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【ドラマ】コウノドリ 第2シリーズ 第9話 ネタバレ どこも責められないってつらい

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病院は定期的に行っているaoikaraです。病気じゃないです。ただの健診です。というわけで今回のテーマは…

 

コウノドリ 第2シリーズ 第9話 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼コウノドリ 第2シリーズ 第8話 記事はこちら

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第9話 あらすじ・ネタバレ

過去に悩む夫婦

ペルソナ総合医療センターで産科医をしている鴻鳥サクラ(綾野剛)は、篠原沙月(野波真帆)という妊婦のカルテを見ていた。助産師の小松留美子(吉田羊)もそばにいて、「3回目だね」と声をかける。

 

待合室では、外来の診察を待つ沙月と夫の修一(高橋光臣)がいる。沙月は「ここに来ると思い出しちゃうね」と言う。修一が「大丈夫」と声をかける。沙月は名前を呼ばれて、外来へ。

 

鴻鳥は険しい顔で沙月のエコーを見ていた。赤ちゃんの姿が見える。ただ、「心拍が確認できません」と告げる。沙月は切ない声で「はい」と答える。

 

沙月はこれで3回の流産を経験した。自分のせいなのかと鴻鳥に聞いている。「それは違います」と鴻鳥はきっぱりと否定。初期の流産はお母さんが原因ではないと伝える。小松も自分のせいだと責めるお母さんがいるけど、そうじゃないと諭す。

 

さらに沙月は「私、不育症ですか?」と二人に聞く。

 

不育症

ペルソナのカンファレンスでは、鴻鳥が3回目の流産になってしまった沙月のことについて話していた。沙月は不育症の検査を希望していると話す。

 

不妊外来を担当している岸田秀典(高橋洋)は、患者さんが希望しているならばと勧める。産科医の倉崎恵美(松本若菜)は、検査でも原因がはっきりしないことも多く、余計に苦しんでしまう女性がいることを懸念する意見を出す。

 

産科医の四宮春樹(星野源)は、流産は妊娠した妊婦の15%もいると、珍しいものじゃないことを伝えたら良いのではと話す。年齢を重ねれば、流産する可能性も上がることも。小松は確率の話をしても女性たちは救えないと意見する。

 

鴻鳥としては、医者として患者に寄り添うこと、そして夫婦が寄り添えるようにサポートしていくこと、どちらも大事だとまとめる。

 

思いはきちんと託して

父親が倒れてしまった四宮は、また実家がある能登に戻ることに。自分が担当している妊婦を任せる鴻鳥に、細かいことまできちんと伝えようとする。鴻鳥は四宮を信頼しているので、「心配するな」と声をかける。

 

まだ慣れない現場

救命では加瀬宏(平山祐介)と下屋加江(松岡茉優)が爆睡。救命に研修医としてやってきた赤西吾郎(宮沢氷魚)が声をかけても、一切目が覚めない。

 

しかし、救急搬送のベルが鳴ると、二人ともすぐさま起床。男性が運ばれてきて、下屋は赤西に指示を出す。しかし、下屋は自分の判断が間違っていると加瀬に怒られてしまう。

 

産科医としての思い

四宮は能登へ。父親がいる病室へと向かう。妹の夏実(相楽樹)が寄り添い、父の晃志郎(塩見三省)はベッドで横になっている。苦しそうな表情だ。

 

それでも、四宮に気づくと「俺は大丈夫だ」と言う。「自分の患者を放り投げてきたなら、すぐに帰れ」とも。四宮は息子として何も言い返せない。

 

明日はやってくる

沙月は流産の手術へ。ベッドに横たわり、「また、サヨナラしなきゃいけないんですね」と自分のお腹をさすりながらつぶやく。

 

救命では、下屋がまた手間取っていた。思うように動けない。

 

鴻鳥は篠原の手術を執刀する。「始めます」と告げると、沙月の目から一筋の涙がこぼれる。

 

鴻鳥は思う。悲しみが繰り返される人がいる。悔しさが繰り返される人もいる。それでも、生きている限り、明日はやってくる。

 

母子手帳

篠原家にて、沙月の不育症の検査に、修一が「一緒に行かなくて大丈夫か」と気遣っていた。「検査だけだもん」と一人で行くと伝える沙月。

 

