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相棒17 第5話「計算違いな男」ネタバレ 天才天文学者が狙う完全犯罪とは

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星空は好きなaoikaraです。わざわざ見に行くことはありませんが、たまに見えたらうれしい気持ちになりますね。流れ星も見たことがあります。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒17 第5話「計算違いな男」ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼相棒17 第4話「バクハン」記事はこちら

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第5話のゲスト・スタッフ

  • ゲスト:木村了
  • 脚本:根本ノンジ
  • 監督:橋本一

 

第5話「計算違いな男」ざっくりあらすじ※結末ネタバレあり

特命係の杉下右京とカブラギア渡るは、偶然完全犯罪で人を殺そうとした天文学者の星野亮を発見。彼は高校時代に爆発事故で女子生徒が死んでしまった事件について責められ、元同級生の若月に脅されていた。

 

何度も若月を殺そうとしては右京と冠城に見つかって失敗するも、ついに成功。自分がやったことに恐れおののいて星野は自殺しようとするも、右京と冠城に止められる。

 

実は南雲が死んだ原因は若月のせいで、それを知って激怒した元顧問の三田が若月を殺害。三田は南雲と愛し合っていた。

 

星野は捕まるも情状酌量で起訴猶予。仕事は失ってしまうも、婚約者は離れていかず、二人で星空を眺めてハッピーエンド。

 

第5話「計算違いな男」ネタバレ

星を探す男

夜の神社、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は二人で懐中電灯を照らしながら、屈んで何かを探している様子。犯人の証言から、証拠品のコンタクトレンズを探しているのだった。

 

「ジャングルでカメレオン探すようなものですよ~」と冠城は言う。「冠城君、その比喩なら、干し草の中から針を探す、の方が適当だと思いますけどね」と右京が言い返す。

 

と、神社の石段の下で、懐中電灯をちかちか光らせながら、上を見上げている男(木村了)が一人。右京は気になって様子を見に行く。一方、冠城はコンタクトレンズを見つけたと大騒ぎ。

 

神社の石段の下にいる男はセンター分けに大きい黒縁のメガネで、どこか冴えない印象。右京と冠城が後ろから様子をうかがう。

 

すると、石段の上から金髪にメガネで長身の男やってきた。石段を照らしている街灯は虫だらけで、金髪の男は手で払うように歩く。石段の下にいる男は、祈るように手を組んでいる。

 

そして、金髪の男が歩き始めたら、懐中電灯のスイッチを押した。が、電池切れで付かず。「あれ?」とセンター分けの男はすっとんきょうな声をあげる。

 

そこに右京と冠城が「何されてるんですか?」とやってくる。金髪の男も何かあったのかと気づいた様子。

 

「星を見ていまして…」とセンター分けの男は言い訳をする。右京はこれから大雨で、天体観測にはあいにくの空模様だと言うが、「お言葉ですが、たとえ曇っていても星は見えます」と男はムキになる。

 

そこから男はご丁寧に星の解説を始める。指を差すと、たしかに右京にも見える星があった。また男は指差して、「あれは僕が3年前に発見した星」とうれしそうに語る。「それは素晴らしい」と右京が言うと、あっとしたように口ごもる男。

 

金髪の男が石段を下りてくると、センター分けの男はどこかへ逃げてしまった。やたら虫が多いと、金髪の男はまだ手で払っている。先ほどの男とは、全く知り合いではないとのこと。

 

走って逃げた男は、おびえるように息を切らしていた。「危なかったぁ…殺す人、間違えた…」とつぶやいて。

 

冠城は虫がたかっている街灯の近くに行き、「この季節だっていうのにすごい虫だ」と感想を述べる。右京も石段の一部が凍結している様を見ながら、「この季節だというのに」と感想を述べる。

 

雑用係

冠城はどや顔で、証拠品のコンタクトレンズを、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)に見せつける。

 

が、「それもういらな~い。犯人が自白したから」と笑う伊丹。「まあ、一応もらっとこうかな。へへへ」と笑う芹沢。ぞんざいな扱いだった。

 

「久々に、雑用係なの思い出した」冠城は不満顔でご帰宅。

 

見つけた星の行方

冠城が特命係の部屋に戻ってくると、青木年男(浅利陽介)の部屋(コーナー・仕切り)で右京が一緒にパソコン見てるのを発見する。新国立天文台のサイトで星を見ていたとのこと。

