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anone 第6話 ネタバレ みんな何が欲しい?

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欲しいものって意外とすぐには思い浮かばないaoikaraです。いや、いろいろあるんですけどね。絶対にほしいものって言われると…意外とないです。

 

というわけで今回のテーマは…

 

anone 第6話 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

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第6話 あらすじ・ネタバレ

乗りかかった船

林田亜乃音(田中裕子)の家には、辻沢ハリカ(広瀬すず)、青羽るい子(小林聡美)、持本舵(阿部サダヲ)が棲みついていた。

 

印刷業の仕事を始めようかと思っていた舵のために、以前従業員として印刷所で働いていた中世古理市(瑛太)を呼んだ亜乃音。しかし、彼は偽札作りに話し、4人に偽札の製造を協力してほしいと言い出した。

 

あまりの衝撃に言葉を失う4人。ぱりんと割れるような音がして、話していた食卓の電球が切れる。「うわああ、びっくりした!」という舵の声の方がびっくりするとるい子はちょっと怒りながら言う。

 

亜乃音は「もう帰ってくれる?」と言うが、理市は偽札の1万円札を見せて、「皆さん、もう半分乗りかかった船じゃないですか」と言う。

 

理想の夫

理市の家には、妻・結季(鈴木杏)の友人(上野なつひ)が来ていた。なぜ理市が会社を解雇されたときに別れなかったのかと聞いている。「別れる理由がない」とあっさり答える結季。

 

400億円の資産がなくなるのは十分別れる理由だという友人。しかし、結季は気にしていない様子で、「お金じゃないよ。すごく家族思いだから」と明るく言う。

 

追い求める理由

理市は裏が真っ白な一万円札を見せる。「最近ここで刷ったものですよね?」と言う。るい子とハリカが自分のためにやったことだと説明。

 

るい子は強めの語調で現実に使える偽札を作るなんてありえないと全否定。しかし、理市は「自分が見たことないからって、ありえないと言うのはやめましょう」とひょうひょうと言う。さらに「僕、見たことがあるんですよ。完璧な偽札を」とも。

 

それは理市が弁当屋で働いていたときのこと。真っ黒な服を着てカラスのような男が、410円の竜田揚げ弁当を注文。男は一万円札を出して、理市は当たり前のようにレジにしまし、9590円のおつりを返した。その時点では何の変哲もない一人の客だった。

 

しかし、その男は10分後にまた来て、410円の竜田揚げ弁当を注文。また同じように一万円札を受け取り、同じように9590円のおつりを返した。

 

理市は何かがおかしいと思った。今となってはどうしてそうしたのかはわからないが、男から受け取った一万円札を2枚確認してみた。透かしもある。凹凸もある。一点を除いては完璧な一万円札だった。その二枚は記番号が同じだったのだ。

 

理市は自分の財布から本物の一万円札二枚と交換し、警察にも店にも言わず自分で持っていた。自宅に置いてあったが、財布から消えていた。妻の結季が集金のために使ったのだった。

 

理市は使ってしまったから逮捕されるのかと思っていたが、偽札が発見されたというニュースはなかった。それ以降、男は店に現れなかった。

 

「僕は確信しました。あれは完璧な偽札だった。この世界には本物のふりをした偽物が紛れ込んでいる。僕もそれを作ってみたい、そう思いました」

 

そして理市は技術を学ぶために、亜乃音の夫・京介(木場勝己)が経営している林田印刷所に就職した。理市一人では限界だったので、社長の京介も協力してくれたと言う。実際に京介は協力的だった。

 

るい子は呆れたように、亜乃音は脱力したように、ハリカは戸惑っているようにしながら、舵だけは少し食い気味に理市の話を聞いている。

 

理市は今時給1000円の仕事をしていると言い、4人に「お金が欲しくありませんか?」と提案。

 

るい子はそんなのは都市伝説で犯罪だと言い、「追い出しましょ」ときっぱり言う。しかし、舵の反応が鈍い。むしろ理市の話を聞きたがっている。

 

ハリカはいけないものを見ていたように、そっぽを向く。そんなハリカにぐっと顔を近づけた理市は「また伺います」と言って後にする。

 

