中卒フリーライターほぼ無職。

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メゾン・ド・ポリス 第5話 感想 老いにも認知症にも負けない感情は…

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20歳を超えてから、日々老いを感じるaoikaraです。哀しみもあり、楽しさも感じます。年齢を重ねることを楽しまないと!

 

というわけで今回のテーマは…

 

メゾン・ド・ポリス 第5話 感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼メゾン・ド・ポリス 第4話 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第5話 あらすじ

ある日、牧野ひより(高畑充希)と伊達有嗣(近藤正臣)が愛犬バロンを散歩していると、ひとりの老人がフラフラと歩いてきた。その老人・金森春子(島かおり)はぼんやりとしていて、認知症を患っているようだ。伊達が声をかけると、人を殺したと言う。

 

伊達とひよりに保護されメゾンにやってきた春子は非常連絡先のメモを持っていた。やはり認知症のようだ。そんな春子は男を階段から落としたと口にする。

 

やがて、連絡を受けた丸山栄一(大谷亮介)が部下の西条(内藤大輔)・岡嶋(木下政治)とともにやってきた。3人は春子の亡き夫が創業した零細工場の社長と従業員だった。

 

ひよりは春子の殺人発言を伝えるが、3人は表情を変えることもなく認知症のせいだと一蹴する。その態度に違和感を覚えたひよりは転落事故の有無を調べる。

 

すると2週間ほど前に三崎(亀田佳明)という会社員が歩道橋から転落死する事故が起きていた。その三崎は営業職で取引先には春子の工場も…。事故として処理されていたがひよりはメゾンおじさまたちを巻き込んで捜査を始める。

 

ひよりは夏目(西島秀俊)を伴い春子を訪ねるが、意識こそはっきりしているものの先日のことを覚えておらず…。また、最近工場を辞めた男の存在、さらには春子の過去など不可解な事実が次々と明らかになる。

 

参考元:あらすじ|TBSテレビ 金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』

 

GOODポイント

  • ひよりちゃん、仕事をするつもりでメゾン・ド・ポリスに来たのに、家事させられたらそりゃあやさぐれますよね。家政婦じゃないっての!ってなりますよ。
  • 伊達さんの飼い犬のバロン、かわいいなぁ。
  • 夏目さんのパンケーキ、パッサパサ。お口の中がパッサパサ!だまにならないようによーくかき混ぜたって言ってましたが、おそらくそれが原因ですね。泡立て器とかでかき混ぜまくって、小麦粉のグルテンが固まってかたくなり、パサパサになったのだと思います。ダマにしたくないなら、ちゃんと粉を振って、ヘラとかで優しく混ぜてあげればOKです。
  • チームリーダーとして、次々おじさまたちに仕事を振っていくひよりちゃん、頼りになりますね!
  • 仕事を割り振られている元刑事に対して、刑事ではなかった高平さんは仕事が割り振られず…「私は?」と聞くと、ひよりちゃん「おいしくてヘルシーな夕食をお願いします!」とのこと。「一番大事なやつ!」という高平さんが愛らしい。たしかにご飯がないと動けませんから、一番大事!
  • 前科者が住む家「メゾン・ド・ギルティー」、うまいこと言うとか思ってしまいました。
  • 遺体のように横たわるように言われたひよりちゃん、「雪平かよ」ってぼそっとつぶやいていましたね。ドラマ『アンフェア』ですね。
  • 飛沫血痕とか、このドラマってちゃんと説得力のある説明してくれるから、いつもちゃんと納得させられます。知識を知って、少し賢くなりました。
  • 夏目さんのルーティーンであるアイロン掛けをマネするひよりちゃん。しかし、何もわからず(笑)いや、わからないんかい!って声に出してツッコみました。
  • 旅行(に見せかけた捜査)に行った伊達さんが、ちゃんとお土産買ってきてくれるのって良いですよね。
  • 餃子はごま油でしょ!そりゃあそうだよ、高平さんも言うよ、ひよりちゃん!

 

 

気になったポイント

  • 春子さんが家でカレーを作っていたとき、社員さんたちが「まさか!?」とあんなに焦った理由が最後までよくわかりませんでした。全て思い出してしまったと思ったのかな?
  • 夏目さんの「もう一つだけ」のセリフが、相棒好きの私からすると右京さんっぽく聞こえて仕方なかったです。
  • いつも無愛想な夏目さんが、愛想よくニコニコしていると、なんか恐いんですよね。なーんか、企んでいそうだなって感じます。
  • 春子さん、男性を一人で運べないような非力という解説があったはずなのに、安達さんを運んでぐるぐるに縛り付けて、穴掘って、埋めるってそうとう力ありますよね。ちょっと設定があやふや。

 

感想

老いにも認知症にも負けない感情は「復讐」

今回の話は切なかったです。犯人を責めきれない、むしろ同情してしまうような気持ちさえありました。それは、30年前、幼い少女ばかり誘拐していた少年に殺された娘の母親の復讐だったから。

 

娘を殺した人間がのうのうと生きているだけでなく、また同じように少女を餌食にしている姿は、おぞましかったです。血液が逆流するように、殺意が燃え上がった春子さんの気持ちがわかってしまう…。本当はダメですよ、殺人なんて。だけど、もし私が春子さんと同じ立場だったら…同じ感情は抱くと思うんです。

