屋に入ってすずめはかつ丼を頼む。真紀も同じものを頼んだ。どうやらすずめは事情を知らない様子。真紀は「お父さんが亡くなった」と伝えるが、すずめは心ここにあらずで絶対に父親の話をしようとしない。
真面目に話そうとする真紀は「今すぐ病院に行こう」と言う。しかし、すずめは頑なに「食べてから」と言う。
すずめは淡々と父親の話をした。父親にとっても自分にとってもお世話になって人がいて、その人が入院しても父親は御見舞いに行かなかった。理由を聞いたら病院で風邪をうつされるのが嫌だから。
建設会社で働いていて、ビルの基礎をきちんと作っておらずやり直させられたのに、その夜のラーメン屋で「ぬるい」と作り直させたこと。母親のこと…は言わなかった。
「病院、家族だから行かなきゃダメなのかな?」と自分自身に問いかけるようにつぶやく。そんなすずめの手を真紀が力強く握りしめる。そして「軽井沢に帰ろう」「病院に行かなくて良い」と言うのだった。
過去のことがバレてみんなのところにいられなくなってしまうんじゃないかと心配だったすずめだったが、真紀はそんなことは気にしないというように笑顔だった。
すずめは帰り道、自分の大切なチェロの話をする。そして、真紀にもうひとつ隠してあることがあると言うのだが…家の前のイルミネーションを見て言葉を失ってしまう。
すずめの心の思いのままに
すずめは別荘に帰ってきた。そして、別府にキスをした。うれしそうに。仕事での演奏では、自分の弾きたい曲を満身創痍で弾いた。すずめは、また戻ってきた。心の思いのままに。
ふー長くなっちゃいました。今回はすずめのことにがっつり焦点を当てて書きたいと思います。
第3話のGOODポイント
- まえだまえだの弟君、大きくなってるな~男前に成長してますねえ。(お兄ちゃんはワイドナショーでのはっきりとした物言いが好きよ)
- 別府君って字があんな感じで絶妙に下手そうだよね
- すずめの洗濯事件に爆笑w
別府「取り込んでおいてね」→時間が過ぎて雪ふっちゃった→室内で干そう→あ、暖炉にパンツ飛ばしちゃった→いいや、燃やそう→家森「僕のパンツどこ?」→すずめ「別府さんのランジェリー貸してもらえば?」家森「別府君のランジェリー貸してよ」w - ケーキのかわいいうさぎちゃん、すずめがどこから食べようか迷っているのに、元アイドルはざくっと顔から食べるの…やっぱりね!
- 元アイドル「告白は子供のすることです。大人はそれより誘惑。誘惑のためには人間を捨てるの」えー告白されたーい、と思う私は子供なんでしょう。
- 別府さんとペットボトルの距離感をつかもうとするすずめがかわいいw
- 今週の家森理論「同じ服を着ていると特別な関係と思われる」
- ボーダー服被る事件勃発。
- 家森と別府の服被る事件勃発。特別な関係と思われちゃうねw
- 今週の家森理論「メッセージ性の強いTシャツはやめよう」からの、ウルトラソウルパンツは反則!
- 【悲報】餅つき大会、誘う方が断られるの法則
- 【悲報】家森、元アイドルがまさかの実家住まいでとウルトラソウルできず
- 【悲報】元アイドル、あだ名が「淀君」
→周りを引っかき回すって意味らしいです。なぜかクラスはいつも学級崩壊、付き合う前はアップルストアに勤めていた彼氏が別れてからパチンコ屋に毎朝並ぶようになった…ひえー世の中に大坂の陣を巻き起こしまくってる! - すずめが思い切ってテープをはがしてしまうところがツボw慎重にやらないのがすずめっぽい。
- 「犯罪者じゃないよね?家森君?」なぜか名指しw
- 送られてきたすずめの幼少の頃の動画をまさかのスパムと思う別府君w
- 満島ひかりにペットボトルの距離でせまられたら余裕で落ちます!女だけど!
