美しい女優さんを見ているだけでほれぼれしてしまうaoikaraです。実物を目にしたら吹っ飛んでしまうわ、私。
というわけで今回のテーマは美しい女優さんが主演の…
黒革の手帖 第1話 ネタバレ&感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
第1話のあらすじ
銀行の支店で派遣社員として働く原口元子(武井咲)。夜はクラブで働いている。それは、母親の借金を返すため。クラブでさまざまな人物に出会い、それを銀行のとある盛大な計画に使う。
詳細なネタバレ
銀座の派遣行員
東林銀行世田谷北支店で派遣社員として働く原口元子。優秀なので、新人の世話もよく頼まれる。今回は丸山(さとうほなみ)という女性行員への教育を、支店の次長・村井(滝藤賢一)に頼まれる。しかし、明らかに丸山のやる気がない。
銀行ではお笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司(本人)がちょっとした騒ぎを起こしている。
新しく来た丸山という女性は、大手取引先の娘。つまりコネ入社で正行員。派遣行員たちは正行員をうらやましがる。元子は自分たち派遣を「使い捨てのロボット」と言い表す。
丸山はずっとスマホをいじっており、片時も離さない。仕事でもずっと見ており、元子が厳しめに注意した。
元子の夜の顔
元子は銀座のクラブ『燭台』で働いていた。得意先の楢林クリニックの楢林院長(奥田瑛二)がやってきて、新しく入った元子に興味を示す。ママの岩村叡子(真矢ミキ)が昼間はお堅い仕事をしている、という話にも乗ってきて、必死で職業を当てようとする。
楢林は叡子に新病院建設について話す。一等地を相場の5分の1で手に入れたと。やんごとなきお方が間に入ってくれたからと言うが…この続きはアフターでと叡子を誘う。
叡子が席を立った後に、楢林は元子もアフターに誘う。元子は派遣のホステスだと話す。アフターは禁止されているからママに聞かなければと。
叡子が書き記すもの
元子は楢林からアフターの誘いがあったことを叡子に相談。叡子は派遣会社には黙っていれば良いと誘いに応じさせる。「何事もお勉強」だと。
叡子が何か書いているのを、元子は尋ねる。新規の客について細かく書いていると叡子は答える。それを見た元子はにやりと笑い…
お寿司の味
元子は叡子と共に、楢林に高級寿司店に連れて行ってもらう。しかし、元子はサビがわさびだということも知らなければ、わさび抜きを頼むなど、慣れていない。元子の純朴な姿に楢林もたいそう気に入っていた。
元子の本性
銀行にて、仕事帰りに山田波子(仲里依紗)から「私、今日誕生日なの」と誘われる元子。連れて行かれたのは安い回転寿司。お得に食べようとする波子。元子は店員に「こはだ、わさび多めで」と注文していた。
波子は1皿450円のうにを食べるのさえも贅沢だと感じていた。
運命の出会い…?
