ずいぶんと遅くなり申し訳ない気持ちのaoikaraです。これ先週の話のですからね。私遅筆なんです。見たのはいろいろあってからでして…。
というわけで今回のテーマは…
バイプレイヤーズ 2期 第2話 ネタバレ
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
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第2話 あらすじ・ネタバレ
これからの住処
遭難していた大杉漣、田口トモロヲ、光石研、遠藤憲一、松重豊が無事に見つかり、テレ東の朝ドラ「しまっこさん」の撮影が開始される。5人は当初の役ではなく、“島のおじさん”が割り当てられることになった。
仮に住んでいた廃屋にもすっかりなじんでいる。大杉が小日向文世と連れてやってきた。「これからどうすんの?」と聞く小日向に、松重が率先してホテルに移りたいと言う。しかし、大杉をはじめ他のメンバーは廃屋に住むと言い出す。松重は「えっ」と言葉を失う。
さらに小日向によるとホテルの部屋が一室しかないらしく、全員の移動は難しそう。廃屋を島おじさんの島ハウスにすると言い出すメンバーたち。小日向はマッサージをしにホテルに帰り、松重は不満顔だった。
松重の不満
「しまっこさん」の撮影をしている雄父ヶ島には、悪霊を退散する怪しい祈祷師役として寺島しのぶが到着。
その近くにやってきた島のおじさん役として、バイプレイヤーズ5人衆もやってきた。松重はどうしてもホテルに移りたいとスタッフと揉めている。他の4人は廃屋生活になじんだのに、と松重も引き留めたい気持ち。遭難していた5人を気遣う寺島。
そして、主人公・志麻子役の本田望結と寺島のシーンの段取りチェック。それでも松重が声を大きくして交渉しつづけているものだから、「お静かに!」と言われてしまう。本田望結からは冷たい目で見られている松重。
テスト中にはドラマのオープニング曲を歌ってくれている、アーティストの10-FEETがやってきた。しかも、ホテルに泊まれるように手配している。そんな姿を見た松重は「俺の部屋を段取ってくれよ!」と怒っている。
撮影中の寺島から怒られ、さらに本田望結から冷たい目で見られて、肩を落とす松重であった。こうして、松重の眠れない離島生活が始まった。
アドリブ
いよいよ本番の撮影。寺島がのりにのっている。
「このおなごは災いをもたらす!たたりが起きるぞー!!」
と寺島が言えば、
「そうだそうだ、出て行け出て行け!」
と島のおじさんたちが言う。志麻子は「私は島が好きなのに。それだけなのに」と健気に訴える。
監督がカット。テストとはあえて逆にして、闘う感じにしてみてと本田望結にアドリブを注文したのだ。少し戸惑っている望結もすぐに承諾。寺島は「大丈夫?」と心配し、そばで撮影を見守っているジャスミンは「むちゃくちゃだよね」と言う。
そして、本番。寺島のセリフの後に、なぜか島のおじさんたちのセリフも現地の言葉なのか変化が加えられていた。
望結はぎろっと目の色を変えて、「悪霊はあなたでしょ?」と言いつつ、寺島が持っていた太鼓を奪い取り、どーんどーんと鳴らす。「たたりが怖いなら出ていくのはあなただ!」と威勢良くきっぱりと告げる。
無茶ぶりなアドリブにもきっちり答える望結に、皆感動すらしていた。
子役の目
撮影の合間には、本田望結がしている宿題の面倒を見てあげているバイプレイヤーズたち。松重だけは寺島と話して、島のおじさんという立場を嘆いていた。寺島は撮影へ。差し入れがあるので食べてと松重に促す。
それはきんつば。好物なので大喜びしていると、「松重さん楽しそうですね」と呆れた口調で本田望結に言われ、またも冷たい目で見られて立ち去られる。「本田さん、怒ってらっしゃる」と松重は固まってしまう。
結局のところ
家に戻ってきたバイプレイヤーズたち。松重だけが洗濯物を取り込んだりして忙しくしているが、遠藤や光石、トモロヲは遊んでいるだけ。家事分担の当番も決めているが、全く守られていない。