一人で病院に必要なものを用意しながら、ふと母子手帳を見つけてしまう。三年前、妊娠5週とわかって母子手帳を用意したのだった。妊娠を告げると、修一も幸せそうな笑顔で心から喜んでくれた。

 

そんなことを思い出しながら、沙月はまた落ち込んでしまう。

 

何が原因なのか

沙月は岸田の説明を聞いていた。不育症の検査として、子宮の形を検査して流産しやすいかどうか調べたり。甲状腺や糖尿病がないか、血液が固まりにくくないかなど、いろんな検査があると言う。ただ、検査しても原因がわからないことが多いので、その場合も落ち込む必要はないと伝える。

 

しかし、沙月は困惑した表情を浮かべる。「私、原因が知りたいんです。原因がわからないと、どうしたらいいかわからない」と沙月は言う。それに対して、岸田は「私は、ストレスをためないことが一番の薬だと思いますよ」と答える。

 

小松の思い

検査が終わって、沙月は修一宛のメールを考えていた。しかし、書いた文を消してしまう。帰り際を小松が見つけて、声をかける。検査はどうだったのかと。「ストレスをためないように」と言われたことをあげて、「別にためたくてためてるわけじゃない」と苦笑する沙月。「そうだよね」と小松も共感する。

 

そんな二人の前に、小さな子供を連れた母親が歩いている。その親子を見て、沙月は「一人目がちゃんと産まれてたら、あのぐらいだったのかな」とつぶやく。

 

「やっぱりいろいろ忘れられなくて。私、母子手帳も捨てられずにいるんです。最初、妊娠がうれしくてすぐに取りに行っちゃって…」そんな沙月の言葉に「忘れなくていいんじゃないかな?」と小松は言う。

 

「無理に忘れる必要はないよ。今まで宿った子は、みんな篠原さんの子なんだから」と言い、話したいときはいつでも来てねと思いを添える。そんな小松の姿を、新生児科医の今橋貴之(大森南朋)が少し心配そうな顔で見ていた。

 

産科医として、息子として

能登では、晃志郎が担当していた妊婦が緊急カイザーすることになった。晃志郎は自分がやると言って聞かない。四宮も別の病院に搬送すれば良いと諭している。

 

しかし、その妊婦に早剥=常位胎盤早期剥離の可能性があると知って、四宮は顔色を変える。そして「俺がやる」と言う。

 

帝王切開することになった妻の夫は、担当医である晃志郎を待っていた。四宮が「私がやります」と言っても、「誰だ?」と相手にしない。そこへ晃志郎がやってきて、息子だと明かす。東京で立派に産婦人科医をやっているから安心してくれと。

 

それを聞いた夫が、「よろしくお願いします」と四宮に頭を下げる。そばには女の子が。四宮は「お母さん、大丈夫だから」と女の子に向かって言う。晃志郎は「春樹、頼むな」と息子に思いを託した。

 

四宮がオペ室に。まだ前立ちする医者が来ていない。設備も十分ではない。やっとやってきた前立ちの医者は整形外科医。母親は必死に「よろしくお願いします」と言う。四宮がスピーディーにオペを行い、不慣れな医者にも的確に指示を出して、赤ちゃんが産まれた。

 

搬送の恐れもあったが、産声を上げたので心配はなさそうだ。「おめでとうございます」と伝えると、母親は涙を流して「ありがとうございます」と喜んだ。そして、母親の処置もする。

 

思いはどこまで届けば良いのか

小松は帰り際、今橋に飲みに誘われる。小松が沙月に話しかける様子を見て、心配して声をかけたのだった。あくまで仕事仲間としての飲み会。

 

小松自身も、自分の「なんとかしてあげたい」という思いや行動が、助産師としての枠を超えてしまっているというのを理解していた。それでも、患者さんを放っておけないと言う。

 

今橋は「そう言ってる小松さんも放っておけない。心配です」と言う。「産科やN(NICU)のメンバーは僕の家族のようなもんだから」と。小松は自分も今橋を家族と思っていいのか、と笑っている。そんな今橋の仕事ぶりを見て、小松も心配している。

 

