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相棒17 第4話「バクハン」ネタバレ 必要悪は正義か

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必要悪は甘い物のaoikaradです。ダイエット中なので必要だけど悪だ~。って、必要悪はそういう意味ではありませんね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒17 第4話「バクハン」ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼相棒17 第3話「辞書の神様」はこちら

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第4話 ゲスト

  • ゲスト:中野英雄 長谷川公彦 崎本大海
  • 脚本:真野勝成
  • 監督:橋本一

 

第4話「バクハン」あらすじ・ネタバレ

カジノ

暗い路地で札束を確認する者がいる。その男はIDカードで通るとある場所に入る。その奥には暗がりの中で、カジノに興じる大人たちの姿があった。

 

大負けしている紳士が一人。それは杉下右京(水谷豊)の姿だった。「一つよろしいですか」と“親”に言う右京。「カードにくぼみがある」と指摘し、古典的な不正の手法だと言うのだった。

 

「カードを返せ!」と言われるも右京は手放さない。他の従業員もやってきて、緊張感が張り詰める。

 

遠くで見ている冠城亘(反町隆史)は「何やってんだか」と呆れている。そして、隠しマイクで「突入」と指示を出す。

 

右京はまだ講釈を続けている。「そもそも認可のカジノ経営自体ルール違反なんです。せめてここで行われるゲームぐらい、ルールを守るという美学があっても良いと思いますけどねぇ」とカードを見事に飛ばす。「ギャンブル好きのオッサンが説教こくなよ」と言われてしまうが…

 

「組対四課だ!」組対四課の課長・源馬寛(中野英雄)を先頭に、多くの刑事が押し寄せ、その場は騒ぎに。右京は帳簿を持って逃げる一人の男の姿を目にして、急いで追いかける。

 

男が逃げた先では冠城が待ち構えていた。男が殴ろうとするが冠城はうまくかわす。ついに男はナイフを取り出し、冠城は「罪状が増えた」と一言。これもうまくよけて、やってつける。

 

男を捕らえたところで右京が到着。「遅いですよ。遊んでるから」と冠城は言い、「君なら先を読んでると思いました」と右京は答える。

 

空振り

右京と冠城は帰り際に、今回の裏カジノの一斉摘発は過去最大だったという話をする。そのため、組対四課のみならず組対五課の刑事や特命係にまで助っ人を要請したのだった。

 

「お疲れ様」と別の店から出てきた組対五課の小松真琴(久保田龍吉)が、二人に声をかける。どうやら店は休みのようで収穫なし。「運がいい」と小松は言い、「運がいいですねえ…」と右京も言う。

 

どうやらその店が気になるようで中を覗いている。が、特に何もせず帰る。

 

組対の仕事ぶり

組対五課の部屋には、源馬が訪れていた。刑事たちを前に話している。四課と五課が合同で裏カジノの摘発に成功したことを称え、感謝の言葉を伝えにきたのだった。

 

組対五課の課長・角田六郎(山西惇)も、これで広域指定暴力団の武輝会の主力資金源断つことができたと述べる。「課の枠を超えて、市民の平和を守っていこう!」角田の言葉に刑事達は拍手。

 

角田と源馬は互いをたたえ合う。角田は源馬の情報網に感謝していた。また四課と五課の刑事たちも共に手を取り合い、たたえ合っていた。

 

そんな様子を傍から見ていた青木年男(浅利陽介)は、「組対の人たちってヤクザみたいですね」とぽつり。「舐めてると締められるぞ」と冠城が返す。すると源馬がこちらにやってくる。「やばい」と青木は冠城の後ろに身を潜める。

 

源馬は特命係の右京と冠城にも感謝しにやってきたのだった。右京は、暴力団組織に顔が割れてない自分たちは捜査にうってつけだっただろうと言う。

 

いかさまを見抜いた客は初めてと言ってたらしいと源馬が言い、「細かいことが気になるもので」と返す右京。「大ざっぱな俺とは正反対だな」と源馬。

 

また源馬は冠城を評価し、「うちこないか?」と誘う。冠城は得意げに「どうします?」と右京に聞くが、「僕は構いませんよ」と言われてしまい焦る。

 

「それより、一つよろしいですか?」と右京。角田が遠くから様子をうかがっている。右京が気にしていたのは、稼ぎ時の週末にもかかわらず休業していた店舗があったことだった。源馬はローテーションで休憩を取っているとして、一種のリスク管理だろうと説明。

 

「たまたま摘発を逃れた」と右京が言うと、「目星はついてる」と源馬は答える。情報があるのは「ネタ元がいるからな」とのこと。「それはどちら方面の?」右京はぐいぐい聞く。「ネタ元を吐く刑事がいるか?」と源馬。

