中卒フリーライターほぼ無職。

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anone 第3話 ネタバレ リアルじゃありえないのにリアル

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「リアル」って一番使う人は出川哲朗さんだと思うaoikaraです。使いそうであんまり使わない言葉な気がします。

 

というわけで今回のテーマは…

 

anone 第3話 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

 

▼anone 第2話 記事はこちら

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第3話 あらすじ・ネタバレ

男の執着

男(瑛太)は弁当屋で働いている。店長(藤田秀世)から声をかけられる。「これ、うちのサービス券」と出された券はよくあるようなデザイン。「スタイリッシュな感じに作れんもんかな?」という言葉に、男は「あー、はい」と答える。

 

男は自宅には帰らず、作業場のようなところに行く。着信が来て出て、妻から仕事で遅くなると会話。子どもにも「パパだよー」と柔らかい口調で話しかけている。

 

男は何か黒い物をフライパンで炒める。電子レンジで温めた弁当を食べながら、基板を見ている。炒めた黒い物はすりつぶす。パソコンのデータに入っている物を印刷し、その紙に苦労ものを塗る。さらにホログラムをじゅぅーっと貼り付ける。

 

舵の過去

持本舵(阿部サダヲ)はヘルメットを被って作業着姿で工事現場にいた。「俺、持本さんを尊敬します」と後輩らしき男が言う。同じ場所を掘って埋めるだけの何の意味もない行政の仕事にうんざりしていると、後輩らしき男は言うのだ。

 

「俺別に…」と舵は何か言いたげだが、男は聞かずに去る。「こんなもんだから」。誰もいない場所に向かって、舵は言葉を続けた。

 

 当時、舵には婚約者がいた。子どもが欲しいから事前に検査してほしいと言われて、女性だらけで肩身が狭い婦人科に行って、検査もした。

 

「僕です、たびたびごめんね」舵は部屋で一人、つながらない電話の留守電に話をしていた。「ずっと連絡ないから、なんとなくそういうことかなってわかってるんだけど…」と舵は言う。「ごめんね、期待に応えられなくて。今までありがと」

 

舵はまた工事現場にいた。美しくスカイツリーが光っている。舵はヘルメットを脱ぎ捨てて、父親の店を継いでカレー屋になった。店には小中高の同級生である西海隼人(川瀬陽太)がフランチャイズの話を持ちかけていた。

 

舵は最初は断る。「ただ自分の手で何かを作りたかった」「この世に生まれた証を残したい」と言う。語っているうちに、つい西海の持ってきた書類に印鑑を押してしまう。

 

襲撃

その西海が今、舵の店で銃口を舵と青羽るい子(小林聡美)に向けている。反対側にいる、縛られて口にテープが貼られた辻沢ハリカ(広瀬すず)の存在には気づいていない。

 

舵は戸惑い、半笑いになりながら「それなに?」と聞く。西海は拳銃だと説明し、詳しい種類について説明しだす。ハリカがもぞもぞと動き、なんとか腕のテープを取り外そうともがいている。西海はまだ拳銃の説明をしている。

 

「あと数発撃ったら壊れるかも」という西海の言葉に、舵は戸惑って「撃ったの?」と聞く。聞けば会社で4、5発撃ったという。前に話した、西海をバカにしている吉崎という“局長”を撃ったと。「もう疲れた、人生終わっちゃった」と西海は嘆く。

 

がたっとハリカが動く物音がして、西海が「何この子?」と拳銃を向ける。舵は焦りながら、「この子の親が裏金持ってて、盗もうと思って…」とたどたどしく説明する。

 

話している隙に、るい子はそろりそろりと逃げだそうとする。が、西海は銃口を向けて止める。

 

西海は自分のことについて「ニュースやってないかな?」と言い、舵にテレビを付けるよう指示する。同じ頃、林田亜乃音(田中裕子)は荒らされた家を片付けつつ、テレビのニュースを流していた。西海が上司を撃ったことが報じられているが、亜乃音には雑音と同じだった。

 

西海は自分のニュースを見た後に、別の番組を見出す。「これ面白いんだよ」と言いながら、子どもが通学路を紹介する番組を舵に教える。笑いながら「癒やされるよ~「この子、足が臭いキャラでさ~」なんて説明する。舵はなんとか拳銃をよけたがっている。

