中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

スポンサーリンク

【大河ドラマ】おんな城主 直虎 第29話 ネタバレ&感想 井伊の女は本当にいい女

スポンサーリンク

f:id:aoikara:20170724203538j:plain

女性主人公の大河ドラマは出しゃばりすぎず、女性らしく、女性の共感を得られることが大切だと感じるaoikaraです。直虎、面白いですよ。視聴率はそこまでですが、私は大満足。女性主人公だと難しいのかな。

 

というわけで今回のテーマは…

 

おんな城主 直虎 第29話 ネタバレ&感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。

 

 

第29話「女たちの挽歌」あらすじ

 直虎(柴崎コウ)は徳川家康(阿部サダヲ)に上杉と手を組むようと書状を送る。この策に家康も乗り気だが、武田に今川攻めの誘いが来てしまう。その頃、駿府では寿桂尼(浅丘ルリ子)が亡くなる。

 

井伊谷には松下常慶(和田正人)がやってきて、徳川との同盟の証としてしの(貫地谷しほり)を人質として差し出すように言われてしまう。

 

詳細なネタバレ

直虎の策

今川が武田と戦になれば、井伊も巻き込まれる。戦を避けたい直虎は、徳川と上杉が結べば武田もおとなしくなると考えて、その旨を書状にて家康に伝える。

 

瀬名(菜々緒)は直虎からの書状を家康に渡し、乗り気な様子。立場上すぐには返事ができないが、使者として来た傑山(市原隼人)に「考えておく」との返事を伝える。その言葉に直虎もうれしそうだった。

 

偉大な女の死

永禄十一年三月、駿府で寿桂尼が亡くなった。「わが報い丑寅に葬るべし。死してなお今川の家を守らん」という言葉を残して。

 

直虎は仮名目録を見つめて、経を唱える。今川の者たちも、身の回りの人たちも、みな偉大な女性の死を弔っていた。

 

井伊の危機

寿桂尼の葬儀に行った小野但馬守政次(高橋一生)から、駿府からはもう終わりだという気配があると伝えられる直虎。三河と上杉が結んだという話もなく、武田と今川は戦になりそうだ。

 

徳川の言い分

南桂和尚(小林薫)がやってきて、徳川からの使者である松下常慶が来たと知らせる。常慶は徳川が上杉と結ぶこと乗り気で密書も書いていた。しかし、武田から今川攻めを誘われて、家臣の酒井忠次(みのすけ)が受けてしまったらしい。上杉とのことは断念。

 

常慶からの「今川につくのか」という問いには、井伊として直虎は「戦を避けたい」と答える。では、「徳川に味方するか?」と聞かれて、「できればさように」と返す直虎。

 

すると常慶から、虎松の母君を人質として徳川に差し出せと言われる。父親のいない虎松(寺田心)から、さらに母親まで奪うのかと直虎は怒る。同席していた南桂和尚も、今川の国衆なのに徳川に人質を差し出すのはまずいと話す。常慶としては、自身の松下家であれば今川に気づかれても問題はないとのことらしい。

 

答えは保留として、常慶はまた来ると去って行った。

 

直虎の覚悟

自分の策が勇み足になってしまったことに、直虎は悔いる。政次は自分が代わりにしのに伝えようかと尋ねるが、「せめて罵りくらい受けねば」と直虎は自分で伝えることにする。草葉の陰で直親(三浦春馬)も怒ってるのではないか、と思いながら。

 

虎松の成長

翌日、虎松は寺で漢語の暗唱を披露する。昊天(小松和重)にも褒められて、満足そうな虎松だった。

 

しのの反応

直虎がしののもとを尋ねると、井伊のために外に出かけているとあやめ(光浦靖子)から聞く。ちょうど帰ってきたところで、話す二人。直虎はまず世話になっていることに礼を言う、そして本題に入り…。

 

話を聞いたしのは怒っている様子。「井伊のような小国が戦の勝敗を動かせるはずがない」「殿は気賀が手に入って図に乗られている」「人質を取られるとはなんたる失策」といつもの調子で罵る。