- お腹空いたからうちのドーナツ、無駄な気遣いがいいよね。すずめも別府君のそんなところが好きなんだろうな。
- 別府君、俗物だからすぐに落ちそう。
- みんな髪からトイレの芳香剤のようなシャンプーの匂いがする、その関係ってなんか良い。
- 家森さん、くるまってるー階段から落とされるーひええええ。
第3話の気になったポイント
- マキさんとすずめが訪れていたお蕎麦屋さん、相棒でも見たぞ。たしか小野田参事官が一人のお昼で訪れていた場所…合ってました!東京の飯田橋にある「増田屋」というお店のようです。
▼参考元
▼参考ブログ
「家族でしょ」は呪いの言葉
「家族だから」許せないこともある
一般的にこういう物語ではダメでどうしようもない父親でも、最後は和解して最期を看取れた、ハッピーエンド。的な展開が多いですよね。
だけど、この物語はそうじゃなかった。でも、私もそれで良いと思います。いや、むしろその方が良い。
一般的には、すずめを探している少年が正義なんだろうと思います。でも「家族でしょ」と説得するな。「家族だから」他人にはわからないんだ。そんなに簡単なことじゃないんですよ、家族って。
すずめの悲しい笑顔は「諦め」だったんだろう
最初、すずめが父親のことを聞いて笑っているのは何でだろうって思いました。どんな感情なのか読めなかった。でも、たぶん「あの人が死ぬ前に娘に会いたい?」って思ってしまったら、どうしようもなく可笑しくなったんだろうなと見終わって感じました。
すずめにとって、父親はとてもじゃないけど許せる存在ではなかった。自分を嘘吐きの少女にして、自分はいい加減なくせに他人には容赦なくて、大切な人を大切にできなくて。
彼女が行く先々で「嘘吐き少女」として冷遇されてきて、それでもすずめはずーっと笑ってた。きっと「諦め」の笑顔だったのでしょう。笑ってなきゃやってられなかったんでしょう。
すずめがマキさんに話した父親のひどい・こわいエピソードはほんの一部。「ひどい」と思ってもらえるような、だけど引かれない程度の。だから、もっとえぐいエピソードがたくさんあるのだろうと思うんですよ。
母親の話もしようとしてやめていました。ロッカーの鍵。お墓がなくて、コインロッカーに置くしかない遺骨があった。花を置いて、手を振って笑いかけてた。
すずめがやっと話せるのがそれだったんだ。それだけで、彼女にのしかかっているものの重さを感じることができました。
だからこそマキさんの言葉が救い
マキさんはずっとすずめの様子がおかしいのに気づいていました。だから餅つきに行こうって誘ってもいたし。そのときのすずめの「ごめん」は、行けなくて「ごめん」と、嘘ついてマキさんのこと調べて「ごめん」と、過去を隠していて「ごめん」なんでしょう。
マキさんは最初「病院に行こう」って何度も言ってました。だけど、すずめが父親のことを話してからは「軽井沢に帰ろう」「病院に行かなくていい」って言ってくれました。
マキさんは強い。そして優しい。そしてこわい。自分の中にも「家族でしょ」の呪いを感じている。だから、同じ気持ちを抱えているすずめを、家族ではない何気ない一緒に暮らしている居場所に帰したかった。
私はすずめじゃないんですけど、マキさんの言葉を聞いたら、すずめのような気持ちになって、とってもとってもうれしくなりました。
1つ、嘘のないすずめになれた
心からのキス
すずめはぶっきらぼうに見えて、言いたいことを言ってるように見えて、実は大切なことを言葉にできないタチなのでしょう。でも、そんな思いをマキさんが受け止めてくれた。それが「Wi-Fiつながりました」という言葉なんじゃないかな、と思います。
別府君を誘惑してみたりしたんだけど、思い切ってキスしてしまうのがすずめらしくて良かったです。「好き」もない「誘惑」もない、思いがあふれてキスをして、それで幸せそうなすずめがステキでした。
心からのチェロの演奏
小さい頃に自分より前から生きていて、自分より長く生きると教えられたチェロ。ずっと一緒にいてほしいとの思いをチェロに託して、演奏した曲はすずめのいろんな重いと思いが感じられました。
心からの笑顔
すずめは割と何でも笑ってしまうんだけど、最後は本当に楽しそうに笑っていたような気がします。心のそこからの笑顔だと感じて、良かったです。
今思うと第1話のあの言葉は…
第1話でマキさんが夫のことについて話すとき、すずめが「でもマキさんは帰る場所があるじゃないですか。待っている人がいるじゃないですか」的なことを言ってたんですよね。
今思うと…すずめの立場ならそうも言いたくなりますよね。
思いのままに書いたらいろいろバラバラ。今回はすずめっぽい文章ということで(笑)
次回:家森に危機到来
家森が好きと言っていたはずのすずめが別府にキスをした。そのおかげか、恋模様が少しずつ進んでいく。
一方、別荘ではゴミ出し問題が勃発。さらに、家森を負う男達が「この女の行方を捜せ」と家森を脅しにやってきた。家森と写真に写る女性がいるのだが…いったい彼女は誰?
というわけで、来週は家森ピーンチ!
みんな陰のある役どころなのが良いですよね。あ、別府君は陰がありそうで全然ないと思う!あーみぞみぞする。次回もみぞみぞ待ち、します。
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aoikara
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