 

「あ、これですね」と右京は指を差す。発見者は星野亮(ほしのとおる)。写真もあり、石段の下にいた男が映っている。「よくわかりましたね」と言う冠城に、「彼は3年前に発見したと、北西の空を指差しましたからね」と右京は答える。

 

星野は天文学者。専門は宇宙の起源にビックバーン理論、銀河の形成と進化、という説明に「すごいな」と冠城は言う。「そうですか?宇宙の起源なんて発見するより、どこでもドア発明した方がよっぽど人類のためになるのに」と青木はいつものように憎まれ口を叩く。

 

天才

右京と冠城は新国立天文台へ。星野の助手の白川恵美(梶原ひかり)という若い女性に案内される。神社で会ったと特命係の二人が説明すると、「また先生、天体観測に行かれてたんですね」と恵美は言う。

 

星野はすごい集中力で、声をかけても気づかれなかったと言えば、恵美は「一度集中すると三日間寝ないこともある」とも明かす。冠城が「天才によくいるタイプだ」と言うと、「星のことに関しては天才的です」と恵美は答える。最近、星野の論文でイギリスの研究チームにも招聘されたらしい。

 

警察と天文学者の共通点

「次は絶対に失敗しない、そのためには…」星野は頭で考えながら、無我夢中でホワイトボードに数式を書き出している。恵美に声をかけられるも気づかず、何度か名前を呼ばれたはっと気づいて「恵美さん!」と驚く。

 

恵美は右京と冠城を案内して、退室する。右京と冠城は警察の者だと名乗り、星野は「名乗ってないはずですが…」と戸惑う。右京が「発見した星のことは教えていただきましたよ」と言うと、「方角しか行ってないのに?」と驚く。冠城は右京のことを「仕事熱心なんです」と説明した。

 

と、冠城は星野の左手の薬指にある指輪に気づく。先ほどの助手の恵美とペアになっていた。「婚約指輪ですか?」と聞くと、「ええ、まあ…」と星野は曖昧に答える。

 

二人の用件は、昨日の神社について。石段が凍結しているのを調べてみると、瞬時に凍る酢酸ナトリウムがまかれていた。また虫多かったのも、街灯には虫が好む液体がまかれていた。

 

「怪しい人物を見かけませんでしたか?」と右京は尋ねる。「さあ、僕は何も」少し焦ったような表情で、星野は答える。

 

冠城は、星野がいた位置は最も階段を見やすい位置だと言い、「あそこから強いライトで目を狙えば、あの男性が階段から転落していたかも」と続ける。「おそらく犯人は完全犯罪を狙っていたのでしょう」と右京も言う。あの後は大雨の予報で、雨がふれば証拠は消えるのだからと。

 

冠城は「本当に誰か見てない?」と繰り返し尋ねる。星野は答えず、望遠鏡の調整をし始めた。

 

右京が今度は、「星を探す作業というのは、さぞかしご苦労が絶えないのでしょうね」と言い出す。「ちなみにどのように?」とも。

 

星野は地味な作業だと言い、日が暮れてから夜が明けるまでの10時間、望遠鏡に何万枚もの画像を保存して探すのだと答える。「見つけたときの喜びはひとしおでしょうねえ」という今日に、「そりゃあもう!」と星野は実感がを込めてうれしそうに答える。

 

「我々も犯罪の小さなほころびを地道に探す作業ばかりで、干し草の中から針を見つけているような感覚です」と右京は言う。冠城が「ジャングルの中でカメレオンでも良いですけどね」とぼそっと言う。

 

「ただし、我々はどんな小さなほころびでも必ず見つけ出します。この世に完全犯罪など存在しません」

 

右京はきっぱりと言った。星野がいぶかしげに「何が言いたいんですか?」と聞くと、「言いたいのはそれだけです」と右京は答え、二人とも帰って行く。その帰り際、右京はちらりとホワイトボードを見ていた。

 

今度こそ

星野は疲れた様子で座り込む。恵美が部屋に戻ってきて、何の話だったのかと聞く。星野は神社で不審人物を見かけなかったか聞かれたと答える。恵美は「良かった。先生が何かの事件に巻き込まれたのかと…」とほっとしている様子。