その夜、元子は口座から10万円のお金を下ろし、お金が入ったカバンを大事そうに持ち歩く。その要素を見て、バイクに乗った男2人組が元子のカバンをひったくり。
しかし、元子も負けずに反撃し、カバンを取り返そうとする。「私のお金」と何度もつぶやすいて。
その様子を見つけたスーツ姿の男(江口洋介)が「何をしてるんだ!」と声をかけると、男2人組は逃走。元子は必死に金を集めて、その場をすぐに立ち去る。スーツ姿の男は元子のことを見つめて…
働く理由
元子が訪れたのは消費者金融。亡くなった母親の借金をようやく完済したのだった。証明書をもらうが、家に帰ってから破って燃やしてしまう。その火はたばこの煙になった。
元子の手帖
元子は家の引き出しの中にある黒革の手帖を開き、ページをめくりながら眺めていた。
偶然の再会
元子と叡子は楢林に誘われて、ゴルフに来ていた。やってきたのは上星ゼミナールの理事長・橋田常雄(高嶋政伸)。もう一人来るのは未来の国会議員。現在は大臣の秘書を務めている安島富夫。叡子は楢林が口にしていた「やんごとなきお方」の件について察している様子。
やってきたのは、元子がひったくりに襲われたときに助けたスーツ姿の男だった。ただ、お互いにその話はせず、元子も余裕の笑みを浮かべるだけ。
みな、元子に夢中
ゴルフが始まり、橋田のゴルフボールがOBに飛んでしまう。安島と元子が探しに行く。元子は靴と靴下を脱ぎ、池に入る。安島がボールを見つけて持って帰ると、足元を濡らした元子がボールを渡していた。本当はないはずのボールを。
必死にボールを探してくれた元子に橋田は感銘を受け、たいそう気に入る。叡子に元子へ服を買ってやり、請求書を回すようにと伝える。
安島は見ていた
元子は黒革の手帖に何か書いている。そこへ安島がやってきて、元子はさりげなく手帖を閉じる。橋田のボールをごまかしたことを聞き、「誰にも話さない」という安島。そして、以前会ったことも話す。しかし、元子はほほえむだけで何も話さない。
唯一話したのは、黒革の手帖について聞かれたときだけ。「ママがその日会ったお客様のことをメモしていたから」と話す。
安島は、元子が店を持ったらお祝いにかけつけると言い出す。元子は派遣だからと謙遜したが、安島は「信じて諦めなければ夢は叶う」と言う。「君とは仲良くなれそう」だとも。
元子のおねだり
叡子に連れられて、元子は洋服の買い物に。高額な値段を見て遠慮するが、叡子は強く勧める。それならばと、元子は洋服より和服が欲しいとおねだりする。
正行員の失敗は派遣の責任
元子が銀行に行くと、騒ぎになっていた。誰かがお笑い芸人の斎藤が来たことをネットでつぶやき、炎上してしまったのだ。それはコネ入社の丸山の仕業だった。しかし、大手の取引先の娘を咎めるわけにもいかないと悩む支店長・藤岡と次長の村井。
そこで、派遣の元子と波子を呼び出し、今月で契約を切ると言い出す。ネットに情報を流出させた責任を取らせるつもりだと言う元子。しかし、村井に「生意気な口聞くんじゃないよ!」と派遣としてバカにされる。
嵐の前の静けさ
元子は家で、また黒革の手帖を眺めていた。そこには名前と口座番号と金額がメモされている。そして、叡子に頼んで買ってもらった着物を見つめて、ほくそ笑んでいた。
作戦決行
元子は銀行でいつものように仕事をこなす。特別な顧客として、他の人のように待つこととなく応接室に通してもらうとぞんざいな態度の女(高畑淳子)に対して、冷たく接客する元子。女は怒るが、元子は取り合わない。
村井に引き継ぎノートを渡そうとするが、「誰にでもできる仕事だから必要ない」と言われてしまう。それでも、渡して別の作業に取りかかる。
パソコンで口座番号を入力し、自分の口座へお金を移す。それを延々に繰り返す。あの黒革の手帖に書いてあった口座番号と金額をそのままに入力、つまり横領だった。途中で波子が仕事の確認をしに来るが、何をしているかはバレずに済む。
そして、昼休憩に行くフリをして、全ての持ち物を持ち去って銀行を後にする。
安島の転機
安島は病院に向かっていた。秘書を務めていた大臣が亡くなったのだった。安島はとある人物から電話を受ける。
それは長谷川庄治(伊東四朗)という男。料亭で会うなり、安島に選挙に出ろと言う。安島は遠慮するが、長谷川は強く押す。「必ず勝たせる」と。安島も受け入れた。
混乱の支店長・次長
銀行の支店長の藤岡と次長村井は、元子が1億8千万円もの大金を横領していることを見つける。止めようにも、すでに他行に送金されている。派遣切りの腹いせかと忌々しく思う二人。
しかし、顧客に借名口座を作らせて、脱税の斡旋をしていたことがバレるとまずい。警察にも本部にも報告できない。とにかく、本人と連絡を取ることに決める。
1億8千万円
元子は1億8千万円を現金化して、ベッドの上に並べる。愛おしそうに金にほおずりする。村井から電話が来たので取ると「ただで済むと思ってるのか?」と言われる。「思ってます」と答える。「返すつもりはない」と。
「このお金で買っていきただきたいものがある」
