時間の都合で感想をあげるのが遅くなってしまったaoikaraです。ドラマは後半になると思い入れも強くなって、感想も長くなりますからね。それも関係しているんでしょう。
というわけで今回のテーマは…
メゾン・ド・ポリス 最終話 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼メゾン・ド・ポリス 第9話 記事はこちら
最終話 あらすじ
高遠建設常務の野間(佐野史郎)の周到な策略で、牧野ひより(高畑充希)とおじさまたちはバラバラにされてしまった。誰もいないメゾンでひよりは失意に暮れる。
すると、そこに伊達有嗣(近藤正臣)が帰ってきた。ひよりはこのピンチの原因は自分の判断ミスだと嘆くが、伊達は年をとると諦めが悪くなると語り捜査続行を示唆。
そこに娘の名を出されて脅迫されていたはずの高平厚彦(小日向文世)も戻ってきた。高平も全く諦めていない。2人のやる気に接し、ひよりは野間と対峙する気力を取り戻す。
その頃、逃亡中の夏目惣一郎(西島秀俊)は野間の実働部隊を率いる大黒(中野英雄)に接触。
迫田保(角野卓造)も新木幸司(戸田昌宏)と原田照之(木村了)を留置所に呼び出し署内の裏切り者探しを頼むなど、それぞれの持ち場でやれることを進めていく。
しかし厳重に保管していた証拠のデータが消えるなど、野間の魔の手は署内にも蔓延っている。誰が味方で誰が敵なのか。ひよりたちは圧倒的に不利な状況から野間を追い詰めることができるのか。
参考元:あらすじ|TBSテレビ 金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』
GOODポイント
- 深夜にラーメンを食べるだけで「こういうの、罪悪感ですね」って言う伊達さんがかわいい。まあ、血圧とか年齢とか考えると、割と本当に罪悪感なんだけどね。
- 父性あふれる高平さんがメゾンに帰ってきた~。ちゃんと買い物してきている感じ、さすがの家事力。伊達さんの深夜ラーメンを見て、「こんな時間にこんなもの食べさせちゃダメでしょ~」もさすが。
- 大けがしているのに、女性(ナース)とベタベタする藤堂さんが元気そうで何より。
- ひよりちゃんもアイロン買ったのね!刑事は忙しいから、なかなか家事する時間もないよね。
- 前回の話を見て、私はひよりちゃんが子どもの頃の家族写真から、高遠建設の封筒があって、証拠がひよりちゃんの家にあるって流れだと予想していました。まさにビンゴ!大当たりでした!わーい!
- 真琴さんを利用する野間に対して、「女の子を使って女性を脅すなんて男のクズだな!」とややこしく罵る藤堂さん。言ってることがらしくて、ちょっと面白かったです。
- 足引っかける杉岡さん、レディで素敵!
- 事件が収束して、足を組んでちょっと偉そうに座っているひよりちゃんがかわいかったですw
- ひよこ、ことひよりちゃんが独り立ちしたということで、高平さんがプレゼントしたのが「にわとりクッキー」って素敵ですよね。かわいいし、おいしそう。
- ひよりちゃんの捜査現場に、ピクニック気分でやってくるおじさま達、授業参観かな?w
- ドラマのラストでいつものオープニング流すのいい~!
気になったポイント
- 高平さんの娘さんの小梅ちゃんが「友達が占いの専門学校行ってて~」と言ってたんですけど、そういう専門学校あるのかな?調べてみると、専門学校というよりスクールや教室などはあるようです。
- 高平さんの娘さんの小梅ちゃん、男友達…新しい彼氏ですねあれ。
- 野間が持っているチェスの駒、ものすごく手が込んで作られていましたね。あれは、野間が自分の周りの駒を作り込んでいる、と言う描写なのかも?考えすぎかな。
- 新木さんや原田さんの迫田さんとの信頼関係は良かったんですが、「迫田さんの目はごまかせねーよ!」って、もっと自分たちも頑張りなさいよ!退職刑事ってバカにしていた人たちでしょうが!
感想
信じるものが勝つ!
