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【ドラマ】そして誰もいなくなった 第二夜 感想 なるべくして犯人になった人物とは…

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いろんな偶然が重なって、このドラマってすごいなぁ…と思ったaoikaraです。

 

というわけで今回のテーマは…

 

そして誰もいなくなった 第二夜 感想

 

です。結末を書いていきますよ。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。

 

▼第一夜の感想はこちら

www.aoikara-writer.com

あらすじ:奇怪な事件の真相とは?

いつもは詳細を書くのですが、今回は事件が難解なのでざっくりと書きます。

ーーーーーーーーーー

日本の遙か南にある軍艦島。そこにある『自然の島ホテル』に呼び出された10人が次々と殺されていく。生き残っていた4人の人物も次々と殺されて、全ての人が死んでしまった。

 

軍艦島に訪れた相国寺刑事(沢村一樹)が徹底的に調べると、ホテル内にカメラを発見。さらに自己顕示欲の強い犯人が残したヒントもあった。

 

そして、犯人は判事・磐村兵庫だと結論づける。死んだふりをしたり、銃殺に見せかけて自殺した証拠映像も残っていた。

 

自分の罪を告白するビデオを相国寺が見て、事件の幕は閉じられた。

ーーーーーーーーーー

まだまだ書き足りないので、詳しい感想を書いていきます。

 

ドラマのGOODポイント

  • のれんや毛糸、釣り竿の先で「お裁き下して」の殿様を再現していたのね、納得。

 

ドラマの気になったポイント

  • 最初の捜査で隠しカメラに1個も気づかないって…ありえる?だとしたら捜査がちょっとざるすぎる気がします。
  • 10人が殺されるところと、刑事が推理するところ、ちょっと世界観が違うのに違和感。10人が殺されるところのクオリティが高いだけに。
  • ネズミが昆布を全て食べる…のはちょっと、無理がありそうです。
  • 判事がみんなが死んだ後に届いたとされる新聞に素手で触れてるし、指紋調べたら一発で犯人がわかったのでは?

 

私の予想の答え合わせ

一部合っていました!

第一夜の感想記事を書いたときに、第二夜のことや結末を予想していました。「残りの人物が殺される順番」「犯人は死んだと見せかけて生きていた説」が合ってました!はい、ただの自慢です(笑)

 

でも、犯人は完全に予想外でした。全然思っている人ではありませんでした。驚き。

 

今回も状況を整理

第一夜の感想記事で、先に殺された6人について状況を整理したので、今回は残りの人物についてもまとめます。

 

残り4人の殺された順番は…

7人目の被害者:神波江利香(余貴美子)

  • 部屋番号:2号室
  • 肩書き:医者
  • 罪:16年前、酒に酔った状態で救急搬送された患者を手術して失敗して殺した
  • 殺害方法:溺死
  • 数え歌:四人の小さな兵隊さん 魚釣り好きが海へ出て 波にどんぶら 三人になった

 

8人目の被害者:久間部堅吉(國村隼)

  • 部屋番号:3号室
  • 肩書き:刑事、最初は橋元陽二という建設関係者を装っていた
  • 罪:11年前、強盗殺人犯から女性の身を守るため、裁判の偽証で無期懲役にして獄中死
  • 殺害方法:クマの置物で撲殺
  • 数え歌:三人の小さな兵隊さん 力自慢がはっけよい クマさんに負けて二人になった

 

クマってそういえば置物がありましたね。歌詞にあったのにすっかり忘れていました。伏線を見逃すとちょっと悔しいです。

 

9人目の被害者:ケン石動(柳葉敏郎)

  • 部屋番号:7号室
  • 肩書き:軍事評論家、元傭兵
  • 罪:13年前、とある戦地で娘に助け出されて、5名の兵士を残して見殺しにした
  • 殺害方法:白峰涼の錯乱により、自身のピストルで4度撃たれて銃殺
  • 数え歌:二人の小さな兵隊さん いたずら坊主が焚火して 火種がはぜて 一人になった

 

火種がはぜて、はピストルという意味だったんですね、なるほど。

 

10人目の被害者:白峰涼(仲間由紀恵)