「僕はペルソナをいつやめてもいいと思ってます」と今橋は言う。「人の命を預かるという仕事は、精神的にも肉体的にも、もう限界です」とあくまで明るく話す。「それでもここにいるのは、必要とされてうれしいのが、つらいと思うことより大きいから。誰かのためじゃなくて、自分のためなんです」と言う。

 

小松はそんな今橋の姿を見て「安心しました」と明るく返す。

 

ライバル宣言

四宮は、晃志郎の病室に行き、赤ちゃんもお母さんも無事だったと伝える。晃志郎は安心した様子。お母さんが生まれたときも、上の子が生まれたときも、自分が取り上げたとうれしそうに語る。「生まれてきた子も自分が取り上げたかった」とも言う。

 

「残念だったな」という四宮の言葉に、「ああ」と短く答える。四宮は「父さん、よくここで医者続けてきたな」と実感を込めて言う。「ここが好きだから」とさらりと笑顔で答える晃志郎。そんな父を見て、四宮は何か感じるが、それは言わず、帰ることにする。

 

「春樹」と晃志郎も息子を呼ぶ。「まだまだおまえには負けんぞ」と笑顔だ。「何言ってんだよ」四宮が返す。晃志郎はゆっくりと手を挙げて、握手を求める。「ありがとな」小さな声で晃志郎がつぶやく。四宮は力強く、その手を握り返した。

 

晃志郎はとびきりの笑顔になった。四宮もそんな父の顔を見て、少し微笑んだ。

 

夫ができること

修一が家に帰宅すると、電気がついておらず真っ暗だった。寝室に行くと、沙月が寝ながらベイビーのピアノ演奏動画を見ている。「For Tomorrow」という曲。聞きながら、「どんなにつらいことがあっても、明日は来ちゃうよね」と沙月は言う。

 

修一は不育症の検査について聞くが、沙月は言葉少なに返すだけ。そのうち、二人は無言に。

 

「俺はさぁ」と修一が切り出す。「子供がいない二人だけの人生もいいと思ってる」と話し出す。そして、二人でも良い理由を話し始めると、「全然うれしくないよ」と沙月が止める。「慰めになってない」と。それ以上、修一は何も言えなかった。

 

意外な過去

医局では鴻鳥らが夜に仕事中。看護師達は恋愛話で、一緒にいる倉崎が「そんな男は捨てちゃえばいい」とバッサリ。そんな倉崎を見て、「さすがメタル女」とつぶやいたのは四宮。能登から帰宅したのだった。

 

迷惑をかけたことを詫びるが、みな大丈夫だと伝える。実は、倉崎は学生の頃はヘビメタで、先輩だった鴻鳥と四宮が黙ってしまうほどのガチガチだった。

 

意外な過去話が飛び出たところで、四宮はお土産を手渡す。鴻鳥は四宮を心配そうに見ていた。

 

夫としての意見を求めて

 翌日、鴻鳥のもとに修一がやってくる。忙しいのにと謝りつつ、修一が話し出す。「鴻鳥先生に聞くことじゃないけど」と前置きしつつ、「どうしたら妻を笑顔にできますか?」と聞く。

 

「苦しんでる妻に何もしてやれない。ずっと引きずってて、何をしたらまた前みたいに笑ってくれるのか…。今までのことを忘れさせてあげることなんでしょうけど…」そんな修一の言葉に、鴻鳥は「忘れなくて良いんです」と言う。

 

「忘れる必要はないと思います。僕は、出産は奇跡だと思っています。こんなに医学が進歩したのに、篠原さんご夫婦が悩んでいる問題は解決できない。原因がはっきりしていないことはたくさんあって、僕たち医者でもできることは少ないんです」

「修一さんが奥さんに寄り添って笑顔にしてあげたいと、必死に頑張ることが、一番の治療になると思いますよ」

 

「きっと、明日につながります」

 

鴻鳥は産科医として伝えた。

 

先輩としての助言

NICUでは、新生児科医の白川領(坂口健太郎)が今橋に意見を求めていた。小児循環器科に研修に行くつもりだが、どの病院に行こうか迷っているので、今橋はどこが良いと思うか聞きたがっていたのだ。今橋は、自分で決めたのだから、自分の目で見て確かめなさいと言い、白川も納得する。