別れ際の真実

帰ろうとする理市を亜乃音が追いかける。理市が差してきた傘を手に取り、「これ、林田さんの傘ですよね。娘さんからお借りしました。捨てていいって言われたけど、お返しします」とつらつらと言う。

 

亜乃音は困惑し「どうしてあなたが?…どういうこと?」と言うが、理市は何も言い返さず帰って行った。

 

鍋の続き

亜乃音の家では一応鍋の続きが行われる。亜乃音、るい子、ハリカはなぜか賞味期限切れの食品を大量に入れまくって、舵が嫌がっている。見ているだけでお腹が痛くなってきた舵は横になる。

 

それぞれの反応

横になった舵に布団をかけてあげるハリカ。舵は「中世古さんの話、どう思った?」と聞く。ハリカは亜乃音やるい子の反応とは違う感じに見えたと。ハリカは「悪いことです」と言う。舵も「悪いこと、だよね」と食い気味に言う。

 

鍋の片付けをしていた亜乃音とるい子。るい子は「亜乃音さんには感謝してるんで、あの男がまた来たら、私が始末します」ときっぱりと言う。「本気ですよ」とも。亜乃音は「あれは私の夫が始めたことだから、いざとなったら警察に行きます」と答える。

 

その夜はどしゃぶりの雨が降っていた。

 

かすかな幸せ

ハリカはまた紙野彦星(清水尋也)が入院している病院の前に来ていた。「今日、すごくいいことがありました!」と彦星はうれしそうにチャットを送ってきた。担当の看護師さんが来月ハワイで結婚式を挙げるらしい。

 

「それは楽しみですね」ハリカも返事をする。彦星によると、看護師さんと彦星は年齢が変わらないらしい。22歳で、高校の同級生と結婚すると。「そういう頃から続いてるんですね」とハリカは返す。

 

「僕だって、高校のときはバレンタインにチョコもらったりもしました」と彦星はちょっと張り合うようなことを言う。ハリカは少し楽しそうに「あれ、モテた自慢ですか?」なんて返す。病室の彦星は楽しそうに笑っている。

 

ハリカが立つ場所の後ろには、彦星の病室から見えるように映画のポスターが貼ってある。

 

笑うしかない

ハリカは仕事を待っていたが、急にキャンセルされてしまった。一応交通費は支払ってもらう。ハリカが持っていた重粒子線治療の資料を見た上司は、「これ知ってるよ」と言う。親会社の社長の息子がその治療で完治したと。ただ、東京の一等地のマンションが買えるほどお金がかかるらしい。

 

ハリカは「私が買うとしたらどれぐらいかかるかな?」と聞く。上司は「ハズレちゃんの収入だと100年とか200年とかかかるね」そう言われたハリカは、ふっと鼻で笑ってしまう。

 

意外な出会い

ハリカは理市が働いている弁当屋に来てみた。といっても、少し離れた場所からそーっと覗く程度に。するとそこに男の子がやってきて「中世古くんいる?」と聞いている。それは亜乃音の義理の娘・玲(江口のりこ)の息子・陽人(守永伊吹)。

 

弁当屋の店主(藤田秀世)はまだ学校がやっているはずだと、小学生の陽人に注意をする。「そこで待ってな」と言われるが、陽人はばつが悪そうな顔をしてそろそろと逃げる。

 

突然飛び出したものだから、自転車にぶつかりそうになり、そばにいたハリカが守る。陽人は無事。ハリカは「カッコイイ靴履いてるね」と陽人の足元を見る。「300キロ出るんだよ」陽人はニッコリと言う。「競争する?」とハリカが聞くと、楽しそうに陽人は駆け出す。

 

二人は公園にやってきて、楽しく遊ぶ。ブランコを漕いでいると、急に陽人が隠れてしまった。他の小学生が通っていく。

 

「学校行かなかったの?」ハリカが聞く。「僕さ、バカだからさ、勉強のときにね、変な質問をしすぎるんだよね。そしたらさ、先生に僕の声聞こえなくなったの。そしたらねみんなにも聞こえなくなったの。喋ってもみんなに聞こえないからさ、学校怖くなっちゃったんだよね」陽人は早口で、てきぱきと、それでも寂しそうに言う。

 