松重はそんな3人を注意するが、「まっちゃんいなくなるの?」と話題をそらされて、じーと見つめられてしまう。思わず「わかりました、残ります」と言ってしまう松重。他の3人は松重にハグして喜んでいる。
ただ松重はその代わりにと、直してほしいことがあるとか、気を遣ってほしいとか、家事は自分だけだと不満をぶつける。一番年下だからって押しつけられすぎていると。
しかし、外から呼ぶ大杉の声にそんな主張もかき消されてしまう。外に出てみるとそこには自転車があった。ジャスミンも一緒にいって、用意してくれたようだ。大杉は「悪いと思ってたんだよー」と言い、せめてものお詫びだと言う。
松重もうれしそうにこれで買い出しに行けると喜ぶ。また、他の3人に松重が廃屋に残ってくれることを聞き、大杉は松重にキスして喜びを伝える。
しかし、自転車の数は5つ。ジャスミンも乗るとすると1人分足りない。そのために速さでは追いつけるはずがないであろうキックボードもある。誰がキックボードなのか、じゃんけんで決めることになった。
買い出しの悲劇
結果、松重が負けて一人でキックボードに。みんな快適に自転車を漕いで買い出しに向かうが、松重だけは足元がおぼつかない。
一方、「しまっこさん」の撮影では宮大工役のでんでんや、志麻子の学校の校長役の森下能幸、教育委員長役の野間口徹が登場。本田望結と一緒に演技を行っている。が、NGが発生。すると望結が全てのセリフを伝えている。全て覚えているのだ。
買い物に行く途中のバイプレイヤーズたちもそんな望結に感心している。撮影の邪魔になるからよけるように言われて、また望結は松重を失望したようなまなざしで見ている。
実際の買い物でも、皆が自由に動くものだから、松重は一苦労。その帰りも撮影の見学。「自由でいいですよね」と朗らかに言う望結だが、やはり松重への視線は冷たい。
松重は、そんな望結の目が日に日に気になっていった。
ドラム缶風呂作り
廃屋では買い出したものでインテリア作り。ドラム缶を持ってきて、みんなで風呂を作ろうとしている。一方で他の役者はアイランドホテルの温泉にどっぷりと浸かっている。
ようやくドラム缶風呂が完成した頃には、松重が一人で作業をおこなっていた。大杉は「みんなの力だね」なんて言うが、「ほとんど俺です」と松重は主張。
世話焼きな男
晩ご飯も松重がおいしそうな餃子を作っている。朝ドラの録画があるのでみんなで一緒に見ることに。主人公を演じる本田望結の演技にみな関心していた。松重は自分だけに当たりがきついと言うが、他の面々は気にも留めていない様子。
自分たちの“島のおじさん”を見ながら、役名のないセリフは何十年ぶりだろうかと振り返っている。このままではダメだと、何かやりたいと考えている。
夜も更けてきて松重はそろそろ片付けを始めたい。しかし、俳優たちはいっこうに会話をやめる気配はない。それどころかジャスミンと一緒に「そうだそうだ!」の行進を始めてしまった。これには松重も従うハメに。
結局、みんな眠りこけてしまった。そして片付けは松重が一人。「俺がいなければまともに暮らしていけない」と他の4人を見る。そう思いながらも、献立を考えている自分がいるのもまた事実だと実感してしまう松重であった。
眠れぬ夜
午前1時、ようやく松重は布団に入ることができた。しかし、隣室から声が聞こえてくる。見てみると、遠藤が一人で「そうだそうだ!」と言っている。明日言う一言だけのセリフ。
どうやらセリフにしっくり来ていない様子。島おじさんと言いながらも、遠藤は島ママという役で、男とか女とかではなく性別を超越した存在なのではないかと考えていた。 そこで松重がセリフの言い方に付き合ってあげている。
松重「じゃあそこにすこーし、深い悲しみとか入れてみましょうか。すこーし。“志麻子おまえのせいだ”」
遠藤「そうだそうだっ」
松重「そこに絶望感とか、今までの人生の深い悲しみを少し足してみますか。“志麻子おまえのせいだ”」
遠藤「そうだそうだ」より深い声で。
松重「そこに、もしかしたら人類が滅亡してしまうかもしれないっていう、ふかーい悲しみも入れてみましょうか。“志麻子おまえのせいだ”」
