中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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anone 第7話 ネタバレ 本当の親子のような

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このドラマは面白いと思うaoikaraです。視聴率がどうとか気にしません。ニッチなスポットの当て方だと思うし、ハマる人もニッチ。私はそのハマった一人だということに、こっそりとうれしいのです。

 

というわけで今回のテーマは…

 

anone 第7話 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼anone 第6話 記事はこちら

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第7話 あらすじ・ネタバレ

洗濯物を畳む3人

林田亜乃音(田中裕子)の家で、持本舵(阿部サダヲ)と青羽るい子(小林聡美)も一緒に、3人で洗濯した服を畳んでいる。亜乃音は無表情。偽札を作るとハリカが言い、あまり喜ばしくない様子。

 

「一緒に作りましょう」と畳みながら舵とるい子は亜乃音に声をかける。「偽札を作るのよ。まっとうな道を外れることになるの」亜乃音は怒ったように言う。

 

舵は「前にカモメに衝突したことがあって、1ヶ月おでこにバンソウコウを貼ってたんです」と話し出す。誰かに聞かれたら答えようと思っていた。が、1ヶ月誰にも聞かれなかった。「僕は初めから道を外してるんですよ」と言う。

 

るい子も「多数決で多数派になったことないです」と言う。小学校で病気のウサギを飼うかどうかでも一人だけ少数派だったと。

 

それでも亜乃音は不機嫌そうな表情で、「まっとうな道じゃない」と言いつつ、二人に服をぶつける。二人も亜乃音に服をぶつける。思わず三人は笑ってしまう。

 

るい子は「ハリカちゃんにはなんて?」と聞く。「あの子には絶対!」亜乃音はぶんぶんと首を横に振る。

 

カゴに乗って遊ぶ

 印刷所の事務所にて、辻沢ハリカ(広瀬すず)と亜乃音の血のつながっていない孫の陽人(守永伊吹)がスーパーのカゴに乗って遊んでいる。以前工場が動いていたときに、物を運ぶために使っている。

 

ハリカや陽人は中に入って、すいーっと動かし楽しそう。亜乃音は陽人の姿を見ながら「また娘に怒られちゃう」と言う。その顔は微笑んでいる。るい子に「うれしそうですよ」と指摘される。「困ったねぇ」と言いつつも、亜乃音はうれしそうだった。

 

「持本さんも乗りますか?」とハリカが聞くと、「はい!」とうきうきと答える。るい子と亜乃音は驚いた表情。

 

その後、みんなで写真を撮る。とびきりの良い笑顔で。ハリカは笑顔が苦手そうにしながらも、うれしそうな顔に。

 

どうして?

みんなで食卓につき、苺のショートケーキを食べる。フィルムをはがしたところで、陽人が「みんなは家族なの?」と聞く。「家族じゃないけど…」と不思議な空気に。「亜乃音さんはさ、なんでママと仲悪いの?なんでママ怒ってるの?」と聞く。

 

亜乃音は答えられず、沈黙。「聞いたらダメだった?」と陽人は隣にいるハリカにこそこそと聞いている。

 

「私ね、嘘を吐いた」と亜乃音は言う。「嘘って?」陽人が聞く。

 

「私がね、陽人くんの大好きなものあげるとするでしょ。それを陽人君は宝物のように大事にするの。それをね、やっぱり陽人君のものじゃありませんでしたーって取り上げちゃうの。悲しいでしょう。だからね、お母さんは悲しんでるの」

 

そう、亜乃音は育ての娘の玲(江口のりこ)のことを説明する。自分のケーキの苺を陽人にあげながら。「怒ってないの?」という陽人の疑問にも、「悲しくて悲しくて、悲しいのを我慢して、怒ってることにして、悲しいのを減らすの」と説明する。

 

「じゃあママ悪くないの?」陽人はほっとしたように聞く。「全然悪くない」こっそりと教えるように亜乃音は答える。「亜乃音さんも悪くないよ」ハリカがはっきりと言う。陽人の方を見て、「誰も悪くないよ」ときっぱりと言う。

