中卒フリーライターほぼ無職。

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anone 第8話 ネタバレ 恋とか愛とか光とか闇とか

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このドラマを観ると喜怒哀楽以上に感情をいろんな方向性に引っ張られるaoikaraです。不思議なドラマです。いい作品ですよ。

 

というわけで今回のテーマは…

 

anone 第8話 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼anone 第7話 記事はこちら

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第8話 あらすじ・ネタバレ

団らん

林田亜乃音(田中裕子)の家にて、辻沢ハリカ(広瀬すず)、持本舵(阿部サダヲ)、青羽るい子(小林聡美)と一緒に暮らしている。

 

みんなでいちご大福を食べながら、スマホで撮影して楽しんでいる。みんなで大笑いして和気藹々とした様子。

 

気になる男

亜乃音が働く法律事務所の所長・花房万平(火野正平)は息子の三太郎(和田聰宏)と一緒に体操しながら、亜乃音の話をしている。ハリカと舵とるい子が亜乃音の家に来てから様子が変わったと万平は言う。三太郎は「明るくなったよな」と言うが。

 

そして、以前亜乃音が走っているときに呼び止めたとき、「あのときの彼女の目…」と不安そうな口ぶりで万平は言う。「財布…」とつぶやいて、それ以上は言わず「まあいいや」と続ける。

 

「そんなに気になるなら直接聞きに行こうよ」と三太郎は提案する。

 

追う男

万平は三太郎を連れて、亜乃音たちが偽の千円札でジュースを買った現場を目撃。しかし、それが偽札だということは理解できず。なぜ、ジュースを飲むだけで喜んでいるのかが気になっていた。

 

4人は中世古理市(瑛太)に返却しなかったことを「ごめんなさい」と謝り、理市の分のジュースを手渡す。理市はすぐに「回収しましょう」と提案。

 

自販機の持ち主である老齢の男性がすでに金を回収。乾物屋をやっている男性。それを見ていた理市、ハリカ、舵。そこで理市はハリカと舵に本物の一万円札を渡す。

 

そして、理市は男性の店で買い物をして一万円札を崩してもらう。続いて舵も同じように。ハリカも同じように、ついでに両替もして全ての千円札を回収する。その中に、偽札の千円札もあった。

 

その姿も万平は車からこっそり見ていた。「ちょっと変」と感じたことに関して、「得体の知れない何かが隠れている」と思っていた。

 

帰りに、テレビ番組の撮影中にインタビューを受けてしまいそうになり、理市とハリカはささっと逃げる。舵は絡まれてしまった。

 

三太郎は見かけなかった理市の存在を指摘。「元々工場で一年前くらいに…」と万平が説明しようと言いかけて、「工場が動き出した?」と何かに気づき始める。

 

いつもの朝

朝、ハリカがエプロン姿で鍋におたまを叩いてカンカンと鳴らし、3人を起こしている。みんな寝ぼけている状態。

 

しかし、朝ごはんではハリカが食べながら寝てしまい、3人はふふっと笑っている。ハリカの癖。家で飼われている猫ものんびりとしている。

 

新しい作業

工場には理市もやってきて、新しくホログラムの作業を行うことになった。ぺたっと機械でくっつける理市を見て、「僕もやってみて良いですか?」と舵が替わる。

 

他の3人も作業を続けて、理市がチェックをしている。作業で使われなかったホログラムが工場の下に落ちている。

 

緊張感

万平の法律事務所には亜乃音がいつものように働きに来ていた。三太郎はどこか緊張した面持ち。万平はいつものように接していた。仕事が終わり、亜乃音は帰宅。

 

その瞬間、はらりと亜乃音の服からホログラムが落ちた。亜乃音が立ち去ってから、万平はホログラムの存在に気づき、手で拾う。「なんだこれ。なんだっけかなこれ」何かはわからなかった。

 