 

星野に催促され、恵美は昨日の観測データを渡す。「ペルセウスの第2恒星の光度に変化あり。第2恒星か…」星野がぶつぶつとデータを読み上げている。

 

そこに、星野の携帯の着信音が鳴る。恵美に席を外してもらい、一人になって星野は電話に出る。電話の相手はいかにも柄の悪そうな金髪にメガネで長身の男。しかし、昨日の男とは別人だった。

 

パチンコ屋から電話をかけて、昨日の約束に行けなかったわと大きな態度で、謝っているとも思えない謝罪をする。「大事な話があるって言ったのに」と星野は悔しそうにしている。

 

「それより、また金貸してくんね?50でいいわ」と金髪の男が言う。星野は、もう300万円になると言い返して断る。「いいだろ、来年イギリスにいるんだし」と金髪の男が言う。

 

星野が青ざめて、なぜ知っているのか聞く。「いろいろ調べた。大切な友達だからな」と金髪の男が答える。「お前の正体がばれたらイギリス行きはぱあだな?」と脅すようなことも言う。

 

「わかった、じゃあ三日後の朝8時、新町第2ビルの屋上に来てくれ」と星野は承諾した。金髪の男が面倒だから口座に振り込めと言うも、星野は断る。「だったら100万だ。なら行ってやるよ」という金髪の男の要求も、星野は受け入れた。

 

「その代わり、ぜったいに第2ビルの屋上だからな」と念押しして。電話を切った後、星野はさまざまな切り抜きをファイリングしたページを勢いよくめくっている。一つを見て、手を止める。眉間にしわを寄せて、険しい表情をしていた。

 

不安と疑惑

夜、花の里にて、右京と冠城が二人。「あれだけ忠告したからさすがにもう諦めたでしょ」と冠城が言うが、「どうでしょう」と右京が答える。

 

女将の月本幸子(鈴木杏樹)は、研究で海外に行くことや結婚も決まっているのに、どうしてそんなことをと不思議そうに言う。冠城が、動機も誰を狙っているかもわからないと答える。「きっと、よっぽどの事情があるんでしょうね」と幸子は言う。

 

「どんな事情があるにせよ、彼は人を殺そうとしています。おそらく、まだ諦めてないでしょうねえ」と、右京が言う。

 

予想通り

朝のビルの屋上で、星野は何やら作業中。心の中で何やら考えている。

 

「準備は万全だ。劣化した電気ケーブルに、電気が通りやすい塩化ナトリウム水溶液をかけ、ブルーシートで隠した。シートの上に乗ったら、革靴やスニーカーを履いていても、確実に感電死する!

 

そして、ドアノブにも液体をかけている。

 

「調べられてもブルーシートは工事に使っていたものが落ちたと思うはず。塩化ナトリウムは1時間もすれば乾燥する。完璧だ!

 

しかも、今回はパチンコ店が開いていない。前回の不確定要素も取り除いた。あとはあいつをここに呼び出すだけ…」

 

そんな風に考えている星野は、第3ビルの屋上で満足げに立っている。と、電話が鳴る。相手はあの金髪の男。口答で場所を案内しようとすると、「もう来ている」と男は言う。「第2ビルの屋上に」と。星野は戸惑う。そして、第2恒星のことを考えていたから場所を間違えたのだと気づく。

 

「おはようございます」

 

とやってきたのは右京。星野はびくっと驚く。「あとでかけ直す」と一度電話を切る。「どうして?」と星野は恐る恐る聞く。「言ったはずです、我々の仕事はわずかなほころびから犯罪を見つけ出すことだと」と右京は答える。

 

星野の研究室のホワイトボードに、消しかけた数式や化学式があったと右京は続ける。「あれ 塩化ナトリウムの化学式ですね」右京がさらりと言うと、星野は心の中で衝撃を受けていた。

 

ほかにも440ボルトの文字や電気ケーブルの長さがわずにかのこっていたことから、いくつかの過去の事件を想起させたと右京は言う。

 

1998年、マニラのビルで、劣化した440ボルトの電気ケーブルに男性が触り、感電死した事件があった。事故死かと思われたが、実は犯人が工事中のビルの屋上で、ケーブルをブルーシートで隠し、被害者の男が触るよう仕向けていたと発覚。