遠藤「そうだそうだ」絶望感が強い声で。
松重「そこからすこーし希望が見えてきました。“志麻子おまえのせいだ”」
遠藤「そうだそうだ」少し明るい声で。
松重「そこから宇宙が見えてきます」
遠藤「そうだそうだー」浮き上がるような声で。
いろんな言い方を試した結果、遠藤は寝た。
深夜2時、松重も、やっと布団に入る。しかし、今度は外から大きな声が聞こえてくる。
「田口トモロヲ!いいトモロヲ!」
と叫んでいるトモロヲがいた。寝室に近い場所で叫んでいるため丸聞こえ。松重は起きてトモロヲのもとに行く。聞けば、セリフを言い間違えないためのジンクスだとのこと。明日は一言しかセリフがないが。
結局、松重もジンクスとして一緒に叫ばされることになった。
深夜3時、やっと松重も布団に入る。と、誰かが部屋に入ってきた。光石だった。松重は「まっちゃん」と呼ばれて起こされる。「ウチくる」という番組で西田尚美さんが出演するコメント撮りを忘れたので付き合ってほしいとのこと。
しかし、「中山ヒデ君が良いのか、ヒデさんが良いのか」「こんばんは、いやこんにちはか」など何テイクも撮らされる。
結局、時間は深夜4時。やっと、松重は布団に入る。しかし、隣室からまた誰かの声が聞こえる。のぞいてみると、遠藤がハム恵を探している。いなくなってしまったとのこと。しょうがないので松重も一緒に探す。押し入れの中にいた。
やっと、やっと布団に入ったのは深夜5時。今度はハムスターが元気に滑車を回す音がうるさくて眠れない。ティッシュで耳栓をして何が何でも眠ろうとする松重。
そこに入ってきたのは早起きをした大杉。「おはよう!高ぶるね!」なんて言って、同じ布団に入ってくる。さらにジャスミンが中華鍋をカンカン鳴らしながら起こしにきた。
松重はこの夜、一睡もできなかった。
大失態
翌日、島のおじさんたちの撮影も行われる。志麻子と宮大工のシーンがあってからの、「そうだそうだ!」とそろえて一言だけ。なんとか存在感を出したい大杉は「ばかやろーと付け加えたい」と言うが、監督に「別のシーンにしてください」とやんわり断られる。
松重は眠れていないこともあり、非常に疲れていた。
そして、宮大工のでんでんと、志麻子の本田望結の演技がスタート。宮大工が志麻子を認めるというとても良いシーン。しかし、どこからかいびきのような音が…カットがかかる。それは寝ている松重のいびきだった。
松重はやらかしたと気づいて青ざめる。4人のバイプレイヤーズたちは「うちの松重がすいません」とへらへら謝っている。でんでんは自分の良いシーンを邪魔しようとしたんだろとからかっている。望結は「私の緊張をほぐそうとしてくれたんですよね」とフォロー。
しかし、笑顔が消えて、目を合わせず冷たい表情。松重は愕然とするしかなかった。
不安は募る
撮影後、松重はスタッフから望結と二人でのシーンを追加すると言われる。さらに、元子役のシークレットゲストとの共演もあるとのこと。松重は不安を募らせる。
怒り爆発
廃屋に戻り、松重は他のメンバーに怒りを爆発させる。まず遠藤、昨日やったことがまったく活かされていない言い方だった。遠藤は「カツラかぶったら気分変わっちゃったんだもん」と言い訳。
また、トモロヲには一言なのに噛みまくっていたと怒る。「もうジンクスなんて信じない」とトモロヲは言う。光石にはコメント撮りをしたのに、また別の人に撮ってもらっていたことを指摘。「部屋が暗かったから」などと光石は言い訳。
最後に大杉には「もう、全部漣さんのせいですからね!」と締める。そして、明日は大事なシーンもあり不安もあるのでもう寝ると言う。食事の片付けも明日やるからとぶち切れて、一人で寝ることに。
あっちとこっちで
松重を怒らせて申し訳ないと思った4人は自分たちで片付けようとするがうまくいかずわちゃわちゃしてうるさい。
一方、望結はでんでんや森下、野間口と一緒に食事をして朝ドラへの意気込みを語っている。ヒロインというのはうれしいけれど責任感もあって憂鬱な部分もあると。できるなら「100%やりたい」と立派に語る望結。