 

亜乃音はうれしそうにして、自分の苺をハリカにもあげるのだった。みんなで「おいしいね」と言ってケーキを食べる。

 

触れてはいけない

「ジュースおかわり」と陽人が言い、「自分でやる」と冷蔵庫へ。何かの拍子に着火ライターが落ちてしまう。亜乃音はハッとして、急いでそれを拾い、隠すようにポケットにしまう。

 

大人になったら

ハリカは陽人を家まで送ることに。その道中、陽人から「大人になったら何になりたい?」と聞かれる。「もう大人だけどー…」と言いながらハリカは考えて、「うーん、郵便屋さんかな」と答える。

 

「陽人君は?」とハリカが聞くと、「僕はあんまり面白いのじゃないよ」と前置きして、「えっと、優しい人」とこっそりと教えてくれるのだった。

 

暗い仕事

事務所には中世古理市(瑛太)が来ていた。箱を開きながら、「紙が届いたんで手伝ってもらえませんか?」とハキハキと言う。るい子と亜乃音はいぶかしげにじーっと見ているだけ。舵もいる。

 

「手伝ってもらえませんか?」と理市が聞くと、舵だけが乗り気で「はい!」と答える。

 

隠したいこと

夜、亜乃音の隣で布団に入るハリカは「私が見つけた紙って?」と偽札作りの紙を聞く。「紙…?」亜乃音はとぼけたような返事をする。ハリカは照明の引き紐を引っ張り、電気をつける。

 

「この前私見つけたでしょ」とハリカは主張するが、「捨てちゃった」と亜乃音は答えて引き紐を引っ張り、また電気を消す。

 

「バカな話に関わる気ないの」と亜乃音はあっさりと答える。「私、お金がいるんだよ?」とハリカは声を荒げて言う。「それは?病院の友達のため?」亜乃音は聞く。

 

「彦星君…病院であと一年って言われたの」言いにくそうにハリカは言い、また電気を点ける。「だから、最新の治療を受けさせてあげたいの!」いつになく感情的にハリカは言う。

 

亜乃音は「一生罪を背負うことになるの」と諭すように言う。「わかってる」「わかってるならそんな風に考えるのはやめなさい」「わかってるけど!」二人とも、感情的に。「どんな情があってもしちゃいけないことがあるの!」亜乃音は厳しく言い、電気を消す。

 

方法は一つじゃない

ハリカはアルバイト先の上司から夜勤時給1800円の仕事を聞き、即座に「やります!」と答える。

 

亜乃音は家で電話。「お弁当が出るの?…わかった。じゃあ、気をつけてね」と言って電話を切る。穏やかに。相手はハリカだった。亜乃音のスマホには、みんなで撮った写真が待ち受けにされていた。

 

仕事開始

亜乃音は印刷所の鍵を丁寧に閉める。工場には舵とるい子、そして理市がいた。理市は偽札製造について説明している。銀行やコンビニなどの通帳をばらばらと出し、偽札を使ってATMに入れて、引き出す作業について説明する。

 

Aという口座に200万円入れたら、Bという口座で取り出す。そしてBにも200万円を入れる。次にそれをCという口座で取り出す…というように、続けていくこと25軒。5000万円が貯まる計算になる。

 

そして「僕が作った偽札」と言って、識別機を通った偽の一万円札を見せて。「人の目を騙す偽札」と言って、見た目が完璧な一万円札を見せて。「林田さんの工場の機械でひとつにする作業を行います」と説明。

 

「完全な偽札を完成させましょう。どうぞよろしくおねがいします!」いつになくハキハキと言う理市。

 

まずは千円札で練習をするところから。まずは千円札を印刷し、裁断。透かしについて素人はサラダ油を使うと見せているが、「プロは違います」と答える。工場にある印刷機で使える透かしインクを見せる。