 

また、2003年、ブラジルで、送電所のメンテナンス中に感電死した者がいた。これも犯人が、通電しやすいように塩化ナトリウム水溶液に触れさせていたことが発覚。

 

「この2つの事件を模倣しているのではないかと推察し、犯行のビルを絞り込みました」とのこと。

 

「このビルは築年数が古く、劣化した440ボルトの電気ケーブルを仕様しています。そして現在改修工事中。またビルの管理人はまだ出勤していません。ここ数日雨が続いていました。おそらく狙うなら今日のこの時間だろうと

 

すらすらと推理を言い当てる右京に、「言っただろ?」と冠城もやってくる。「その人、仕事熱心だって」そして、今触れたドアノブが濡れていたと手を見せる。

 

星野の狙いはこうだったと冠城も解説する。狙っている人物を屋上に呼び出す。そのまま電話で誘導し、ドアノブに塩化ナトリウム水溶液をかけ、ブルーシートで隠した電気ケーブルの上に立たせる。

 

「神社の時のように、誰かを殺すつもりだったんだろう」と冠城が詰め寄るも、星野は「僕は星を観測に言っただけ」と否定。右京はそれも過去の事件に酷似していると言う。

 

1989年、アメリカのダラスの公園で、階段を下りようとした女性が飛んできた野鳥に襲われて転落死した。女性の服には野鳥が好む匂いがつけられており、襲われるように仕組まれた。つまり、事故ではなく殺人だったと。

 

「あなたはそれら過去の事件を模倣して、完全犯罪を狙っているのではありませんか?」右京はさらに続ける。冠城は、神社にいた金髪でメガネをかけて長身の人物だと絞り、星野を張っていたら別のビルから出てくるそれらしき人物を目撃したと明かす。

 

右京も言う。「前回は人違い、今回は場所を間違えた。しかし、間違えたとしても、あなたが人の命を奪おうとしたことに間違いはありません」と。

 

「証拠があるんですか?」星野が食い下がる。「全部憶測でしかないですよね?」と。右京はたしかに確証はないが、バッグの中を見せていたければハッキリすると答える。

 

「それって任意ですよね?お断りします」星野はうろたえながらも否定する。「所持品検査をしたいなら令状を持ってきてください」と。

 

「星野さん、はっきり申し上げておきましょう。今ここで逃げてもあなたのためにはなりませんよ。」

 

右京の言葉も虚しく、星野は「何とでも言ってください」と答えるだけ。そのまま去って行く。自分が仕掛けたブルーシートを踏まないように避けながら。

 

敵を攻めるには周りから

右京と冠城は天文台へ。星野は学会に行き、いるのは恵美だけ。二人が話したかったの相手は恵美だった。

 

「先生に何か?」と恵美は心配そうに聞く。「このまま何も起こらないようにしたいので協力してください」と冠城は答える。恵美は心配そうだが、受け入れた。

 

星野の身近に、金髪でメガネをかけて長身の男性はいないかと尋ねる。恵美はしばし考え、名前は知らないが高校のときの同級生ではないかと答える。星野は半年前に高校時代の集まりに行ったらしく、そのときの写真に金髪の人がいたらしい。

 

悲惨な記憶

右京と冠城は星野の出身の開英高校へ。校長の三田真一(松田洋治)と前髪が長めのメガネをかけた若い教師の牧野宗男(寺部智英)が対応する。

 

半年前に女子生徒の十七回忌が行われたらしく、星野も来てくれたのだと三田は言う。亡くなったのは南雲知香(里佳津乃)という名前で、物理研究部の部長だったらしい。同じ部活に星野も在籍し、三田が顧問を、牧野は星野の1個下だと明かす。

 

右京は差し支えなければと、南雲が亡くなった理由を尋ねる。実は爆発事故があったと三田が話し出す。

 

回想。白衣を着た生徒たちが実験中。南雲が液体を注ぐと、シューシューと音を立てながら煙が立つ。南雲は不思議そうに覗き込む。三田が危険を冊子、「南雲!離れろ!」と叫ぶも、爆発して南雲は衝撃で吹き飛ばされた。

 

今も、その実験室の机は焦げた跡が残ったままで真っ黒だった。牧野が右京と冠城を事故現場に案内する。爆発の規模はそれほどでもなかったが、南雲は直撃して死亡したとのこと。それがきっかけで物理研究部は廃部になり、部室は今も閉鎖されていると。

