中卒フリーライターほぼ無職。

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刑事ゼロ 第7話 感想 どこまで誰まで罪に問えるのか

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「騙されない!」と言いながら速攻に騙される、って覚悟しているから騙されない、って思って結局騙されるaoikaraです。チョロイでしょう、私は。

 

というわけで今回のテーマは…

 

刑事ゼロ 第7話 感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼刑事ゼロ 第6話 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第7話 ゲスト

阿部進之介 石橋蓮司

 

第7話 あらすじ

記憶を失う前とは打って変わってズボラな性格になった時矢暦彦(沢村一樹)を、佐相智佳(瀧本美織)は見かねて注意。そんな智佳に時矢は反発し、2人はケンカになってしまう。

 

そこへ、“月影カレン”という女性が何者かに連れ去られたという知らせが入り、智佳は時矢を置いて内海念也(横山だいすけ)と現場に急行する。

 

そんな中、警視庁捜査一課の山之辺裕作刑事(阿部進之介)が時矢を訪ねてきた。山之辺によると、2日前に東京、京都、仙台で発生した同時自殺事件が、以前時矢と共に捜査に当たった事件と酷似しているという。

 

それは3年前の冬、全国で7人の女性が同日同時刻に自殺を図った事件で、いずれの現場にもイギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢の予兆』が残されていたという。

 

やがて、自殺者たちが失恋者専用のサイトにアクセスしていた事実が発覚。“セブン”と名乗るサイト管理人・川上昇(亀山貴也)が言葉巧みに自殺をほう助していたことが判明したものの、彼は逮捕直前に服毒自殺。事件は被疑者死亡で幕引きとなったはずだった…。

 

ところがつい2日前、またしても3人の女性が同時自殺を図り、現場に『無垢の予兆』が残されていたという。かねてから真犯人は別にいると考えていた山之辺は、3年前、同意見だった時矢に協力を依頼。時矢は、右腕の智佳がいないまま、捜査に乗り出す。

 

一方、連れ去り事件の捜査を開始した智佳は、被害者は女性ではなく、“Vチューバー”の田所健三(須藤公一)だと知って驚く。田所は“月影カレン”というキャラクターになりきって動画配信を行っていたのだ。

 

智佳は、彼の自宅で認知心理学者・兵藤幸雄(石橋蓮司)の写真を見かけるが…

 

参考元:第7話|ストーリー|木曜ミステリー 『刑事ゼロ』|テレビ朝日

 

GOODポイント

  • 佐相さんが時矢1号(記憶を失う前)を愛しすぎていて、若干怖いですwどんだけ書き記しているんですかw「生けとし生けるものの憧れ」は、時矢2号(記憶を失った後)も言ってましたけど、言い過ぎですー!
  • 内海さん、佐相さんに「リードするのは俺だ!」って先輩風吹かしていましたね。言い方が福地刑事のマネだったので、なんだか微笑ましかったです。
  • 山之辺刑事が持っていたカバンの中にいろいろ入っていて、七つ道具のカバンみたい!ってなんか興奮しました。私の謎の興奮ポイント。
  • 佐相さん「おっさん子ども!」
    時矢刑事「まっすぐしっかりさん!」
    なんというか、子どものケンカ…w
  • VTuberや中の人の意味がわからない佐相さんに、「その若さで情弱は罪よ!」と鑑識の背川さんw
  • 警察のサイバー系の人にパソコンを分析してもらった結果を聞きに行く時矢刑事と山之辺刑事。話してくれている人のもみあげが気になって触っちゃう時矢刑事w
  • 一度見たものを忘れない時矢刑事、ホテルの窓から見える角度だけで、どのホテルが当てるのがすごすぎます。
  • 「一度見たものを忘れるな」を実践している佐相さんもすごい!
  • 最初はかなり気になったエンディングの入りですが、どんどんうまくなってますよね。今日とか、しんみりした瞬間に入って、「神か!」って感じでした。いやあ、ギターのイントロと歌声が染みます。最高でした。

 

気になったポイント

  • 鑑識の背川さんがまさかのYoutuberになりたい宣言をしていましたね。今も動画をあげていて登録者は3人と。少なすぎるというツッコミもありながら、あれ、警察官って副業いいのかな…ダメだよねと気になりました。

 