 

現状を置いて、自分勝手に決めてしまったことも謝る。しかし、今橋は白川の状況を「羨ましい」と言う。ペルソナのNICUから出たことがないと。ここを出て勉強したいと思ったことはあるが、実現しなかった。だから、白川がしようとしていることはすごい勇気がいると知っている。

 

「きっと成長させてくれるはずです。思う存分勉強してきて」と告げる。さらに今橋が「僕もわがままを言って良いかな?」と言う。「また、ここに戻ってきてほしい。今度は先輩後輩ではなく、同じ立場で小さな命を救いたい」。そんな今橋の言葉に、白川も「はい」と答える。

 

できることは小さなことから

修一は、仕事帰りにとある楽器店に寄っていた。

 

産科医としての救命

下屋がもりもりご飯を食べているときに、36週目の妊婦が搬送されてくる。高血圧なので血圧を下げようと判断した加瀬に対して、下屋は止めて分娩を優先すべきと判断。救命医たちもその判断に従って、緊急カイザーすることに。

 

鴻鳥も四宮もいないので、下屋執刀のもと、緊急カイザーが行われる。救命科部長の仙道明博(古館寬治)も手術室に来て、「妊娠は下屋先生のおはこでしょ」と手術を見守っている。

 

下屋はてきぱきと指示を出す。加瀬に「私はまだ救命医としては使い物になりません。でも、赤ちゃんのことは任せてください。だから、母体のことはよろしくお願いします」と力強い口調で告げる。

 

帝王切開で赤ちゃんが産まれた。産声は上がらない。母体の血圧はすぐに下げる。白川が赤ちゃんの処置をして、そして、赤ちゃんの泣き声が上がった。手術室は柔和なムードに包まれる。そのまま、お母さんの処置も続行される。

 

手術後、部屋から出てきた仙道に鴻鳥が声をかける。赤ちゃんもお母さんも無事だったとのことで、鴻鳥も安心する。また仙道は自分たち救命医には正しく動ける瞬発力はあるが、妊婦に関しては専門外で弱いと言う。今回は下屋先生がいたから助かったと、素直に感謝する。ただし「今回は、だからね」と強調するのを忘れずに。

 

仙道は鴻鳥に聞く。「彼女は救命医になれるかな?」と。「どうでしょう」と鴻鳥は言い、「ただ、下屋は打たれ強くて、図々しくて、よく食べます」とタフさを語る。仙道も笑顔で「じゃあ使える駒になるかも」と答えていた。

 

負けてられない

緊急カイザーで産まれた赤ちゃんは白川が見ていて、元気だった。NICUでの様子を、鴻鳥と四宮が見ている。下屋が頑張ったと鴻鳥は伝えて、「僕たちも負けてられないね」と笑顔で言う。

 

「親父がさ」と四宮が唐突に話し始める。「まだおまえには負けんぞって、帰り際そう言ってた」と話す。「なんかいいねそれ」と鴻鳥は言う。思わず鴻鳥を見る四宮。「羨ましいな」と鴻鳥は言うのだった。

 

笑顔が見たいから

まだ、つらい表情で寝込んでいる沙月。と、ピアノの音が聞こえて、驚いてリビングに向かう。修一が電子ピアノで、ベイビーの曲を練習していたのだった。

 

「ベイビーみたいにはなれないけど」と言う修一に、沙月も思わず笑いながら「なれるわけないじゃない」なんて言う。二人は笑顔で、話す。沙月は一人寝室に戻り、夫のたどたどしい演奏を聴きながら、涙が溢れて止まらなかった。

 

不育症の検査結果

鴻鳥と小松が診察にて、沙月と修一に不育症の検査結果を伝える。どれも正常だったとのこと。修一は「原因がわからないってことですか?」と戸惑う。治療法がないのかと。

 

鴻鳥は、不育症だとわかって治療をして出産できる確率は85%だと語る。一方で、原因がわからなくても85%が出産していると。どっちも同じ。「篠原さんは次の赤ちゃんを妊娠して、出産に望める」と言うことだと伝える。

 

「でも、不安ですよね。怖いですよね」と鴻鳥は気持ちにより添って言葉をかける。沙月はうなずき、嗚咽を漏らして泣き始めてしまう。

 

