父親のことは「パパ」ではなく「お父さん」と呼ぶaoikaraです。「パパ」と呼んだことはないですね。パパ活感が出ちゃいますね。
というわけで今回のテーマは…
相棒18 第10話「杉下右京の秘密」感想
です。右京さんがパパかぁ…
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼相棒 第9話「檻の中~告発」
相棒 第10話 ゲスト・スタッフ
- ゲスト:遊井亮子 鳥越壮真 渋谷謙人 石井愃一
- 脚本:根本ノンジ
- 監督:片山修
相棒 第10話 あらすじ
警視庁特命係・杉下右京(水谷豊)が「何か隠しごとをしているのではないか?」と疑念を持った、部下の冠城亘(反町隆史)は、仕事帰りに尾行。
すると、右京らしき人物が、幼い子供とその母親の2人とスーパーで買い物をした後、まるで家族のようにアパートの一室で仲睦まじく過ごす姿を目撃する。
翌日、亘から事情を問いただされた右京は、桜井里美(遊井亮子)というシングルマザーの女性とその息子・裕太(鳥越壮真)との馴れ初めを語り始める。
そんな中、雑木林から3億円の金塊が見つかったというニュースが流れる。角田六郎(山西惇)は、その金塊が自分たち組対5課の追っている密輸グループのもので、運び屋のリーダーが組織を裏切って隠した物ではないかと目星を付けていた。
それから数日後、都内の運河でブルーシートに包まれた男性の死体が発見される。角田が確認したところ、遺体は運び屋のリーダーだった男だと判明し…!?
金塊密輸グループの内紛が殺人事件に発展!さらに、母子の周囲に危険な兆候が…“新しい家族”を守るため、右京が大胆な行動に出る!
参考元:第10話「杉下右京の秘密」2019年12月18日(水)|ストーリー|相棒 season18|テレビ朝日
GOODポイント
- 右京さんとスーパーのチラシはたしかにミスマッチ。自分で買い物とかしなさそうだもんなぁ。
- 冠城君、右京さんから買い物だったら「なんなりと」みたいなこと言ってましたけど、そういうこと絶対やらないタイプの部下だよね。右京さんのこと気になるから、首突っ込みたかったんだな。
- 上司のプライベートをのぞき見する部下。あれ、これ伊丹&芹沢でも見たな。嫌な部下を持ちますね。
- 冠城君、夜暗くなるまでのぞき見を続けるってどんだけw暇か?最近全然プレイボーイぶりが見られなくてつまらないよ!もっと遊んで!w
- 右京さんが作るカレーってレアだから食べてみたいな。ちなみに水谷さんは全く料理ができず、奥様の蘭さんに「せめてトーストぐらいは作れるようになって」と言われているそうです。
- 何も言われてないのに、空気感に「はい?」って言う右京さん、めっちゃレアじゃないですか!あれ初めてのパターンの「はい?」だなぁ。
- 犬のココほれワンワンで金塊が出てきた!というニュースを「令和版の花咲かじいさん」とか報じられて、ありそう~ってなりました。あのおじいさんも怪しいと思っていたら、本当にただの令和版花咲かじいさんでした。すごい犬!変わった土が含まれていたから、犬が気になって吠えたのかもしれませんね。そういう意味でちゃんと伏線なのか。
- 青木君が鑑識にいるの珍しいね。ぺちんって益子さんにはたかれて笑うw子供扱いだなぁ。
- 3億の金塊を一生見ることないから見に来た青木君に、「暇か?」って冠城君が言うのは面白かった。「へ?」みたいな顔してる暇課長もツボ。
- 「僕も手伝います」って青木君言ったのにさ、「おまえに手伝われても困る」って閉店ガラガラ暇課長。「本気にされても困ります!社交辞令ですから」って悔し紛れに言う青木君かわいそう。まあ、そういうタイプだよね。
- ちゃっかり“パパ”の件を流そうとした右京さんに、逃がさない冠城君。「おや覚えていましたか」と言う右京さんに対して、「忘れるわけないじゃないですか」って食い気味に言う冠城君に、視聴者として激しく同意しました。本当にね!