 

また、磁気インクに関しては、黒い物体を擦り、炒めて、混ぜ合わせて調合。それを塗っている。「量に誤差があると…」と塗った偽札を識別機に通そうとするが、通らず。それも品質の高い識別機ではない。

 

舵だけはやる気。るい子と亜乃音は仕方なさそうに作業をする。

 

目標

 そして、理市は三人を連れて海辺へ。ぽつんと自動販売機がある。作った偽札を自販機に通すようにと理市は言う。

 

まずは舵から。「さっき刷ったやつですよね」とそわそわしながら財布から偽の千円札を通すが、返ってくる。るい子も試すが、同じように返ってくる。そして亜乃音が試すと…やはり返ってきてしまった。

 

理市は千円札をこの自動販売機に通すことを最初の目標にすると言う。通ったとしても、返却レバーを押して戻すようにと指示も出して。

 

お金を貯める

ハリカは夜にラブホテルの清掃をおこなっていた。数字を数えながら作業をしている。休憩になって、中年の女性が弁当を食べていて、ハリカもおなじ弁当を食べようとする。しかし、すぐに別の部屋の清掃の指示が来て足を運ぶ。

 

夜が明けた頃、ハリカは仕事を終える。透明のジッパーにもらった給料を入れていた。

 

黙々と

亜乃音とるい子と舵は事務所で偽札製造の作業中。るい子は千円札で遊び「ターバン野口です」とか「野口英世は見たです」など言っている。「真面目にやってください」と舵が注意する。

 

亜乃音のもとには電話が来ていた。るい子はハリカからだと気づく。また夜勤で泊まりとのこと。「もう一週間も帰ってない」とるい子が言うと、「八日です」と亜乃音が言い直す。

 

舵が「ハリカちゃんのお金も僕らで印刷してあげましょうよ」と言う。ハリカが必要なお金はバイトで手に入るような金額ではないことも舵は知っていた。しかし、亜乃音は「あの子にはさせません」ときっぱりと言う。

 

魔の手は近くに

ハリカは昼もバイトをして、夜はラブホテルの清掃に。同僚の中年女性は「昼間もバイトしてるんでしょ?えらいねえ」と感心している。部屋の掃除の指示が入ったので、ハリカは一人で行く。

 

休憩所に帰ってくると、ハリカのリュックが開いている。中身を確認すると、給料を入れておいたはずの透明のジッパー袋に紙幣がなく、小銭だけになっていた。中年女性がそしらぬ顔で化粧直しをして、また清掃に行こうとする。

 

ハリカは「盗んだでしょ?」と言い、出ていった女性を追いかけて「お金返して!」と必死に詰め寄る。女性は呆れたように「いいじゃないのよこれくらい!」とわめき、ポケットに入れていた紙幣をばらまく。

 

「ありがとう」ハリカはつぶやき、散らばった紙幣を拾い集める。

 

物の値段

朝方、ハリカは彦星の病院の前へ。またチャット。あまりにも早い時間なので、彦星は「布団の中ですか?」と聞く。「バレちゃいましたか」とハリカは小さな嘘を吐く。

 

ハリカは最近買う予定のないものの値段を調べることにハマっていると話す。ボーリングの玉とピン10本の値段は一緒。「同じ値段のぶつかり合いだったんですね」と彦星も面白がる。

 

ハリカがいろんな物の値段を伝えていると、病室で彦星以外の誰かがいることに気づく。それは女性のようにも見えて…。彦星からも「お客さんが来ました」というチャットが来て、「またね」と言われる。ハリカは病室をじっと見て、「はい、またね」と返す。

 

いらだち

亜乃音とるい子と舵は海辺の自動販売機へ。偽の千円札を通してみるが、いつもと同じように返却されてしまう。

 

事務所に戻ると理市がいて、舵が「塗り絵は昔から苦手で」なんて楽しく話している。理市は「持本さんは飲み込みが早いから助かります」と舵を評価する。舵はその言葉を本当にうれしそうにしている。