お金の価値

理市は偽札を製造している作業場に妻の結季(鈴木杏)が娘を連れてきてしまい、「ここ何?」と戸惑ったように聞いていた。

 

家に戻り、食事中。「本当のことを言ってほしい」と結季は言う。「本当だよ。スマホのアプリを作るために、黙って部屋借りてたの。教育費のこととかあるでしょ?五月の大学だって3000万円とか4000万円とかかかるし」まるで本当に思っていたことのように、さらりと答える。何の動揺も見せずに。

 

「お金がないってそんなに怖いことかな?」と結季は聞く。「怖いことだよ」きっぱりと理市が答える。

 

娘の五月が泣き声をあげて、理市がそばに寄ろうとする。その瞬間にスマホが鳴ったので、理市はスマホを見る。結局は結季が娘のそばに行く。

 

最近来ないね。

あの人になんか言われたの。

 

理市のもとに届いたのは玲からのメールだった。

 

待つ女

玲は家で料理中。「陽人ーご飯だからテーブル片付けてー」。息子の陽人(守永伊吹)に声をかける。「お風呂で食べる!」という陽人に、「お風呂で食べない」と笑顔で嗜める玲は母親の顔だった。

 

会いたい

亜乃音の家ではお風呂に入って次どうぞーと薦めたりなど、いつものように過ごしている。夜、みんなが布団に入る頃。ハリカも布団に入りつつチャットゲームを開いていた。

 

「こんばんは彦星君」紙野彦星(清水尋也)が話しかける。しかし、反応がない。「彦星君?」と聞くと、「あなた、誰ですか?」と帰ってきた。「ハリカです。表示が変ですか?」と返すと、「どちらのハリカさんですか?」と返ってくる。

 

「私、香澄茉歩と申します」

 

次の日、ハリカはおしゃれな雰囲気のレストランに来ていた。ハリカのダウンジャケットやスケボーにリュックといった格好に、明らかに隣の席の客が嫌悪感を示している。

 

そして、香澄が来た。二人は向かい合うように座り、ハリカはジュースを頼んだ。「彦星君、スマホ触りながら寝ちゃってて。見たら」と香澄が話し、ハリカは納得したような表情になる。

 

「ハリカちゃんって彦星君とはどういう…?」香澄は伺うような表情で聞いている。「どういう…」ハリカ自身も説明に迷う。「子どもの頃に…」とつぶやくと、「幼馴染み?」と香澄に付け加えられて、ハリカはうなずく。

 

「よく会うの?」と聞かれて首を振り、「大人になってからは?」と聞かれて「全然」と言い、「そういう感じ?」と香澄はうれしそうにほっとする。

 

「付き合ってたらどうしようって思ってたけど、ただの友達なんだね」念押しするように、声が弾んでいる香澄。「彦星君って、子どもの頃どんな子だったの?」という香澄の質問にも、「覚えてないです」とハリカは答える。満足そうな香澄。

 

「高校の頃、私と彦星君で虐められてる子を助けて、同志みたいになって。彦星君って普段はおとなしくても…」嬉しそうに彦星について語る香澄の声が、どんどん遠くなっていくようなハリカだった。

 

ハリカは一人での帰り道、自転車にぶつかって倒してしまう。慌てて直そうとして。

 

勝手に進んでいく

彦星の病室には、父と母、弟が来ていた。「合格おめでとう」と彦星は弟に言い、グータッチしている。

 

病室には香澄が入ってきて、両親が「ありがとうございます」と感謝している。彦星は何のことかわからず、困ったような顔になっている。両親は病室の外へ。

 

病室には彦星と弟と香澄。彦星は「プリン食べる?」と弟に声をかける。香澄が冷蔵庫から鳥だそうとしている。

 

「部活どこに入る?」と彦星が聞くと、「お兄ちゃん治るの?」と唐突に弟が聞いてくる。「なんで?」彦星が聞くと、「お父さんとお母さん、病院変わったら治るって。香澄さんのお父さんが、うちにお金貸してくれるって」と答えられる。