 

西海は顔色を曇らせて、自分の会社の実態を嘆く。会社の一番の幸せは、終電で変える幸せだと。そんな会社で働いていて、なんで自分が警察に追われなければならないのかと。

 

「裏金持ってるの?その子の親?いいじゃん、その金もらおうよ」と西海がハリカに近づく。ハリカは「んーん」ともごもご言いながら抵抗する。「娘を返してほしかったら、身代金を寄こせってな」

 

西海の言葉に、るい子が思わずぷっと笑う。西海がぎろりとにらむ。るい子はそれでも笑いを堪えるように、「え、昭和でしょ?」「なんで平成でないのか考えなさいよ」と西海をバカにしたような口調で言う。

 

今はオレオレ詐欺や架空の誘拐などリスクが低い犯罪が主流なのに、西海は「昭和な発想」だと。西海はキレて、るい子のスマホを出すよう要求する。「嫌です」るい子はきっぱりと帰す。「死ぬの?死にたいの?」後ろで舵がおびえているので、るい子はスマホを出す。

 

すると西海はそのスマホを舵に手渡し、ハリカに拳銃を突きつけて写真に撮れと言い出す。親に見せて身代金を要求しようと言う。舵は仕方なく写真を取る。

 

「嫌です、こんな人の言うことに耳を貸すの」とるい子はかったるく言う。「この人は悪い人じゃなくて頭が悪い人です」とさらに言い、西海は怒りに震えて「俺は頭が悪くない!」と言う。

 

「そう信じて疑わない人だから頭が悪いんです」とるい子はさらに言い返す。「謝れ」西海は言う。「なかでも人に謝れなんていう人が一番頭悪い!」るい子は続ける。

 

「あなたの言うことは主客転倒しています!」るい子はまだまだ言う。「持本さんかこの店を奪ったのは誰?あなたは加害者なんですよ!なんで被害者ヅラしているんですか?」「さっき足が臭いって言っていた子がいますけど、あなたの足も十分臭いですからね!」

 

「謝れ!」

 

西海は銃口を横にいる舵に向ける。るい子は「ごめんなさい」と全く反省していない口ぶりで言う。

 

西海は三人は連帯責任だと言い、誰か一人が逆らったり逃げたり通報したりしたら、残りの二人を撃ち殺すと述べる。

 

と、るい子の電話に着信が入る。西海が出ると、「あ、もしもし?お母さん。お母さん?」と男の子の声が。画面には「いつき」という名前が書かれていた。「連帯責任がもう一人増えた」と西海は言う。

 

その日は月が煌々と光る夜だった。

 

出発

翌朝、るい子が一人店を出る。西海は「いつき」と電話番号が書かれたメモをるい子に見せる。

 

男の優しさ

店では西海が舵にもテープで身動きができないよう縛り付ける。舵はハリカはトイレに行ってないと、促す。西海が別の方向を見ているときに、舵はハリカに向かって口をパクパクと動かしている。「トイレの中に窓」と言っているようにも見えるが…。

 

西海は「勝手なことしたらこの人死んじゃうよ」と、舵に拳銃を向けてハリカに言う。舵はぶんぶんと首を横に振って、ハリカのことを見ている。

 

ハリカは手を縛られたままトイレに入る。明るい光が差し込む窓があった。

 

西海はスマホで自分の事件を見て、「残虐な犯行って、会社の方が残虐じゃねえかよ」と愚痴っている。ハリカが遅い。なかなかトイレから出てこない。「裏切ったらこいつ殺すぞ!」西海の怒声に、舵が「待って待って」と必死に止める。

 

ハリカはトイレから出てきた。舵ははぁっと息を吐き、肩を落とす。

 

欲しいもの

弁当屋の男は、徹夜で作業。カップラーメンを食べながら、券の確認をしている。基板を見ていぶかしげな表情になり、外に出て自転車を漕ぐ。途中で、林田印刷所と書かれている車と乗っている亜乃音を見つけ、顔色が変わる。男の自転車には、さびれた鳥のキーホルダーがついている鍵があった。

 

