中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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街で声をかけてくれた人のようになれたら

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旅行先でのこと。初めて訪れた駅で私は小さなトラブルに出くわしていた。自動券売機で切符を買おうとしたところ、目的地までの切符がなかったのだ。

 

その券売機で買える距離には限りがあり、私の目的地はその“限り”を超えていた。困った。普段外に出ないもので、使う路線も使う金額も限られていて、自動券売機で切符を買えないという予想外のことに心の中で焦りを感じていた。

 

しかも、目的の電車に乗るまで時間もない。非常に焦った。自動券売機を見ながら「あれ?あれ?うーん」とぶつぶつ言い、困惑していた。そのときの私は“おろおろ”していた。

 

「どうかしたの?」

 

と、隣の自動券売機で切符を買っていた老齢の女性が声をかけてきてくれた。よっぽどおろおろしているように見えたのだろう。

 

「目的地までの切符が買えなくて…」

 

私はおろおろしている理由をおどおどしながら話した。うんうんと聞いてくれた女性は、「それならとりあえず切符を買って、足りない分は降りた駅で精算したら?」と当たり前のことを教えてくれた。

 

「あ、そうか」と私の焦っていた感情がすーっと消えて、落ち着いた。「そうですね。ありがとうございます」そのときにできる精一杯の笑顔で、本当に感謝しているという気持ちを短い言葉にのせて伝えた。女性はにっこり笑って、改札口を通っていった。

 

旅行は慣れないことばかりで不安がつきもの。こういうトラブルもある。普段外に出ない私は、びっくりするくらい初歩的なトラブルに巻き込まれる。おろおろすることが1度や2度じゃない。一人でいれば頼れる人もいない。そんなときに

 

「どうしたの?」

 

と声をかけてくれたあの女性に私はとても救われた。困っている人に手を差し伸べられるってなかなかできない。たとえ見かけたとしても、「困っている人がいたな」と思うだけで、立ち去ることもできる。でも、あの女性はそうせずに声をかけてくれた。

 

そういう人になりたいなと思った。自分にとっての理想なんてあまり具体的にないけれど、その瞬間に一つ見つけた。誰かが明らかに困っているときに「どうしたの?」と声をかけられるような人になりたいなと。

 

その女性には何か幸せなことが訪れると良いな。私もこの感謝の気持ちを別の人にまた返していきたいな。

 

ちなみに、駅を探したらみどりの窓口があり、無事に切符は買えて電車にも乗れました。一件落着。

 

 

aoikara

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