中卒フリーライターほぼ無職。

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相棒18 第3話「少女」感想 猫は少女の真の姿に気づいてた

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猫も大好きだけど、犬派のaoikaraです。犬を飼っているのもありますけど、やっぱり愛情をかけた分返してくれるので。猫も自由気ままさがかわいいですよね。

 

というわけで、今回のテーマは猫も出演した…

 

相棒18 第3話「少女」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼相棒18 第2話「アレスの進撃~最終決戦」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第2話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:大島美優 三浦誠己
  • 脚本:神森万里江
  • 監督:権野元

 

第3話 あらすじ

鑑識の益子桑栄(田中隆三)から、飼い猫の捜索を依頼された特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)。郊外の一角で無事に猫を保護。

 

後日、益子と連れ立って、保護に協力してくれた小学生・秦野明菜(大島美優)に礼を言うためマンションを訪れる。すると、隣室で殺人事件が起き、偶然居合わせた明菜が連れ去られてしまったことが分かる。

 

容疑者は、島村裕之(三浦誠己)という警備員の男。動機は、恋人を卑劣な手段で自死に追い込んだ被害者男性への恨みと推察された。

 

右京と亘は、島村が明菜に危害を加えるのではないかと捜査に乗り出す。すると、島村の恋人の自死をめぐって、意外な事実が浮かび上がってきて…!?

 

恋人の恨みを晴らした殺人犯が少女を人質に?一方、少女には誰にも言えない秘密が…。殺意の先にある予想だにしない真実とは?

 

参考元:第3話「少女」2019年10月23日(水)|ストーリー|相棒 season18|テレビ朝日

 

GOODポイント

  • 子供と一緒に「にゃ~お」って言ってる冠城君。今回のしょっぱなから笑わせてくれてありがとうございますw
  • メイちゃん!益子さん、名付けがかわいいんだけど。
  • 益子さんのスーツ姿、貴重!
  • 呼ばれてないのにすでに犯行現場にいる特命係。びっくりする伊丹&芹沢がいつも通り楽しいですね。
  • 冠城「猫で少女でここに」
    伊丹「なんだその風が吹けば桶屋が儲かるみたいな」
    本当にね。なんだそれだよね。
  • もはや積極的に雑用係を受け入れているとしか思えない青木君。外にまで出て捜査してますしね。「あった!」なんて喜んじゃって。素直になったらいいのに。まあひねくれ者なのが、青木君の良い所でもあるしなぁ。
  • 右京さんに対して「お子さんもいないのに」と言う伊丹。「先輩もでしょ」と速攻で芹沢にツッコまれていて笑う。相棒の登場人物たちはたしかに独り身さんが多いですね。

 

気になったポイント

  • 良い話だっただけに、やはり副題が「少女」だけなのはちょっとだけもったいない気がしました。ある意味、創造を駆り立てるのか、“少女”らしさなのか。良さもすごくあるタイトルですが。個人的にはもうひとひねり欲しかったです。
  • 青木君、ネクタイがピンクでしたね。あの手のこじらせているタイプが、自らピンクのネクタイを買うとは思えないんだよな…という偏見。
  • 時計になぞらえて「俺は去年から時間が止まっている」って言うのは、ちょっとクサいかな…。
  • 伊丹が小さな女の子の事情聴取を担当する!?(困惑)明菜ちゃんはしっかりした子だから良いけど、だいたいの子は怖いだろうなぁ。顔が怖いおじさんだもん。
  • 夜中物音して起きたら警察の人がいたらびっくりする~。特に右京さんと冠城君だとびっくりする~。
  • あの人、1日何回殺されかけるんだろ。

 

感想

この話、好き!

今回の話、いろんな意見があるとは思いますが、私はとても好きでした!最後まで展開がわからず、そしてきちんと人生の物語があり、見応えがありました。

 

少女の恐ろしいのかと思いきや、実は素直でまっすぐな真の姿を知ったときに、疑ってしまった自分を少し恥じました。そうか、たしかにずっと妹のこと、家族のことをずっと考えて、人の気持ちにしっかりと寄り添っている子だったなと。

 

明菜ちゃんが猫を抱いているのがちゃんと伏線になっていて、優しい子だからという話の結論が見えてくるのも、良い描写だったと思います。猫の出演はちょこっとだけでしたが、そこにきちんと意味がありました。

 

また襲われるとか暴力とか、残虐性の演出が多かった分、子供の繊細な感情が引き立っていたと思います。ほっこりとした物語、とは言い切れませんが、良い話だったと思います。

 

明菜ちゃんも妹も演技がうまい

明菜ちゃん役の大島美優ちゃんは、演技が本当にうまかったです。何を考えているのかわからない、奥深い闇を感じるような表情で。子供って大人よりも真実を見抜いているんじゃないか、みたいなときがありますよね。それを感じる演技でした。

 

さすがに冠城君の子供だましに、「子供だましだね」と言ってのけるだけあります。

 

でも憎しみにあふれた表情ではなくて、絶望して死を覚悟している顔だったんだと思うと、そういう表情にも見えてきます。きちんと理解して、演じているのかな。

 

また、明菜ちゃんの妹・若菜ちゃん役の前田織音ちゃんの演技も上手でした。病気で、つい嘘を吐いてしまった妹。その絶妙な感情をきちんと演じていました。妹を信じたからこそ、明菜ちゃんは母親を憎むことになってしまったんですよね。

 

でも、悪意のある嘘ではないんですよ。つい恥ずかしくて、自分をちょっとだけ良く見せたくて、ああいう嘘って吐いてしまった。それを信じて苦しむのもまた子供らしさ。まっすぐな二人の気持ちが伝わる、良い演技でした。

