中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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anone 最終回 ネタバレ 偽物の絆で結ばれた4人の結末

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いろんなドラマを見続けて、4月のドラマの情報がなかなか入ってこないaoikaraです。私の作業が遅くて、まだ4月ドラマをチェックできていません!もう4月なのに!

 

というわけで今回のテーマは…

 

anone 最終回 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼anone 第9話 記事はこちら

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最終回 あらすじ・ネタバレ

罪の意識

偽札作りで指名手配されている中世古理市(瑛太)は、最後の挨拶にと玲(江口のりこ)のもとにやってきた。その息子・陽人(守永伊吹)の様子がおかしいと言われて、話しかける。

 

陽人は過去の火事について、自分が原因だったのではと気づいてしまった。「僕が先生の手紙燃やしたから、隣のおじさん死んだの?」陽人は理市だけに、そんなことを聞く。理市は「陽人は」と肩に手を置き、目を見つめて何か言おうとする。

 

そこにパトカーの巡回。理市はその先を言わず、慌てて逃げる。陽人は追いかけるが、理市の足は止まらなかった。

 

ひとりぼっち

林田亜乃音(田中裕子)の家に帰ってきた辻沢ハリカ(広瀬すず)。しかし、ちょうど亜乃音がパトカーで連行するところ。ハリカの目の前で、亜乃音は連れて行かれてしまった。

 

ハリカは一人で家の中に入る。誰もいない。みんなの洗濯した服が干されて、風に揺れている。食卓にはケーキを食べていたような跡がある。にゃあ、と白猫の鳴き声が聞こえる。ハリカはなでながら「ただいま」と穏やかに言う。

 

ハリカは一人洗濯物を取り込んで畳む。猫に餌をやる。ふと炊飯器の中身を見ると、たくさんご飯が入っていた。4人いても大丈夫なほどの量が。

 

夜、ハリカは一人で布団を敷いて、寝る準備をする。ふと食卓に目を向けて、まだケーキがそのままだった。ハリカは布団で顔を隠すようにしながら、そっと泣く。その声は段々大きくなって、涙が止まらなかった。

 

忍び寄る

翌日、警察が捜査のために亜乃音の家と工場にやってきた。警察は中に誰かいることに気づいている様子。

 

家の中にはハリカが一人。白猫をかかえて座っていた。インターフォンが鳴る。ハリカはぼーっとした表情で猫をかかえて動かない。

 

二人はどこへ

その頃、持本舵(阿部サダヲ)と青羽るい子(小林聡美)はバスに乗っていた。はっと目を覚ます舵。今まで寝ていた。「病院はやめてください。名言を聞かされるんで」寝ぼけたように舵が言う。

 

「温泉に行くの」とるい子は言う。舵への接し方も優しく、「青羽さん優しいですね」と舵が言う。「たまに優しいからいいのよ」とるい子は言う。

 

と、舵が急に「いたたたた!」と痛がる。るい子が心配すると、病状ではなくるい子が足を踏んでいただけだった。

 

託したい人

玲の家を訪ねてくる人物がいた。それは段ボール箱を持ったハリカ。笑顔で話をする。「猫、大丈夫ですか?」とハリカは聞く。「亜乃音さんがかわいがってた子なんです」と。

 

そして「これからいろいろあるけど、亜乃音さんは…お母さんは、いつも玲さんと陽人君のことを思っていました」と言う。そして、白猫が入ったダンボールを託す。要領を得ない玲は「え、何が?」と戸惑っている。ハリカはさらに猫缶も渡している。

 

遠くから

温泉に着いた舵とるい子。るい子は浴衣が短いと不満そうに言う。値切ったからだと舵に言われて、「値切ったら浴衣が短くなるんですか」とるい子はぷりぷり怒る。そんな舵の浴衣も確かに短く、冷蔵庫を見て何もないのは値切ったからだと笑っている。

 

るい子が温泉から上がってくると、倒れ込むように横になっている舵を見つけて思わず駆け寄る。舵はただ寝ているだけだった。

 

二人はテレビをつける。ちょうど二人も関わっていた偽造紙幣についてのニュース。亜乃音の工場が映し出されて、亜乃音が容疑者として逮捕されていたり、ハリカと思われる少女も関係者として捜査していると報じられている。また、複数の人物が関わっていたとも。