命令

西海は冷蔵庫の中を開けてみている。舵が「彼女に水をあげてくれないか?」と言うが、西海は瓶ビールを取り出して自分で飲むだけ。店にあるウォーターサーバーで水を入れつつも、自分で飲んで「俺に命令するな」といらだちながら言う。

 

「命令じゃない」と舵は人の良さそうな笑顔を見せながら言う。「おまえ、男として中身がないってわかったとき、どう思った?」と西海は急に言い出した。舵は血の気が引き、なぜ知っているのかと問う。元婚約者が婚約解消したときにみんなに言いふらしたらしい。「へぇ…」舵はそんな風にしか言えない。

 

西海は元婚約者が今は結婚して二人の子供もいるという写真を舵に見せる。「お前の気持ちはどうなんだよ?この女のこと恨んでんだろ?」「お前には家庭を壊す権利がある」「拳銃貸すから行ってこい」西海はまくし立てる。

 

舵は「彼女に水を」と言い続けるだけ。しつこく言う舵に、西海は水を顔にぶちまける。「俺に命令するな」西海は再度言う。

 

再会

亜乃音は務めている法律事務所にいた。以前は怒っていた花房三太郎(和田聰宏)が、休日に来てもらったことに気まずそうながら感謝する。亜乃音は帰り、三太郎は「ご苦労様です」と声をかける。

 

その帰り道、車に乗り込む前に、弁当屋で働く男が亜乃音に近づく。「中世古くん…」と亜乃音は驚いたような顔をする。彼は中世古理市という男だった。亜乃音は中世古の手を取ってうれしそうにして、最近のことを話す。中世古もはにかんだような笑顔で聞く。

 

亜乃音は熱心に中世古のことを聞く。今は駅の近くの弁当屋で働いていること、妻子がいることを聞き出す。また、亡くなった夫の京介(木場勝己)が中世古について「彼は熱心だから、もっと大きな印刷所で働けば良い」と言っていたことも明かす。

 

「もしよろしかったら、今から社長のお線香って…」中世古は言葉少なに聞く。「昨日ね、空き巣入っちゃって…」亜乃音は言いづらそうに少し話す。それ以上は言わず、中世古の子供の性別を尋ねる。

 

亜乃音は中世古を家に連れてきた。まだ、工場や自宅は荒れている。ハリカのスケートボードとリュックも残されていた。「ちょっと待ってて」と亜乃音は家を片付けるために一人で入る。

 

その隙に、中世古は工場の引き出しから何かを取り出して、アウターのポケットにしまい込む。工場の奥に入り、床にひびが入っていることにも気づく。「どうぞー」亜乃音の声を聞き、中世古は家の中へ。

 

それぞれの自己紹介のようなもの

西海は福神漬けとらっきょうを肴にビールを飲むが、つまみを寄こせとわめいていた。ふと、とんとんとん…という物音が聞こえる。どうやら店の中からのようだ。西海が探りに行く。

 

「かわいいー!こんなのいた!」と西海は満面の笑みでなにやら小動物を抱きかかえる。「ハクビシン」と西海は言うが、舵に「フェレット」と修正される。首輪には飼い主の住所も書かれていて、西海は「返してくる」と言い出す。

 

「かわいそうじゃん」と西海は言い、マスクをして、「よしよし」とフェレットに声をかけながら顔を隠して店を出て行く。ハリカは思わずふぅーとため息をつく。「そういえばあいつ…」と舵が言い出す。「亀の飼育係だった」。ハリカは呆れたような顔をする。

 

「喉渇いたろ」と言いつつ、舵はなんとか腕に巻き付けられたテープを切ろうと必死になっている。「どうして逃げなかった?」と舵はハリカに聞く。「おじさんのこと心配してくれた?でも、一人でも逃げなきゃダメだぞ。おじさんは別に良いんだから…」と舵は言い、ハリカはぶんぶんと首を横に振る。

 

べりべりっと音がして、舵の腕に巻き付けられていたテープがはずれた。その手で足のテープも外し、立ち上がると舵はふらふらと少しよろける。そして、ハリカの口に張られたテープを剥がす。

 