感想

現代的な要素を取り入れつつ、闇に触れつつ

今回は題材がかなり現代的でしたね。オンラインサロンとか、VTuberとか。とはいっても、無理やり取り入れている感もなく、ちゃんと物語として成立していました。

 

ただ、この時間帯に見ている世代によっては、けっこうちんぷんかんぷんなネタだったかもなんて思ったりもしました。知っている私としては丁寧な作りだと思いますが、どうなんでしょうね。

 

その現代的なことの闇の部分を突いてくる感じもありましたね。オンラインサロンとか…。犯罪までいかなくても、「じゃあおまえに責任はないのか」という言葉をぶつけたくなる出来事は、現実でもけっこうあるんじゃないかと思います。

 

どこまで罪に問えるのか

自分の妹が殺されて、その犯人が認知心理学者の兵藤さんのオンラインサロンで知り合い、「人の心を操れる」と教わっていたことを実践していた。山之辺刑事が「こいつさえいなければ」と思ってしまうのもわかります。

 

一方で、兵藤さんが自分は集う機会や学ぶ機会を与えただけ、という言い分も、意味わからないって一蹴できるものでもないというか。それだと、犯罪者を作り出した教育機関やら全てを責めるのかと。うーん、難しい。

 

でも、兵藤さんのオンラインサロンがあったからこそ、少なくともセブンの7人が自殺騒動を企てて、1人はVtuber殺しました。問題がないとは思えません。

 

オンラインサロンで犯人たちが知り合ったとか、そこでの教えを犯罪に生かしたと世間に公表されれば、叩かれるでしょうね。同じように「その場を提供しただけ」と言えば、「開き直りやがって」とより叩かれるはずです。叩かれるから責められるべき、というのはまた違いますが。

 

同じ教えの中で、道を逸れてしまった人がいても仕方ない、自分がどうこうできたことではない、と兵藤さんは言いますが、それは本当にそうなのでしょうか。

 

たしかに全責任はないかもしれませんが、ちょっとも悔いることはないのかなと。私だったら、とんでもないことになってしまったと、自分をものすごく責めると思います。悔いたり反省したりってのがないってのが、山之辺刑事さんが引っかかっていることでもあるんじゃないかな。

 

人の心を操れると言いながらも、犯罪を犯す側に行ってしまった人たちのことを、そうならないように誘導できなかったなら、全然操れてないじゃん、とも思います。じゃあ、犯罪者の冗長を留められなかった、認知心理学者としての自分を恥じるべきではないかなぁ。

 

どんな理由があっても、人を死に追いやってはいけない

自分たちが人の心を操れるか試したくても、妹の復讐をしたくても、人を死に追いやったのには変わりない!っていう時矢刑事の言葉にはぐっと来ました。山之辺刑事がしていることは、自分の妹がされた同じことで、7人もの人の命を奪ってるのは変わりないんですよね。

 

気持ちはわかります。このまま闇に埋もれてしまうのか、妹は苦しみながらこの先ずっと目覚めないのか、やりきれませんよ。毎日毎日、この3年間ずーっとそのことだけを考えてきたんだろうし、その苦悩を思うと心が苦しいです。

 

結果的に、彼が引き起こした自殺幇助によって、真実が明らかになったのはたしかだし。でも、ダメだよ。そっち側に行ってしまっては。難しいけど、ダメなんですよ。でも、そうするしかなかったのかなと思うと、切ないです。

 

セブンは別の方向性があれば、誰も苦しめることはなかった

人の心を操れるか試したかった7人が、セブン。心を病んだ女性をターゲットにして、全員を自殺へと導きました。彼女たちが苦しまず、救いとなるように。

 

「誰が犯人なんだろう」と推理していましたが、個人ではなく集団だったんですね。7人いたから役割分担をできていたんだな、と納得しました。それが模倣犯である山之辺刑事との違いだったわけですし。

 

集団だと罪悪感が喪失しやすいから、自分たちのやったことを正当化する、むしろ尊大に思うという分析にも納得しました。たしかに。「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」じゃないですけど、そういうことですよね。

 

この連続自殺事件を成功させたことがセブンの自尊心だったのかな、とも思いました。無職だったけど、人の心を操れると感じていた川上は、警察にバレたら自殺しました。自分の唯一の存在価値が失われてしまったからだと思います。

 