 

ニュースを見ていた舵は、全てを亜乃音に背負わせてしまったことへの罪悪感から、思わず「戻りませんか?」と言う。「やだ!」ときっぱりと答えるるい子。「捕まったら、あんたと離れることになるでしょ」とるい子は言うのだった。

 

心配なこと

亜乃音の面会に、務めていた法律事務所の弁護士・花房万平(火野正平)がやってきた。花房は「元気ですか?」から始まり、風が強いが良い天気だとか、桜のつぼみがぽつぽつ咲き始めたとか、とりとめもない話をする。

 

「私は結構ですから先生はお花見なさってください」と亜乃音は冷たく言う。そういうわけにもいかないと、万平は「動機から」と弁護士としての仕事をしようとする。

 

しかし、亜乃音が気になったのはハリカのことだった。万平によると、ハリカは少年鑑別所に連れて行かれて、他の理市、舵、るい子は逃亡中。指名手配になるだろうとのことだった。

 

意外な再会

ハリカは鑑別所に連れてこられた。部屋は複数人で一つ。部屋に入る際、ハリカは脱いだスリッパを片付ける。女の子たちが何人かいる。

 

その中の一人が「ハズレ?ハズレじゃん!」と話しかけてきた。ハリカを抱きしめて大喜びするその少女は、かつてネットカフェで一緒に寝泊まりしていた笠木有紗(碓井玲菜)だった。なくなっていた前歯に差し歯も入れて、にこにこしている。

 

その部屋では、ちょうど亜乃音の通貨偽造について特集が組まれている。極悪人のような報じられ方に、「亜乃音さんはこういう人じゃない」とハリカはつぶやく。

 

今度は僕が

ハリカが鑑別所の部屋で作業をしていると、手紙が届く。その送り主は「紙野彦星」。彦星(清水尋也)だった。有紗は誰からの手紙かと楽しそうに聞くが、ハリカは本気で知られるのが嫌そうに手紙を隠す。そして、一人でこっそりと読む。

 

辻沢ハリカ様

突然のお便り、ごめんなさい。といっても、手紙を書き始めた今の時点で、君はニュースの中にいる19歳の女性で、僕にはこの手紙をどこに出せばいいのかわかりません。ニュースを見て以来、ずっと考え続けて、出した答えをまずは書き連ねてみようと思うのです。

君は、あの日、この病室で嘘を吐きました。心のこもった嘘をつきました。だから、僕はその嘘に応えます。

 

香澄茉歩さんのご両親から借りたお金で転院します。九州にある病院で先進治療を受けます。

何よりも生きて帰ってくること、それが君がしようとしてくれたことに報いる、たった一つの方法なのだと思います。

今日から僕は毎日君に手紙を書きます。外の世界の出来事を伝えます。それではまず、この手紙の送り先が無事見つかることを祈っていてください。

こう綴られていた。

 

近づいて遠くなる

ハリカもすぐに手紙を送った。

 

残念ながら、届くことを祈る前に手紙が届いてしまいました。彦星君の決断、何度も読み返しました。ありがとう。ありがとう。これ、最高のプレゼントです。

 

 そして、彦星から外の世界の出来事について書かれた手紙が来る。生まれて初めて飛行機に乗って謎のボタンを発見した。隣に座った人たちと一緒にボタンを押すと、上から風が来て、3人一緒にぞわっとしたとか。

 

新しい病院の看護師さんに、織田さんと徳川さんがいると。さすがに豊臣さんはいないけれど、木下先生がいた。性格はこれから調査する予定。

 

残念ながら徳川さんはせっかちな性格で、自販機のボタンを何度も押すタイプ。織田さんは穏やかで、ちょっと抜けてて。子どもにプーさんのシールが欲しいと言われて、間違えてプーチンのシールをあげて子どもが泣いてしまったなんてエピソードがあるのだとか。

 

そんな手紙をもらいながら、ハリカは鑑別所で穏やかに過ごしていた。同室の有紗や他の女の子たちもうまくやっていた。

 