「痛った!」とハリカが声を上げたあとに、水を飲み、そして「私、あの人の子供じゃありません」と言う。驚く舵に、ハリカはさらに「林田亜乃音さんは、私のお母さんじゃありません」と続ける。「私は辻沢ハリカです。ただのバイトです」。

 

舵は困ったように笑った顔で「持本舵です」となぜか自分も自己紹介をする。

 

別れと出会い

亜乃音は中世古を見送る、すれ違うようにるい子が会いに来る。「娘さんのことでちょっとお話しがある」とるい子は言う。

 

恐怖が移る

舵はハリカと亜乃音が他人だと伝えようと電話をするが、出ずにもどかしくなる。そこへ西海が帰ってきて、「芽キャベツくれたよ~」なんて朗らかな笑顔を見せる。しかし、自由の身になっている舵とハリカを見て顔色を変える。芽キャベツで舵を叩きまくる。

 

ハリカは西海のズボンに挟まっている拳銃を抜き取り、それを構えて銃口を西海に向ける。

 

「離せ」

 

ハリカは静かに言う。舵も西海もハリカに気づく。「離せ」ハリカはもう一度言う。西海は「弾、出るかな?」とつぶやく。じりじりと近づいてきて、銃口を自分の額にがっと合わせて「弾、出るかな?」と再度言う。

 

噛み合わない会話

亜乃音は家にるい子を連れてくる。るい子は一度訪れた部屋をきょろきょろと眺める。ペットボトルのお茶を出して「急須が割れちゃって」と亜乃音は弁解する。

 

亜乃音「レイのことって?」
るい子「レイのこと?」
亜乃音「さっきそうおっしゃって…」
るい子「え?…玲さん?
亜乃音「はい」
るい子「そうです、娘さんのことです。玲さんのことですお」

 

言い間違いに二人とも気まずくなり、

 

るい子「玲さんのことですよ」

 

と言い直す。亜乃音は目を伏せて言う。

 

亜乃音「私はあんまり関係ないんですけどね」
るい子「え?」
亜乃音「向こうがそう思ってるんじゃないですか?」
るい子「私は、そうは思いませんが」
亜乃音「私の話が出たんですか?」
るい子「ええ、出ました!」

 

るい子は強気に言う。亜乃音は気のない返事をする。

 

亜乃音「へぇ…」
るい子「“お母さん”って」
亜乃音「へぇ……」
るい子「あのですね、娘さんがぁ」
亜乃音「はい」
るい子「まあ…ある深刻なトラブルに遭われまして」

 

亜乃音は返答せず少し動揺したような顔で聞く。

 

るい子「まぁ、相手が少し悪かったと言いますか…まぁ、そういう種類の、団体、に属する方面の方で。今、横浜の、そのぉー…団体の事務所ですか?その場所に、今監禁されています!」

 

亜乃音は小さな目を合わせるが、何も言わない。るい子は続ける。

 

るい子「まぁ、先方さんは、あ、その団体の。ま、慰謝料ってんですか?そういうものを要求されてて。ま、あの、私は、あくまでも中立と言いますか」

 

喋っているうちに声がかれてきて、るい子はん゙っと咳をする。

 

るい子「むしろ、そちらの味方という風に思っていただきたいんですけれども。今のところ、玲さんはご無事でケガをしているとかそういうことはないんですが、先方さん、かなりお怒りですし、早いうちに手を打たないとぉ、まずい感じになってまして。ここは指示に従っていただいて。ま、慰謝料を、どー…ういう風に、なんですけれども」

 

目をそらしていた亜乃音は、はっとしたようにるい子を見つめて

 

亜乃音「ごめんなさいなんですか?」

 

と聞き返す。

 

亜乃音「あっ、ごめんなさい。いえ、あの、きっ、気が動転して、なんですか?」
るい子「娘さんが」
亜乃音「ケガを?」
るい子「ケガはされてないんです。トラブルがありまして、先方がおケガを。」
亜乃音「警察は?」
るい子「いや警察は行ってません」
亜乃音「どうして?」
るい子「いい今生きるか死ぬかなんで!そういうー正しいことおっしゃられても!」
亜乃音「はい?」
るい子「通用する相手じゃないんですよ」

 

るい子は言ってから何度も自分を納得させるようにうなずく。

 