 

彦星は戸惑った表情で香澄を見る。そして、「部活どこに入る?」と弟にもう一度聞いた。

 

訪れる人

朝、またご飯を食べながらハリカが寝ている。みんなが笑っているとハリカが目を覚まし「寝てないよ」と言う。

 

そして4人と理市で偽札の作業中。作成した偽の一万円札のほとんどが識別機を通っている。箱に入れて収納。

 

ドンドンドン!と工場のドアを激しくノックする音が聞こえる。驚いてみんなで偽札を隠そうとする。物とハリカとるい子と舵を別の部屋に隠し、亜乃音と理市だけが工場に残る。

 

ドアを開けると出てきたのは陽人。「なんで鍵閉めてたの?」と陽人は無邪気に聞く。「あ、中世古君だ!」と陽人は理市に近寄っていく。「ママも来てるよ」と陽人が言う。亜乃音が外を見ると、少し離れた場所からが見ていた。

 

「お邪魔します」玲が入ってきて、理市を見る。ゆっくりと近づく。ただ、理市は何も言わず、陽人に「何しようか?」と話しかけて、一緒に遊ぶ。

 

母と娘

玲は亜乃音の家へ。父親の仏壇の前で線香をあげている。亜乃音は上着をかけるためのハンガーを出したり、コーヒーを用意したりしようとするが、「何も結構です」と玲に言われてしまう。

 

 「あれはそうだね、あそこにあったね。学校に行く前にね、あなたが髪の毛変だからって」と亜乃音は玲がこの家にいたことを懐かしむように離す。

 

「彼に何言ったの?」玲は亜乃音の言葉には答えず、聞く。「中世古さんに何か言ったでしょ?」玲の声は鋭く冷たい。

 

亜乃音は奥さんがいるのに良くないと言ったことを明かす。「あなたに関係ないことでしょ?」と怒ったような口調で玲は言う。「勘違いしないで。私たちそういう関係じゃないから」とも。「そうなの?」亜乃音は思わず聞き返してしまう。

 

「嬉しそうな顔して」亜乃音の表情を見て、玲は皮肉を冷たく言う。「違うから。そばにいてって、結婚してほしいって頼んでるのは私だから。私と陽人だけじゃ幸せになれないの。支えがいるの。私も陽人も」陽人も理市が大好きだと玲は言う。

 

その頃、下の工場では陽人と一緒に紙飛行機を折る理市。ハリカやるい子や舵も出てきて、一緒に紙飛行機を作っている。すると、陽人がぶつかってジュースをこぼしてしまった。ハリカが取ってくると言い、亜乃音と玲がいる台所へ。すると、

 

「彼はあなたが思っているような人じゃないよ!」と亜乃音の感情的な声が聞こえてきた。「陽人君のパパになんてならない。彼はそういう人じゃない」そう続ける。

 

「だから私の勝手な、馬鹿な願望だって!願望を否定しないでよ」玲も感情的に叫ぶ。「夫がいなくなって、私や陽人がどれだけ不安だったか、どれだけ我慢したか、知らないでしょ?彼に出会えてどれだけほっとしたか、知らないでしょ?彼に救われたの」

 

「あなたは自分の気持ちばっかり…」と玲が言うと、「違います」とハリカが出てきた。亜乃音の横に並んで。「亜乃音さんは違います。亜乃音さんは、自分のことよりも、陽人くんと玲さんのためにあの人から…」そう言いかけて、亜乃音が手を置いてハリカを止める。玲が母親に向かい合い、肩に手を置き、口を開く。

 

「あのね、間違ってるのわかってるんだよ。許されないことしてるのわかってる。でも、もしかしたら、あなただけは認めてくれるかなってちょっと思っちゃったんだよね。好きになったら仕方ないって、応援するって、嘘でも…。そういうこと言ってくれるかなって思っちゃって」