 

牧野によると、リボリウムと塩酸の合成を行う実験だったらしい。しかし、南雲は塩酸ではなく硫酸を注いでしまったよう。

 

また、星野が高校時代の集まりに参加するのは初めてで、驚いたとも牧野は言う。そのときの写真を見せてもらうと、金髪でメガネをかけて長身、柄の悪そうな男が映っている。

 

その人物の名前は若月雄也(安部賢一)。星野の同級生で、星野と同じくこの集まりに来るのは初めてと牧野が教える。

 

「ですが、僕、二人が揉めているのを聞いてしまって…」牧野が思い出しながら言う。回想。その日、若月が星野をこっそりと呼び出し、二人きりの場で

 

「南雲を殺したのはおまえだ。南雲のこと、おまえのせいだ」

 

と若月が責めているのを見たと。話を聞き、右京と冠城は顔を見合わせる。

 

ターゲットと動機

特命係の部屋にて、ホワイトボードに今回の件を書いてまとめている。冠城が詳しく解説。若月雄也、34歳、無職、恐喝の前科あり。中学時代から優秀だったが、高校3年のある時期から成績悪化。悪い連中とつるむようになったとのこと。

 

コーヒーを飲みに来た組対五課の課長・角田六郎(山西惇)は「優等生がドロップアウトする典型だな」と言う。

 

星野とも南雲の十七回忌で高校時代ぶりに再会したとのこと。角田は、星野が高校時代に若月からいじめられており、復讐で殺そうとしているのではないかと推理する。

 

冠城は、若月が南雲の爆発事故の責任は星野にあると指摘したので、口封じのために殺そうとしているのではないかと推察。右京が「それだけのために?」と聞くと、冠城は爆発の真相が露呈すれば、イギリス行きや結婚はなくなるからだと答える。

 

「そっちか!俺もそうじゃないかと思ったんだよね」と角田。「しかし、なぜ今になって爆発事故のことで揉めていたのでしょうねぇ」と、右京は疑問を口にする。

 

もう二度と

星野は私服で雰囲気の良いレストランに来ていた。何か考え事をしているようで、目の前にいる白髪の男性に「星野君!」と何度も声を掛けられているのに気づかない。

 

隣には恵美がおり、「先生!」と呼びかけられてやっと気づく。恵美の両親との会食だった。星野の様子に、「大丈夫か?結婚式も近いんだし、もう少ししっかりしてもらわないと…」と両親は不安を口にする。

 

「お父さんの言う通りだぞ、星野」と急に若月がやってきた。星野は「なんでここに?」とこそこそと聞く。若月は以前のドタキャンを怒っていたのだった。

 

恵美が「もしかして、同級生の方ですか?」と聞く。若月はにっこり笑って星野と肩を組み、「どうも、星野の大親友の若月です」と不敵に挨拶。

 

星野は遠く離れた場所に若月を連れてくる。若月は星野の胸ぐらを掴みつつ、「てめえまじで金貸す気あんのかよ?」と脅す。南雲を殺したとバラすと、イギリス行きだけでなく、結婚もダメになると、恵美たちの方をちらりと見る。恵美は心配そうに星野たちを見ている。

 

「今席を外したら怪しまれる。今から言う場所に来てくれ」おびえながら星野は答える。「またバックれんじゃねえだろうな?」若月が釘を刺す。「いや、もう間違えない。絶対に」星野は、若月をにらみつけるように見ながら言った。

 

とうとう…

とあるビルの外にある非常階段の上。雨が降る中、黒い身なりにマスク姿の星野がいた。階段を見つめ、意を決したように一歩踏み出し…

 

一方、右京と冠城は若月が住むアパートを訪れていた。インターホンを鳴らすも出ない。と、右京に電話入る。相手は角田。角田は驚いたような口調で、こう告げる

 

「例の若月ってやつ、死んじまったみたいだぞ!」

 

犯人は?