「陽人君、私も学校いかなかった。いっつも脱走してた」とハリカは教える。「本当?」陽人はうれしそうな顔をする。

 

連れてかれて

一方、るい子と舵は買い物帰り。ただるい子は「あ!」と振り返る。舵は「幽霊?」なんて聞くが、そうではなくパンツを買い忘れてしまったとのこと。一緒に買いに行くわけはないので、舵は待つことに。

 

そんな一人待つ舵のもとに「こんにちは~」と自転車に乗った理市がやってきた。「ここ職場近くなんですよ」と理市は言う。「お弁当屋さん?」舵がきくと、「いえ、もうひとつの方」と答えられて、少し言葉を失う。

 

しかし、「どういう感じで作ってるんですか?」と舵は質問をする。「いや、今壁にぶつかってて、ご意見を聞かせてもらえたらなぁって」理市にそう答えられて…

 

るい子は財布がないと元の場所に戻ってくるも、舵がいない。別の道を歩いて行く、理市と舵の後ろ姿を見つける。

 

触り心地

理市の偽札製造場所にやってきた舵。紙のサンプルを持った理市は「触ってみてください」と舵に渡し、話し出す。「日本の紙幣はミツマタとマニラ麻というのを、原料とした和紙なんですけど、もちろん手に入りません。既製品の中で近い色と手触りを選ぶしかありません」と話し、「近い物ありますかね?」と聞いている。

 

舵はカバンから一万円札を取り出し、両手で触り比べている。真剣な表情で。「なかなか難しいでしょ」理市はにっこりと笑ってみせる。「そうですね」舵も意気揚々とした表情で答える。

 

セカンドライフ

亜乃音は働いている法律事務所に、所長の花房万平(火野正平)と二人。「犯罪者がする目ってのがありましてね。僕はその目を見るのが疲れちまったんですよ」と万平は話し出す。そして、息子にとって、この事務所がなければ大手に行けるのではとも言う。

 

「ええ」亜乃音は気のないような相づちを打つ。「引退して、川か海のそばでのんびりしようかなって」という万平に「いいですね」と作業をしながら返事をする亜乃音。「それでですね」と切り出した万平に、亜乃音は「私は大丈夫です」と答える。「どうぞお気遣いなく」と。

 

万平は淹れたお茶を亜乃音に渡しつつ、こう聞く。「川と海、どちらがお好みですか?」きょとんとする亜乃音。「ご一緒するとすると?オーストラリアなんかどうです?コアラやカンガルーがいるし、コアラとか…」もごもごと話す万平。

 

言いたいことは、「僕と、残りの人生どうでしょうか?」ということだった。亜乃音はそんな万平を見つめて。

 

ダメな子

亜乃音が家に帰ってくると、陽人がいて驚く。ハリカと一緒に遊んでいて「後ろ向きに歩かないとダメ!」とくすくすと楽しそうに言う。亜乃音はハリカだけをこっそりと呼び、「会わない約束してるの」と伝える。

 

ただ、陽人があまりに楽しそうなものだから「じゃあ少しだけ」と亜乃音は許す。そして、自分も一緒になって楽しそうに遊ぶのだった。

 

ハリカはバイト代の小銭を瓶の中に入れる。貯金していた。その中から一万円札を取り出す。台所でホットケーキを焼いている亜乃音のもとに行き、一万円を「ご飯代」と手渡す。亜乃音は「自分のために貯めておきなさい」と言うが、「ここにしばらくお世話になろうと思ってるし」とハリカが言うと、大切そうに受け取ってくれた。

 

ざあっと雨が降ってきた。「雨の音がするね」と言うと、「雨の音じゃないよ」と陽人が言う。「雨が地面とか屋根とかにぶつかる音だよ。雨は落ちてるから音しないよ」と言う。「たしかに」とハリカと亜乃音も納得。「ナイショだよ」と陽人は言う。

 

陽人はダイニングで猫の絵を描いている。ハリカと亜乃音が見ようとすると、隠して「あっちいってて」と言う。別場所に移動して陽人を待つ二人。そして、「いいよー!」と楽しそうな呼び出しが聞こえてきた。

 