「私、どうしたらいいかわからなくて。子供が欲しくて、やっぱり諦めきれないからここにいるんですけど。でも、妊娠してないってことがわかると、少しほっとする自分がいて。一瞬でも、お腹の中に赤ちゃんが宿るのが怖くて

「何言ってるんですかね。こんなんじゃ、母親になる資格ない」

 

その言葉に、「そんなことないよ」と小松が答える。「そんなこと思わなくていい」と。沙月はさらに思いを吐き出す。

 

「修ちゃんにも、本当に申し訳なくて。修ちゃん、子供が大好きだって昔から知ってるから。自分の子供を抱かせてあげられない、それが……一番つらい。ごめんね、本当にごめんね」

 

そう言って泣く妻を、修一は腕で支える。「何もしてやれなくてごめん」と。

 

鴻鳥は優しく言う。「篠原さん、話してくれてありがとうございます」。「流産を繰り返すのは、心に大きな傷を負います。気持ちを整理するには、時間も必要です。でも、

 

次はきっと大丈夫!

 

本当につらい経験をした二人だからこそ、大丈夫!」そう力強く伝える。

 

「だって、篠原さんはこんな近くに世界一の味方がいるじゃないですか」そんな鴻鳥の言葉を聞いて、沙月はむせび泣く。修一が妻を支えるように、包むように、デキ締めていた。

 

明日はきっと大丈夫

鴻鳥はBABYとしてピアノを演奏していた。一方、篠原家では修一がピアノの練習。沙月がそれを笑顔で見て、少しずつ腕が上がっていた。下屋は救命で必死に頑張っていた。ペルソナでは、今日も新しい命が産まれていた。

 

四宮は屋上にいて、能登で緊急カイザーをした母親とその家族の笑顔の写真を見ていた。一緒に、上の子の手紙も同封されていた。

 

鴻鳥は思う。生きている限り、明日はやってくる。悲しみが繰り返されてしまうこともある。悔しさが繰り返されてしまうときもある。それでも気づいてほしい。今ある道を進むことで光が見える。だから怖がらないで、人は必ず誰かがそばにいて、誰かの傍にいる、と。

 

鴻鳥が奏でるピアノは、みんなを包み込むように優しい音色だった。

 

見えてきた光

しばらくして、鴻鳥と小松の診察に篠原夫婦が来た。小松は全てを察して、鴻鳥の肩に手を置き、何も言わず、去る。沙月が不安そうな表情を見せて、修一は「大丈夫」と手を重ねる。そして、沙月がエコーに呼ばれる。

 

慎重な面持ちで、エコーされている沙月。思わず小松が沙月の手を握る。修一も心配そうに待っていた。「篠原さん、わかりますか?」と鴻鳥が言う。

 

「赤ちゃんの心拍、確認できました!」と。

 

そこには、小さな小さな命が映っていた。

 

「お母さんに似て、とっても頑張り屋さんですよ」と。沙月は驚いたように涙を流し、泣き、そして笑顔になった。周囲とも妊娠を知って、赤ちゃんの心拍を知って、涙を流して喜んだ。

 

これからも

医局では、小松が篠原夫婦のことを心から喜んでいた。まだまだ油断はできないけれど、全力でフォローしようと話していた。

 

そんな産科に下屋がやってきた。「使い物にならなくてくびになったのか」といつものように四宮に嫌味を言われている。「最近役に立ってる」と自信を見せる下屋だが、全く相手にされない。

 

救命に帰る途中、鴻鳥と四宮を呼ぶ。「私は絶対、二人を超えますから!」と明るい笑顔で言うのだった。

 

「知らないうちにたくましくなったねえ」と鴻鳥はしみじみと言う。四宮は「下屋のくせに、100年早い」といつもの調子。「でも、楽しみだね」と鴻鳥は顔をほころばせる。

 

出生前診断

とあるレディースクリニックで、一人の妊婦がやってくる。問診票の「新型出生前診断」の欄に、なんの気兼ねもなく〇と書いていた。

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今回もつらい話でした。でも、最後に希望があって良かった。そして、また気になるラストの終わり方。詳しい感想は次回の記事で書いていきます。

 

 

aoikara

 

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