翌日、村井と待ち合わせをした元子は、叡子に買ってもらった着物姿であらわれる。そして、売りたいものとして黒革の手帖を見せる。この手帖には、借名口座つまり別名義の口座を作って脱税をしている人物の個人情報に、別名義の口座番号まで全て書かれていると言う。
「ゆするつもりか?」という村井に対して、元子は「警察に訴えて、本部に報告しますか?」と聞く。「できるわけありませんよね」と笑いながら。
1億8千万円で黒革の手帖を買えば、銀行を守れると。二度とみなさんの前には現れないと約束する。村井は親兄弟も悲しむと元子に説得を試みる。そして、銀行側として正行員として迎えることを元子に提案。派遣と正行員は全く違うので、君の人生も変わると言い出す。
元子の「信じていいんですか?」という言葉に村井もうなずき、翌日また支店に行くとのことで話は終わった。
元子の結論
翌日、元子が言うことを聞いたと藤岡と村井は一安心で待ちわびる。本部の弁護士にも同伴してもらっているが、問題ないだろうと笑う余裕もあるほど。
その支店に元子は派手なメイクとファッションでやってくる。別室で話し合うが、元子は聞きたいことがあると言う。SNSで顧客情報が拡散された件はどうなったのかと。誰がやったことにされたのかと。言葉が出てこない藤岡や村井を前にして、派遣のせいにされることにうんざりと伝える。
村井はキレて「正行員にしてやると言ってるだろ」と言う。元子も「返すつもりはない」とキッパリと告げる。訴えても良いと、その代わり全てのことが表沙汰になってしまうだろうと。自分には家族もいないので失うものはないが、支店長や次長はどうだと。「今の立場を捨てられます?」と言う。
藤岡はせめて9000万円は返してほしいと土下座までするが、元子は「お断りします」と一刀両断。さらに「今後一切返金を要求しない」と念書に署名することを促す。書かなければ、匿名で黒革の手帖の中身を週刊誌に送りつけると。
元子の強気な態度に、藤岡も村井も弁護士も念書を書くしかなかった。
念書の理由
元子が子供の頃、母親が脅されて借金の念書を書かされていた。それは死んだ父親の借金だった。娘にも借金を負わせると言われて、書くしかなかったのだった。
三人が署名したのを見届けて、元子は契約切れまで有給を使うと宣言。「お世話になりました」と深々と頭を下げて、颯爽と帰って行く。
元子が本当に欲しいもの
元子は叡子に店をやめることを相談する。昼間の仕事もやめたと。そして、銀座でクラブをやるつもりだと話す。不動産で場所もすでに借りた。叡子はパトロンを疑うが、元子は親の遺産だと金の出所はごまかす。
叡子は簡単なことではないと厳しい言葉を投げかける。元子は「銀座に自分の居場所を作りたい」と返し、叡子も「そこまで言うならやってみたら?」と許す。
ただし、強引に客を引っ張ったり、店の悪口を言うのはダメだと、銀座のルールを守るように諭す。そして、一番肝心なこととして「銀座のクラブは守秘義務がある」と話す。どんな話をしても外に漏れないのが銀座だと。
「お客様の秘密は守らなきゃダメ」という叡子のことばに、元子はほほえみながら「お勉強させていただきます」と頭を下げた。
店の名前
元子は銀座の美容院を訪れる。情報通の牧野(和田正人)に銀座に新しいクラブができるという話をする。その店の名前は「カルネ」と言って、フランス語で「手帖」という意味だと解説。そして、元子がクラブのママだと明かし、驚かれる。
銀座に居場所を作るため
クラブ『カルネ』の開店前。元子は叡子に買ってもらった着物を身にまとい、最後のチェックをする。安島や楢林、橋田から花も届いている。一人、“長谷川庄治”という見知らぬ名前を見て気になる。
そして、いよいよ開店。安島が長谷川を連れてきて、「日本のドン」だと元子に紹介。叡子に楢林、橋田などなじみの客も訪れる。橋田の要望によって着物を買ったので、楢林も元子に何か買ってあげたいと言う。元子は「それなら楢林先生の彼女にしてほしい」なんて冗談を言う余裕さえ見せる。
次のターゲット
元子は一人になれる場所で、そっと黒革の手帖を見る。楢林には他人名義の口座に2億5千万円の隠し預金がある。借名口座で脱税をしていたのは楢林だったのだ。元子は心の中で誓う。
この獲物は絶対に逃さない。
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という話でした。うーん、武井咲さん美しい。詳しい感想を書きます。
第1話のGOODポイント
- 『半沢直樹』を見ていた側からすると、滝藤賢一さんが銀行員って感慨深いですよね。でも最悪な上司の方だった~上司の失敗は部下の責任タイプだった~。
- 寿司、金、寿司、金の映像が切り替わる演出、なんか好きでした。
- オネエな美容師さん、好きよ。情報通ってことで、今後元子にいろんな情報をくれそうですね。
第1話の気になったポイント
- 借金を返すためにクラブで働いていた子が、あんなにネイルをきれいにしているかなぁ。そんな余裕があるかな?クラブのママが気を利かせてやってあげたのかも?