「陽人君、もうそろそろ…」帰ることを促したい亜乃音が話し出すが、さっと陽人が隠した絵に目を奪われる。とても上手な猫の絵だった。しかし、陽人は「ダメ、終わり」と絵を見せない。「ダメな方の手で描いたから」と。

 

いつもは右手を使っているが、本当はいつも左手を使いたいと言う。みんながダメだと言う。さらに「僕は変な子なの」とも言う。亜乃音が「どうして?」と聞くと、「質問しすぎるでしょ、出発に遅れるでしょ、あとね台風で楽しくなっちゃうの」と次々に言う。

 

「ダメなの?」と亜乃音が優しく聞く。ハリカは心なしか苦しそうな表情を見せている。ニワトリの看板が飛んでいて楽しくなっちゃうけど、ケガをした人がいるかもしれないからダメだと言う陽人に、亜乃音は自分も同じように思うだろうけどなぁなんて。

 

ハリカはいたたまれず後にする。一人になり、小さい頃の自分を思い出していた。「みんなって誰?誰のことかわからないから同じにできないんだよね」とあっけらかんと言っていた、ハズレと呼ばれていたことを思い出して、涙を流す。

 

親と子と

亜乃音は陽人を家まで送っていく。途中で「川と海はつながってるでしょ。どこから海で、どこから川なのかな。どこまでしょっぱくて、どこからしょっぱくないのかな」なんて陽人は楽しそうに話している。

 

家の前まで送り、「ありがとね、楽しかった」と亜乃音が笑顔で言うと、陽人も「楽しかったね、またね」と手を振って家まで駆けていく。

 

そんな亜乃音に後ろから恐ろしい形相の玲がやってきて、亜乃音を平手打ち。「なんで約束が守れないの!」と怒鳴りつける。立ち去ろうとする玲を亜乃音が呼び止め、「あなたがこの間話してくれた人って、中世古さんて人?」と聞く。玲は振り向き、意外そうな顔をした。

 

玲の家では陽人がお風呂に入っている。玄関には亜乃音が来ていた。玲がやってきて、目を合わさず二人は話す。「陽人君、ステキな子ね」切り出したのは亜乃音。「すごく魅力がある」と静かに言う。

 

しかし、玲は吐き捨てるように「何も知らないで」と言う。それでも亜乃音は「大事に育てあげてるんだなって」と言う。玲は「なんで私あなたに意見されてるの?」ととげとげしく返すだけ。

 

「こっちは1年中あの子のことで悪く言われてるんだよ」と玲が愚痴っぽく言えば、「他人の言うことなんか気にしなくていいの。そんな人はね、地獄に落ちるから」と優しく諭す亜乃音。玲はきっぱりと「あなたも他人だからね」と言う。「そうね」亜乃音は静かに答える。

 

「夫が浮気相手との間に作った子ども育てて」呆れたように玲は言い、ゆっくりと座る。「だって、育ててたら自分の子どもになっちゃうもん」と亜乃音は答えて、ゆっくりと座る。

 

「お父さん言ってたよ。お前を育ててたのはあいつなりの俺への復讐なんだって」と玲。「何言ってんのあの人。そんなわけないでしょう?」今まで話してきたどんな声よりも強く否定する亜乃音。

 

「だいたい、お父さんの浮気見て見ぬ振りしてきたんでしょ?あなたのそういうとこだよ?」じっと玲が亜乃音を見て言う。「ん…自分でも嫌だった」落ち込んだ表情で亜乃音は返す。

 

玲は思わず花で笑い、「わかんないだろうねぇ。母親だと思っていた人が他人だとわかった子どもの気持ちなんて」と言う。「そうね、他人だって思ったことなんてないから」と淡々と亜乃音は答える。

 

陽人がお風呂から上がったのを察した玲が家の中に戻ろうとすると、「中世古君には、あなたが知らない秘密があるの」と亜乃音は言う。「知ってますけど?結婚してることぐらい」冷たく玲は返す。「あなたが知ってるような人じゃない」と亜乃音は言う。

 

陽人がお風呂から上がり、また亜乃音と会えたことを楽しそうにする。玲は陽人が温まったかチェックしながら、優しい母親の顔になっていた。

 

その帰り道、亜乃音は自分のスマホを見てー。

 