若月が死亡した現場は、星野がいた階段だった。若月はメガネも外れ、血を流して倒れている。すでに警察が捜査に来ている。

 

鑑識の益子桑栄(田中隆三)が状況について説明。死亡推定時刻は午後5時から7時。5階から下まで頭から落ちたと。捜査一課の伊丹と芹沢も来ている。被害者は若月雄也で恐喝の前科があることも掴んでいた。

 

伊丹はなぜ転落死したのか気にする。「ここにこれが」と益子は証拠品の一万円札を見せる。さらに一緒に落ちていた封筒にも被害者の指紋があったとのこと。

 

「ちょっと失礼」と右京がやってくる。もちろん冠城も一緒。伊丹はうんざりとして、「なんでここにいるんですか?」と聞く。若月は完全犯罪で命を狙われていた、天才物理学者にと二人は伝える。

 

「そいつが殺したって証拠は?」伊丹が聞くも、「今のところ何も」と右京は答える。

 

開放から絶望へ

一方、星野は一人で天文台の研究室にいた。スマホで若月が転落死したニュースを確認し、喜びを隠しきれないように「よしっ!」とガッツポーズをしている。そして、心の中で思いを巡らしている。

 

「検証通り!不確定要素は僕だった!それを取り除いたことが成功の要因だ。これでやっと研究に集中できる。念願のイギリスにも安心していける。もう二度とあいつの顔を見なくて済む。もう二度と会わなくていいんだ!」

 

と、思ってから、星野は青ざめ、「もう、二度と」つぶやく。どこからか吹いてきた風が星野を煽る。犯罪の切り抜きをまとめたノートがぱらぱらとめくられる。

 

星野は膝から崩れ落ち、「僕は…なんてことを…」と絶望感たっぷりに言う。その風で、ある紙が1枚飛んでくる。

 

  • HCL・H2SO4
    間違えたのはおまえだ

 

と書かれている。それを見た星野は、南雲の爆発事故を思い出す。同じ現場にいた自分も。そして、絶望しきった表情で表情を歪ませながら言う。

 

「僕は…また人を殺してしまった…」

 

今度こそ完全に

右京と冠城は天文台の研究室へ。しかし、星野がいない。右京はとある紙を見つける。

 

  • HCL・H2SO4
    間違えたのはおまえだ

 

と書かれた紙。「どういう意味ですかね?」と冠城が尋ねると、右京は「HCLは塩酸、H2SO4は硫酸のこと」と答える。おそらくは爆発事故のこと。「爆発事故の原因は星野だった。手紙は若月が出したものだったんでしょう」と冠城が言う。

 

また、ホワイトボードには化学式や数式が書かれている。右京が見て、テトロドトキシンというふぐ毒の構造式だと気づく。また、体重と落下距離の関係式を書いていることから、どのような高さから落下すれば確実に死ねるか算出しているとも言う。

 

「あいつ、また誰かを殺すつもりですかね?」と構える冠城に、「いえ、完全犯罪ではなく、完全な自殺を狙っているのではないかと…」と右京は答える。二人は手分けして星野を探すことに。

 

珍しい協力

「協力するのは良いですけれど、その代わり!今度ランチ、一緒に連れて行ってください…」特命係に残っている青木は、パソコンと向き合いながら誰かと電話。少しだけしょげている。

 

電話の相手は冠城。「ランチでもなんでも行ってやるから」と協力を要請。「じゃあまず、天文台ビートの屋上に行ってください」と青木は言う。数式から考えると、28.5mの高さから飛び降りようとしており、その場所が28.5mと一致すると青木が解説するのだった。

 

それぞれが見つけたこと

右京は南雲の実家に来ていた。母親に南雲の部屋に案内される。部屋はおそらく亡くなった高校時代のまま。明るい笑顔の遺影もある。

 

事故のことが知りたいのではないかと、母親は娘の実験ノートだと、箱にしまってあったものを取り出す。「何かのお役に立つなら」と。「ありがとうございます」と右京は感謝する。

 

その箱の中には、色紙の寄せ書きも。母親によると、物理研究部の全国大会で最優秀賞をとったときの寄せ書きとのこと。南雲のメッセージもある。

 

みんなで勝ち取った賞。

たいへんな時もあったけど、

先輩後輩、全員のチームワークを

生かして、乗り越えました。みんなの

愛校精神に感謝

しています。

 

と書かれている。母親は、天文学者として注目されている星野の寄せ書きもあることから、学校に寄贈しようとしていたと明かす。南雲と比べて、あっさりとした文章だった。

 

