いや~ドクターXは安定して面白いな、と思っているaoikaraです。何回言うんだってくらい、何回も言っちゃうくらい面白いのです。
と言うわけで今回のテーマは…
ドクターX 第5シリーズ 第4話 ネタバレ&感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
▼ドクターX 第5シリーズ 第3話 記事はこちら
第4話のあらすじ・ネタバレ
全力手術中
東帝大学病院では、フリーランス外科医・大門未知子(米倉涼子)がハードなスケジュールで手術を行っていた。助手に入っている森本光(田中圭)や西山直之(永山絢斗)らも手術のスピードに感心する。
外科副部長の海老名敬(遠藤憲一)、猪又孝(陣内孝則)、鳥井高(段田安則)は手術を上から見学。海老名は未知子なりに医師たちを教育しているのではないか、と考える。
しかし、未知子は森本を「失格!」と怒るだけ。教育の気配は見えない。忙しすぎて、周りの医師たちも疲れていた。
手術後、森本が疲れているところに鳥井から論文について調べるように指示される。午後5時になったので未知子は帰宅。それに習うように、ゆとり医師たちの西山、有馬亘(中林大樹)、黒川慎司(上杉柊平)らも帰る。
原守(鈴木浩介)がゆとり医師たちに森本を手伝うように命じるが、強く出られると引き下がってしまうだけだった。
婚活
原は落ち込んでいる森本に声をかける。医療従事者の婚活パーティーに行かないかと。結果、原はいまいち。森本は内神田四織(仲里依紗)というかわいい女性と知り合っていた。
心の折れる医師
原と森本は帰りに居酒屋へ。酒を呑んで職場の愚痴。ゆとり世代は話が通じず、上は忖度ばかり。患者の心に寄り添えないと泣いている原。
と、聞き覚えのある大きな声が聞こえる。同じ居酒屋に未知子と神原晶(岸部一徳)がいた。手術10件のご褒美に、高級な肉を食べさせにもらってきて未知子は上機嫌。
楽しそうな様子を見た原は、心が折れてかけそうになっていた。
“内神田”会長
一方、例の鉄板焼き屋にて日本医師倶楽部の会長・内神田景信(草刈正雄)と、東帝大学病院長の蛭間重勝(西田敏行)がいた。以前、猪又が手術した症例を褒める内神田。未知子が関わっていないだろうねと釘を刺していた。
話題は変わって、内神田は蛭間の妻の様子を聞く。自分は家族との折り合いが悪いから、仲良くするようにと言うのだった。
翌日の院長回診にて、蛭間は医師たちに内神田が東帝大学病院に特別目をかけてくれていることを伝える。その話を聞き、森本が「内神田会長か…」とつぶやく。
うきうき森本
と、東帝大学病院に森本と知り合った四織がやってくる。森本も喜んで駆け寄る。結婚式場の予約が取れたという話だった。人気なので式を挙げられるのは1年後だというが、そんなことは構わず嬉しそうな森本だった。
いつものように颯爽と一人で歩いている未知子にも、爽やかに挨拶するほどに、森本は上機嫌。そして、二人は別れて…途中で四織が倒れた!森本と未知子が駆け寄る。
重い病
検査の結果、四織は肝臓がんだった。肝右葉中心に10cm大の腫瘍があり、左葉にも複数の腫瘍。かなり進行している。森本の恋人だと知り、医局は騒然。
未知子は、さらに尾状葉から下大静脈まで浸潤していることを挙げて、放って置くと3ヶ月以内に死ぬと断言。だから自分に手術させろと。しかし、鳥井は簡単なオペじゃないと一蹴。
森本は自分から四織に話すと言う。海老名は四織の「内神田」という苗字が気になっていた。
医師たちの思惑
森本は、四織に肝臓癌であげることを告げる。難しいオペだが、手術すれば救えると。
すると海老名が病室にやってきて、内神田会長との関係を聞く。なんと会長は四織の父親だった。しかし、前妻との娘で新しい家庭に迷惑をかけたくないと、内緒にしてほしいことを頼む。海老名は特別病室に入院させることを約束。自己紹介も欠かさなかった。
蛭間にも、四織が肝臓がんステージⅣAであることを伝える、3人の外科副部長。海老名が内神田の娘だということを明かす。ただ、秘密にしてほしいという患者の意思は尊重すべきだと。