 

「無理なんじゃないですか?」と言い出したのはるい子。「持本さんじゃなくて、中世古さんに言ってるんです。これなんで自販機に通らないんですか?自販機を通らないなら、ATMなんて無理ですよ」と文句を言う。

 

「苦労した分だけうれしいもんですよ」と理市は答える。「そうですよね!」舵も同意する。「あんたどっちの味方なのよ?」いらだちながらるい子は聞く。「みんな仲間ですよ」ともごもごしながら舵が答える。

 

るい子はそのイライラをぶつけるように、足元にあった缶の入れ物を蹴飛ばす。亜乃音も戻ってきた。「頑張りましょうね林田さん!」元気よく理市が声をかけるも、亜乃音も同じ缶を思いきり蹴飛ばす。

 

久しぶりの

家に戻った亜乃音に電話が入る。にこにこの笑顔。「ハリカちゃん、帰ってくるって?」とるい子に聞かれる。驚くような顔をする亜乃音。「わかりますよー」と言いつつ、るい子は自分の顔をツンツンとしてみせる。亜乃音は上がっていた口角を無理やり下げようとする。

 

心配する人

亜乃音の家に、また花房万平(火野正平)がやってきた。稚内の友達からもらったという海鮮のお土産を持ってきたのだった。舵やるい子は感嘆の声を上げる。

 

舵は少し怖がっている。子どもの頃に、カニが支配する世界を怖がっていたという舵。それに対してるい子もブロッコリーが支配する世界を想像していたと言う。るい子の場合は地球を取り戻せたらしい。

 

また、万平は亜乃音にお茶っ葉も買ってきてくれた。申し訳ないと亜乃音がお金を渡そうとすると、万平は「いやいや」と断ろうとする。それでも亜乃音が出そうとするので、「千円で」と言い、亜乃音は財布から千円札を1枚渡す。

 

がらがらと戸が開く音がして、亜乃音は駆けつける。るい子はハリカかなと考えていた。

 

万平は「ねえ、亜乃音さんどう?最近」とるい子と舵に聞く。「心配事があるとか?」と聞くも、るい子と舵は心当たりがないというような顔。「僕の話したりとか?」と聞いても「特に…」と答えられて、「おっけぃ…」とつぶやく万平だった。

 

おかえりなさい

亜乃音の家にハリカが帰ってきた。亜乃音は本当にうれしそうで、ハリカも出迎えられてうれしそう。猫を抱き上げて「ただいまー」とハリカは言う。微笑ましそうに見る亜乃音。

 

その日、万平からもらったカニを食べるも、ハリカはカニを持ったまま寝てしまった。そのまま布団に運ばれる。貯めていたお金を見て、みんな笑顔で「お疲れ様」と声をかける。

 

気づいてしまった最悪の事態

亜乃音は万平からもらったお茶っ葉を見る。ふと、何かに気づいたように焦りだし、急いで財布を取り出す。偽物の千円札を渡してしまった。「どうしよう」と亜乃音はつぶやき…

 

翌日、万平が所長を務める法律事務所にて、亜乃音は「昨夜はあの後どちらかに行かれたんですか?」と聞いている。万平はじっくりと考えて「スナックおりびあ。あの、ひらがなで書いてある」と説明。「ああ、三丁目の」と亜乃音は納得しつつ焦る。

 

「つけで飲ませてくれる良い店で」と万平の言葉を聞くと、少しほっとしたような表情になり。「その後は?」とさらに尋ねる。「まっすぐ帰りましたよ」と万平は何気ないことのように言う。

 

「コンビニに、寄ったりとか」亜乃音が聞く。「コンビニ?」と不思議に思う万平に、「私、酔うと、用もないのにコンビニで要らない物を買ったりして…」といいつつ、亜乃音はよろけてしまう。万平が手を取って助ける。

 