彦星は、主治医からとても良い数値が出たと言われたと言う。最近では父親や母親とも仲良く過ごせていると。「いろんなことがうまくいってる気がする」と綴られている。病院では、香澄(藤井武美)も一緒に、良い検査結果を聞いていた。そんな彦星は、こんなことを綴る。

 

ハリカちゃん。うまくいけばいくほど、君から遠ざかってる気がします。それは決めたことだけど。僕が行く先に君がいないってことを、改めて思います。

 

ハリカはこんな風に返信を書いた。

 

私は元気です。彦星君の行く先には未来があります。そこに私がいるかどうかなんて、私にはささいなことです。どうか治療に専念してください。何もかもうまくいきつづけることを願っています。

 

 手紙を書き終えた夜、ハリカはそっと自分が持ってきた写真を手に取る。それは、かつて亜乃音の工場で撮影した写真。亜乃音とハリカと舵とるい子と陽人が笑顔で映っている写真だった。それをじっと見つめる。

 

二人で

るい子がマスクをして顔を隠すようにしながら、買い物袋を持って外を歩いている。手には買ったであろう包装紙に包まれたを持ちながら。

 

小さなアパートに一室にるい子が戻ってくると、そこには寝間着姿の舵がいた。顔色が悪く、やせこけている。「おかえり」と小さく手を振る。声も以前よりもか細くなっていた。

 

「体調良さそうだね」とるい子は言う。「新作ですか?」と舵の手元を覗き込む。舵は花びらでちぎり絵を作っていた。部屋にもたくさん花のちぎり絵が飾られている。「ちょうど赤が欲しかったんです」舵はるい子が手に持っている花を見て言う。

 

るい子が舵におかゆを食べさせながら、亜乃音の話をする。そろそろ亜乃音の裁判が始まるようだと。理市は行方不明で、結局亜乃音一人に罪を引き受けさせてしまったと。

 

「すごい全部食べたね」るい子が優しく言う。舵は自分で動く力もない。るい子が体を支えて、布団に寝かせようとする。と、舵が力なく倒れてしまった。るい子に膝枕をするような姿勢に。

 

「ごめんなさい」焦るように舵が謝る。「わざとじゃないの~」るい子がからかうように言う。努めて明るく。「わざとじゃ…」否定するように舵は言いながら、「わざとかな」と言い直す。

 

「ちょっとだけこのままにしていいですか?」舵が聞く。るい子が許すと「恐縮っす」と小さく舵が答える。

 

「今日、僕元気そうでしょ?」起き上がる力のない舵がそんな風に言う。「なんかね、このまま治っちゃうんじゃないかなって」へらへらと言う舵に、「治るんだよ」と励ますようにるい子も声をかける。

 

「明日、朝起きて、このまま元気だったら、どこか行きませんか?」そんな提案をする舵。そんなことはできるはずもない。思わずるい子は言葉を詰まらせる。「どっか、山とか」舵の提案は続く。「山ですか」るい子が返事をする。

 

「紫陽花もね、紫陽花もこの辺に何枚かあったらいいなぁって」と、自分が作ったちぎり絵を指す舵。「花摘みですか」るい子が言う。

 

「スイカズラ……」ぽつりと舵がつぶやく。「アヤメ、ヒトリシズカ」花の名前を続ける舵。「桔梗、すみれ、ハルジオン」るい子も続ける。

 

小学校の遠足以来だと舵はわくわくしているような表情を見せる。るい子も「行きましょうよ」と乗り気になる。「楽しみだぁ」と舵が言い、「楽しみだね」とるい子が答える。

 

「諦めませんよ。諦めてませんから」強めに舵が言う。「あと50年生きますから」弱々しい声でそれでも何とか強く言おうと。「幸せにしますから、絶対離しませんから」そう、見上げるようにるい子をじっと見つめて言う。

 

涙を流しながら、「本当ですから。ちょっと寝ますけど、すぐ起きます」そう言ってるい子を見つめて、目を閉じる。るい子の手に包まれて、舵は幸せそうに眠りにつく。

 

るい子は泣きじゃくりながら舵を包み込むようにして、「あんたはすごい。すごいよ。かっこいい。世界一かっこいいよ。こんないい男いない」と言う。

 