一方、青木は「じゃあ次」と、星野が書いた数式に当てはまる場所を次々冠城に伝えて、冠城はそれに従って必死に走る。

 

右京は南雲の実験ノートをめくる。あるページが気になって読む。2002年6月15日の記載だった。

 

整理のため備品を移動。注意:塩酸は奥の棚へ。

部員全員に通達済み

 

右京はこの記述が気になるようで…。

 

計算違いな男

開英高校の実験室。爆発の焦げた黒い跡をじっと見つめている人物が一人。それは落ち込んだ表情の星野だった。手には液体が入った瓶が握られている。意を決したような表情で、瓶の蓋を開けようとする。

 

そこに、冠城がやってきた。急いで星野は飲もうとするも、冠城が体当たりして瓶を飛ばし、間一髪、星野の手元から瓶が離れる。

 

「頼む!死なせてくれ!」星野はわめく。「僕はもう二人の殺してしまった!もう生きてる資格なんてない!」

 

「それはどうでしょう」と言いながらやってきたのは右京。「あなたは計算違いばかりしている。ただ、そのおかげで誰も殺さずに済んだのですが」とも続ける。「誰も殺してない…?」星野は驚いたように言う。

 

冠城も言う。星野は、若月も南雲も殺してないと。「どういうことですか?」と星野が聞く。

 

事件の真相

夜の開英高校にて、懐中電灯を持って照らす人物が一人。実験室にやってくると、中には右京と冠城、そして星野がいる。やってきたのは三田。右京から呼び出されていたのだった。「どうしてもお二人にお見せしたいものがある」と右京は言う。

 

それは、南雲の実験ノート。部長だった南雲は備品の管理の記録も書き残していたと、ある記述を読み上げる。2002年6月15日、右京が気になっていた記述だ。爆発事故の数日前で、塩酸を別の棚へ移動させたと部員にも通達したと書いてある。

 

しかし、事故当日、塩酸と硫酸を取り違えて爆発が起きた。その日の実験担当は南雲、星野、若月。取り違えるとしたら星野か若月。「だから、僕が間違えたんです」と星野は言う。

 

「そうなんですか?校長先生。あなたはご存じのはずですよ」と右京は三田を見る。「いえ、私は何も…」三田はこわばった表情で否定する。

 

今度は冠城が「これを見てもらえますか」と寄せ書きを取り出した。

 

みんなで勝ち取った賞。

たいへんな時もあったけど、

先輩後輩、全員のチームワークを

生かして、乗り越えました。みんなの

愛校精神に感謝

しています。

 

南雲のメッセージの行の頭をつなげると…「みた先生愛しています。」となる。南雲は三田先生に思いを寄せ、そして、三田も同じ思いだったと冠城は言う。星野は驚く。三田はそんなのただの偶然だと答える。

 

しかし、冠城は、三田が南雲が亡くなった後も恋人作らず、ずっと独身を貫いていることを指摘。調べてみると、隣町の図書館で二人がいよく一緒に来ていたという証言もあった。

 

冠城は続ける。おそらく三田はずっと事故に納得できず、半年前に実験ノートを目にしたのではないかと。母親からの寄贈で、爆発の原因が星野か若月にあることを知り、確かめようとした。

 

そのため、二人に同じ手紙を出した。星野は驚き、「僕だけに届いたんじゃないんですか?」と聞く。若月の部屋からも同じ手紙があった。三田は二人に手紙を出した上で、十七回忌に呼んだのだった。

 

その回想。十七回忌での集まりで、ミタは爆発事故の話題を切り出した。久しぶりに星野と若月が来てくれたことに感謝するも、星野は気まずそうに返事をする。若月はけだるそうにたばこを吸っていた。

 

「どういうつもりだ?」と若月を呼び出して、手紙のことを問い詰めたのは星野だった。塩酸を移動させていたとは知らず、やったとしてもわざとではなかったと、必死に弁解していた。

 

そんな星野の焦る姿を見た若月は、口の端を上げてにやりと笑い、「じゃあなんで16年前黙ってた?」と聞く。そして、「南雲を殺したのはおまえだ。南雲のこと、おまえのせいだ」と言ったのだった。

 