  • 部屋番号:6号室
  • 肩書き:家庭教師、水泳選手(世界水泳で金メダルを獲るほどの選手だった)
  • 罪:5年前、とある男性と結婚したいがために、家庭教師をしていた教え子の子供を溺死させた
  • 殺害方法:茫然自失になり、正体を失って、首つり自殺
  • 数え歌:一人の小さな兵隊さん さいごの一人が首つって とうとうお山は だあれもいない

 

部屋番号を書きましたけど、あまり関係なかったですね。何か関係あるかと思っていたのですが…。

 

犯人は判事・磐村兵庫

でした。いやー全く持って予想外でした。原作の通りだったので(見た後に調べました)、予想がついている方も多かったのではないでしょうか。

 

原作は調べたところ殺したい欲求を判事の死刑によって満たしていたけど、それじゃ飽き足らなくなった人物像のように思えました。しかし、今回のドラマではあくまで「死刑に値する罪を犯した者に死刑を言い渡すことこそ悦び」だったので、ちょっと違うかなと。それが彼の正義感だったのでしょうかね。

 

判事が犯人だとするならば、「罪深き者に天罰」という動機も納得でしたね。殺されたように見せかけた拳銃自殺のトリックとかは、まあ昔の小説を現代風にしている部分もあるでしょうし、違和感があるのもまあまあ、仕方ないでしょう。そこまで気になりませんでしたし。

 

もう一度最初から見てみると、犯行があったときに判事はいないということがわかるかもしれませんね。きちんと演出されているとしたら、本当に見事です。見直してみます。

 

また、叙述トリックを楽しみたいので、原作も近いうちに読みます。いやー英語がわかるなら、本来の叙述を楽しめるのに!残念ながら中学生レベルなので無理です、読めません。翻訳でも面白いと思いますけどね。

 

渡瀬恒彦さんの演技が素晴らしかった

何にせよ、このドラマが面白かった理由は、犯人役の判事・磐村兵庫を演じた渡瀬恒彦さんの演技ではないでしょうか。

 

正義感の強い判事の淡々とした語り口。罪が明らかになって自殺するときも、最後に残された映像の途中までも、ただの落ち着いた判事にしか見えない。

 

でも、最後の告白の途中で、急に誰かがいるかのように笑いかけるというか、笑い出すシーンがあるんですよね。あの後の

 

 

 

「私は私の手で人を殺してみたくなった」

 

 

という言葉というか、言い方にはぞくっとしました。「あっ、二面性の残酷な部分が見えた」って感じて。犯行計画を語り、最後まで言ってから、

 

「そして誰もいなくなった」

 

とタイトルコールでもある言葉を口にしたときも、しっくり来たんですよね。ああ、この一言のために今までドラマを見てきたのだな、というような気持ち。

 

最後の「これは私の芸術品だ」という言葉にも、妙な説得力がありました。相国寺刑事が「犯罪は芸術ではない」って反論することをつぶやいてましたが、その言葉が虚しくなるほどに。渡瀬さんの演技が本当に素晴らしかったです。

 

渡瀬さんがこの役を演じた意味の深さ

判事の、二面性のある心

磐村兵庫という人物は、幼い頃からいたずら好きで正義感のある自分と、虫や小動物を殺してみたいという残酷な自分と、二面性がある人でした。

 

渡瀬さんの、二面性のある役柄

 また、渡瀬恒彦さんという役者さんも、役柄によって二面性がありますよね。最近のサスペンスの刑事役はまさに正義。そして、仁義なき戦いなどのような残酷というか、まるで違う恐ろしい男を演じていたこともありました。

 

この偶然。渡瀬さんだからこそ、この役に説得力があるんです。深みが増すんです。そう、思えました。そういう作品ってなかなかありません。だからすごい。

 

そして、このドラマは渡瀬さんの遺作になったこと。これも何かの縁なのかもしれません。私の中で忘れられないドラマのひとつとなりそうです。

 

最後に

まあ、いろいろツッコミどころなどはありましたが、豪華キャストを無駄遣いせず存分に使い、面白かったと思います。

 

このドラマが遺作となった、渡瀬恒彦さんにご冥福をお祈りいたします。

 

原作、やっぱり読んでみたいです。いつか英語でもね。

 

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