追憶

翌朝、るい子は一人で歯を磨く。舵は布団で仰向けに寝ている。テレビで偽札について報じられていて、舵がテレビ出演していた映像が流されていた。

 

好きな下着の色を「若草色」と答えたシーンもばっちり放送されている。るい子は「ほら言わんこっちゃない。ばかなんだから」と笑いながら見ている。

 

そんな中、「好きな人を色で例えると?」と聞かれた舵は、「あおば」とまっすぐ答えた。笑顔で。「色は?」と戸惑って質問を聞き返されて、「青羽さんの青です」とまっすぐに答える。

 

るい子はいたたまれず、むせび泣く。隣で、舵が静かに眠っていた。もう使われることにない2本の歯ブラシがある部屋で。

 

事件が進む

ハリカは鑑別所の部屋で偽札のニュースを見ている。指名手配されていた舵とるい子についての続報。るい子は出頭して逮捕されて、舵はアパートで病死しているのが発見されたので被疑者死亡のまま送検されることになったと報じられていた。

 

動機

 また万平が亜乃音の面会にやってくる。理市は未だに行方不明。本当のことを話してほしいと万平は言うが、亜乃音は「お金目的でやったことです」と冷たく言い放つだけ。「そんな人じゃないでしょう!」万平は思わず感情的に言ってしまう。

 

「私は罰を受けます」と亜乃音は言う。万平が求刑が長くなるかもしれないと言っても、「構いません」と言う。

 

「亜乃音さん」と万平が呼び止めるも、亜乃音は立ち上がって「ありがとうございました」と頭を下げるだけだった。

 

訪問者

 季節は変わり、夏。ハリカは一人、部屋で作業中。前髪も少し伸びている。「辻沢さん」と女性刑務官の鈴村(峯村リエ)に呼ばれる。「面会です」と。

 

弁護士のはからいで面会ができるようになったと鈴村から説明を受けるハリカ。面会の部屋で待っていたのは、洋服を着た細身な若い男性。

 

それは彦星だった。

 

何もしゃべれないハリカ。鈴村は暑いからと窓を開けて、「座って」とハリカに言う。椅子に座る前に、ハリカの肩についていて糸くずを取り、そっと髪の毛を整えてくれる。鈴村は、二人から少しだけ離れた場所に座る。

 

ハリカはなかなか動けず、ゆっくりゆっくりと、少しずつ椅子に近づき、テーブルを挟んで彦星と向かい合うように座る。「30分だからね」という鈴村の言葉に、「はい」と二人で返事をするハリカと彦星。

 

沈黙。蝉の声ばかりが聞こえてくる。「どうも」ぼそっと話し出したのは彦星。「びっくりした…」実感のこもった声でハリカが言う。

 

彦星「そうだよね」
ハリカ「九州って…」
彦星「退院した」
ハリカ「退院?」
彦星「一旦、レーザー治療が2クール終わって。検査結果が出て。一旦、腫瘍が消えてて

 

ハリカは聞いている。

 

彦星「まだ、それで済むわけじゃなくて。一旦、退院して。今のところ、嘘みたいに消えました

 

ハリカはほっとしたように涙が流れる。「えっと…」言葉に詰まってしまう彦星。「一旦?」とハリカが聞き、「うん」と答える。涙を流しながら、ハリカは「一旦、退院おめでとうございます」と頭を下げる。「ありがとうございます」と彦星も頭を下げる。

 

ハリカは泣きながら笑顔になり、手で涙をぬぐって「そっかそっか」とつぶやく。「良かったですね」とにっこり笑いながら。

 

そこから二人は、まるでチャットゲームで話していたときのように、とりとめもない話をする。徳川さんは相変わらずボタンを連打しまくりで、ハリカも「時々しちゃう」と笑う。

 

ハリカは寿さんの話をする。「ぬるぬる昇り棒」が得意らしいと。インドネシアのスポーツで、油を塗った棒を登るのだと。「やってみたい」と楽しそうに言う彦星に、「ね、すごくやってみたい」とハリカも笑う。

 

今度は彦星が、宇宙飛行士が宇宙の匂いを嗅ぎたいと思って、地球に帰ってから宇宙服の匂いを嗅いでみたという話をする。それは牛肉のたたきの匂いがしたとか。

 