冠城は、おそらく三田はその会話を聞いていたのだろうと言う。若月は自分にも届いた手紙のことは伏せ、星野を揺すった。なので、三田は若月が取り違えたと確信し、動向を探り続けたのだろうと。

 

「あの階段に仕掛けをしたのは僕です!先生は殺していません!」星野は必死に言う。「あれもいくつかの事件を参考にしたようですね」と右京は言う。

 

1992年、メキシコで、男性がマンホールから落ちて転落死した。実はマンホールに落ちるよう細工がされていた。そして、1969年、福岡で、一万円札で相手を足止めし、上から鈍器を落下させて殺害した事件があると。

 

「あなたの狙いはこうだったのではありませんか?」と右京は解説する。まずは若月を非常階段の5階に呼び出し、階段で下りるよう促す。若月の体重は80kg近く。

 

現場の階段2段目と3段目の端が溶けていたので、調べてみると塩酸が検出された。おそらく若月が一定の時間のったら落ちるよう計算した。そして、若月が立ち止まるよう、お金の入った封筒を置いたのだろうと。事実、若月は封筒を手にしていた。

 

「しかし、階段は落ちてはいませんでした。あなたの知らないところで、計算違いが起きていたのです」と右京は言い、冠城と共に三田を見る。

 

「三田先生、若月さんを殺したのはあなたですよね?」

 

三田は険しい表情で、口を真一文字に締めて、やがて話し出した。「あのとき、若月が言ったんです」と。

 

回想。非常階段を追いかけた三田は、若月に声をかける。「南雲の事故で塩酸を間違えたのはおまえか?」と。「はあ?」とぼける若月に、「おまえだよな?だから、あの手紙を見て十七回忌に来たんだろ?」とみたは詰め寄る。

 

手紙を出したのは三田かと、若月は呆れたように言う。「教えてくれ!おまえが間違えたのか?そうなんだろう?」激しく言う三田に、「めんどくせえなぁ、俺っすよ」と若月はあっさり吐いた。

 

「でも今さらなんすか?警察突き出します?」三田は動揺もしない。そして、三田に寄りながら、からかうように言う。「あれもしかして?南雲のこと好きだったんすか?まさか今も独身なの、それが理由?うわあ、いい年して純愛とかマジ引くわ~」と煽るように。

 

「もう忘れましょう、ね?あれがあの女の寿命ですよ。死ぬ運命だったんすよ」そんな捨て台詞を吐き、若月は階段を下りていく。三田は激怒し、若月の背中を思いきり押した。そして、若月は転げ落ち、死亡した。

 

「許せなかった…」三田は声を絞り出すようにして言う。机の焦げた後に触れながら。「彼女の死を冒涜されてみたいで」と。どん!と机を叩く。

 

星野は、憐れむような表情で三田を見つめる。右京はそんな星野を見て、言う。「星野さん、たしかにあなたは運良く誰も殺さなかった。しかし、自分の身を守るために殺害を計画したことは紛れもなく犯罪です。きちっと、自分の罪と向き合ってください」

 

「はい」星野は憑き物が落ちたような表情で、返事をした。

 

星の見える夜に

夜、特命係の部屋。冠城は、星野が情状酌量で起訴猶予になったことを右京に伝える。しかし、天文台はクビになり、イギリス行きもなくなったと。

 

右京は部屋の窓から星を見ている。「こんな都会に星なんか見えますか?」と聞く冠城に、「どんな空の下でも星は見えますよ。たとえ星野さんが全てを失っても、星は消えません」と右京は答える。

 

そんな星野は、ベンチに座りながら一人星を眺めていた。メガネを外して拭いていると、誰かがやってきた。が、メガネをしていないのでぼんやりとしてよく見えない。メガネをかけ直して見ると、それは婚約者の恵美だった。

 

恵美は何も言わず笑顔で、星野の側に寄りそう。そして、一緒に星空を見上げる。そんな夜空に、流れ星が。

 

ちょうど右京たちにも見える位置で、「あっ、流れ星!」と右京も言う。「えっ、どこですか?」冠城もきょろきょろと探し、手を組んで必死に願い事。「もう、消えてますがね」と右京が言う。

 

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と言う話でした。うーん、計算違いな男でしたね。右京さんは逆に計算が当たりすぎる男でしょうか。詳しい感想は別記事で書きます。

 

 

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