 

娘が殺されてから何十年も経ち、夫にも先立たれ、希望をなくしていた春子さんに、“復讐”という生きがいが見つかった。そして老いて認知症でいろんなことを忘れてしまうほど弱っているのに、復讐という目的のために、人はこんなに何でもできるものかと思ってしまいました。

 

復讐というのは、恐ろしいほどに強い感情なのでしょうね。老いも認知症も、そんなことも関係ないほどに。春子さんをそうまでさせてしまった状況が、本当につらい。

 

娘を殺した男を生き埋めにするのも、そんなすさまじい復讐心を感じました。娘がされたことと同じだから。最初はしらばっくれていた男は、泣いてすがり、今度は罵倒する。救いようがないです。生き埋めにされるような人間だった、なんて残酷にも思ってしまいます。

 

やっと娘の復讐を成し遂げて、張り詰めた糸が切れてしまったように、春子さんは倒れてしまいましたね。社員は春子さんのことを支えていて、慕っていて、なんでこんなに優しい人にこんな苦しみを与えるのでしょうか。

 

最後に春子さんが作ったカレーも、切なかったです。「いっぱいおかわりしてね」と力のない文字で書かれたメモは、自分がもう戻ってこないとわかっていたからこそでしょうね。

 

どんな人にでも優しい人が、一番大切な人を二人も失って、それでも優しく生きてきて…。つらいです。

 

罪を犯して再起する者、更生しない者

今回の話は、犯罪を犯した人を対照的に描いていました。春子さんの夫の会社では、前科者を積極的にとって、働いてやりがいを感じてもらうことで、更生していたわけですよね。前科者だなんて、言われなければわからないほど、信頼のできる人たちだったと思います。

 

一方で、春子さんの娘さんを殺した安達は、何も反省も更生もしていなかった。この違いはなんなんでしょう。

 

安達も記憶をなくしたフリをして、やり直そうという気持ちはあったのでしょう。でも、その「やり直したい」は償いたいというよりも、「少年A」と言われたくないという自分のわがままな理由でしたし、やっぱり共感も同情もできない。

 

犯罪を犯すのは、社会的に居場所がないと感じてしまうからだと思うんです。金森金属ではそんな居場所を与えてくれたから、再起できた。しかし、みんながそうではないし…。犯罪を生まない社会ってどうしたらできるんでしょうね。

 

認知症の犯罪は今後の社会で増えるのかも

日本はどんどんと高齢化社会になっていきますし、認知症の犯罪者も増えるかもしれませんね。実際、車での交通事故などではすでにありますし。

 

“責任能力”が問われるのでしょうか。責任能力がなければ、何をしても良いのでしょうか。それがまかり通るのはもやもやとしてしまいます。きっと時代が進めば、効果社会に沿った刑法もできるのではないか、なんて想像をします。

 

伊達さんの手編みセーターの切ない理由

伊達さん、今回も陰の支配者といったところでしょうか。旅行と見せかけて、元副総監の力を使い、捜査を動かしてくれるのでありがたいですよね。

 

そして、伊達さんがいつも手編みのセーターを着ている理由も、夏目さんがひよりちゃんに教えていました。セーターは伊達さんの亡くなった奥さんが手編みしてくれたもの。認知症になってしまい、老後の思い出もなく逝ってしまったと。

 

そんな伊達さんの奥さんは、春子さんと同じくらいの年齢だったとのこと。あのセーター、いつもかわいいなぁと思っていたんですよね。伊達さんは、自分のためにも、今回の事件を解決したかったんですね。

 

夏目事件&ひより事件が伊達ファイルの中に?

伊達さんは、気になった事件をファイリングしていることも明かされましたね。きっとひよりちゃんのお父さんの事件もファイリングしているんだろうなぁ、と思ったら、やっぱりそうでした。

 

ってなると、夏目さんが刑事を辞める理由にもなった事件のファイルも持っていそうです。それがひよりちゃんの事件なのか、直接関係はなくても結びつきはあるのか。いろんな伏線がしっかりと散りばめられていますね。

 

次回:待望の高平回!

メゾンの高平の娘がやってきた。娘は父親が伝説の刑事だったと盛大な嘘を吐いているらしく、何やら解決してほしい事件があるらしい。それは娘の彼氏について。彼氏の祖母が何者かに襲われた盗難事件があり、解決してほしいと言われる。高平が解決しているように見せかける捜査が始まった!?

わーい、メゾンの愛されキャラ、高平さんフィーチャー回ですね。超待ち望んでいました。しかも、娘に「伝説の刑事」とか嘘吐いてて、高平さんが解決したように見せかけるって、もう予告だけで面白そうじゃないですか!

 

そして、メゾン・ド・ポリスの裏切り者、なんていう発言も気になりました。私が予想するに、あの八百屋でしょ?あの人怖いもん。めちゃくちゃ偏見ですけど。というわけで、高平さんの回が本当に楽しみです!

 

 

aoikara

 

▼メゾン・ド・ポリス 第6話 記事はこちら

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