 

「なんかあったか?」と角田が二人の間に割って入る。「杉下、賭博は俺の島だ。首突っ込むな」と源馬は首を指す。

 

角田は源馬に「こういうやつなんだ」と右京のことを言い、「“杉下君”、助かったよ」と立場をかさにして特命を部屋に帰らせる。

 

ネタ元

源馬は焼肉屋。源馬と似てイタリアンスーツを着こなした若い男(水石亜飛夢)と一緒にいる。「親父のおかげで稼がせてもらってる」と若い男は言う。

 

「これ」と若い男は源馬に贈り物のような箱を渡す。その中にはしゃれた中折れハットが。「貯金しろよ貯金」と源馬は言うも、被ってみせる。かなり親しげな様子。

 

忠告

特命係では右京は紅茶、冠城はコーヒーと、ティータイム中。「暇か?」といつものように角田課長が、特命係の部屋のコーヒーメーカーを借りに来た。が、どうやら壊れてしまったようで、コーヒーが出てこない。

 

「修理に出しとけよ」と角田が言うと、「僕には必要ありませんから」とさらりと返す右京。「おまえはそういう…」角田はいつもの調子の右京に呆れつつ、「まあいいや」と切り上げる。

 

「合同捜査の件はありがとな。あとはこっちでやっとくから。余計なことはするなよ」と釘を刺しにも来たのだった。

 

余計なことのその先に

右京と冠城は、先日摘発されなかった店舗を訪れていた。源馬の一斉摘発で、過去にも休業で摘発を逃れた店があったと言う右京。

 

「角田課長が余計なことはするなって言ってましたけど?」念のため冠城が聞く。「僕は余計なことだと思ってません」右京の答えに、「ですね」と冠城も納得。

 

「特命係の二人ですね」と後ろから声がする。振り返ってみると中年の男と若い男、どちらもスーツ姿で二人。彼等は生活安全部の保安課の刑事で、中年の男が百田(長谷川公彦)、若い男が久我(崎本大海)と名乗る。

 

しかし、保管かは裏カジノの担当外のはず。百田は「我々も源馬を追っているんです」と明かす。

 

場所を移して百田から話を聞くことに。保安課は風営法に定められた店の認可を担当している。パチンコ店や風俗店、ゲームセンターなどのカジノ行為は、金銭のやりとりなしを前提にしていれば、許可店として認可される。

 

それ以外の無許可のカジノ行為を取り締まるのが組対四課。賭博担当、通称バクハンのリーダーが源馬だ。その源馬が特定の賭博業者から莫大な金をもらい、警察の内部情報を明かし、摘発から切り取って生かしていると百田は明かす。

 

「源馬をなんとかしたい」と百田は言う。しかし、保安課も掌握されていると。仲間が必要だと考えていたときに、「久我さんから特命係のことを聞いたんです」と言う。久我は、右京が源馬に公然と異を唱えたという話を聞いたと明かす。

 

冠城が唐突に、久我がキャリアかと尋ねる。当たっていた。百田よりも年下なのに久我“さん”と敬語を使っていたから気になったのだった。階級では久我が上だと言う。

 

また冠城は、どういう経緯で保安課に来たのかも尋ねる。久我は、カジノ法案を受けて、賭博の取り締まりの現場を知りたいと、警察庁から出向していると説明。どこかきざっぽい。

 

なんとかしたいと思った百田が特命係に協力を依頼した。「どうします?」と言う冠城に、「僕は一人でもやるつもりでしたから」と右京は協力を承諾する。

 

共通点

特命係の部屋で、右京と冠城が過去に休業で裏カジノの一斉摘発を逃れた店の資料を取り寄せる。全て経営者が違い、つながりは確認できない。「実質的な経営者が別にいるとすれば…」と右京はつぶやく。

 

そこで、青木への依頼。ビルの防犯カメラに映っている、出入りした人間を全員チェックしろとのこと。膨大な量のため、もちろん青木は嫌がる。右京は、顔認証システムそ使って、摘発された人を除くことは可能だろうと伝え、渋々やる青木。

 

チェックしている中で、右京は一人の男が気になった。源馬と同じ、イタリアンスタイルの服装をしている若い男だった。

 

警察からの庇護

右京と冠城、そして百田と久我は、とあるゲームセンターを訪ねる。「これ、和氣君ですよ、コンサルの」ゲームセンターの経営者らしい、ベストに蝶ネクタイの太った男(池原猛)が言う。

 

コンサルというのは、賭博コンサルタント。組関係の人たちに賭博で儲けるノウハウを教えているらしい、警察とも独自のつながりを持っている、という情報を伝える太った男。「助かった柏崎」と百田が感謝する。知り合いらしい。