「そしたら、昔みたいに話せるようになるかな、あの頃に戻れるのかな。それはそれで、私の支えになるかなって、勘違いしてた」

 

「あなたはやっぱりお母さんじゃなかった」

 

 涙ぐみながら玲は言う。「あーあ、なんで来ちゃったんだろ」玲は取り乱しつつ、家を後にする。

 

亜乃音は抑えきれない涙を、ハンカチでおさえる。ハリカが駆け寄り、そっと手を握る。「ダメなお母さんだね」亜乃音が言う。「亜乃音さん、今すごくお母さんだったよ。優しいお母さんだったよ」ハリカは精一杯の言葉をかける。

 

サヨナラ

玲は下の工場に行き、陽人に「帰るよ」と声をかける。「おばちゃんと晩ご飯食べるんじゃなかったの?」陽人は聞く。「僕がジュースこぼしたから?」不安そうに聞く陽人に、「違うよ」と舵とるい子が声をそろえて言う。

 

「ママ、用事ができちゃったから」と玲が言うと、納得したように母親の手を取る陽人。理市に「今度いつ遊びに来る?」と無邪気に聞いている。理市はにこっと口角を上げて、答えず首をかしげてみせる。

 

玲と陽人は帰宅。それを合図に「じゃあ再開しましょうか」と理市が声をかける。陽人と遊んだ紙飛行機が工場の床に落ちたままだった。

 

不思議な食事会

作業が終わり、女性3人は片付け。舵は一人で晩ご飯の準備。こっそりとみかん鍋にリベンジしていた。るい子が鍋の中を覗き、だいだい色のものを見つけて確かめようとして、舵に必死で止められる。「やだやだやだ」とるい子は言うが、今日は舵も引き下がらない。

 

ふらっと理市が帰ろうとすると、「ご一緒にどうですか?」と舵が声をかける。女性3人には緊張感が走るが、理市は「はい」と答える。

 

いつもの4人と理市で鍋を囲み、不思議な空気の中、みんなで晩ご飯を食べる。理市は鍋の食材に何度も息を吹きかけて、舵に「猫舌ですか?」と言い当てられる。舵は楽しそうだが、他の3人は気まずい表情。

 

「あ、あのやっぱ僕」と理市が立ち上がろうとすると、舵が止める。「仲良く食事しましょうよ」と3人に声をかけるが、やはりじとーっと冷たい目線を送るだけ。

 

すると舵は「家族の沈黙にはテレビテレビ」とリモコンでスイッチON。ちょうどこのあいだ舵がインタビューされていた映像が流れている。好みのランジェリーの色を「若草色」と答えてみんなが大爆笑。

 

また、偽札で汗をぬぐうような仕草をしてしまい、「これ逮捕されたら使われちゃいますよ」とまたみんなで笑う。

 

楽しい雰囲気に、亜乃音と理市は目が合ってしまい、二人とも気まずい表情になる。

 

守りたいもの

理市が帰った後に、みんなで食事の片付けをしている。舵は理市を良い人だと言っていて、「猫舌の人にも悪い人はいません」とまで言っている。るい子が猛反論「猫背でも鳩胸でもアヒル口でも悪い人はいます」ときっぱりと言う。

 

偽札作りをやめるつもりがないなら、仲良くした方が良いと舵は主張。いらっとしたるい子の反撃とともに、二人はそのまま“あったら地味に嫌なこと”の口げんか。

 

るい子「トイレにスマホ落とせ!」
舵「お皿に取り分けたケーキ、毎回倒れろ!」
るい子「トイレットペーパー斜めにくるっくる切れてけ!」
舵「すねの、どこかわからない…この辺、かゆくなれ!」
るい子「映画行ったら毎回2mの人が前に座れ!」

 