海老名は「お嬢さんを治して恩を売るチャンス」と言い出す。執刀医は自分だと、副部長たちが患者を取り合う。蛭間は3人でチームを作れと命じた。
四織の願い
特別病室にて、森本が伴って未知子が手術をしたいと四織に伝える。手術すれば治ると。すると3人の外科副部長たちがやってきて、自分たちが執刀すると言い出す。
四織は「森本先生に手術してもらいたい」と言う。未知子は「それじゃ死んじゃう」と辛辣。四織は、森本がキューバの医科大学を出て、船医に軍医も務め、趣味:手術、特技:手術の医師だと話す。それは未知子の経歴そのもの。
3人の副部長はドン引き、未知子は面白そうな顔で「へー」とだけ。四織は「森本先生以外無理」とまで言う。
荒れる医局
医局にて、戻ってきた森本は3人の副部長に叱られていた。原は森本に結婚で先を越されたことを怒り、罵倒していた。
海老名が森本に近づき、執刀医として推薦してほしいと話す。同じような症例をやったことがあると。「うまくいったんですか?」という森本の問いには、情けない顔で無言。
内神田の家庭事情
神原名医紹介所の事務所にて、未知子はいつものように晶や麻酔科医の城之内博美(内田有紀)と麻雀。話題は内神田会長について。三人もの妻がいる、さすが男前だと話していた。
「そんなことより」と未知子が話題にしたのは四織の肝臓癌について。どう腫瘍を切り取っても、残肝率が20%を下回ってしまう。どうするのか。執刀する森本を弟子にしてあげたら?という博美。未知子はもちろん「いたしません」
ただ、晶は「優秀な外科医がいたら、それだけ患者を救えるのよ」と、弟子にすることをそこまで嫌がっていない様子だった。
苦肉の策
3人の副部長は蛭間に、四織が森本に執刀してほしいと言い出していることを報告。森本では不安があるが、3人とも助手はやりたくなさげ。森本は未知子を助手にすることを提案。蛭間も「それしかねーわな」とのこと。しかし、未知子が簡単に承諾するはずなく…
3人の副部長たちが土下座をして助手を頼んでも、未知子は「いたしません」「私が切る!」とのこと。森本も頼むが変わらず。「下を育てろ」という猪又の言葉にも耳を傾けなかった。
医師としての覚悟
未知子は昼の食事へ。食堂にも森本が頼みに来る。執刀医を変わっても良いとさえ言う。「外科医としては三流だが、病気では泣く患者を見る。そうすれば大門先生とは違ったタイプの良い外科医になれる」と。
しかし、未知子は「自分は何もせず人任せ?」「オペの準備したら?」と冷たい。「病気を見ないで患者を診る?患者は治してほしくて来てんじゃないの?」とその場を離れる。
森本は「絶対に失敗しない人にはわかんないですよ!」と大門に叫ぶのが精一杯だった。
医師としての決意
四織は、寂しげに病院の様子を眺めていた。そばに寄る森本。四織は自分の病状に落ち込んでいた。「まさかこんなことになるなんて」と。「もし、手術が成功したら、私、ちゃんと生きよう」「でも、正直怖い。先生と話せるのもあと少しかも」。
森本は未知子の言葉を思い出し、「僕を信じて下さい」と言う。「あなたを救ってみせます」。
未知子の懸念
夜、手術のイメージトレーニングを繰り返す森本。そんな様子を見ていたゆとり医師の有馬や黒川は、自分の恋人を手術できないとつぶやく。西山はそんな言葉を険しい表情で聞いている。
原は取り乱したことを謝罪し、助手につくと約束。5時を過ぎていたが、珍しく未知子も病院に残り、四織の病状を眺めていた。
未知子が帰る途中、西山が声をかける。「森本先生に任せては、残肝率20%を守れない」と。「そうだね」と応じる未知子。西山は自分も助手につくと言い、手術で助かる方法を聞く。このままでは失敗してしまうと。未知子は何も答えず帰ってしまう。
難解な手術
四織の手術。3人の副部長達は見学。執刀医の森本は、メスを握る前から緊張していた。「肝右3区域・尾状葉切除および外側区域部分切除」のオペが始まる。
