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相棒18 第2話「アレスの進撃~最終決戦」感想 娘が父から受け継いだのは…

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父親からよく似た目を受け継いだaoikaraです。父にも母にも顔は似ていて、目は父です。というわけで今回のテーマは…

 

相棒18 第2話「アレス~最終決戦」感想

 

です。父と娘の物語でもありました。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼相棒18 第1話「アレスの進撃」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第2話ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:船越英一郎 木村佳乃 北香那 団時朗
  • 脚本:輿水泰弘
  • 監督:橋本一

 

第2話 あらすじ

特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、連続殺人の容疑が掛かった岩田純(船越英一郎)を囮に、事件に関する情報を集めるため“信頼と友好の館”内部を捜索することに。

 

すると、岩田の娘・ミナ(北香那)らメンバーの部屋から、片山雛子(木村佳乃)がとある協会の顧問に就任したことを伝える週刊フォトスを見つける。その意味を推理する特命係の二人。

 

また、館のメンバーが利用していた漁師小屋で、海上の船から発せられているモールス信号を目撃。解読の結果、それがロシア語を意味しているのではないかと考えた亘は、社美彌子(仲間由紀恵)に解読を頼むことに。

 

さらに、特命係を追って天礼島に上陸した捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)が合流。連続殺人の背景が徐々に明らかになっていく中、事態が急変する。

 

ミナを連れ戻すため強引な手段に出ている岩田が、警察に保護されている館のメンバーの前に再び姿を現し…!?

 

事件の背景に見え隠れする巨大権力の影。ロシアから送られたメッセージには危険な秘密が!極北の地を舞台に、特命係vs最強連続殺人犯の最終決戦が始まるー。

 

参考元:テレビ朝日開局60周年記念スペシャル 第2話「アレスの進撃~最終決戦」2019年10月16日(水)|ストーリー|相棒 season18|テレビ朝日

 

GOODポイント

  • 右京さん人をにしがち。岩田さんにして館調べたり、雛ちゃんにしてテロメンバー呼び出したり。警察官としてどうなのよ(笑)
  • 右京さんが館に忍び込む言い訳を蕩々と言うものだから、笑っちゃいますよね。しかも冠城君のせいにしたり!冠城君に「必殺、責任転嫁!」「屁理屈ここに極まれり」とお墨付きをもらいました(笑)
  • 橋本一監督の映し方だな~。右京さんを隙間越しに撮るとかね。映像の中から橋本さんらしさを探すの好きです。
  • ちょうど雑誌2冊あって良かったね。二人でそれぞれ見られるね。二人で同じ雑誌見ると「読んだ?」みたいな気遣いあって疲れるもんね。
  • 雛ちゃんの佇まい私は好きだなぁ。あれだけはっきりしている女性って、やっていることはどうあれ私はいいなって思う。「なんだって毒にでも薬にでもなる。使い方次第で。武器だってそうよ」は問題発言だと思いますが、雛ちゃんらしい。
  • 「ロシア語といえば」でたしかに視聴者も社さんを想像したと思いますが、たしかに直接言うのって「ケンカ売ってる?」ですよね。ヤオポロクとの関係はまあ公然の秘密なわけですし。
  • 道警本部が特命係の二人に「ご同業」と言ってたの笑っちゃう。特命係にいろんな呼び方がありますね。
  • 特命係の二人のケンカがひどかったですね~。たしかに小学生のケンカだ。あれ、演技ですよね?話をさっさと切り上げるための。右京さんの「謙虚を胸に生きているといっても過言ではありません」は過言です(笑)
  • 伊丹と芹沢、北海道に来ちゃった~。大変だな。やったきたことに対して、「あらまびっくり」と言っちゃう冠城に笑っちゃう。
  • 内村刑事部長の特命係に対する「ぶち殺してこい」は今の時代パワハラだよ~。時代に取り残されてるから、なんかへまして飛ばされそうだな、刑事部長…。
  • 道警の鑑識さん「暇か」。くしゃみする暇課長に笑っちゃう。
  • 青木君、特命係の二人のこと心配してるのかな~と思ったら、衣笠副総監に命令されてたんですね。業務連絡できないだろーのイライラか。そして北海道派遣w笑うしかないですね。
  • 「信頼と友好の館」メンバーについて、ちょいちょいディスを挟みながら紹介する青木君。個性が出ますね。性格悪いね。ま、そういう青木君らしさが私は好きだよ。
  • 犯人が海を泳いで逃げた…って話、実際にありましたよね。熊が泳いだってのは、イノシシが泳いだってニュースかな。ちょいちょい時事ネタがあるな。
  • 鑓鞍さん久しぶり~。右京さんへの「世話してあげる」の皮肉がよく効いてるわ~。あの不快感たっぷりな笑い良いですね。一緒にいる甲斐さんがドン引きしてるのに笑うw
  • 雛ちゃんが右京さんを見て「神出鬼没」と称していましたが言い得て妙。
  • 爆弾だろうなーとわかりながら、きちんと玉手箱を受け取る雛ちゃんの肝の据わりっぷりは嫌いじゃない。
  • 衣笠副総監から、特命係への感謝状と金一封は意外でした。
  • 「特命係の長便所~」で現れた伊丹&芹沢。どんな言い分だと思いきや、特命係が「ちょっとトイレへ」と言った隙に洞爺湖に行って、さらに東京に戻ってきたんですね。そりゃ文句の一つも言わないと!