主張

るい子とハリカは家で餃子を作っていた。ハリカの入れた具材の量が多すぎると、るい子はそれは自分で食べるようにと言っている。楽しそうに作業をする。

 

と、何かが落ちるような音が聞こえた。舵は印刷所の工場で何かを落としていたのだ。るい子とハリカがやってきて、片付けていると言い訳をする。

 

しかし、ハリカと亜乃音が舵の持ってきた箱に気づく。中世古からもらった偽札用の紙のサンプルが入っていた。舵は浮き足立ちながら、触ってみてとハリカに触らせている。一万円札を出して、触り比べさせている。

 

「よく、わからない」と答えるハリカに、「よくわかんないってことは、遠からず近からずってこと!」と舵はうれしそうに言う。そう言った瞬間、亜乃音が持っていた紙をぶん投げる。

 

舵が「何してるんですか?」と聞くと、るい子が「何してるんですか?」と舵がそう言ったのかと言葉を繰り返し、「何してるんですか?」と今度はるい子の意見として言う。

 

舵は「物作り」だの「自分の手でお金が作れたら」だの言う。るい子は舵を出口までぐいぐいと押しつけて「出てって!」と怒鳴りつける。自分たちは亜乃音にお詫びをして、お金を返すために来たのだと。これ以上困らせてどうするのだと。許してくれた亜乃音への恩返しだと告げる。

 

「返せるわけがないじゃないですか」ぼそっと舵が言う。

 

「僕は30年、真面目に働いてきたけど、今何も持ってないんですよ!」

 

今までにないほど大きな声で、ぐるぐると歩きながら、そう思いの丈をぶつけた。そして、舵はふらつき、よろける。

 

待ち合わせ

とある食堂に亜乃音がやってきた。そこには理市が待っていた。

 

忘れ物

舵が戻ると、紙のサンプルを入れて置いた箱が消えている。るい子とハリカもいない。「あれ?青羽さん?ハリカちゃん?」が探す。

 

それを別室からこっそりと見ているるい子とハリカ。身を隠していたのだった。亜乃音の話になり、孫を送っていったという話題に。「どんな子?」とるい子が聞くと、「んー…ちょっと、私に、似てるかも」と答えるハリカ。

 

「へえーどんな?」るい子は楽しそうに聞く。「よく忘れ物しちゃうの」というハリカに、るい子は「私も忘れるよー、デパートに買い物に行って6階に用があったのに、5階で買い物して満足して帰っちゃうから」と言って二人で笑う。

 

「じゃ今までで一番すごい忘れ物って何?」るい子が話題を振ると、「んー……。お母さんがくれた、おもちゃの指輪かなぁ」とハリカは答える。

 

「お祭りのね、ハズレのだったんだけどね、水色のガラスので気に入ってたの。でも、どっかに忘れちゃって。そしたら、ちょうどそのときにね、私、よそに預けられることになって。家族と住めないことになったの

「理由はね、聞いても教えてもらえなくて、なんでかなーって、自分で考えて思いついたのが、あっ指輪を、なくしたからだって。ふふっ、そしたら、すごいですよ、見つかったの。交番に届けてくれた人がいたの。おもちゃの指輪なのに」

 

「へえー」るい子は真面目に、ちょっと笑顔を見せながら返事をする。

 

「それ持って、お母さん見つかったよって、家に…帰ったけど…んー。お父さんとお母さん、私の荷物もう全部車に乗せたあとで。指輪、全然関係なかった

 

そして、ふふと笑い、

 

「全然ねぇ、全然、陽人くんはそういうのないと思うけど、話聞いてたら思い出しちゃって。忘れたりなくしちゃったりするのって、大事にしてないからじゃないんだよって。みんなと仲良くできなくても、きっといつか仲良くできる人が現れるよって。次、会ったとき、教えてあげなきゃって」

 

そう前向きに話すハリカに、「うん、そうしな」とるい子も優しく答える。

 

また舵の声が聞こえて、見つかる前にサンプルの紙を処分することになった。ハリカが「捨ててきます」と持っていく。

 

協力する理由

食堂にいる理市と亜乃音。理市はこの店は注文しなければダメだとか、お孫さんがヘビメタをやっているだとか、何も変わらないような話をする。亜乃音が口を開く。

 