チームメゾンが野間にバラバラにされて、本当につらかったです。独自に捜査を進めていた人事第一課も野間に侵されて…。野間は誰も信じず、全ての人間を駒のように考えている人間でした。
それでも、ひよりちゃんは仲間を信じたんですよね。信じた人を見る目も正しかった。八百屋こと瀬川君が助けに来てくれたときは、本当にうれしかった。やっぱり彼もチームメゾンでしたね。
野間に脅されて情報を流していた真琴さんも、ひよりちゃんが「絶対守ります」と言ったからこそ、信じてくれたのでしょう。
野間のように、恐怖や脅迫でもたしかに人は動きます。でも、心までは預けない。支配されてしまうとしても。自らの意思で動くときは、ひよりちゃんのように信じてくれる方が強いんだなぁ、と思いました。
あとは、野間が最後まで抗う感じとか面白かったです。「俺は騙されたんだ!あ~怖かった~」みたいなのw哀れだなぁ。さよーなら、無敵のキング様(笑)
ひよこリーダーのチームメゾン、見せ場がいっぱい!
さすがのリーダー!ひよりちゃん
真琴さんを守りつつも、野間を思いのままに動かして、結果全部しゃべってくれちゃいましたね。それもこれもひよりちゃんの作戦。騙されてべらべらしゃべる野間を見て、おじさま達ニヤニヤしちゃうのに、理由がわかった私もニヤニヤしちゃいました。
そして、ひよりちゃんが「こういうのなんて言うか知ってますか?」って言うんですよ。
「バカまる出し!!!」
って!あー爽快!
夏目さんが言っていたように、ひよりちゃんがリーダーだと見抜けなかったことが、野間の最大の誤算ですね。その時点で人を見る目がないし、正しい判断ができるわけもないのです。スッキリした!
全てを投げ打ってくれた、夏目さん
メゾンが追い詰められて、野間を裁くために、タカがはずれた夏目さんは怖かったです。躊躇なくヤクザに乗り込んだり、敵にアイスピックでぶっさしながら脅したり。敵に回したくない…。
本人も言ってましたが、夏目さんはもう警察官じゃないからこそ、自分を犠牲にしても、無理してでも、野間を裁くために動いたのでしょうね。そして証拠を手に入れてくれました。夏目さんだからこそできたことだったのでしょう。でも、切ない。
刑事としての目はごまかせない、迫田さん
罠に嵌められて、無実なのに殺人事件の容疑者になってしまった迫田さんは、留置場へ。それでもかつての後輩達を使って、管理官が裏切り者の犬だと見抜きました。
迫田さんの人を見る目はさすがだなぁ~。
ケガして大変なのに仕事してくれた、藤堂さん
爆発して大けがを負った藤堂さんが、一番被害を受けてかわいそうですよね。そんな体も大変な状況の中、きちんと証拠調べてくれてありがたいです。回復はしたようですが。
過去にはひよりちゃんのお父さんの事件も調べていて、ずっと気になっていたんですね。その責任感の強さにはぐっと来ました。
最終回も女たらし全開でしたが、だからこそ女性にはとことん優しい藤堂さん、好きですよ。
最後の最後に格好良すぎるよ!高平さん
野間が抵抗しようと拳銃を手にしたときに、夏目さんがひよりちゃんをかばって、うわあああ、これは撃たれちゃうの…って心配したんですが…
まさかの野間が腕から出血!?
ああああ、高平さんじゃん!
ってことで、高平さんが野間に一発食らわしてやりました!正当防衛!
そういえば、高平さんは射撃の腕は一流だって言ってましたもんね。それ伏線かー!全然気づかなかった!すごい!「一発ぶっ放してみたかったんですよ!」ってのも良かったですw
本当にすごい!あのときの高平さんがめちゃくちゃ格好良くて、感動しました。高平さんが守ってくれたからこそ、野間は殺人ではなく未遂で済んだわけですしね。と、同時に立件もできるわけで。高平さんナイス!
ひよりちゃんをずっと思ってくれていた、伊達さん
伊達さんは、ひよりちゃんのお父さんの事件を調べていた刑事だったんですね。ひよりちゃんが小さい頃に、頭をなでてくれた刑事さんは伊達さんでした。そうだったのか。
ずっと気になっていた事件なのに、上に止められて捜査ができなかった。だからこそ、メゾンに夏目さんやひよりちゃんを呼んで、自らも大いに働いて。
そして、ひよりちゃんに頭を下げて謝罪して…。伊達さんは本当に誠実な人ですね。ひよりちゃんも、自分がお父さんと向き合う時間と、事件を解決する機会をもらえたことを、感謝していました。本当に良かった。
八百屋、やるじゃん!