目覚める

一方、亜乃音の事務所には理市がやってきた。いるのは舵だけ。亜乃音は仕事で、るい子は買い物だと説明。また、家でハリカが寝ているので今日は作業ができないとも言う。

 

理市は「試したいカラープロファイルがあって」と言い、たくさんの資料を持ってきた。迷った舵だが「まだハリカちゃん寝てるし、1周動かすくらいなら…」と話に乗る。

 

ハリカは夢の中。そして、ぼんやりと目を覚ます。食卓にはいなり寿司の朝ごはんがラップをして用意されていた。

 

理市と舵は事務所のパソコンに真剣に向き合っていた。

 

危機的状況

亜乃音と万平は法律事務所で食事をし終えるところ。万平は昼寝をすると言う。息子が来たら起こしてくれと亜乃音に声をかける。

 

万平の寝息が聞こえてきた頃、亜乃音は動き出す。おそるおそる、机の上にある万平の財布に手を伸ばし、渡してしまった偽の千円札を取り出す。それをポケットにしまい、本物の千円札と交換して万平の財布に戻す。何事もなく終えて、亜乃音はこっそりと戻る。

 

花房は閉じていた目を開けて、不安そうな顔をしていた。万平は起きていたのか。

 

目が合う

ハリカは起き上がり、朝ごはんのいなり寿司を見つけてほおばる。「んふ」とうれしそうな声を上げる。と、下から音がする。印刷しているような、機械の音が。

 

新しい色を試した偽札の色を見て、舵は「全然違う!野口英世の顔色が変わった!」と感動している。そこに、おそるおそる、ハリカがやってきた。「何してるんですか?」と…。

 

訪問者

彦星の病室には、以前訪れていた女の子(藤井武美)が来ていた。彦星はいぶかしげな表情を浮かべている。「彦星君、窓の外ばっかり見てて話しかけないでって雰囲気出てて。高校やめるときも誰にも言わないでさ」なんて高校の思い出話をしている。

 

しかし、彦星の表情は変わらないまま。それを見た女の子は「私に探し出されたのって迷惑?」と聞く。「迷惑って彦星君が思うのは知ってる」とさも理解しているような口ぶりで言う。「なんでかなって?」表情を変えないまま、彦星は聞く。

 

「今ね、私のパパが、彦星君のご両親と会ってるの」と女の子は言う。

 

取り返せないの失敗

 るい子と亜乃音は買い物へ。亜乃音はあるショーウィンドウの前で立ち止まり、じっと見ている。それを見つけたるい子が「ハリカちゃん、いっつも汚いジーパンはいてますもんねー」と言う。それは若い女性向けの服屋だった。「あなたもまたいちいちうるさいねぇ」と亜乃音は返す。

 

結局、亜乃音はその服屋の紙袋を持って帰宅。ただ、亜乃音はるい子に渡そうとする。「あなたからあげて。福引きで当たったとか、拾ったとかでいいから」と。「全身コーディネートで福引きってあんまり」とるい子は笑う。

 

そして「どうしてですか?」とも聞く。「いや、あの子にね」亜乃音は話し出す。

 

「普通に…、普通が何かわからないけど。そういうことも教えてあげられたらって思うの。だってたぶんあの子、自分が楽しくなるためとか、自分が幸せになるためとか、一度も考えたことないと思うの」

 

と。ただ「私からじゃない方がいいと思うの」とるい子にやはり渡そうとする。「それで一回失敗してるの」とも。

 

感情

事務所に戻ると、何かを感じ取ったるい子。工場を見ると、作業する理市と舵と、ハリカがいた。

 

亜乃音は呆然として、ハリカから作業道具を奪おうとする。必死に。ハリカも抵抗して、「私もこれやります!」と言う。しかし、亜乃音はハリカが作った偽札をビリビリに破く。

 