亜乃音「その、お相手というのは、何という方ですか?」
るい子「……ばたさんです
亜乃音「たばた?」
るい子「えぇっ、タバタさんです」
亜乃音「えっ、たっ、たま、たまた?たばた?」
るい子「た ば た さんです。42歳です」
亜乃音「…あなたは?」
るい子「私?」
亜乃音「はい」
るい子「私はぁ…仲介で、いや」
亜乃音「お名前は?」
るい子「私?…吉田です」
亜乃音「吉田さん、子供って」
るい子「子供?子供、私あのー」
亜乃音「いや、玲の子供です。玲の子供はどこに?」

 

るい子は要領を得ない。亜乃音は少し怒ってもいる。

 

亜乃音「あの、失礼ですけど、それは本当のお話ですか?」
るい子「当たり前じゃないですかぁ」
亜乃音「うちお金はありません!…よ」
るい子「お母さんねぇ、それはいくらなんでも冷たすぎませんか?娘さん、お母さんの助け呼ばれてましたよ!」
亜乃音「娘は私の助けは呼ばないと思います」
るい子「ちょっと…話が噛み合わないですね」
亜乃音「来る場所を間違われたんじゃないですか?」

 

と、噛み合わない会話が続いた後で、るい子は娘を撮ったというスマホの写真を見せる。そこに映っていたのは拘束されて拳銃を突きつけられているハリカだった。

 

「彼女がトラブルに巻き込まれたんですか?」亜乃音はじっと画面を見つめて聞く。「そうです」とるい子がすぐに答える。「その相手というのは?」亜乃音はさらに聞く。

 

「もう、人一人撃ってて、追い詰められてて、話通じないし。もう止められないんですよ。放っとくと、たぶん殺されると思います。本当です」

 

るい子の話を聞き、亜乃音は横に目をそらす。ハリカが買ってあった猫缶がまだ買い物袋に包まれて、そこにあった。

 

「いくら?」亜乃音は身代金の金額を聞く。「2億円」とるい子はふっかける。亜乃音はここにはないが銀行に夫の保険金が1000万円あると言う。それで全部だと。

 

「その子、私の娘じゃない」

 

と亜乃音もはっきりと言う。それでも「助けてあげてください。…助けてあげてください!」と強く懇願しながら、写真立ての後ろに隠していた通帳の残金を見せる。1000万円本当に入っていた。

 

るい子はとりあえず「連絡してみます」と答える。

 

事態は変わって

舵は店で芽キャベツを茹でながら、「その子、娘じゃなかった」とハリカのことを説明している。拳銃は西海の手に戻り、ハリカも無事。西海はるい子からスマホのメッセージを受け取り、1000万円を手にできたことを喜ぶ。「やっぱり娘じゃん!」と。

 

“あのお金”

るい子は西海からOKをもらっていたが、「1000万円じゃ足りないって言ってます」と嘘を吐く。亜乃音はもうお金はないと言うが、「あのお金があるじゃないですか」とるい子は詰め寄る。亜乃音はなにやら考えてから、「彼女が話したんですか?」と聞く。るい子はうなずく。「あのお金は…」

 

そう言いつつも亜乃音はるい子に印刷機を見せる。印刷の説明をして、「やってみてもらえますか?」と言われ、亜乃音は手際よくスイッチを押す。「慣れていますね」とるい子に言われて、「あなた二人目なんで」と亜乃音は答える。

 

サービス券

中世古は弁当屋に行き、「できました」と店長に作成したサービス券を見せる。「ふふっ」と笑いながらサービス券を取り出すと、紙幣のようなデザインだった。

 

透かしやホログラム、凹凸、磁気インクなど本物の紙幣のようなクオリティのサービス券。偽物を機械に通せばちゃんとはじかれる。

 

店長はその券の値段を聞く。「50円」と中世古が答えると、300円のサービス券に50円も出せないと、「普通の作って!」と店長は突き返す。

 

訪問者

るい子と亜乃音が交渉しているときに、誰かが亜乃音の家のドアをノックする。るい子と刷った紙を隠し、亜乃音は出る。「亜乃音さん、花房です」と訪問者は言う。亜乃音が働く事務所の所長・花房万平(火野正平)だった。

 