会話が弾めば弾むほど、鈴村は切なそうに時計を見ている。二人が楽しく過ごせる時間が少なくなっていることを感じて。

 

今度はハリカがエビパンの話をする。るい子が置いていたエビパンを食べてしまって、とっても怒られたなんて話していると

 

「時間だね」

 

言いにくそうに鈴村が言う。「エビパンで終わっちゃった」とハリカがぽつりと言う。二人とも椅子から立ち上がる。

 

「これから家?」ハリカが聞くと、「香澄さんの家でお世話になります」と彦星が答える。香澄の父親がよくしてくれるらしい。「良かった」とハリカが言う。

 

「どうもありがとう」来てくれたことに感謝するように、ハリカが頭を下げる。「久しぶりに会えてよかった」と彦星も言う。

 

ハリカは小さく手を振るようにして、彦星も同じように手を振る。そして、二人で手を比べるように、そっと近づけて、少し触れてすぐにまた離してしまう。

 

想像

「幼馴染み?」彦星との面会が終わったハリカに鈴村が聞く。来月にはハリカも出られるので「また会えるでしょう」と言う。

 

「もう会いません」とハリカは言う。鈴村はハリカをじっと見て、「人生やり直せるんだよ」と励ますように声をかける。ハリカはちょっと困ったような顔をして、少し考えてからぽつりぽつりと話す。

 

「想像することは、あります。あのときもし、ちょっと違ってたら、どうなってたかなって。子どもの頃、二人で逃げ出して、それが、成功してたら、どうなってたかなって」

 

あの施設にいたときのことを、一緒に流れ星を見たことを、思い出すハリカ。

 

「でもそれはなかったから。ここが今の自分だから」

 

とハリカは言う。「そう」と鈴村は言い、ハリカの部屋の二号房の鍵が閉められる。

 

未来

ハリカは部屋で一人、“想像”をしていた。ハリカと彦星が逃げ出せて、そのまま一緒に育って、楽しく過ごしていた未来を。二人は高校生で、笑いながら風車のある海岸を思いっきり走る。

 

二人でお弁当を分け合ったり、他愛もない話で笑ったり、二人で1つのイヤホンを使って音楽を聴いたり。

 

でも、それは想像。ハリカはうつろな目で現実を見つめていた。

 

逃げる理由

ハリカは鑑別所を出ることに。万平の息子で弁護士の三太郎(和田聰宏)が迎えに来た。亜乃音の家に戻ってきて、三太郎が亜乃音について話す。「親父も焦ってる」と。亜乃音が何も話さないので、工場の持ち主である亜乃音が主犯にされてしまうと。

 

理市についてはまだ逃げているとも三太郎は言う。「逃げてるんじゃないと思います」とハリカは言う。「あの人、偽札を使った人に会ったことがあるって言ってました。たぶんその人と同じことしてるんです」と。三太郎が「なんで?」と聞く。

 

「誰かに与えられたものじゃなくて、自分のルールで生きてるんだって。それが、自由だって」

 

そうハリカは答える。一人になり、テレビをつけるとまた理市のニュース。理市らしき人物が偽札を使う様子がニュースで報じられている。すでに189枚も偽札を使っているらしい。

 

翌日、ハリカは昼間に一人で町中を歩く。みんなかお札を取り出して使っている。それが本物か偽物かなんて思うこともせず、当たり前のように。ちょうどその頃、理市も顔を隠してまちをふらふらとしていた。

 

接点

亜乃音の家に玲がやってきて、「中世古さんと最後に話したのは陽人なんです」とハリカに教えてくれる。二人はお茶をしながら話す。ただ、何を話したかはわからないと。

 

しかし、それ以来陽人は部屋にこもりきりで絵を描き、学校にも行かなくなってしまった。部屋から出てこず、病院に連れて行こうとしても嫌がると玲は困り果てている。

 

「何か言ったとか?」ハリカは理市の言葉が気になるが、「わかりません」と玲は答える。それ以前から陽人は様子が変だったと。小さい頃の火事の話をしたりと。それを聞いて、ハリカは察する。