 

右京はゲームセンター内にある、「VIP」と書かれた部屋のことが気にかかる。柏崎によると、簡易性のVIPルームで、「ちょっとでも本物のカジノの雰囲気を味わってもらいたくて」とにっこり。

 

「こいつはヤクザ者を毛嫌いしていてね」と百田は言う。柏崎はみかじめ料を払いたくないらしく、百田に相談に乗ってもらっていると明かす。

 

行く者、行かぬ者

特命係の部屋。裏カジノのコンサルタントをしている男は和氣健也。前科はないと青木の調べにより発覚。裏カジノのコンサルタントをしているのにも関わらず前科なし。摘発されなかった店舗の共通のコンサルタントだとすると、「誰かの庇護があるのかもしれませんねえ」と右京は言う。

 

さっそく捜査にでかけようとしたところ、角田が部屋にやってきた。「防犯カメラのデータは返せ」と。右京はすでに必要な情報は得ているので良いと言う。

 

角田は武輝会は「ヤバイ連中だ」と言う。関西抑えが効かなくなった武闘派が東京進出して、地元のヤクザの島をのっとってきた、と。拳銃で相手を殺してやってきたのだった。

 

「あいつらはたがが外れてる。警察官だってやるときはやる」と角田は言うも、「ご心配ありがとうございます」と右京はさっさと部屋を出ようとする。

 

「杉下警部」強めの口調で角田は右京を呼び止める。「はみ出し者で嫌われ者のあんたを、俺はずいぶんとかばってきたよなあ」と。「それとこれとは話が別です」右京はきっぱり言い切る。「おまえ…」角田も言葉が出ず。

 

「僕は行きます」と右京。「僕は…行ききません」と冠城。この状況をこっそりと楽しんで見ていた青木だったが、冠城の反応にはこそりと驚く。

 

「組織には組織の論理がある。角田課長を裏切るわけにはいきません」冠城は言う。「君らしい判断ですね」右京は気にせず、一人で捜査に行くのだった。

 

告げ口

衣笠藤治(杉本哲太)副総監の部屋に、ちゃっかり青木が来ていた。衣笠の前にはロールケーキが置いてある。

 

「杉下右京は角田課長だけでなく、冠城亘も失いましたよ」と青木は報告。衣笠はうなっている。

 

と、部屋をノックする者が。やってきたのは久我だった。「経過報告です」と言い、右京と百田が合同で源馬の捜査を開始したことを伝える。「想定通りだな」と衣笠も納得の表情。

 

「百田は実直な刑事だ。杉下もこちらの意図があるとは思うまい」と言う衣笠の言葉に、「ええ、正義感の強い刑事というのはコントロールしやすいですね」と久我。言いつつロールケーキを一つ取り、青木はぎょっとする。

 

「二人の行動は全て想定の範囲内です」と言いつつ、ロールケーキを一口食べる久我。「甘く見ない方がいいと思いますけどねえ!」と青木は突っかかるように言う。久我には鼻で笑われる。衣笠は何も言わず不敵に微笑んでいる

 

つながり

百田と右京は和氣の張り込み捜査をおこなうため、車で待機。百田は和氣についても調べを報告。和氣の父親は組関係者で、武輝会の抗争の上で破られたとのこと。和氣が中学生のときだった。

 

賭博のコンサルタントのいきさつについて、経緯は不明だが、数年前から業界から名を上げて、組関係者からも評判が高いとのこと。

 

「まだ若いのに、賭博の世界の裏表を知り尽くしている」そんな百田の言葉に、「誰かに教えてもらったのでしょうねえ」と右京は返す。

 

そんな和氣に動きが。アタッシュケースを持ち、車でお迎え。向かった先は以前も源馬と訪れた焼肉店。源馬が待っていた。

 

和氣はアタッシュケースを渡す。「金ならいくらでも生み出してやるよ」という和氣に、「頼もしいなぁ、健坊」と言う源馬。「その呼び方はやめろよ、親父」とやはり親しげに返す和氣。

 

店を出た和氣の手にはアタッシュケースはなく、後で出てきた源馬にアタッシュケースが渡っている。百田と右京がしっかりと目撃していた。

 

身の振り方

冠城は内村完爾(片桐竜次)刑事部長の部屋に呼び出される。もちろん中園照生(小野了)参事官も同席。内村はラーメンを食べながら話を聞く。

 

「杉下と揉めたんだろ?」と内村。「あいつと一緒にいてもいいことないぞ」と中園。「おまえは歴代2位の長さで杉下といるが、これで1位の更新はなくなったなぁ」とどこかうれしそうな中園。「俺は意外と長く続くと思ったんだけど、俺の負けかな」と内村。