万平はにっこりと笑顔を見せて、釣りに行き、「良いアジがあったのでいかがかな」と亜乃音に言う。亜乃音は中に案内する。万平がクーラーボックスを見ている間に、偽札の残りを見つけた亜乃音は、蹴っ飛ばして隠そうとする。

 

そんなことをしているとは知らない万平は笑顔でアジを見せる。釣りには興味がないかと、亜乃音を誘うようなことをつらつらと回りくどく言っているが、亜乃音は「ありがとうございました!」と言葉を封じる。

 

万平はしょんぼりと帰って行った。

  

交渉成立

 るい子は交渉を諦め、「1000万円で良いと言っています」と収束。亜乃音が銀行へ行って帰ってくるまでは1時間。2時間後に人質と交換することに。

 

西海は舵とハリカを車に乗り込ませる。

 

亜乃音は車で銀行へ。るい子は一人家で待ち、やっとふぅとため息をつく。何かを考えて、思いついたように工場の中を歩き回る。そして、青色の紙袋を見つける。

 

亜乃音が家に戻ってきた。その紙幣をるい子が確認する。「手提げ袋に入れてこいって言ってます」とるい子は言い、亜乃音は先ほどるい子が手にしていたところと同じ場所から青い紙袋を取り出し、その中に入れる。

 

県道にある川の橋の上で、身代金と人質が交換されることになった。「ハリカちゃんは一緒なんですね?」亜乃音はハリカの身を案じている。

 

二人は「はぁー」とため息を吐く。るい子は工場にあるタバコを見つけて、「吸っても良いですか?」と聞く。「1年以上前のですけど」と亜乃音が答えても、るい子は手持ちのライターで火を付けて吸う。亜乃音もタバコを一本取りだし、るい子に火をつけてもらって吸う。

 

「ちなみに通貨偽装の刑期って知ってます?」とるい子は言う。「無期懲役または3年以上の懲役」つらつらと亜乃音が答える。「じゃ、まあお互いにちゃらってことで、警察には通報しないで」とるい子は言う。

 

二人は吸っていたたばこを床に落とし、靴底で火を踏み消した。

 

良心と悪心

風車のある土手。川の近くに舵の車が停まっている。「もうすぐ着くって」と後部座席にいる西海が運転席にいる舵と助手席にいるハリカに言う。「うん」舵はきちんと返事をする。ハリカが寒そうに手を擦り合わせていると、車の暖房をつけてくれる。「ありがとう」とハリカは感謝する。

 

舵がそっとハリカのシートベルトをはずし、逃げるように促す。ハリカは戸惑うが、舵がドアを開けて外に急かすので、一応は逃げる。「早く逃げろ!逃げなさい!ダメだ、逃げなさい!」舵は必死にハリカを逃がそうとする。

 

 西海が拳銃を舵に突きつけているのを見て、ハリカは逃げられなかった。立ち止まり、車に戻る。

 

どうして

亜乃音が運転する車でるい子の指示で橋の上に停められる。川が流れていて、橋の下の土手には西海と舵とハリカがいる。亜乃音はハリカを解放してほしいと言うが、るい子は西海からの指示で金が先と告げる。1000万円が入った青い紙袋を橋の下に落とす。

 

西海が走り、紙袋に飛びつき、中身を確認すると走って逃げる。舵は西海を一人にはしておけず、ハリカに「ごめんね」と告げて追いかける。一人残されたハリカ。

 

亜乃音は急いでハリカのもとへ向かう。走って走って、靴が脱げてもお構いなしで、とにかく走る。ようやくハリカの前に来て、そして抱きしめた。亜乃音は涙を浮かべている。

 

「もう、びっくりした」という亜乃音に、ハリカは本当に不思議そうに「なんで?」と言う。「なんでお金渡しちゃったの?」と。「玲ちゃんじゃなかったんだよ。私だったんだよ」と言うハリカを見て、亜乃音は泣きながら笑う。ハリカはまだ「なんで?」と聞く。

 

さらに、「ごめんなさい」と謝る。「何を謝るの?」という亜乃音に、「だってお金」と困惑するハリカ。「私ただのバイトだったんだよ?」と。「そうだね、なんでだろうね」と亜乃音も答える。「なんでだろうね」。