 

それでも、話を受け入れる。虎松になんと言うべきかとだけ直虎に聞く。まさか三河と内通していると本当のことは言えないから。直虎は南桂和尚に持ち込まれた縁などと言っておけばと頼む。謝ろうとする直虎に対して、「詫びを入れられても何も変わらないから」と謝罪を止めるしのだった。

 

しのの思い

しのは直親の遺品である横笛を見つめていた。昊天に褒められてうれしそうに帰ってきた虎松に、直虎からの言いつけで別の家に嫁ぐことを打ち明ける。

 

虎松の憤慨

直虎は南桂和尚と二人。しのが怒りながらもあっさりと受け入れてくれたことに感謝していた。

 

ところが、虎松が怒りながらやってきて、しのが嫁ぐことを取り消してくれと言い出す。しのが嫌だと言っているとのこと。直虎ができぬと言っても納得しない。それ以外の策が出てこないは、「殿は考えつかぬだけの阿呆」とまで言い、南桂和尚に「因果じゃ」と笑われてしまう。

 

直虎は丁寧に家と家が仲良くするために必要なことだと話すが、虎松はただの人質だと納得しない。しのが井伊にとって大事な人だからこそ、差し出すことで信頼を得られると話す。虎松は“井伊にとって大事な人”を考える。

 

しのの策

南桂和尚はしのに真意を尋ねる。しのは虎松にとって「良い修行」だと言う。「無理難題と己の頭で考えることは虎松のためになる」と考えていた。和尚が「助けられぬと気落ちするかも」と懸念するが、しのは「それもまた修行になる」と返す。

 

そして、しのは和尚にとある頼み事をする。

 

考える虎松

虎松は井伊にいる別の女性を挙げて、母親の代わりにはならないかと尋ねるが、直虎に反論されてしまうだけ。虎松は「人質そのものを出さぬ手はないか」とさらに深く考える。

 

政次の冷静な目線

直虎は政次に徳川ではなく武田に人質を出してはと提案。武田の方が力を持っているから、将来的には武田が良いのではというのが直虎の考え。しかし、政次は井伊は徳川の領土になるので、しのだけが武田にいるのは良いことではないと考える。

 

また、しのが「行きたくない」と虎松に伝えたことに対して、本当に言ったのか疑問を覚える政次。しのの真意を知るために、もう一度会ってみてはと直虎に提案する。

 

意外な着眼点

虎松は書き留めながら、しのを人質に出さない策を考えていた。そこに虎松の世話をするあやめがやってきて、虎松は「これじゃ!」とあることを思いつく。

 

方久の稼ぎどき

瀬戸方久(ムロツヨシ)は気賀に蔵を作りたいと直虎に話す。戦備えをして、稼ぎ時だと笑顔が絶えない。

 

虎松の策

虎松はあやめを連れて、直虎のもとにやってくる。しのの顔を知られていないので、あやめをしのとして嫁がせようと言うのだ。あやめも悪い気ではない様子。

 

しかし、直虎は偽っていたことが明るみになれば、自分もしのもたたき切られるだろうと虎松の策を却下。

 

虎松は涙で目をいっぱいにして去って行く。その後は泣き疲れて寝てしまった。

 

直虎としの

しのの元に直虎が訪れる。また詫びようと頭を下げるが、その頭をしのは手で止める。「詫びを入れるのはこちらゆえ」と。虎松をたきつけすぎたとほほえむ。虎松は井伊の当主となれば、近しい者を人質に出す機会もあるので、あえて行きたくないと言ってみたと。それでも行かねばならないので、虎松のことは言い含めると直虎に約束する。

 

そして、直虎に願いを申し出る。「私が嫁ぐことをうまく使ってくださいませ。母が井伊の役に立ったということをいつの日か、虎松に話してやってください」と。

 

しのの懐の深さに直虎はまたもや頭を下げようとするが、またもやしのが止める。二人は楽しそうに笑い、直虎は力強く「心得た」と答える。

 