他の6人はバレずに、「自分は人の心が操れるんだ」という成功体験として、インプットされたわけです。例えば田所は、その自信が、視聴者が何を求めているのかをわかっていたからこそ、自分とは全く違うかわいい女の子のVTuberとして成功しました。

 

だからこそ、別人がセブンを名乗っていたことに、ものすごく腹を立てたのでしょうね。自分の成功体験を否定されているようで。だから動画で自己顕示欲を発揮しました。バレたくないならなぜこんなことをするのかと思いましたが、自尊心を守るためだったんだなと思うと納得です。

 

その7人は社会に鬱屈した感情を抱いている人だから、女性達を死に追いやったのかもしれません。でも、別の方法で、例えば幸せにする形で人の心を操れたとしたら、誰も苦しめずに済んだのではないでしょうか。

 

苦しんでいた女性たちにとって自殺は救いだと心理的に導かれていたから、悪いことはしていないとセブンは考えているかもしれません。しかし、その遺族は苦しんでいたと、山之辺刑事が訴えました。そう考えると、誰も傷つけていないようで、たくさんの人を不幸にしていたわけです。

 

もっと別の方法があれば、別の方向性があれば、誰も苦しめなかったんじゃないかなと思ってしまいます。だって、田所さんはVTuberとして成功しているのですから。別の形でも成功できたはずなんです。そうやって、別のことに生かせば良かったのにな、と思ってしまいます。

 

時矢刑事と佐相さん、たしかにきょうだいっぽい

時矢刑事と佐相さんって、トムとジェリーっぽいですよね。仲良くケンカしなって感じで。刑事としてのパートナーっぽくもないし、恋愛ってわけでもないし、師弟なんて全然違うし…山之辺刑事が言っていた「きょうだいみたい」あ、それだ!ってなりました。

 

佐相さんは、ニュー時矢刑事を「おっさんこども」と評していましたが、それと同等にケンカできるほどには、佐相さんも子どもなんですよねwって考えると、たしかにきょうだい喧嘩っぽいのかも。

 

まあ、他人の命を粗末に扱う人間ばかりいる中で、時矢刑事と佐相さんがお互いを守り合っている姿を見たからこそ、山之辺刑事も殺人を留めてくれたわけですが。

 

佐相さんって、「1号(昔の)時矢刑事じゃない!時矢刑事はこう!」って思考が、まんま悪質なストーカーと同じなんですよね。相手を好きすぎて、自分の思い描いている人物でなければ、強い憎しみを抱くみたいな。

 

VTuberを殺した人間の思考回路と、あまり変わらないというか…。ちょっと危険な考え方かもと思っちゃいました。それだけ時矢刑事を好きだったんでしょうけれど。刑事としても人としても…男性として、はどうかな。

 

時矢刑事もたしかに2号はスマートさはないですが、人としてって部分はすごく確たるものがあるというか、私はカッコイイと思うこともあります。佐相さんも、そこは評価していますし、でも1号の陰を見ているからやっぱり2号はかわいそうです。

 

でも、時矢刑事、佐相さんに「外付けHDDとして」って言っちゃうのはダメだ!そりゃあ「勝手にしてください!」って佐相さん、怒っちゃいますよ~。結局、二人は仲良くケンカしなですね。

 

ちゃんと残りの5人突き止めてね!

セブンは7人で、2人を突き止めた。残り5人も必ず突き止めると時矢刑事は言いましたが、エピローグ的なことがありませんでしたね。

 

ドラマのシーズンが終わるまでには「突き止めました!」的な報告があることを望みます。じゃないと、山之辺刑事に顔向けできないじゃないですか!そこはよろしくお願いしますよ!

 

次回:家族が事件に巻き込まれたら…

とある殺人事件の被疑者となった男性が、佐相の実の父親だと発覚。捜査から外されて、時矢と福地がバディを組んで調べることに。父親はアリバイを主張するも、なかなか証明されず…。佐相の母は検事で、すぐに離婚し、父親とは離れて暮らしていたらしく…

次回は佐相さんの家族が描かれるようですね。というかお母さん検事なのか!すごい家だ。事件がどう解決されるのか、時矢刑事と佐相さんという刑事のパートナーの関係も気になります。

 

 

aoikara

 

▼刑事ゼロ 第8話 記事はこちら

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