 

風に吹かれて、お札が1枚ひらりと飛んできた。ハリカが手に取って見ると、裏が真っ白。ハリカは亜乃音を見て、亜乃音の目を合わせて首を横に振る。

 

二人が橋の上を見ると、るい子が姿を消していた。

 

偽物

舵が運転する車で逃げようとしている西海は、車を停めさせる。紙袋の中をよく見て、偽札だと気づいたのだった。「騙された…くそっ!」と車の中で暴れる。

 

呆れたように笑いながら「なんだよ?いっつもこうだよ。いっつもこうだよ!」と言いながら銃口を自分の頭に当てる。「何やってんの?何やってんだよ!」舵が必死で止める。西海は車の外に出る。舵も出る。

 

西海「警察捕まりたくないんだよ!裁判なんか受けたくないし!刑務所行きたくないんだよ!もう、命令されたり偉そうにされるのは嫌なんだよ!」
舵「会社よりマシかもよ」
西海「もう生きてる意味がわからないんだよ」
舵「そんな…意味なんて誰にもわからないよ」
西海「自分が、いてもいなくてもどっちでもいい人間だって」
舵「何言ってんだよ、45にもなって」
西海「45になっても思うんだよ!はたちの倍は思うよ!自分なんか消えてしまえばいいって、しょっちゅう思うよ」
舵「しょっちゅうだろ?しょっちゅうってことはずっとじゃないだろ?ずっとじゃなきゃいいじゃん」
西海「仕事もなくなったし」
舵「俺もない」
西海「家族もいなくなっったし」
舵「俺もいない」
西海「夢もないし」
舵「夢どころか思い出もない」
西海「テレビ見るくらいしか!」
舵「俺は見たいテレビもない」
西海「熱帯魚くらいしか話し相手いないんだよ」
舵「帰って餌やれよ!」
西海「何にも良いことないんだよ」
舵「それはいつか」
西海「いつかいつかってもう45だよ!もう死んでもいい!」

西海はうなだれる。

 

舵「違う!違う違う違う、違いますよ!死んでも良いって言うのは、生まれてきて良かったーって思えたってことだよ?生まれてきた良かったって思えたことがないうちは、まだ死んでも良いってときじゃない!生きようよ…。生きるってことは素晴らしいよ」
西海「バカなのか!?」
舵「俺にはわかるんだよ!」
西海「何が!?」
「俺末期癌なんだ」

 

震える声で、舵は初めて病気のことを他人に打ち明けた。

 

「何にも残せないってわかってるよ。いてもいなくても一緒ってわかってるよ!でも、諦めても諦めても思っちゃうんだよね。生きたいなぁって。生きるっていいなぁ」

 

舵の言葉を止めたのは鈍い殴打の音。西海が舵の顔をぶん殴った。舵は痛みに苦しんでいる。「すぐバレる嘘言うな」今までになく静かにそう言った西海は、偽札が入った紙袋を手にして、どこか一人で歩いて行く。

 

目撃者

同じ土手に、偶然中世古が座っていた。鳥のキーホルダーがついた自転車の鍵を持っている。その中世古を後ろから追い抜くように、西海が歩いてきた。紙袋の「林田印刷所」と書かれた文字がちらりと見える。

 

そんな西海の姿に、ボロ車を見に来ていた警察官が声をかける。拳銃が見えたのだ。「モデルガンだから大丈夫ですよって」と西海は穏やかな口調で言う。「こちらに寄こせ」と警察官は言う。「弾出ないって」そう言って、西海は自らのこめかみに銃口を当てた。

 

発砲音

 

舵は音だけを聞いていた。警察官は男が自殺をしたと通報をしている。その隙に、手元にあった青い紙袋を中世古が持っていく。近くの看板には、亀の絵の落書きと「かじ」と矢印で描かれていた。

 

るい子は青い紙袋を持って、一人バスに乗っていた。後ろに女子高生がいて、目が合うが何を話すわけでもなく…。

ーーーーーーーーーー

という話でした。いやー急展開。なんだったんだろう。リアルではありえないのに、妙にリアルで不思議な世界観でした。別の記事で感想を書きます。

 

 

aoikara

 

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