中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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【訃報】野際陽子さんは美しくはつらつとした人でした

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私がドラマをどんどん好きになればなるほど、多くの人の別れも経験しなければならないのかと切ないaoikaraです。

 

野際陽子さんが亡くなりました。81歳でした。

www.huffingtonpost.jp

このニュースが目に飛び込んできたとき、なんだかね、はぁーっと深く息を吐いてしまいました。とても好きな女優さんの一人でした。

 

何度かご病気をなさっていたけど、まだ、まだ亡くなるはずなんてないと勝手に思っていて。つい最近、緊急入院なさったというニュースを見て、また元気な姿を見せてくれるかなと勝手に思っていて。だから、突然すぎてとても悲しいです。

 

美しくはつらつとした女優さん

野際さんはとても美しい方だと思います。見た目はもちろん、姿勢の美しさ。それは見てくれの姿勢はもちろん、生き方の姿勢というか。そのはつらつとした姿は、視聴者にも伝わってきました。

 

あんなに凜として美しい人なのに、気取らないでしょう。そこもすごくステキで。面白いコミカルなドラマだってたくさん出演なさっていました。

 

『ずっとあなたが好きだった』の驚くような姑役だったり、『TRICK』の山田奈緒子の守銭奴なお母さんだったり、『DOCTORS』の甥っ子に甘い院長先生だったり。全力なんですよね。役に対して真摯だから、大女優でも申し訳なさなんて感じず、心から笑える演技をしてくださる。

 

でも、上品さはずっとある。NHKのアナウンサーだった方だからなのか、知性があふれていた。でも、親しみもある。すごい女優さんですよね。誰一人として野際さんのような女優さんはいない。唯一無二の方。

 

だからこそ、切ない。亡くなったのが信じられないくらいに、今も生き生きと私の胸にいらっしゃいます。本当に、本当に、信じられない。

 

私が好きな作品は

私は、そこまで野際さんが出演していた作品を拝見していたわけではないんです。上記以外だと『京都迷宮案内』をちらりと、『浅見光彦シリーズ』のお母さん、『ハルとナツ 届かなかった手紙』、『警視庁捜査一課9係』くらい。

 

その中で印象的なのは『TRICK』かな、やっぱり。実はね、最近『TRICK』を見直していたんです。山田奈緒子のお母さん・山田里見役はなかなかに強烈で。優しいけど守銭奴で、コミカルだけど手をさしのべてくれる。面白くて魅力的な役なんです。

 

すごく生き生きとした野際さんを、つい最近まで見ていました。だから、余計に亡くなったのが信じられなくて。

 

実際、今だって『やすらぎの郷』という昼のドラマに出演中でした。ギリギリの状態でも、最後まで女優でありつづけた方で本当にすごい。入院する前日まで撮影に参加していたというのだから、本当にすごい。

 

脚本を手がけた倉本聰氏(82)は、この日、同局系「スーパーJチャンネル」の取材に応じ、野際さんの体調を考慮してジョギングシーンを書き換えようとしたところ、本人から「やりたい」と申し出があったという秘話を告白。

出典元:野際陽子さん遺作、撮影完了していた!羽田美智子「私の芸能界の母」 (1/2ページ) - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

このエネルギーというのか、女優魂というのか、すごいパワーですよ。年齢を感じても、81歳なんて思えないくらいに若々しくて。最近も9係で見ていて亡くなるなんて思わないくらいに。ああ、もう書いていることが支離滅裂です。

 

黒柳徹子さんとの友情が素敵

野際さんと黒柳徹子さんは、60年ほど前に知り合った友達同士。お互いにNHKに所属していて、野際さんはアナウンサー、徹子さんは女優ですけれど、ずっと仲の良い友達だったそうです。

 

『徹子の部屋』で追悼番組をやっていたので拝見しました。なんかもうね、女友達の楽しい会話を見ているみたい。ふざけるような話も、ちょっと真面目な話もころがるような笑いを加えて。「ああ、本当に素敵な友情なんだな」と感じました。

 

そんな徹子さんの追悼文が本当に素晴らしくて、心にスッと届く文章だったので、ご紹介させていただいてブログの終わりとします。野際陽子さん、本当に大好きな女優さんでした。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

以下は黒柳徹子さん「仲良しだった野際陽子さんへ」:朝日新聞デジタルより引用した、黒柳徹子さんから野際陽子さんへのお手紙です。

大好きだった、そして仲良しだった野際陽子さんへ

 NHKに入ったのが、およそ60年前。あなたはアナウンサー、私は放送劇団。その頃からもう気が合っていて、一緒にフランス語を習ったり、同じお洋服屋さんで、お洋服を作ってもらったり。

 私は、あなたの感覚が、好きだったし、何より正直だった清らかなあなたが好きでした。

 長いことFAXでやりとりしましたね、流れるように美しい字のあなたのFAXは、カタカタと静かに送られてきました。大きくてガタガタの字の私のFAXは、あなたと対照的に、恐らく、ドタドタとお宅に到着したことでしょう。

 いつになったら、あなたが「やすらぎの郷」に沢山出ていらっしゃるかと、楽しみにしていました。あなたが病気で、それどころではない、なんて知らなかったのよ。一緒に芝居をやりましょうとか、よく話しあいましたね。

 野際さん、胸がいっぱいで、悲しく、なんと言ったらいいのか、わかりません。転勤で名古屋でのあなたの個人アパートに泥棒が入った話は、おかしくて「徹子の部屋」だけでも、4回は、して頂きましたね。いやがらずに、よく話して下さったわね。

 この2、3日は、ずっとあなたのことを考えていました。どうしてでしょうね。

 そういえば「死」ぬときのことなんかも、呑気に話しあっていましたね。次に、あなたとお会いしたときに、どんなだったか話しあいましょうね。

 野際さん、あなたのいらっしゃらない、この世界は、寂しいです。本当にお友達がいなくなったようです。

 じゃ、今度お会いするまでね。お友達でいて下さってありがとう。

 

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