父と母の思い

虎松が目を覚まし、しのが優しく話しかける。虎松が考えてくれたことは、母はとてもうれしいと。だから母も考えたと。「母は行きたくなってしまいました。行っても良いですか?」と。

 

驚く虎松に、「父上がそう望まれているから」と理由は話し出すしの。父があるお家と仲良くして殺されたこと。母はそのお家と仲良くするために嫁ぐこと。「父上の志を母が告げるのです。これはやりがいがあります」と諭す。そして「行かせてくれませぬか?」と聞く。

 

しかし、虎松は泣きながら止める。しのは嘘を吐いていると。

 

「虎松を置いて行きたくはないはずじゃ。虎松と離れたくないはずじゃ。虎松のことが一番大事なはずじゃ」

 

そう泣く虎松を、しのは抱きしめる。「その通りじゃ」と。「だからこそ、虎松にたくさん味方を作ってやりたい」と言う。嫁いだ家に子ができれば、虎松の味方になるのだと。「笑って送り出してはくれませぬか?」というしのの問いに、虎松はようやくうなずいた。

 

二人のそばには、直親の横笛があった。

 

城主としての決意

直虎はしのの「うまく使って」という言葉を政次にも伝える。政次は「やりましょう」と意気込む。「かようにできたお方様を失うことになるのですから」と。

 

しのの準備

しのは南桂和尚を伴って、井伊の館の敷地に木を植える。また、直親の遺品である横笛を虎松に渡す。虎松が吹いてもうまく鳴らなかった。

 

井伊の申し出

常慶がやってきて、人質の返事を聞く。直虎は松下にしのを差し上げることを承諾。その代わりにと、「徳川が攻めてくれば逆らわぬ」として、「兵も出さぬ」とした。井伊が目指すのは民百姓一人たりとも殺さぬことだと。

 

常慶も承知して、徳川に伝えられることとなった。

 

城主としての判断

直虎は中野直之(矢本悠馬)と奥山六左右衛門(田中美央)にも、しのが松下に嫁ぐことになったいきさつを話す。つまり、三河と結んだことも。六左衛門には虎松の子守を、直之には今川に怪しまれぬよう戦準備のふりをせよと命じた。

 

しのを見送り

しのは松下へ嫁いでいった。その道中、笛の音が聞こえてくる。一生懸命練習した虎松が鳴らしていた音だった。

 

直虎は無事出立したことに安堵。敷地内に梛の木が新しく植えられていることに気づく。梛の木は災いを避けるとも、良縁を結ぶとも、愛しい人の無事を祈るとも言われている。直虎は誰が植えたのか気づいていなかったが、虎松は気づいたようだった。

 

世が動く

駿府では、武田の使いが来て、今川と上杉が結ばれていることを咎める。領土の大半を渡せと言ってくる。さらに、今川方の朝比奈の家臣が首を切られて怒りを爆発させて、今川と武田は決裂。

 

とにかく戦に持ち込みたい武田に乗る形で、今川氏真(尾上松也)も戦を決意。裏切る者がいればためらわず斬れと強く命じる。

 

関口氏経に“井伊の例の件”を聞かれて、進めるようにと言う。寿桂尼が最期に仕掛けた罠が動き始めた。

 

井伊の一歩

井伊家では一同が集まり、直虎が虎松に養母になることを宣言。ただし、しのには及ばないので母とは思わなくて良いと言い、父と思うてほしいと伝える。虎松も「はい!」と答える。

 

井伊は数奇な運命をたどることになるー。

ーーーーーーーーーー

と言う話でした。いやー今回は見応えありましたね。しのがね、本当に…多くは感想で語ります。

 

第29話のGOODポイント

  • 傑山がただ書状を届けに来たと思えないほどムキムキで笑うw
  • 誰の話を聞くこともなく、直虎が決めている。城主としての成長を感じますね。
  • 直親がしのの婚儀に怒るか…うーん、彼はすけこましでしたしね~。言える立場じゃないでしょ!
  • 直虎が昔言ってた「考えつかぬだけの阿呆」をまさか虎松が言うとはw南桂和尚の言う通り、因果ですな。