一段落し、るい子が「中世古さんと仲良くするのは良いけどさ、壊さないでよ」と言う。「今の、ここの…」とるい子がもごもご言うと、「居場所でしょ」と舵が続ける。「僕だって僕なりに守ろうとしてるんです」と言う。

 

お似合いな二人

夜、舵は一人で作業をしていた。突然激しい腹痛に襲われて、倒れ込みそうになる。「もうちょっとだけ待ってくれよ…」自分の身体にそうつぶやく。

 

かつかつかつ、と工場に降りてくる足音が聞こえて、舵は平気なフリをしてただ作業しているようなそぶりをする。るい子がみかんを持ってやってきた。

 

「偽札作り楽しいですか?」るい子は世間話をするように聞く。「求められるのは楽しいです」と舵は答える。

 

「あれ?汗かいてない?」るい子が舵のおでこにびっしょりとついた汗を見る。「こんなに寒いのに」と。おでこに手を当てて熱を確かめるようにして、「疲れてるんじゃないですか?」と聞く。

 

「疲れてない」という舵に、「美女とのデートと、パンダの飼育係、どっちがやりたいですか?」とるい子は謎の質問をする。舵が「パンダの飼育係」というと、「疲れてますね」とるい子は結論づける。

 

「こういうことじゃなくても、持本さんを求める人がいると思います」とるい子はきっぱりと言う。「たぶん飼育係になったら、担当を替えてくれってパンダに言われます。何の取り柄もない男です」と舵は答える。

 

「自分の取り柄に気づいてる人はモテませんよ」さらりとるい子が言う。「この人、自分の魅力に気づいてないんだろうなーって。あたしが先に見つけたんだなーって。本人も気づいてない魅力を見つけちゃったときに、人は人を好きになるんです」というるい子の持論。

 

「じゃあ、あれですか。ここにヒュー・ジャックマンがいるとするじゃないですか」と舵は手で示してみせる。「はい、いる」とるい子は応じる。「ヒュー・ジャックマン、魅力があふれかえってるのに、僕の見えにくーい魅力の方が勝つってことですか?」と舵は聞く。

 

「持本さん、理屈を上回る圧倒的物量ってあるんですよ。それはどうでしょう?」るい子は新しい説を唱える。「やっぱりそうじゃないですか」「えっ、一瞬でも勝てると思ったんですか?」「そういう風に言うから」なんだか二人は楽しそう。

 

そんな二人を、階段からこっそりと亜乃音とハリカが見ている。とても微笑ましそうに。

 

「ま、私は圧勝ですけどね」とるい子は言う。「そりゃそうですよ。ハリウッドスターですからね」舵は答える。

 

「この仕事が一段落したら温泉行きませんか?」るい子が言うと、「いいですね!」と舵が楽しそうに応じる。「箱根で」「浴衣で」なんて言うと、舵は「おお」と思わず声を上げる。

 

ハリカと亜乃音はニヤニヤと見ているのだった。

 

気づくのは一瞬

小料理屋つむぎという店で、一人飲んでいる万平。食事を終えて、会計をしようとして、しっかりと目に焼き付く一万円札。紙幣にあるホログラムの存在に気づく。

 

笑いが止まらない

4人と理市で一万円の作業を進めて、ついに両替機を通る偽札を作ることに成功。「あーお疲れ様でした!」達成感を得ている理市は声を上げる。そして、一人一人にATMや両替機の写真を手渡す。「みなさんの持ち場です」と。

 

偽札を使って試してもらうと。ただ、証拠が残らないように返却するようにと命じる。実践はまだ先だと。本当に億単位の金を引き出すまでは事件になるとまずいという理市の判断だった。

 

「やっとここまでこれました!」理市はいつになく笑い、笑いが止まらず、勢いのまま椅子に座って後ろに倒れてしまう。皆に起こされて、痛くてもまだ笑っていた。両替機を通った千円札をばらまき、「ははは」と笑っている。

 