「ダメなの!」亜乃音は今までにないほど感情的に、強い言葉でハリカに言う。「出てってください」理市にも言う。「すいまんせでした。この子はもう巻き込みません」棒読みで言う理市はその場を去る。

 

追いかけようとするハリカ。必死で止める亜乃音。勢い余って、亜乃音にぶつかって転んでしまう。我に返ったハリカは「ごめんなさい!」とすぐに謝る。「痛かった?」と亜乃音の体を案じて。

 

「何もしてないよね?」亜乃音が鋭く聞く。「何もしてなかったよね?何も見てないよね?」強く強く聞く。「やったよ」ハリカは答える。「磁気インク塗るの、やったの」亜乃音は頭を抱える。

 

舵が弁解するように「いや、僕が…」と言い出すが、「私が手伝いたい、作らせてって言ったの」とハリカはまっすぐと言う。

 

亜乃音はハリカの肩をつかみ、揺さぶりながら「あなたまだ19なの!楽しくていいの!自分が幸せになることだけ考えていいの!おしゃれとか、買い物とか、カラオケとか、デートとか。同じ年の子はそういうことしてるの!それでいいの!」と言う。

 

「もっと自分が楽しく生きることを考えなさい!」

 

と、感情的に。「ありがとう、亜乃音さん」涙ぐみながらハリカは答える。「おしゃれ?」と聞くと、亜乃音が「そう!」と力強く答えて、「カラオケ?」と聞くと、亜乃音がまた「そう!」と答える。

 

「そういうのステキだね。ステキだなって思う。でもね、私にはいらない。欲しかったこともないし、これからもいらない。そういうのいいの

「ごめんね亜乃音さん。私、もう19だから、自分のしてることわかってるよ。でもね、お金ないとダメなの!頑張って!って言うだけじゃ、助けてあげられないの。いいことしても大事な人が死ぬなら、悪いことして生きててほしい。一生牢屋に入ってもいいの

「絶対ね、守りたい約束って、そんなにたくさんないと思うんだよ。生まれてきて、一個有ればいいかなって。私はね、したの。またもう一回流れ星みようねって、彦星君と!約束したの!私はそれを守るの!だから、ほかのことはもういい、もういらない」

 

「いらないの」

 

ハリカは本当に幸せそうな笑顔で、念押しするように言う。亜乃音はうつむく。ハリカは亜乃音を抱き起こし、抱きしめるようにする。そして、頭を下げて外へと走り出す。

 

亜乃音の理由

外に出ると、理市が橋で待っているようだった。ハリカを見ると、足早にどこかへ向かう。ハリカはそれについていく。

 

それは理市が偽札を製造している場所だった。「これね、一年かけて識別機を開発したんだよ」とデータを見せる。「全てがここにある」と得意げに。

 

「私もお金もらえる?」とハリカが聞くと、「自分が欲しいだけ印刷するんだよ。そしたら本物に返る。お金持ちになれる」と言う。ハリカは「欲しい分だけあればいい」と答える。

 

「僕はね、これを犯罪だとおもってない。世の中とは違うルールなだけ」と理市はさらりと言う。ハリカは理市をじっと見ている。

 

「亜乃音さんには、工場に行って僕から話してあげる」とも理市は言う。「亜乃音さんは、たぶん許してくれない」とハリカは答える。「僕が言えば、なんでも聞いてくれる。あの人は断れない」理市はきっぱりと言う。

 

「どうして?」ハリカは聞く。理市は、質問に応えない。「亜乃音さんはなんで偽札を作ることになったんですか?お金が欲しくて?」とハリカが詰め寄るも、「どうかなあ?」とはぐらかす。「亜乃音さんに何かしたんですか?」ハリカの言葉には軽蔑のような響きがあった。

 

理市は答えず、「君にはホログラムを担当してもらう」と言い出す。ハリカは「今日は帰る」と言う。「亜乃音さんに理由を聞いてからにします」と。

 