 

第29話の気になったポイント

  • あやめさん、確かにどこにも嫁いでないんだよなぁ。本人が口にしたのは初めてだけど、本当はそういう幸せも想像しているんだよな…と思うと少し切ないですね。

 

感想

今回の主人公はしの

今回の話の主人公は貫地谷しほりさんが演じられたしのだったな、と感じました。嫁いできたときは直親と直虎の仲に悩まされて、ヒステリックになっていたときもありました。でも、夫を亡くして、井伊のお方様として頼りになる存在になっていましたね。

 

直虎に対してハッキリとした物言いはするものの、聞き分けなかった新妻のときとは打って変わり、自分の運命をきちんと受け入れる。なおかつ、息子を成長させるために考えて、説得させるために直親の願いだと理解させる。そして、直虎には自分の人質をきちんと利用してくれと進言する。

 

いや~、できた女性だ。感心しました。井伊にとって本当に良いお方様を失うことになってしまうのだな、と思うと切ないですね。強いですし、すごい。ダジャレみたいになりますが、井伊の女はいい女ですよ、本当に。

 

直虎が何度も詫びようとしつつ頭を下げようとして、それを手で何度も止めているのもほほえましかったです。母として妻として、すごい人だわ。

 

また、貫地谷しほりさんの演技も素晴らしかったです。感情的な女性から、包容力のある強い母親まで演じ分ける。素晴らしいです。

 

女性脚本家さんは女性の描き方がうまい

脚本が女性だからでしょうかね、主人公ともども女性の描き方が本当にうまいです。寿桂尼の描き方も格好良かったですしね。

 

男性主人公で、男性目線の物語だと、女性はすごく都合が良い存在なんですよ。聞き分けが良くて、貞淑で、たくさんの妻がいても女は一途に男を愛する…みたいな。

 

かといって、女性主人公で出しゃばりすぎると、時代にそぐわなさすぎるしリアリティが欠けてしまう。そのバランスがちょうどいいんですよね。森下佳子さんが描く女性は。

 

女性らしさもある、そして女性だからこその強さしたたかさもある。直虎も、寿桂尼も、しのも、瀬名も、千賀も。女性はこの大河ドラマ好きだと思うんだけどなぁ。

 

虎松役の寺田心君の演技も素晴らしい

しのの息子・虎松を演じた寺田心君の演技も素晴らしかったです。なんだかんだ言われていますけど、細かい演技とか本当にうまいですよ。表情の作り方とか、微妙な感情の揺れとか、うまい。他の子役からぬきんでてる。

 

だんまりおとなしい子供だったのが、漢語を暗唱して得意げになっている元気な子供になっていた、あの成長もうれしかったですね。今回も、しのを嫁がせないように必死に働いて、考えて、策を練って。でも、子供だから感情も爆発してしまって、泣けました。

 

今回はしのと虎松という二人の演技が本当に素晴らしかったです。直親の笛を虎松が鳴らせたという描写も良かったですしね。丁寧に作られています。本当に見事でした。

 

次回:井伊家とり潰しの危機!?

今川氏真は国衆たちに戦準備をするよう働きかける。井伊も三河と通じてはいたが、形だけは従っていた。また、氏真は方久に蔵を作る代わりに、井伊家を取り潰す手助けを求める。今川と井伊の板挟みになった方久は…

いやー井伊の数奇な運命が気になりますね。寿桂尼が最期に仕掛けた罠…恐ろしすぎます。そして、方久はいったいどうするのか。井伊家への忠誠?今川への恐れ?最終的にはやっぱり金で動く?

 

次回も楽しみです。

 

 

良かったらポチッとください。
励みになります。

 

にほんブログ村 その他日記ブログへ
にほんブログ村


ドラマランキング

 

▼関連記事はこちら

www.aoikara-writer.com

www.aoikara-writer.com

 

▼お仕事のご依頼はこちらまで

保存

保存

保存

保存

スポンサーリンク