手術の途中で未知子がやってきて、みんなも一安心。助手は未知子に変更。しかし、かなり浸潤が進んでおり、根治切除は不可能。未知子は森本の様子を見る。森本は大量に汗を流しながら、必死に切除する。
最後に大きな腫瘍がある部位。副部長たちは未知子と代われと指示。すると、未知子は
「いたしません」
「私、助手なので」と。「失敗したら?」という言葉にも、何も答えない。結局、森本が執刀を続けることに。海老名は、未知子が森本を育てようとしているのではと考える。
しかし、森本の技術では切除が限界。これ以上腫瘍をとると、残存肝臓20%以下になり、肝不全になってしまう。つまり、尽くせる手はもうない。未知子はインオペ(手術続行不可)にするからあとは任せてと告げて、森本を帰してしまった。手術は終了。
困惑する医局
蛭間は未知子がインオペにしたと知り、驚愕し、ブチギレ。海老名は森本を育てるつもりだったのでは?と言うが、蛭間の怒りは収まらない。「外科医を育てるのは忖度だ!」と言い、3人の副部長たちにも「忖度」を従わせた。
森本の疑問
森本は、未知子に「どうして代わってくれなかったんですか?」と問い詰める。「最初は僕を信用してくれたのかもとうれしかったけど、患者を救うのを優先すると思いました」と。
未知子は「無理!」と言う。「あんたのインオペは正しかった」それ以上未知子が言うことはなかった。
四織の運命
森本は四織に腫瘍が完全に取りきれなかったことを明かす。暗い様子の四織だが「これが運命」と受け入れた。悲しそうに「あなたと結婚できません」と森本に言う。
森本は「僕は約束を忘れない。1年後の挙式も諦めない。どんな手を使ってでも治します。一緒に頑張りましょう!」と希望を捨てない。
まさかの再手術
一週間後、森本が怒っている。四織を転院させると聞いたのだ。3人の副部長に詰め寄っている。そこに、焦った様子の原がやってきた。なんと、未知子が四織のオペを始めたというのだ。
みなで未知子の手術の見学室へ。「また失敗するだけだろうが!」という猪又の言葉に、
「私、失敗しないので」
という未知子の言葉が戻ってきた。患部を見た未知子は「あー大きくなってる!」「うまく育った」と喜んでいる。
と、見学室にメロンを持った晶がやってきて、手術の解説。未知子は「ALPPS(アルプス)」という二期的肝切除術式を行った。一度目に肝臓を残して、残肝を増大させてから二度目の手術をさせる。しかし、それでは成長するまで時間がかかる。
そこで、切除する側の門脈を切離して、残す部分と分断。こうすると、残った肝臓の再生率が格段にUPするので、20%以上の肝損を温存できるということ。
海老名は思わず「育てようとしたのは森本じゃなくて肝臓か…」とつぶやく。手術を見ていた森本はいてもたってもいられず、オペをしに来た。「僕の患者だ」と。そして、助手を担当する。
手術は成功。森本は未知子に「ありがとうございました!」と一礼する。
安い手術代
手術が成功し、内神田の娘を救ったことを大喜びする蛭間。さっそうと晶がやってきて、メロンと請求書を手渡す。今回は…
10,000,000円
手術の口止め、医師への教育、内神田会長への報告料、それを考えたら「安い」と蛭間も口にする。恩を売れるし東帝大の未来は明るいと、皆で万歳三唱。
衝撃の事実
蛭間は、内神田へ報告しに行く。会議を中座されて不機嫌な内神田。娘の命を救ったことをほのめかすと「何の話だ?」と言う内神田。
「娘なんていない」
とのこと。衝撃を受ける蛭間。その様子を見ていた晶は、スキップしながらこっそり帰ってしまう。
嘘吐き婚約
森本は、四織を救えて「本当に良かった!」と繰り返していた。結婚の挨拶のことを想像して、うれしそうに緊張さえしている。
四織は表情のない顔で、200万円を渡す。式場の手付金だと言って森本から渡してもらった金だった。
「あなたと結婚できません」
代わりに「警察を呼んでください」と四織は言う。
蛭間は海老名に結婚詐欺師だったこと見抜けなかったのかと叱る。