 

お母さん役の中村真知子さんも、良かった。病気の子を抱えていると、小さなことでも命に関わるから、感情的になる。でも、それは愛情から。

 

感情的に子を諭す姿に、「そうだよな…」と共感してしまう部分がありました。そう、お母さんも一生懸命なの。子どもではなく、親側の立場で見るようになったのは、私が年を取ったからなのかな。子どもいないけど。伊丹と同じだね(笑)

 

また子供が殺人未遂犯とニッコニコの笑顔で過ごして、元気に手を振るのを見て、複雑そうな表情のお母さんの気持ちもわかるわ~。話を聞いて理解していても、殺意を持った人間に子供を会わせるのは怖いですよね。わかる。

 

仕方ないけど大人として子供に殺意を語るのはどうかな

私、島村さんについてはあんまり好きになれないんですよね。殺人犯にならなくて良かったけど、まあそれは運が良かっただけだし。ほぼ殺人犯だし。

 

もちろん、殺意を抱いてしまった理由については、十分に共感できます。復讐ばかり見つめて余裕がなかったのも、少しは理解できます。明菜ちゃんが思っていた以上にしっかりとした子で、つい誰かに話したくなったのも。

 

でもね、うーん。殺害した様子なんてしっかりと話すもんじゃないよ。そして子供の目の前で人を殺したりするもんじゃないよ。そこの精神のギリギリを子供に頼っちゃダメだよ。そうしちゃいけないのが大人だよ。

 

島村さんは大人として無責任だと私は思ってしまいました。自分の目的のために、誰かを巻き込んじゃダメだ。

 

まあ明菜ちゃんは自らついてきて、島村さんは巻き込む気なんでなかったというのもわかりますけどね。明菜ちゃんがいたからこそ、犯人は反省することにつながって、明菜ちゃんも自ら死なずに済んだわけですし。

 

巡り合わせだったのかもしれませんね。私はどうしても大人として子供に背負わせるのは無責任だと思うけど、お互いに人と人として尊重していたともいえるのかな。

 

島村さんが殺人を犯した理由を知っていたからこそ、「俺が怖くないのか?」と聞かれた明菜ちゃんは、自分を殺す理由なんてないから「どうして?」と答えたんでしょうし。

 

二人の中では美しい物語なんだけど、大人として子供に接する立場として考えると、少し島村さんにもやもやしてしまいました。

 

殺したいほどの憎しみは虚しい

島村さんは恋人の復讐のために、「殺したい!」とものすごく強い殺意を持っていたわけですよね。その気持ちはとても理解できる。でも、実行したら結局はむなしさだけが残ってしまった。

 

明菜ちゃんも、お母さんへの憎しみはあったわけですが、自分がいなくなろうと思ってしまった。

 

強い憎しみっていうのはものすごく強いエネルギーを持っています。でも、それは虚しさを埋めるためのもので、結局は虚しさが残ってしまう。

 

島村さんと明菜ちゃんの出会いは、二人とも虚しさを受け入れて、前を向くきっかけだったんじゃないかなと思います。

 

「死ぬのは間違ってます」

右京さんが明菜ちゃんに「死ぬのは間違ってます」ときっぱり言うシーンがありました。個人的に、ちょっとなんとも言えない気持ちになったんですよね。

 

たしかに、誰かが自分で死のうとしたら、私だって止めたい。右京さんも、明菜ちゃんがどうしてそう思ってしまったのか、きちんと寄り添って解決してあげたから良い。

 

でもただ「死んではだめ」と訴えるのは、とても無責任だし、死ぬほどつらい人にとっては厳しい言葉だと感じてしまいました。もちろん右京さんの対応は全然無責任ではないのですが。言葉として感じたことだけで言うと、という話で。

 

どういう言葉をかければ良いのか、私もわからないです。引き留めて、きちんと解決策を導いてくれる右京さんのやり方がベストなのかもな…。難しいテーマだなと思いました。

 

元通りにはいかなくても、前に進んで行ければ

人間関係って進んでいくしかないんですよね。元通りなんてことは決してないなと私は思っていて。

 

明菜ちゃんにとって、妹が死んだ時点で、元に戻るなんてことは決してできない。母親を憎んだことも、消えません。

 

だから、明菜ちゃんのお母さんは苦しいと思います。娘に憎まれた事実は消えなくて、つらい。だけど、それは明菜ちゃんが妹思いで、お母さんのことも大好きで、まっすぐな気持ちだったから。そこを忘れていなければ、きっとこの家族は前に進んでいけると思います。

 

希望的観測ですが、明菜ちゃんは想像もできないほど素晴らしい笑顔で笑うんだもん。そう信じたいです。

 

島村さんもね、前に進んでいってほしいなと思います。

 

次回:フランケンシュタイン、到来!

厚生労働省職員の男性の転落死体が発見された。現場でジャーナリストの中川を見かけた右京と冠城。彼は遊具事故について調べているらしい。全く関連のなさそうな二つの事件が、どうやらつながっているようで…。

ゲスト:長谷川朝晴
脚本:児玉頼子
監督:権野元

 

長谷川朝晴さんは、Season1 第8話「仮面の告白」に出ていましたよね。亀山君の奥さんになる美和子さんに水をぶっかけたことでおなじみ。印象的な役だったので、久々のご登場はとてもうれしいです。

 

脚本の児玉頼子さんは2回目。Season17 第16話「容疑者 内村完爾」を書いた方ですね。さまざまなことを考えさせられた話だったので、次回も深い話を期待したいです。

 

 

aoikara

 

▼相棒18 第4話「声なき声」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼相棒18 記事一覧はこちら

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