久しぶりの焼きうどん

4人は食卓を囲んで食事。今日は久しぶりの焼きうどん。「大丈夫ですよね?」るい子が張り詰めた声で言う。「大丈夫に決まって…」と舵が言うも、やはり言葉に詰まってしまう。「100回目が大丈夫でも、101回目で失敗することがある」とるい子は言う。

 

「不安じゃない?」と聞くるい子に、ハリカは「どっちにしても、もう戻れないから」と冷静に答える。

 

「でも、でもね」ハリカがゆっくりと話し出す。「ネットカフェで、亜乃音さんのお金拾って、それが偽物だって気づいて、会いに来たの。お金が欲しかったから。初めから、警察に捕まってもいいし、お金が手に入るなら一生牢屋に入ってもいいし。いいこと、あると思って来てないんだよ

 

「なのに、なんでか、ここに来たら、うれしいことがいっぱいあった」

 

ハリカは笑顔でそう話し続ける。みんなもしんみりとその言葉を聞いている。

 

「こういうのないと思ってたから。こういうのあるつもりなかったから。なんか、得しちゃった」

 

そう言ってふふと笑い

 

「いいことありすぎて、うん、夢みたい」

 

ハリカは幸せそうに言うのだった。

 

母のような思い

亜乃音とるい子が食事の片付けをしている。亜乃音は「何かあったときは私が自首しますから」と淡々と言う。「みんなでって言ってたじゃないですか」と言うるい子に、「それは夢の話です」と亜乃音は答える。

 

「あなたたちはハリカちゃんを逃がしてあげてほしいの。ハリカちゃんの持ち物をこのうちから消して、あの子を逃がしてあげて。あとは私が始末します」

 

亜乃音の意思は固い。隣の部屋のハリカと舵の笑い声が響く。

 

紙飛行機のように

そして、皆が偽の一万円札を試す夜。亜乃音は工場で紙飛行機を見つけて、それを飛ばす。物に当たり、下へ落ちてしまう。

 

どうして

病院の廊下を彦星が息を切らしながら歩いている。何かを探すように。目的のものがいた。香澄だった。

 

「今、うちの親から聞いたんだけど」彦星が言うと、「重粒子線治療にかかるお金のこと?」と香澄がさらりと答える。「なんで?どういった理由で?」彦星は詰め寄る。「なんでって…どしたの?」香澄の言葉に、彦星はますます困惑してしまう。

 

香澄は自分の家にはそこそこお金があるからと、一生懸命説明しようとする。が、彦星は「お金あるとかじゃなくて、僕とは関係ないから」ときっぱりと言う。彦星が高校のとき成績優秀だということもパパが知っていて、東大目指したらなどと言っているとも香澄が言うと。

 

「ごめん、全然意味わからない。他人だよ」と彦星は言う。「私が彦星君のこと好きだからだよ」香澄がはっきりと言うと、彦星は困ったようによろめき、近くにあった椅子に座る。

 

「好きな人、助けられるってわかったらそうするのが当たり前でしょ?もちろん知ってるけどさ。彦星君が私のことなんとも思ってないこと。

 

それでも私は、彦星君とずっと一緒にいたいの!

 

それが理由だよ?」

 

香澄が正直な気持ちを泣きそうになりながら伝える。

 

「え…?それって…俺の命を助ける代わりに、気持ちを買うってこと?」冷めた声で彦星は答える。「今は、病気を治すことだけを考えて。その後はその後でいいから」香澄は何とか明るく言おうとする。

 

「好きな子がいるんだよ!その子と、いつか一緒にって約束してるんだよ!」

 

彦星ははっきりと言う。「あの子は、彦星君を助けられないでしょ?」感情的になりながら香澄が言う。「私は彦星君を…」

 

「そんなにしてまで生きたいと思わないよ!」

 

香澄の言葉を止めるように、彦星が叫ぶように言う。

 