医局で森本は落ち込みまくり。原が励ましている。猪又が結婚詐欺師なんか助けて意味が無かったと揶揄する。すると、珍しく森本が刃向かう。「相手が誰であろうと治すのが外科医でしょ!」その勢いに猪又もひるむ。
未知子は「詐欺だ~」と別の事で言い、また森本は落ち込む。そんな未知子を、西山が楽しげな表情で見ていたー。
ーーーーーーーーーー
と言う話でした。全体的にふざけていても、きちんと面白かったです。症例もすごかったなぁ。というわけで、感想を書いていきます。
GOODポイント
- ゆとり後輩を注意する原先生なのに、上の者の力を感じさせると、長いものには巻かれちゃうw嫌いじゃないですよ、その性格。
- 未知子が四織に駆け寄ると、転げる森本先生。転び方が妙にうまくて笑っちゃいましたw
- 患者が余命わずかとも言える病気なのに、フルネームで自己紹介する海老名先生のくずっぽさが垣間見えてもうもう。それでも憎めないな~。
- 森本先生が四織さんに教えた経歴がまんま未知子で爆笑。
- 今思えば、原先生が先に結婚しようとする森本先生にキレて「詐欺で訴えよう」っていうのが、結婚詐欺の伏線だったのかも。
- 猪又「下を育てろ!」
未知子「医師免許必要ですか?」
猪又「必要だよ!」
それは確かに。医師免許がなければ医師の指導はできないしね。まあ、晶さんは医師免許剥奪されたんだけど、今でも未知子の師匠よね。 - 森本「相手が誰であろうと治すのが外科医!」
猪又「そうだね!」
本当にそうだよwあれは森本先生の中で一番カッコイイ瞬間でしたよ。格好悪いけどカッコイイよ。
気になったポイント
- 西山先生はマイペースだけれど良心のある医師なのかなって感じがします。まだ、何かありそうな気もしますが…どうでしょう?
感想
未知子が育てたかったもの
今回の裏テーマは“育てる”だったんでしょうかね。未知子なりに森本先生を育てようと思っているのかと思いきや、まさかの肝臓が育つのを待っていたとは!これには爆笑しました。
肝臓って大きくなるんですね。そのためにインオペして、肝臓を成長させるよう促すとかすごいなぁ~。こういう術式もあるのか~と素直に感心しました。医療の部分でも面白い。
だけど、これを独断でやろうとする未知子の恐ろしさね。やっぱりドクターXですよ。
嘘吐いて付き合うとろくなことがない
森本先生がまさか結婚しちゃうのか!?と祝福したいやら、不安になるやら思ったのですが、まさかまさかの結婚詐欺とはww
婚約者が助かったとしても「私、自分の人生を生きる!」とかなんだかんだで結婚しないオチかな~と思いきや、まさかそもそも結婚詐欺とは予想していませんでした。
でも、お互い様ですよね。森本先生は未知子の経歴をパクっていましたし、四織も(下の名前すら本名なのか謎だけど)内神田会長の娘だって騙していたわけで。どっちも嘘吐き。
嘘吐いてごまかした自分を好きになられたり、結婚してもうれしくないと思うけどな~。森本先生も、結局は結婚せずに済んで自分のためになったんじゃないかしら。ってか、経歴偽るくらいなら医師として本気で頑張りなさいよ!w
人間味だけが取り柄の原先生、好きよ
いつも脇役なのに妙な主役感がある原先生。一緒に婚活に行き、順調に婚約までした森本先生にぶち切れるとか、反省して励ますとか、いちいち人間味があって笑っちゃいます。
キンちゃんも頑張ってる!たまには未知子以外が手術が成功している場面も見たいなw
次回:AI VS 未知子!?
内神田会長は、蛭間にAIを使った症例を打ち上げるように提案する。そこに、天才棋士の五反田が病院に運ばれてくる。脳梗塞のようだが、診断が出ず。AIを使うと脳梗塞と断定。しかし、未知子は何か違和感を感じており…
今流行のAIと将棋をどちらも取り入れる贅沢な話ですね!未知子が気になるということは、ただの脳梗塞ではなさそうですね。いったい何なんだろう。機械でも判定できない理由って?次回も期待大で楽しみです。
aoikara
▼ ドクターX 第5シリーズ 第5話はこちら
▼ドクターX 記事一覧はこちら