それは突然だった。いなくなるって言われて、最初は「へぇ、そうなんだ」と、聞き流していた。たしかに私は好きだったけど、だからって私が言ったってどうにかなる問題じゃない。
その事実に直面したら寂しすぎて、切なすぎて、いなくなる現実に目をそむけたかったからかもしれない。
だから、「それっていつ?」とは聞かなかった。「いつかいなくなる」という言葉を私の胸の奥に押し込んだ。
しばらくは気にしないで過ごしてた。でも、無理していたみたい。気になって気になって、仕方がなくなった。前にいた場所を訪れたけど、もういなかった。いろんな場所を探した。どこにでも行った。でも、いない。
いなくなってから切ない気持ちに初めて気づくなんて、よく言われている文句をこんなにも実感することはなかった。いなくなってまだ1ヶ月なのにね。
いつ戻ってくるかわからない、それがどんなに苦しいことか、知っていたら私は止めただろうか。いや、止めたところで何も変わらなかったと思う。でも、最後に1度だけ、手を伸ばしていたら何かが変わったのかな。変わるのは、今のこの切なさくらいだけど。
そんな切ない気持ちを騙しながら、ずっと過ごしていた。
そして、帰ってくると知った。9月って…まだまだ先だね。待ちきれないよ。でも、いつ戻ってくるのかわかっただけ、うれしい。それまで、帰ってくるまで、待ってる。
帰ってきたら、いつものあの場所に行って、あのときは恥ずかしくて隠していた私の気持ちを伝えよう。
「大好き、ピザポテト」って。
ああああーピザポテトめっちゃ食べたかったよおおおお。9月が楽しみだああああ。
ふざけましたごめんなさい。
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