- 「フランス紅茶の老舗ブランドの茶葉が入荷されたと聞きましてね…」から始まる会話をしたことないわ。そしてこれからもないわ。なんだその会話の始まり。さすが右京さん。
- 右京さんに教えてもらってなかったことをちょっとすねる冠城君w「信用されていないんですね」「もちろん」って返されて、「冗談ですよ」って楽しくやりとりしてますね。
- 本物のフカヒレにまみれてがっかりするのは、暇課長の仕事ぐらいですね(笑)
- 四本爪フォークを持つ右京さん、ちょっと面白い。
- 結婚するだのしないだの、セクハラではなく交わす特命係の仲の良さ。なんだかんだじゃれ合って仲よさそうですよね、この二人。
- 本編と関係ないけど、冠城君を演じた反町隆史さんの車のCMがかっこよすぎました!
気になったポイント
- 暇課長のチョッキ派手だわ~。
- 音止める演出が好きなのは、片山監督なのかな。
- あのフォークみたいな道具で人を殺せるんだろうか…。もっと確実な方法があったんじゃないだろうか。あの人普通にナイフ持ってたし。ブルーシート用意しているなら、ナイフでいいじゃん。
- 裕太君が、自分が目撃したのが人を殺している現場だったと気づいたときに大きなトラウマになりそうだから、そこのケアもちゃんとしてほしかったかも。
- あの警察官、右京さんがパパのふりしてよく嫉妬しなかったなぁ。知らないのかな?知ってたら嫉妬でもっとひどいことしていそうですね。そういう展開があっても良かったのかも。
- 本編と関係ないけど!小松さんは?そして花の里は?どうなってるの!
感想
右京さん、パパになる
いきなりサザエさんの副題みたいな項目書いちゃいましたね。右京さん、パパになっていましたね。あくまで捜査の一環ですが。
でもよく考えると、これ外部に知られたら大問題ですよね。公私混同だとか、警察官がプライベートまで介入とか、ニュースで扱われたらお祭り案件ですよ。右京さんだからプライベートってより警察の業務だってわかりますけど。
右京さんが作るカレー、おいしそうだったな。裕太君にも子供扱いしないで、ちゃんと人として尊重して接していて良かったです。
右京さん、父親だったら意外と良さそうですね。上司には嫌だけど。再婚もまあたしかにありですよね。冠城君も結婚しないのかな?
そういえば相棒の登場人物で子持ちってあまりいないんですよね。捜査一課の二人もですし、青木君はもちろんだし。
お偉いさんは結婚してお子さんもいますね。自分にそっくりな息子がいる暇課長とか。孫と正月に餅つきする内村刑事部長とか。娘に煙たがられる中園参事官とか。娘から憎まれている衣笠副総監とか。意外といた。
警察官は忙しいし、幹部レベルにならないと結婚すること自体大変なのかもしれませんね。でも結婚して、子供が生まれて、みたいな家庭的な相棒キャラクターが出てきてくれても楽しそうですね。
里美さん、ダメな男性引き寄せすぎ問題
里美さんの人生、壮絶すぎますよね。最初の夫に暴力を振るわれて、次の夫にも暴力を振るわれて、一目見られただけの警察官にストーカーされて…もうダメンズを引き寄せる力がすごいというか。
あの警察官は最初から「怪しいな、ストーカーこの人でしょ?」と思ったらズバリ当たっていました。なんだろう、住所知ってるとか登場しすぎとか、ドラマ上のつじつまのようなものもあるんですけど、印象というか。あまりにも親身になりすぎな感じに下心を感じました。良い演技と脚本だったってことでしょうね。
里美さんには、男性をダメにしてしまう美しい魔力みたいなものがあるのかなぁ。相棒でも昔そういう話がありましたよね。Season3 第7話「夢を食う女」の高岡早紀さんが演じていた図書館司書のような。ただ里美さんは自覚ない魔性だものな。
とはいえ、別に里美さんは悪くない。悪いのは暴力振るったりストーカーになったりする人です。
ストーカーしていた町田巡査に関しては、ストーカー行為の偽造なんてしないで、人として仲良くなれば良かったのに。それで満足するだけじゃダメだったのかしら。好きな女性に警察官として頼られている、という実感がほしかったんですかね。うーん。
私が里美さんだったら、もう誰を信用していいかわからなくなって、トラウマになりそうです。でも、里美さんは元気そうだったので少し安心。母は強しですね。困ったときは本当に頼りになる警察官として特命係の二人もいるので、頼ってほしいですね。
右京さんの厳しさにスッキリ!