- あんな簡単に横領が成功するのかな。番号を全部覚えていたってことになるし、相当な時間を費やすことになるだろうし。
感想
武井咲が美しくて悪女でもうっとりする
やっぱりね、やっぱり武井咲さんは美しいですよ。洋服も似合う、着物も似合う。銀行員の薄い化粧も、夜の女になる濃い化粧も、似合う。あどけない表情も、したたかそうなほほえみも、様になる。貴重な美人女優。
ものすごく演技力が高いというわけではないですが、私は嫌いではない演技でした。美しい人の悪女役って最高に美しく見えるんですよ。ゾクゾクしますね。おぼこいフリして、実は誰よりもしたたか。最高じゃないですか!
絶対に手に入らないような美しさもあるけれど、声がかわいらしいので愛嬌もある。ファッションも楽しいですし、見ていて目の保養になるし楽しいです。とことん悪女な武井咲さんを楽しめるドラマになりそうです。
演出が実に良い
テンポ良く進めていく演出が良いなと思いました。人物の説明とか、どんな状況なのかとか、心の声とか一切なし。淡々と物事だけが進んでいく。それでいて、心の描写は表情と音楽に任せて、視聴者も目を離せなくなる。音楽が気になる人もいるようですが、私は割と平気でした。
また、こことここがつながっていたんだ、という伏線の作り方もうまい。そうとは見せずに作るところとか。ちょっぴりミステリー要素もあって楽しいです。
中だるみがなくて、ずーっと走りっぱなしの展開なので、飽きることなく第1話は最後まであっという間に見てしまいました。
より原口元子のミステリアス感が増す
原口元子の行動だけはわかるけれど、心の中はまるでわからないんですよ。深部で何を考えているかは、ドラマの描写でしかなくて、本当のところはわからない。
ドラマの中で原口元子に接している人は、多くを語らない彼女にミステリアスさを感じると思うんです。視聴者も同じように、そのミステリアスさを感じられる。その演出も良いなぁと思いました。
原作も読みたい
現代的なSNSのトラブルなんてアイディアも入れたりして、昔の作品でも上手にリメイクしていますよね。松本清張さんの作品はたびたびドラマ化されていますが、一冊も読んだことがありません。
このドラマを見終えたら、原作を読んでみようかな。とりあえずは視聴続行で。
次回:“銀座の掟”破りには容赦なく
銀座で『カルネ』を開店させて、若きママとして働く元子。久しぶりに山田波子に再会し、困窮した生活をしていたので名刺を渡す。波子はカルネで働き始めて、楢林と親密に。しかし、他のホステスの客を奪うなどして、周りから孤立。元子は波子の身勝手な行動に制裁を加えるべく、楢林らを巻き込むことに…。
次回は波子がキーパーソンになりそうですね。元子の淡々とした作業のような計画は見応えがあるので、今後も楽しみです。
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aoikara
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