騙されたい

亜乃音とハリカとるい子と舵、夜になって偽札を試しにいこうと歩く。ふと、万平が待ち構えている。「先に行ってて」と亜乃音は3人に言う。

 

亜乃音と万平は、小料理屋へ。「女将さん、あのーえっと…」「明太子の卵焼き?」「そうそう、あとあれ…」「しらすおろし?」女将さんは万平の好みの料理をなんでも知っているようだ。

 

刑事弁護士を引退して正解だと万平は言う。亜乃音も法廷を想像して笑う。穏やかな時が流れる。

 

「ずいぶん前にね、結婚詐欺師の弁護を担当しまして」と万平が話し出す。「彼女がね」「女性?」亜乃音が聞く。

 

「そう女性。言うんですよ。私は先生を詐欺にかけるのは簡単だって。私はこ、悪人には騙されないぞって言ったんです。そしたら、彼女こう言うんですよ。私は人を騙さない。騙されたい人間を見分けるのが得意だって。どうやら私は騙されたい人間のようです

 

「どういうことでしょう?」万平に話に、亜乃音が要領を得ず聞く。「現実は怖い、見たくないものは見ない。そういう人間なんです」と、万平は自分のことを言う。

 

「亜乃音さん、明日にでも工場を畳みましょう。で、街を出て、新しい人生を歩みましょう。よかったら、僕もご一緒します」そう万平は続ける。「これが、騙されたい男が出した結論です」

 

そう言い、万平は法律事務所に落ちていたホログラムを手元に出す。亜乃音は笑顔を引きつらせていた。

 

試練

舵の持ち場はコンビニ。帽子にマスクとしっかり顔を隠して店の中へ。るい子の持ち場はパチンコ屋。両替機に一万円札を通してみる。が、返却されてしまった。コンビニを出た舵も「なんで?なんでだ?」と混乱していた。

 

電話

ハリカの持ち場はゲームセンター。両替機に一万円札を通そうとする、と、スマホがヴーっと鳴り出した。見ると、知らない番号からの電話。一応出る。「はい」ハリカが言うと、「はい!」若い男性の声。つながったことに驚いているような。

 

「紙野です。紙野彦星です」

 

電話の相手は病室にいる彦星だった。ハリカは何も言えず。「ハリカちゃん?」と聞かれて、「はい」と答えるのが精一杯。何とか、ゲームセンターの外に出る。

 

彦星も同じようにたどたどしくて、「えっと…」と言葉をうまく発せない。「はい」ハリカもそれだけ。「あ、えっとー…どうも」彦星が言う。「あ、どうも」ハリカも同じ言葉を繰り返すだけ。

 

「あの、僕の、同級生に会った?」彦星がやっと聞く。「あー…はい」ハリカが答える。「その人から聞きました。番号」彦星の言葉に「あー…」とハリカが納得したような声で返事する。

 

「えっとー…やばい。どうしよう」彦星は病室をうろうろ。「緊張する」と言う。「うん、やばいね」ハリカもそわそわとしていた。「ちょっと深呼吸しようか」彦星の提案で、二人はすーはーとゆっくり深呼吸。

 

「えっと…あまり変わんない」と彦星が言うと、「うん、変わんない」とハリカも答える。「ハリカちゃんてさ、そういう声だったっけ?」彦星の言葉に「んー、うん」と答えるハリカ。「彦星君って、そういう声だったっけ?」ハリカの言葉に、「うん」と答える彦星。

 

彦星「あ、今、家?」
ハリカ「や」
彦星「外?…大丈夫?またかけようか」
ハリカ「大丈夫」

 

少し沈黙。

 

彦星「いや、あのさ、謝りたくて…。謝りたくってていうか、説明したくて」
ハリカ「…ん?」
彦星「誤解されるの嫌だから」
ハリカ「うん」
彦星「君がね、会った人は…友達です
ハリカ「うん」
彦星「友達なんだ」
ハリカ「うん」
彦星「そういうことじゃないから、誤解しないで
ハリカ「誤解?」