「母親がね、わざわざお相手のところにって、おかしな話だと思うんだけど」。「はあ」理市は気のない返事をする。「あの子、本気にしちゃってるんだよね。あの子悲しませることはやめていただけませんか?」と亜乃音は頼む。

 

理市はうっすらと笑い、「僕は林田さんと仲間になりたいだけ」と言う。偽札製造に協力してくれれば玲とは別れると。亜乃音はそのために玲に近づいたのかと目を見開く。

 

「とある火事があって」急に理市が話し出す。それは玲と陽人が過去に住んでいたアパートであった火事。一人男性が死亡した。同居している女性に暴力を振るっていた最悪な男だったが、火事で子どもを一人助けて亡くなったので、ヒーロー扱いされたと。

 

「彼が助けたのは、当時5歳だった陽人君です」と理市は言う。「でね、この火事にはもう一つの誰も知らない側面があって…」。理市は話し出す。

 

当時、陽人は幼稚園。亜乃音の夫・京介が朝早く迎えにきて、幼稚園に送っていた。会社の車には理市も乗っていた。同時に印刷所で働き、亜乃音にもよく面倒を見てもらっていた。

 

仕事の合間に、理市はどうして玲の居場所を亜乃音にも教えてあげないのかと聞いていた。「娘が嫌だって言うんだから、しょうがねえだろ」と京介は答えていた。

 

陽人は理市が迎えに行くこともあった。帰りに公園によって、「大人になるまでの我慢だよ」と理市は諭している。陽人は「大人は探検しても怒られない?」なんて聞く。「大人になっても探検したら怒られる。でも、大人になったらお金が稼げる。お金で自由が買える」と答える。

 

一方、会社のためにと理市は機械を導入したいと京介に意見を申し出ていた。しかし、京介は「今のままでいい」とのことだった。理市はやりきれず、あの黒い男から受け取った一万円札をくしゃくしゃにする。

 

またある日、京介は亜乃音からの手紙を渡す。届くかもわからないが玲宛てに書いていたものだ。玲は受け取ると、すぐにライターで燃やしてしまう。「読んでやれよ!」と京介は嘆く。そんな様子を、陽人にかまいながら理市が見ていた。陽人も見ていた。

 

そのまたある日、理市は車の中で何か手紙を読んでいる。「先生がお母さんに渡しなさいって?」幼稚園から帰ってきた陽人が泣いている。幼稚園をやめるようにと書かれていた。陽人は自分が悪い子だからと泣く。理市は「悪い子はいないよ、そう決めた人がいるだけだよ」と言う。

 

その日、理市は陽人を家まで送り届ける。ぼーっとしている陽人。玲からだというお菓子をテーブルに置く。そこにはライターも。理市は陽人を残し、仕事に戻る。

 

その夜、玲から京介に火事の知らせが聞いた。陽人も玲も無事だった。「ところが」と理市が切り出すと、店に「おじいちゃーん」と小さな女の子と女性がやってきた。どうやら店主の家族のようだった。

 

一方、ハリカは紙のサンプルが入った箱を持ち、外を歩いていた。

 

店では女の子と女性は用事を済ませて、帰る。「なんでしたっけ…あ、火事」理市は話を戻す。結局、アパートの火事の原因はわからなかった。理市に予感があったという。「そういうことなんだろうな」と。

 

そして、実際に陽人に聞いてみた動画を亜乃音に見せている。

 

「幼稚園からもらった手紙、あれどうした?」
「焼けた」
「火事で?んー誰にも言わないよ。どうした?」
「えっとねーライターした」
「ライター?」
「お母さんのライター」
「前にライターしてたな」
「お手紙にライターした」
「上手にできた?」
「右手…左手ダメなの」
「どうなったの?」
「熱くなったから捨てた」
「どこに?」
「ゴミ箱」

 

やっと、料理が出てきた。亜乃音は言葉を失っている。「それで僕、その動画、社長に見せました」と理市は続ける。

 

貧乏揺すりしながら、理市は動画を見せていた。京介は「黙っててやってくれ」と頼む。理市は「もちろんです」と返し、賠償金や陽人がマスコミの餌食になること、そして「自分は人殺しだって思って生きていくことに…」そんなことを懸念して言わないと言う。