「聞く必要ないよ」と理市は言い、「これを見れば君ももっとやる気になるよ」と動画を見せる。それは、陽人が火事について話す動画だった。「火事があってさ、この子人一人殺してる。その記憶を消してる。本当の事を知ったら、笑うこともできなくなるかも」と理市は言いながら。

 

亜乃音は陽人を家まで送っていた。母親の玲に迎えられてうれしそうな陽人を、微笑ましそうに亜乃音は見る。

 

「林田さんは血のつながっていない娘と血のつながっていない孫の、他人のために…」と理市が言うと、ハリカは理市を壁に打ち付けるようにバンと叩く。

 

「他人じゃないよ!他人じゃないよ!」

 

と何度も叫ぶように繰り返し、拳で理市の胸を何度も叩く。

 

「他人じゃない…」ハリカは、偽札のデータが入っている機械を壊そうとする。「それ壊していいの?」鋭く理市が聞く。「願い事って、星に願えば叶うと思う?」と言い出す。「夢は泥の中だよ。泥に手を突っ込まないと叶わない。それはさ、僕が手を汚して手に入れた希望なんだよ。壊したら消える」冷たく言う。

 

亜乃音の家から事務所に行き、作業をしている舵を見つけるるい子。「あんた何やってんの?なんでハリカちゃん巻き込んでんの?」とるい子は怒りをぶつける。

 

「僕は、夢を見させてあげたかった」と舵は言う。「少なくとも、僕にとっては夢」だとも。

 

他人じゃないよ

ハリカが戻ってきた。るい子が「亜乃音さんは上」と家を指す。ハリカは向かう。亜乃音は台所で料理をしていた。ハリカは探るように、煮詰めている鍋を見て「これって?」と聞く。「お味噌入れてくれる?」亜乃音はいつもと同じ口調で言う。

 

ハリカは冷蔵庫から味噌を取り出して、溶かし入れる。「あの人から陽人君のこと聞いた」とハリカは話し出す。「亜乃音さんが偽札始めた理由わかった」と。「そう」亜乃音は小さな声で返事をする。二人とも料理をする手を止めずに。

 

「こないだね、スーパーのカートの、あったでしょ」今度は亜乃音が話し出す。「あれね、実は…私も昔乗ったことあるの」突然の告白。「え?カゴに?」「カゴに」ハリカは面白くて笑ってしまう。

 

20年ほど前、まだ玲が中学生だったとき。事務所で物の移動に使うために夫が買ってきて、「これずっと乗りたかったんだよ」と玲は言ったという。そして、のせてあげて、押してあげたと。「ものすごく、あまりにも楽しそうにするからー…」と亜乃音は言い、「え?もしかして?」とハリカも聞く。

 

「私も乗りたい!って自分でいったの!」と仕草をまじえて話す。「入った?」ふざけて聞くハリカに「入りますよー」とお尻を叩きながら答える亜乃音。「楽しくないわけないでしょ。玲が押してくれてね。お母さんいくよーって」本当に楽しいことを思い出すように亜乃音は語る。

 

ハリカが味噌を入れた料理を亜乃音が味見する。「おいし」と感想を言う。「昔話だけどね」ぽつりと亜乃音は言葉を添える。

 

「大切な思い出って、支えになると思う。お守りになると思う。居場所になると思う」ハリカは、自分自身に言い聞かせていた言葉を、亜乃音にも言う。「ありがとう」と答える亜乃音に、ハリカもうなずく。

 

料理にみりんを入れる。ハリカが「ストップって言って」と言い、「ストップ」と亜乃音が言う。「できました」料理が完成する。箸が落ちてしまって、二人で拾おうとして頭がぶつかってしまい、笑う。

 

しゃがみながら、「さっき、無理やり引っ張ったところ、痛くなかった?」と亜乃音は聞く。ハリカはクビを横に振り、「転ばせちゃってごめんなさい」と自分も謝る。「ごめんね」亜乃音は言う。

 