 

気になったポイント

  • アザラシを道具にしてるのは本当に嫌だったな…。ああしてる人たち裁かれたらいいのに。というか教授は何の関係もなかったのか。
  • 冠城君が岩田さんに襲われてなんか恐ろしい展開…みたいなフリがちょっと嫌でしたね。CMまたぎを引っ張る感じが嫌だな。
  • テロリストたちの中二感がちょっと…苦手。
  • 岩田親子は母親の姿が見えなさすぎて、そこを描かない不自然さが若干ありました。

 

感想

これまでとこれからの相棒の世界観に満足

相棒を作った輿水さんの脚本だけあって、相棒の世界観をたっぷりと堪能させてくれる物語だったなぁ、という印象ですね。登場人物もほぼフルに出てきてくれたし、贅沢な相棒でした。

 

今までにはない右京さんがラリっちゃう姿とか、雛ちゃんの再スタートとか、新たな一面を見せてくれたりもして。

 

登場人物たちのキャラクターの濃さや、独特の言い回しと空気感をすごく感じられて、相棒が好きだなと再認識させられました。と同時に新しいことにチャレンジしたいんだということも感じられて。

 

第1話と第2話を通して、相棒ファンとしては世界観はしっかり堪能できたと思います。

 

ラストの「ただいま戻りました」も良かったです。いちファンとしては、「待ってました」って感じです。

 

結末はテロ目的の仲間割れ

結末は「信頼と有効の館」メンバーの仲間割れ、からのテロ目的、で父娘の関係…という流れでしたかね。途中からは右京さんより前に犯人と目的はわかりましたかね。右京さんが間に合わなかったのは、そんなに気づかないかな…ってちょっと不思議でした。

 

岩田さんが犯人だと言われてましたけど、それは疑っていました。まあ船越さんだからってのもありますけど、そもそも岩田さんは襲っていても、決して殺しはしなかったので。その時点で、見ている側としても犯人からは除外される要因でした。

 

ミナちゃんがやったのかな、という想像もありましたが、華奢だし素手は無理だろうな…と思っていたのが第1話の本音。でもまさか父親にたたき込まれていたとはなぁ。惨殺シーンは狂気的で恐ろしかったです。

 

巨大な陰謀の影に個人の思いあり

巨大な陰謀かと思いきや、影に個人の思いがあった。輿水さんが描く相棒の話では多い展開かなと思います。今回でいうところはロシアとか武器とか壮大な陰謀かと思いきや、実は父娘の話だったというように。

 

実際のトラブルとか事件も、壮絶に見えて実は個人間の諍いなのかな、と思ったりします。

 

相棒でもありますよね。人と人のすれ違いとか、実は痴情のもつれだったとか。Season11 最終話「酒壺の蛇」とか、Season16 第13話・第14話「いわんや悪人をや」もそういう話だったように思います。

 

そういう展開は嫌いではないです。とても人間的で生々しくて。ただ多用するのは…うーん。逆に展開が読めちゃいます。あとは予告で「陰謀が!!!」とか煽るのも良くない。相棒にそういうの求めてない。

 

賛否両論、社会の在り方、愛される登場人物たち、あくまで私はそういうのを見ています。個人的な思いですからね、別に沿わなくても良いです。

 

父と娘の思いに心動かされつつ…

岩田さんとミナちゃんの父と娘の物語はなぁ…とても悲しかったです。ミナちゃんが父親のことを「殺戮兵器」だとか、暴力的な神の「アレス」に例えていましたけど、それがミナちゃんにも受け継がれちゃったわけですもんね。

 

要はこの父娘は、人を殺す技術を身につけることに喜びを感じてしまうのでしょう。実際に殺したいという欲求がある、というのとはまた違います。「殺人マシーン」になる自分が好きというか。

 

岩田さんの場合、その思いを形にできる自衛隊という場所にいたというので、うまく消化できていたのだと思います。殺す場所って意味ではないですよ。スキルとして身につける場面が多いという意味です。

 

実際に人を殺したことはないと言ってましたし。殺人欲求とはまた違う一面。殺すためのスキルを身につけることに生きがいを感じてしまうこと自体、少しサイコパス気味なのかもしれません。それが父で、娘にも受け継がれて。

 

難民の子供達を救いたいと思った娘にとっては、父親の姿がとんでもなく恐ろしいものだと感じてしまったのかもしれません。と同時に、そんな父から受け継がれた自分自身も汚らわしいと思ったのかな。

 

それを精算するために、そして決して自分を正当化しないために、難民を救うという極端なテロをした?まあ、やっていることはむしろ、自分の殺戮兵器ぶりを正当化しちゃう行為だなと思っちゃいましたけどね。自分の目的のために道具として利用した、程度なのかもしれませんけど。

 