今回は右京さんが2回もぶち切れていましたね。 ストーカー行為や裕太君を危険にさらしたことへの言い訳をだらだらとする町田巡査に対して、もんのすごい冷たい目線を向けていました。そして、ぶち切れ。
「警察官の仕事が何なのかもわかっていない。真面目に勤めている、全国の警察官の信頼まで裏切っておいて…恥を知りなさい!」
本当にその通り!警察官の不祥事とかあるたびに思います。「他の99.9%の警察官は頑張ってるのにまたなんやかんや言われてかわいそうだな…」と思ってたので。本当にそれな!ってなりました。
さらに金塊密輸の元締めだった園芸店の店長・高村にも…
「あなたは雑草に群がる害虫です!今すぐ駆除してやりたい!」
言いますね~右京さん。でも、今回は本当に許せない犯人たちだったから、厳しく言ってくれてスッキリとしました。
でも、右京さんの言葉のチョイスが、ゲイバーのおネエ様がたちのケンカみたい。
「アンタ恥を知りなさい!」
「何よ、あんたなんか雑草よ!」
「それならアンタは害虫ね!駆除してやりたいわ!」
みたいな。え?何、この感想?
右京さんの優しさにほっこり
厳しい右京さんが見られた一方で、優しい右京さんも見られました。裕太君との関係とか会話にはほっこりしたなぁ。
事件解決の糸口ともなった裕太君のレアカード。事件の証拠になっちゃったけど大丈夫かなと思ったけど、ちゃんと新しく買ってた!
あれを手に入れるために、右京さんどれだけカード買ったのかな。いや、ああいうのってお金出したら買えるんだっけ。私たちの税金で買ったのかな(今回の話の皮肉みたいになった)。
さらに、裕太君に対して、「君がお母さんを守ってあげるんです」という重い言葉も伝えていました。私としては「小2の子供に荷が重いよ…」と感じたのですが、
「困ったことがあったら、いつでも連絡してください」
まで言ってくれる右京さんでした!そうここまで言ってほしいのよ!なんやかんやあったけどめでたし、じゃなくて人生は続いていくからね。町田巡査、見てる?これが警察官の仕事だよ!まあ父親のフリまでするのはやり過ぎですけど。
生活のどこに反社が紛れているかなんてわからないな
今回驚いたのが、金塊密輸のシステム。元手の3億円さえあれば、金塊を買って、ぐるぐる輸入&輸出を繰り返して永遠に儲かるなんて!すごーい!いや、犯罪なんですけどね。そして普通は3億円がないからね。
悪い人たちもよく考えてますよね。これ、実際にある犯罪らしいですね。調べてびっくり!
▼参考元
そして、元締めはまさかの園芸店の店長でした。まあ怪しい雰囲気は出てましたよね。ああいう日常に紛れている反社みたいな事業とか人とか、いるんでしょうね。
暴力団もタピオカを商売にしてる、なんて話を聞いたこともありますし。今年はそういう反社絡みの事件やニュース、たくさんありましたもんね。
園芸店の店主がそんなことするか、みたいな感想も見かけたのですが、おそらくヤクザのフロント企業みたいなことでしょうね。輸出入でああいうこと繰り返してきたヤクザさんなんだと思います。
日常にある反社とか犯罪という意味では、リアリティがある設定だったんじゃないか、と個人的には思います。
というわけで2019年ラストの相棒は面白かったです!心置きなく新年を迎えられます。そして…
次回予告:右京さんが内村刑事部長と閉じ込められるお正月
年の瀬。警視庁の親族ゴルフコンペの準備にかり出された右京と冠城。警視庁のお偉方やOBの親族が集まる中、地下駐車場で爆発が発生!右京も合わせて計8人が閉じ込められてしまう。
暴力団の構成員だという男が発砲し、仲間の釈放を要求。すでに男は一人射殺している。
一方冠城たちは事件を調べると、人質の人数が合わないことが発覚。犯人の仲間がいるのか。そして、右京と冠城は5年前のとある事件に行き着き…
ゲスト:瀧本美織 浅香航大 長谷川初範
脚本:神森万里江
監督:橋本一
よく見たら、右京さんと一緒に内村刑事部長も閉じ込められてるじゃん!!!右京さんと二人って状況今までになかったから、ちょっと気になる!!!と、変な所でテンションが上がりました。面白い組み合わせだな。
そしてゲストは若手の実力派、ベテランの安定感と、これもまた楽しみ。事件の概要知らないけど、たぶん瀧本美織ちゃんが犯人グループとの協力者で、長谷川初範さんへの復讐とかなんとかなんだろな(適当)。瀧本美織ちゃんの演技は好きだし、泣きの演技が本当に良いので、期待大!
というわけで2020年の元日も相棒!一年の始まりに楽しみをくれる相棒が大好きです。それではまた来年お待ちしています!
aoikara
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