「私、またついつい勘違いしちゃったりして…」亜乃音の言葉に、ハリカは首をかしげる。「あなたのお母さんになった気分になったりして。また勘違いして。自分の子どもみたいに思っちゃって…。悪い癖」と。

 

ハリカは言葉を聞いて、うつむき、涙を流す。「どした?ん?どうして泣いてるのハリカちゃん」。ハリカは答えず、泣く。

 

「大事な約束したんだもんね。そうだね。あなたの好きにしなさい」亜乃音が優しく言うと、涙を流しながら「ありがとう」とハリカがうなずく。

 

「その代わり、私にも好きにさせて」と亜乃音は言う。「もし何かあったときは、私がお母さんになってあなたを守る。偽物でも何でも、私があなたを守る。だから、あなたは私のそばにいて。私のそばから離れないで」

 

ハリカはまだ涙が止まらず、「離れない」と答えた。

 

ケーキを食べる仲

食卓にて、亜乃音とハリカと舵とるい子、みんなでまた苺のショートケーキを食べる。ぺらぺらとみんなでフィルムをはがすと「あ」とるい子が言う。

 

「前ケーキ食べたとき、陽人君、みんなは家族かって聞いたじゃないですか。きっと、きっとね、お母さんにケーキは家族といるときだけしか食べちゃいけないって言われてたんですよ

 

とひらめいたように言う。「いんじゃない食べて」亜乃音が言う。「いいですよね!」舵も言う。そして、みんなでフィルムの裏のクリームをなめる。「んまい!」といいながら。「これが一番おいしい」と亜乃音も笑う。

 

そして、ポテチの最後とか、カステラの紙の裏とか、それも一番おいしいという。ハリカは思いついたように「前にコトブキさんって人がいたんですけど」と笑いながら話し出す。「アメリカンドッグの棒についてるカリカリのやつ、好きで。でも、コトブキさん、その棒捨てられてしまって。半年間、捨てた人と口聞かなかったんです」。

 

みんなで楽しそうに笑う。

 

偽物の家族のような

そして4人で偽札製造もするように。初心者のハリカを見て、「あー最初はやっちゃうんですよね」と熟練のような口ぶり。るい子の野口英世の遊びも楽しそうに見ている。和気藹々と作業を進めている。

 

識別機にはなかなか通らない。しかし、1枚通った。ときにはテレビを見ながら作業。るい子が「この女子アナ、メイク濃いですよね」と言う。舵が「ステキな方じゃないですか」という。「持本さん、こういう人好きなの?」と亜乃音が聞けば、「持本さん、こういう人が好きなの?」とハリカも同じように聞く。

 

そんな毎日。

 

偶然

理市の妻・結季(鈴木杏)が娘を連れて友達の家を訪れようとした。その道中、偶然夫の姿を見つける。うれしくなって声をかけようとするが、夫は知らないアパートに入っていく。

 

それは理市が偽札を製造している現場。偽札が何枚も並んでいる。いつのまにか、結季が中にいた。娘を抱きかかえながら、結季は「ここ何?」と聞く。

 

目標の第一段階

4人は海辺の自動販売機を訪れる。まず私から、とるい子が千円札を通す。また、返ってきた。次は舵。やっぱり返ってくる。ハリカがやろうとすると、亜乃音が先にやる。すると、通った。返却されない。

 

4人は大いに喜ぶ。その勢いで舵がボタンを押してしまった。がたん、と飲み物が落ちてくる。亜乃音もボタンを押して、買う。るい子も、ハリカも買った。

 

みんなで乾杯して、自販機のドリンクを飲む。「あーうまい!こんなにうまいお茶飲んだの初めてです!」そう舵は言う。4人全員が奇妙な達成感を得ていた。

ーーーーーーーーーー

という話でした。んー不思議な世界観が続いていきますね。先が見えない。終着点がわからない。だけど先が気になってしょうがない!というわけで、詳しい感想は別記事で書きます。

 

 

aoikara

 

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