 

「何か中世古さんの居場所がわかることはないですか?」ハリカが聞く。ちょうどその頃、理市は苺を買っていた。玲は「無言電話が来る」と言う。玲が出るとすぐに電話が切れるが、陽人が出るとなかなか電話が切れないと。

 

逃亡

理市が歩いていると、巡回中の巡査に止められる。マスクを外すように言われて、「あ、いっすよ」と言いつつも、手に持っていた苺の袋を投げつけて逃亡する。必死に走る理市。巡査も逃亡している男がいると本部に連絡を取りながら、逃がさないように追いかける。

 

金網の壊れた狭い穴を通り、理市は下に飛び降りる。そのときにバランスを崩して体を打ち付けて痛がるが、なんとか巡査の目を盗んで逃げ延びることができた。

 

声を頼りに

夜、理市はひっそりとした陰で身を隠すようにうずくまっていた。スマホでとある場所に電話をかける。「はい、もしもし」陽人の声が聞こえる。「誰ですか?」理市は何も答えない。ただ、陽人の声を聞いている。

 

理市が電話を切ろうとすると「中世古さん」と呼ぶ声。もう一度電話を耳に当てる理市。「中世古さんでしょ?辻沢ハリカです。切らないで」ハリカの声だった。

 

「私、あのときは黙ってましたけど、偽札を使える両替機があったんです。通ったんです。使える場所知ってます。試してみたいと思いませんか?」挑戦的にハリカは言う。「どこ?」理市は語気を強めて聞く。

 

理市がやってきたのはゲームセンター。それはハリカがチェックしにいったゲームセンターだった。両替機に偽札を入れると、正常に反応した。理市が両替を使用とすると、ばんっと返却ボタンを押す手が。ハリカだった。

 

他人はどう感じるのかなんて

ハリカは理市を亜乃音の工場に連れてきた。「機械も通せたし、もう満足ですよね?自首してください」ハリカは必死で訴える。「亜乃音さんずっと黙ってるんです。陽人くんのこと、あなたに脅迫されてたこと。このままだと、亜乃音さん…」

 

「俺のせいで、刑務所で死ぬことになっちゃうか?」さも当たり前と言うような口調で、ぼんやりと理市が言う。けだるそうに座りながら。

 

「通報すれば?」あっさりと理市は言う。「自首の方が刑が軽くなるって…」とハリカは言う。「なんで?」食い気味に理市が聞く。「なんでって…」ハリカは答えられない。「君誰?」理市が強めに聞く。「中世古さんは誰ですか?」ハリカも強めに答える。

 

「君、親いないんだっけ」ぽつりと理市が聞く。「はい」ちょっと間を置いて、ハリカが答える。「なんで?」確信をついた、というような声で理市が聞く。「聞かれたくない事情がある?思い出したくなり事情があんの?」心をえぐるように聞いてくる。

 

「捨てられました」はっきりと答えるハリカ。「へえー」理市は念押しするように相づちをうつ。「悲しかった?」理市が聞く。「悲しかったですよ、たぶん」しっかりとハリカが答える。「今は?」理市がまた聞く。「今?そうですね…今も」そんなハリカの答えに、また「へえー」と念押しするように強く言う理市。

 

「生きてんのつらくないの?どうやって息してんの?」ずけずけと理市は聞く。「つらいですよ、息しづらいですよ」ハリカは感情的になり始める。

 

「なんですか?なんでそんなこと聞くんですか?」声を荒げるハリカに、「他の人はどうしてんのかなぁと思って」と理市は言う。「へぇー」理市と同じ返事をするハリカ。ただ、小さな声で。「そういう人間はさ、この世界を恨む権利ってのがあって」理市は説明しようとする。

 

「もう忘れた」ぼそりとハリカが言うと、「忘れたって」と理市は反論する。

 

「でも、亜乃音さんもそうだけど!」

 

ハリカが声を大きくして言う。

 

「青羽さんも持元さんもそうだけど、誰も誰かを恨んだりしてない!つらいからって、つらい人がつらい人傷つけるの、そんなの一番くだらない。バカみたい!バカだよ!!」

 