瀬川君、結局は最後に助けに来てくれましたね!やっぱり君は正義の味方だよね!防弾チョッキを着ながらも、「ちゃーっす!」っていつもの調子でやってきて、「こいつー!」と思いながらもうれしかったです。
ちゃんと警察の仕事をしている瀬川君は、カッコイイですね!
お父さんの真実がわかって良かった
ひよりちゃんは、お父さんが自殺なのか事故なのかわからず、なんで自分との「みかんゼリー買ってきてね」という約束を忘れてしまったんだろう、とずっともやもやとした気持ちを抱いたまま、今まで生きてきたのでしょう。
でも、お父さんはひよりちゃんのことを大切に思っていました。ひよりちゃんが何気なく描いて渡した絵を、お父さんは大切に取って置いていましたし。
そして、お父さんは正義感の強い人で、今のひよりちゃんと同じように野間に立ち向かって、だから殺されてしまった。野間の悪い誘いにも乗らない、強い人でした。
そんなひよりちゃんのお父さんのカバンにあったのは、みかんゼリーだった。ひよりちゃんとの約束、ちゃんと守ってくれたんだねって、うれしくなりました。ひよりちゃんは、正義感が強くて、自分のことを大切に思ってくれていたんだ、とやっともやもやが晴れたんですね。
そんなお父さんの敵も討って、ひよりちゃんは本当に立派でした。
犯罪をうやむやにしないのが深い
夏目さんは、手柄を立てたいと思う刑事としての私情で、追い詰めてしまったずっと思っていたのですね。ずっと、自分のせいで人が死んでしまったんだと思っていて、でも、自分が罰せられることはなくて。だから刑事もやめて。
だから、何もかも終わって、自分に手錠をかけるようにひよりちゃうんに言うのは、やっと罰せられるという安堵だったのかな、なんて思いました。夏目さんは、すごく清々しい表情でしたから。自分がやったことを受け入れるようにまっすぐに。
刑事ドラマだと、悪い奴をボコボコにしたり脅したりしても、なんとなくうやむやにして終わるじゃないですか。正当防衛という理由で。だから、夏目さんが罪を受け入れるという展開は意外でした。
ひよりちゃんが刑事の仕事として、きちんと夏目さんに手錠をかけたのは、重みがありました。でも、それが刑事だから。必要な、良いシーンだったと思います。
ひよこwithメゾンのおじさまはまだまだ続くかも…?
ひよりちゃんはついに捜査一課へ!伊達さんのお力添えもあったようです。以前は所轄でも上司の当たりが強いとひよっていたひよりちゃんですが、一皮剥けて本当に強くなりました。これからの刑事人生に期待!
…って思っていたら、あれ、またおじさまたちが来ちゃいました!wあれー!ってことで、ひよりちゃんが行く場所におじさまあり。めでたしめでたし。
ひよりちゃんは捜査一課に行っても、メゾンをどんどん利用してほしいですね。これ、ひよりちゃんが地方に飛ばされてもおじさまたちがついてきたらめちゃくちゃ面白いかなとか想像したり。
なので、続編も期待したいです!
最高に楽しかったメゾン!
正直に言うと、このドラマ、最初は期待して見たわけではありませんでした。ちょっと気になるから、一応見てみようかな、って感じで。
でも、おじさまたちの魅力がばんばん発揮されて、ひよりちゃんも頼もしくなっていって、ドラマを観るのがどんどん楽しくなりました。
メゾンの絆を感じるほど感情移入していたからこそ、バラバラにされて、見ていてつらかったわけですしね。それだけ思い入れが強い作品になりました。
最後は、みんなが笑顔になれて良かった!メゾン大好き!ひよこリーダー最高!
ここで終わりでも十分に楽しめましたが、もしかしたらの続編も期待しています。スタッフ・キャストの方々、素敵なドラマを、そして原作者の方も素敵なお話をありがとうございました!
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