父と娘の関係の描き方は、私は嫌いじゃないです。父が娘を殺してしまったシーンも、共感はできないけれど、親として娘の始末をしなければという一番悲しすぎる選択に思いをはせることはできる。

 

それもまた、輿水さんが脚本のSeason4 第11話「汚れある悪戯」の結末を思い出させました。あの描写があるから、親が子の始末をつける姿は納得はできなくても、理解に近い感情は持ってしまう。そうなる前になんとかできなかったか、とは思ってしまうのですが…。

 

崖ではない父と娘の最期

船越さんだから第1話は登場しなかったを期待していましたが、崖はなかったですね。それはちょっとだけ残念なポイント。

 

ただ、船越さんがいた洞爺湖は美しかった。物語の間に流れる洞爺湖の映像がもう本当に美しくて…。自然を前にすると、何もできなくなるような雄大さがありました。

 

そこに父と娘の最期があって、あまりにも美しい景色の中にあるからこそ、結末の残酷さが引き立っていたように思います。悲しい…。

 

ミナちゃん役の北香那さんも、岩田さんの船越さんも、迫真の演技でした。

  

父と娘の素顔にはもう少し伏線が欲しい

父から受け継いで娘も「殺戮兵器」になってしまい、悲しい事件になってしまった。この話の展開は、個人的に良かったと思います。ただ、もう少しそれを感じさせる伏線が欲しかったです。できれば第1話の段階で臭わせても良かったかなぁ、と。

 

たとえば岩田さんなら、自衛隊で訓練しているだけでは殺戮兵器というイメージにはならないです。

 

冒頭では乱暴なそぶりはありましたけど、最初から親子なんだろうな、娘を連れ出してるんだろうなと思ったらそこまで恐くは見えませんでした。

 

もう少し掘り下げて、岩田さんの厳しい人間像を見せたり、殺すスキルを披露することに恍惚としたり、喜びさえ感じてる…みたいな。まあでもそれを必死に抑えつけている人でもあったからなぁ。サイコパス感の匂わせって難しい。

 

娘も娘で、おそらく必死に自分のサイコパスを隠そうとしているので、第1話では全くわかりませんでした。第2話で体育大学とか運動神経良いなんて説明があったところで、「あの子がやったんだな」とは思ったけど、伏線ではないしなぁ…。

 

フィジカルはもちろんなんですけど、私としてはメンタルにも着目してほしかった。サイコパスというのは技術ではなく内面じゃないですか。

 

この父から娘へと引き継がれている狂気みたいなものを、第1話で醸し出してほしかったですね。見ている側として心に残っていればざわざわとして、第2話の結末にもすっと理解できたと思います。

 

「二人とも殺戮兵器だった」というのはちょっとだけ突然だったかも。ダークカイトの伏線のない突然の結末を思い出します。

 

もちろんドラマには驚きも大事です。でも丁寧に描いてくれたら、もっともっと説得力が増すのかな。私の意見は生意気ですし、読解力のなさが問題かもしれませんが、もっともっと匂わせてくれてもいいのかなと思います。

 

本編とは関係のない話だけど

明らかにされませんでしたが、風間さんが右京さんに伝えたかったことって何なんでしょう。

 

というか風間さんが右京産に対して、妙に距離感近い話し方でちょっとドキドキしちゃいました。風間さんの色気は女の私でもやられる…。まあ色気のない話題だとは思いますけどね。

 

 それと関係があるのかないのかはわかりませんが、花の里もどうなるのか気になります。3代目女将がやってくるのかな。それが風間さんの知り合い…とかだったら面白いかもですね。

 

特命係にとって憩いの場は欲しいので、花の里はまた復活してほしいな~と願っています。

 

次回:猫と少女と殺人犯

鑑識の益子の飼い猫がいなくなってしまい、特命係が捜索していると、一人の少女が探し出す。後日、その少女にお礼を言おうと訪れたマンションで殺人事件が起き、少女が犯人に連れ去られてしまったことがわかる。しかし、少女は自らの意思で着いていったようで…

ゲスト:大島美優 三浦誠己
脚本・監督 脚本:神森万里江
監督:権野元

 

あらすじと予告だけでかなり興味を引かれる内容です。益子さんの猫好きが発揮されるのも楽しみ~。どんな猫ちゃん飼ってるんだろ。普段がぶっきらぼうだから、益子さんのギャップがかわいい。

 

脚本の神森万里江さんは、Season17からの方ですね。人の繊細な心を丁寧に描いてくださるイメージ。監督の権野さんは暗い画を撮るのがとても上手で、映画のような世界観を満喫できそうです。

 

ゲストの三浦さんは一度出演されていますね。前回は裁判官。見返しておこうかな。今回は全く反対の立ち位置の人物なので気になります。

 

一つだけ要望!次回のタイトル「少女」なんですけど、あのー…もうちょっとだけタイトルなんとかなりませんか?もう少しだけ工夫してほしい、という個人的な要望。さすがにシンプルすぎないからしら。逆に意味があるのかも。

 

というわけで来週も楽しみです!

 

 

aoikara

 

▼相棒18 第3話「少女」記事はこちら

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▼相棒18 記事一覧はこちら

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