どんと、ハリカは理市の胸を押す。「っつー…」一度打ち付けた胸に痛みが走ったのか、思わず理市は声を漏らす。「ごめんなさい。痛い?」はっとしてハリカが謝る。

 

「弟はもっと痛かった。俺は逃げて転んだだけ。あのときも今日も」

 

ゆっくりと理市が話す。そして深く深くため息を吐く。「陽人に会いたい」ぽつりと理市が言う。「自首する前に陽人に会わせてよ」

 

理市と陽人は海岸にやってきた。海を見ながら二人で話す。理市は、「俺がいなくなる前になんか言おうとしたろ?」と陽人に聞く。それでも何も言わない陽人に「ん?」と理市は表情を見ている。

 

「いい」陽人は言う。満足げに。「いいって?」理市が聞き返しても、「いい」陽人はキッパリ言う。「ごめん。ほったらかしにして。ほんとにごめん」理市が謝ると、「いいよ」と陽人は仲直りというように手を差し出し、理市がその手を握る。

 

ハリカは、少しだけ離れた場所で二人を見ている。二人の話も聞いている。

 

今度は陽人が話し出す。「おうちがさ、火事になったでしょ。僕、先生の手紙、ゴミ箱に捨てたの。おじいちゃんの赤いライターを」そこまで言うと、「そんなライターなかったよ」と理市が言い出す。ハリカが陽人の隣に座る。

 

「おじいちゃんが持ってたのは青いライター。青だったし、それも俺が持って帰った」そんなことを理市は言う。「陽人は小さかったから、テレビで見たのと混ざって覚えちゃったんじゃないかな」さも当たり前というように、理市は言う。

 

「人間の記憶って嘘を吐くことがあるんだよ」

 

そう優しい声で話す理市。「じゃあ火事になったの?」と陽人が聞くと、「俺が火をつけた」と理市が言う。「隣のおじさん、殴ったりひどいことしていたろ?ああいう人はいなくなればいいと思ってた。ずっとそうしたかった」と。

 

陽人が「それはいいこと?」と聞く。「悪いことだよ」理市は答える。「悪い人をいなくするために、悪いことをした。だから陽人には関係ない。関係ないから」穏やかに伝える理市を、ハリカが見ている。

 

理市がポケットに手を入れて、「これ陽人にあげるよ」と言う。カラスのキーホルダーだった。「弟がくれた」理市が言うと、「弟いるの?」と陽人は楽しそうに聞く。「いた」理市は過去形で言う。「俺が9歳、弟は8歳だった」と。「弟、僕と一緒だね」陽人が言うと、「一緒だったんだよ」とまた過去形で言う。

 

「ありがとう」陽人は笑顔になる。理市はそんな陽人の頭をなでる。うれしそうにしていた陽人だが、理市から何か感じ取ったように少し困った顔になる。

 

そのまま理市は、海へ歩いて行こうとする。ハリカが止める。「自首するって話でしたよね?」と。理市は歩みを止めた。

 

母と娘

亜乃音の面会に玲がやってきた。亜乃音はあくまで他人行儀に「たくさんご迷惑おかけしました」とガラスの向こうで頭を下げる。

 

「お母さん」

 

玲が言う。それは突然のことで、あまりにも自然ことだった。逮捕されてから表情を変えることのなかった亜乃音の表情が動く。感情を取り戻したように。

 

玲は表情を緩ませて笑っていまい、「忘れちゃった。何を話すのかたくさん考えてきたのに」なんて言う。「えっとねぇ…えっと…」何とか思い出そうと、玲がずーっと考えている。

 

「玲ちゃん」亜乃音が呼ぶ。自分の首を指す。「首?かゆいの?」玲が聞くと、首を振って、指す。玲の服が裏返しになっていた。「家からこれで来ちゃった」玲は苦笑する。亜乃音は、久しぶりの娘の笑顔に、「バカねぇ」と言いながら泣いて、笑っていた。

 

待つ人

ハリカは亜乃音の家で暮らしていた。白猫も家に戻ってきて、世話もしている。家事もしている。食卓の上にのっている新聞に、理市が逮捕されて懲役8年という刑を受けたと書かれている。

 