その頃、廃屋では食器をひっくり返して割るなど騒がしい。
でんでんは望結の気持ちを尊重する。望結はもっと楽しくやりたいと言う。でんでんは、その点「松重くんたちはすごい」という。望結も意外なことに「羨ましい」とまっすぐ言う。「役と変わってもゆとりがありますよね」と5人のことを思っていた。
その頃、廃屋ではゴキブリが出てその退治に大わらわ。松重が寝ている場所にまでやってきて、しっちゃかめっちゃか騒いでいる。
でんでんは、松重たちは楽しそうに見えるが実は真面目だと語る。松重に至っては、一度役者をやめているとも。食べられなくてやめている、経験があるから今があると。そしてバイプレイヤーになったのだと。野間口も先輩を尊敬している様子だった。
4人のうるささに絶えられなくなった松重は、起き上がって全部自分がやると宣言。ゴキブリも退治し、食事の片付けもした。そして、やっと眠れる。
元子役
しかし、外から物音が。廃屋にやってきたのはえなりかずき。どうやらホテルまでの道を間違えてしまったらしい。ほぼ初対面のような二人はどぎまぎしながら話している。えなりが酒を呑みたがっているので、松重はそれに付き合うことに。
松重は望結の気持ちが気になってか、子役についてえなりに聞く。どう接したら良いのかという質問には、「対等に接した方が子役としてはラク」と答えられる。
結局、えなりの相手をして松重はこの日も眠れなかった。
役者魂
翌日、松重は一人で病室にいるという役。スタッフから、虚勢を張っている志麻子が心打たれるシーンで和解につながるので、セリフはなくとも優しいまなざしで見つめてほしいとのこと。
そして、望結がやってきた。「やつれた感じめっちゃ出てますね!」と朗らかに言う望結だが、松重のクマはこの2日の徹夜によってできたもの。固まった笑顔だが、柔らかい口調で、それでいて対等に望結に話しかける。
まずは撮影を邪魔してしまったことなどを謝罪する松重。望結も「いえいえ」と、初めての朝ドラヒロインで気持ちがナーバスになっていたことを詫びる。お互いに「重版出来」や「家政婦のミタ」などを見たと話し、今までになく和やかなムードに。
望結の取材があるとのことで、松重は待機。一人になると、松重はそのまま仰向けになって爆睡。
そこにやってきたのが大杉、田口、光石、遠藤の四人衆。寝ている松重を見てくすくす笑い、なにやらイタズラを企んでいる。トモロヲがマジックを持って、寝ている松重の顔に落書き。そのままみんな順番に描く。「ごめんねいつもありがとう」など文字まで書かれて。
しかし、そのマジックが油性だと気づいて落書きが落ちないことに気づいた四人は困惑。そのまま顔を隠して逃げ出してしまった。
かばっと松重が起きると、すでに撮影は撤収。もう撮影は終わったらしい。望結も笑顔で「良かった」と言ってくれてはいるが、もちろん顔の落書きは消えておらず…
放送の結果
数週間後、そのときの朝ドラが放送されている。志麻子は松重を見ながら「おかしいおじさん」と笑顔になっている。「おじさん、私に心配かけまいと、笑わせてくれたんですね」と寝顔に落書きをされた松重の顔を見て言っている。
ナレーションでも、「ごめんねありがとう」と素直に言えなかったおじさんの気持ちを代弁してくれている。「味方になってくれてありがとう」志麻子が言うと、島の精霊がふわふわと浮き出る。演じているのはえなりかずき。
松重はもちろん愕然としていた。松重が全然起きず、油性の落書きで消えなかったことから脚本を変えたらしい。感動的なシーンになっているので、4人は「俺たちいいことやったな」という空気。
松重は怒り、「謝れ!俺と視聴者に謝れ!」と大声をあげる。こうやってまだ島での生活は続くのだった。
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もー松重さんが良い人すぎるよ!という話でした。詳しい感想は別記事で書きます。
aoikara
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