 

もどかしい会話が続く。

 

彦星「僕が、こういう風に思ってるのは……ハリカちゃんだけだから。…こういう風っていうのは、説明しづらいんだけど…意味、わかるかな?」

 

ハリカは黙って、ちょっと考えるように、まばたきをする。

 

ハリカ「わかるっていうか…わかんないけど」
彦星「わかんないけど?」
ハリカ「彦星君に、会ったこともないし。今日、今、初めて声も聞いたから。だから、わかんないけど、わかんないんだけど…あの、返事してもいいかな?」
彦星「返事?」
ハリカ「うん」

 

ハリカ「ん…えっ…とー…うん、私も。私もです。あの、私も、彦星君と同じ風に思ってる。たぶん、同じ

 

彦星は病室で驚いたように泣いていた。

 

ハリカ「たぶん同じ」
彦星「まじか」
ハリカ「うん」
彦星「電話して良かった」
ハリカ「電話くれて良かった」
彦星「また電話していい?」
ハリカ「うん」

 

ハリカは見えないけれども頷く。その空には流れ星が一筋。

 

冷静な男

理市も顔をしっかりと隠してATMへ。1万円札を入れるが、返却されてしまう。驚いた理市はもう一枚、一万円札を入れるがまた返却。三枚目…ついに機械が不正引き出しで止められてしまった。

 

うろたえて理市はATMを後にする。

 

焦り

工場にはるい子と舵が戻ってきていた。「あーあ」るい子は脱力。「心臓止まるくらい緊張したのに」と。落ち込んでいる舵には「いいじゃない。中世古さんの言うとおりにしてダメだったんだから、諦められて」と声をかける。

 

しかし、舵は必死で資料や機械を朝里「もう一回行って試してみます!」と囚われてしまっている。と、舵が倒れてしまう。

 

偽物が本物に

ハリカはゲームセンターに戻り、一万円札を両替機に通す。ぴこんと両替するボタンが光る。偽物なのに通った。ハリカは驚き、返却ボタンをカチカチと押して、一万円札を手元に戻す。走って帰宅する。

 

心配

舵は家で横になって、目を覚ます。るい子はほっと息を吐き、見つからないように舵に背を向けて涙をぬぐう。

 

舵はまた起きようとしてふらつく。るい子は「持本さん、あなたどっか悪いんじゃないですか?」と深刻な表情で聞く。舵はへらっと笑って「頭かな?」と答える。

 

検査した方が良いとるい子は言う。「僕、貧血しがちなんです」へらっと舵は言う。るい子は「どっか悪いんですね」と表情を見て言う。舵から笑顔が消えていた。

 

ピーと、下から機械音が聞こえてくる。

 

絶体絶命

亜乃音は万平に工場の前まで見送られていた。「良いお返事を」と万平から声をかけられる。ピーと、二人の場所からも工場から機械の音がする。「エアコンの室外機」亜乃音は取り繕うとするが、万平は工場へとずんずん入って行ってしまう。

 

そこには、一万円札を印刷しまくっている理市の姿が。「何やってんだこれ!」万平は今までにないほど大きな声をあげる。「亜乃音さん、あんた何やってんだ!?」がつんと大きな声で。

 

「どうして…どうして?亜乃音さん、あんたこんなことしないよね!?」必死に詰め寄る万平。「見逃してください!お願いします!」亜乃音は必死に頭を下げる。「ごめん、ダメだよ。もう見ちゃった。見ないふりはできない」万平は答える。

 

りいちはふらっと外に出て行く。万平が対応しようとしていると、突然理市が万平の首を絞める。「中世古君!中世古君!」亜乃音が必死に止めようとして、舵とるい子もやってきて…

ーーーーーーーーーー

という話でした。いや、衝撃的すぎる。恐ろしい展開でした。あと2話か。感想記事はまた別に書きます。

 

 

aoikara

 

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