久しぶりに

刑務所から亜乃音が出所。足早に出てこようとする。その先にハリカがいた。亜乃音が買ってくれた赤い花柄のワンピースに、赤いカーディガンを着て。

 

「22歳なのにあんまり背え伸びてないね」と亜乃音は言う。「大人だから背は伸びないし。元々小さくないし」ハリカは反論する。

 

二人で帰り道を歩く。るい子はレジの仕事をしている、なんて話ながら。歩きながら、亜乃音はハリカの手をつなぐ。二人とも笑顔になる。「おかえり」とハリカが言い、「ただいま」と亜乃音が言う。

 

「あ、帰ったらびっくりすることあるよ」とハリカは言う。

 

おかえりなさい

亜乃音の家には、舵が作っていた花のちぎり絵がたくさん飾られていた。家ではるい子が待っていた。二人で刑務所に出てくる料理の話をして盛り上がっている。「ねーえ、荷物置いたら?」すっかりしっかりとしているハリカに注意されている。

 

「あ、持本さんが」とるい子が言う。亜乃音が行った場所の近くに舵がいると言う。舵は雑巾になったはずのセミのパジャマを着て、にっこりと笑いながら座っている。るい子にだけ見えている。亜乃音とハリカには見えていないが、存在は認めている。

 

「自覚はないけど、客観的に見たら幽霊ですかね」と幽霊の舵がいい、「幽霊ですって」とるい子が教える。「亜乃音さんおかえりなさい」と言っている舵の言葉をるい子が伝えると、「あ、そう?」と亜乃音が言う。舵がいるらしいところを確かめながら、「ただいまー」と伝えている。

 

その日の晩ご飯はみかん鍋。舵がずっと薦めてきて一度も食べなかったけど、今日は挑戦してみる。「おいしいのかな」と亜乃音はまだ半信半疑。「おいしいですよ」幽霊の舵が教えてくれて、「おいしいんですって」とるい子が教えている。

 

また、鍋に入れるカニカマボコのクオリティの高さに亜乃音は驚いていた。まるでカニのようだと。「メロンパンはメロン、たい焼きは鯛になったらいい」というハリカにるい子は「鯛はどうよ」と反論。

 

「うぐいすパンは…」と亜乃音が言うと、「ホーホケキョ!」とるい子とハリカが口を揃える。

 

ハリカの決意

夜、敷いた布団の上に思いっきり寝転ぶ亜乃音。本当にうれしそうにして、「こまめに干してくれてたんでしょ」とハリカに感謝する。「いい匂い」と癒やされている。ハリカもうれしそうな顔をする。

 

「あのさ」ハリカが声をかける。「ここって私の家?いつでも帰ってきてもいいところ?」ハリカが聞くと、「そうですよ。当たり前でしょ」と亜乃音が答える。「そっかぁ」しみじみと噛みしめるようにハリカが言う。

 

「私、一人暮らししようと思ってる」

 

そうハリカは宣言する。お金もたまっていると。亜乃音は玲と陽人が戻ってくることを気にしているのかと言うが、

 

「一人になってみたいの」

 

とハリカは言う。

 

「一人になりたいと思って、一人になったことないから」

 

と。

 

「知らない人に会いたいって思ったこともなかったし、何かやってみたいって思ったことはなかった。だから、今度は自分で、自分で決めて、一人になるの」

 

そんなハリカの言葉に亜乃音は涙ぐむ。ハリカは笑顔で亜乃音の手を取って話を続ける。

 

「帰れる場所があるから、もう寂しくないから、自分の力で頑張ってみたい」

 

亜乃音は寂しそうに涙ぐみ、「もうばかー!」と言うが、それでもハリカを止めなかった。そこにるい子がやってきた。テレビで今から流星群があると言う。みんなで見に行こうと。

 

4人でまた

ハリカと亜乃音とるい子と幽霊の舵とで、外に出てみる。流星群は南なのか北なのか、そもそも方角がどちらなのか、わちゃわちゃうる4人。

 

「あー!!!見えた!!!」

 

4人の前に流れ星が。4人は手を合わせて流れ星に向かって願い事をする。

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という話でした。はあー長かった。そして終わりました。詳しい感想については別記事で書きます。

 

 

 aoikara

 

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