 

「それでね、社長。導入してほしい機械があるんですよ」と理市はいきなり言い出す。そして一万円札を取り出し、「どうすればこの図案再現できますかね?これで版作ることできますかね?」と申し出る。察した京介は驚いた表情になりながらも、一万円札をじっと見る。

 

そして、偽札製造の作業が始まった。理市は京介の技術が一流で、お孫さんのために必死だったのだろうなんて言う。

 

「あなたが言わせたんでしょう」理市が見せてきた動画のスマホから手を離さず、亜乃音が言う。「他人はどう思うんでしょう」理市の膝がまたかくかくと揺れ出す。それを両手でぐっと止めるようにする。「こう思うんじゃないでしょうか」

 

「あーやっぱりね、そういうことしそうだった」

 

少し声も震えながら。玲に見せるのを止めるのは亜乃音次第だと理市は言う。亜乃音は、どうして良いかわからず、苦しむ。

 

どうしよう

万平が息子の三太郎(和田聰宏)と一緒に外にいると、激走している亜乃音を見つける。万平は駆け寄り、呼び止める。亜乃音はふっと笑いを浮かべて、走り去る。三太郎は「慌ててたな」と亜乃音のことを言う。

 

ハリカはゴミ捨て場にいた。箱の中の紙のサンプルを見て、夜の街灯に向かって透かしてみる。

 

心の中では同じ

舵が印刷所の機械を見ていると、亜乃音が息を切らして帰ってきた。「おかえりなさい。掃除をしていて…」とまた舵は言い訳。亜乃音は理市から聞いたと、舵が紙のサンプルを持っていることを尋ねる。

 

るい子もやってきて「おかえりなさい」と言う。「紙ですか?」と様子をうかがって。「それ、ハリカちゃんが捨てに行ってます。止めます?るい子はスマホを手にしている。「あなたには借りがあるんで」亜乃音に向かって言う。「どこへ行こうと着いていく覚悟はありますけど」とも言い添えて。

 

この状況を勘づいているのか、猫たちがみゃおうみゃおうと鳴き声を上げている。

 

 欲しいもの

ハリカは一人、彦星にチャットをしていた。「体調はどうですか?」と。彦星はハリカが自分の体調ばかり気にしていると言う。

 

ハリカはまだ19歳。看護師によると、19歳は前髪がうまくできなくて悩んでいると聞いたと。誰かの病気で悩んでいる19歳はいないと。「君の前髪のためにも、頑張らなきゃなって思います」そんな風に彦星は言う。

 

「光栄です。私の前髪は幸せですね」とハリカは返す。「もっと自分のことを考えてください。欲しいものはないんですか?」と彦星が聞く。ハリカは「欲しいもの」とつぶやき、じっと考える。ふと、紙のサンプルを見る。

 

「私、東京の一等地のマンションが欲しいです」ハリカはそう伝える。「欲しくて欲しくて仕方ないです。そのためならどんなことでもしたい」と伝えてから冷静になり、「あ、何でもないです」と書き加える。

 

「そんなマンション買わない方がいいよ。無駄になるから」と彦星は言う。「ならないよ」ハリカはちょっとムキになって返す。

 

「えっと、今日父が教えてくれました」彦星は話題を変える。「頑張れば、1年は生きられます」と。「うれしかった。頑張れば、まだ1年あるんだって。1年は長いよ。長いでしょ?」そう彦星は聞く。

 

ハリカは「ながいね」と文字を打って、変換して、送れなかった。「短いよ」とつぶやく。

 

突然の訪問者

高級車から降りて、ヒールの音を立ててかつかつと歩く若い女性が病院に来ていた。その人は彦星の病室へと行く。「かすみさん?」彦星は驚く。女性は彦星の手を握り、「助けに来たよ」と言う。

 

それぞれの目的のために

猫がみゃおうみゃおうと鳴く印刷所に、ハリカが帰ってきた。その手にはサンプルの箱を持って。そして言う。

 

「亜乃音さん、私、お金が欲しい」

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という話でした。いやー理市怖い。もうちょっとしたホラーです。感想は別記事に書きます。

 

 

aoikara

 

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