 

「俺の在籍期間で賭けをしていたんですね」とげんなりと聞く冠城。「行きたい部署があるんだったら、力にならないこともないぞ」賭けの答えは言わず、そうそそのかす内村。しかし、冠城は答える。

 

「いずれにしても、自分の身の振り方については自分で決めます。今までも、これからも」

 

揺さぶり

組対四課では、源馬が刑事たちを集めて、アタッシュケースの金を見せる。「ヤクザに人間性などない。仁義だ絆だと口先だけで言ってるが、欲望垂れ流しの野獣だ」と前提を話す。

 

今武輝会は裏カジノの摘発で金の飢えてるとして、金をばらまけばすぐになびくだろうと言う。そして、「おまえらのネタ元にもまいてやれ」と金を手渡すのだった。タンブラーに入れたり、書類のように渡したり、車とすれ違いざまに渡したり、手慣れたやり方だった。

 

報い

源馬は組対五課にやってきて、角田に話を持ちかける。武輝会を潰すなら今がチャンスだと。裏カジノが潰れ、新たな資金源を欲する武輝会は、「でかい麻薬取引」をしようとしているとのこと。麻薬となれば「俺らの出番」と組対五課の角田も言う。

 

「武輝会に頂上作戦しかけたい」と言う源馬は、角谷協力を申し出る。「望むところだ!」もちろん角田も受けた。

 

と、そこに大河内春樹首席監察官(神保悟志)が部下たちを連れてやってきた。「始まりましたね」冠城が言う。「そのようですねぇ」と右京はまるで他人事。

 

大河内は自らを名乗り、源馬の方を向く。

 

「源馬組対四課長、監察官聴取を受けていただく」

 

すでに四課のPC スマートフォンは預かっているとも大河内は言う。「帰りが遅くなりそうだ 女房に電話しとかないと」源馬がスマホで電話をしようとすると、大河内は源馬が離婚していることを指摘。

 

「内縁の妻」と言い訳する源馬に、「和氣に連絡する必要はありませんよ」と大河内はきっぱりと告げる。源馬の手が止まる。

 

後始末

和氣の元にも刑事たちがやってきて、「任意で伺いたいことがある」と告げていた。「源馬という刑事を知ってますね?」と。

 

和氣は状況を察して諦めたような笑いを浮かべ、「用意をしても良いですか?」と聞く。そして、和氣は机の引き出しから拳銃を取り出し、自分の胸に向ける。

 

刑事たちが走るも間に合わず、和氣の胸は弾に打ち抜かれた。

 

バクハンのやり方

大河内の部屋には源馬。和氣から得た資金を別の暴力団に流し、情報を得ていた。その金額は膨大で、「見逃すことはできない違法捜査です」と大河内は言う。

 

「全ては俺一人でやったことだ」と源馬。「仲間を守りたいんでしょうが…」大河内の言葉に重なるように、「守りたいんでしょうじゃねえ、守るんだよ」と源馬はきっぱりと言う。

 

「俺は辞める。それで幕を引け」

「幕を引くどうかはこちらが判断する」

「上層部の何人かにもずいぶん貸しがある。名前挙げるから相談してみな」

「脅迫ですか?まるで暴力団だ」

「おまえ出世にしか興味ない人間だろ?誰かさんと違って」

 

源馬は続ける。

 

「正義面すんな。頃合い見て幕引けよ。無理すんな」

 

その和氣は病院のベッドの上。意識不明の重体で眠っていた。

 

一件落着?

花の里では、右京の他に百田と久我も来ていた。「杉下さんのおかげで、源馬を辞職に追い込めそうです」と百田は右京に感謝する。久我は、上層部も百田を高く評価していたと明かす。「本当ですか?」と百田もどこかうれしそう。

 

「じゃあお祝いしなきゃですね」と女将の月本幸子(鈴木杏樹)も言う。「あ…いいですね!ここでぜひ!」百田は喜びを噛みしめていた。「杉下さん、ありがとうございました!」と百田は頭を下げる。右京はどこか気になるような表情で見つめて…

 

大いに歓迎

衣笠が部屋で一人、今度は小さなケーキを前にしている。ノックがして、やってきたのは右京。衣笠に呼ばれていたのだった。

 

「源馬の件、君が突破口になったと聞いている」と衣笠は言う。「僕は当たり前のことをしただけです」右京は答える。「君には当たり前でも、組織塵樽警察官にとっては当たり前じゃないことも多いんだ。君と角田課長の長年の関係を思えば、君が情義よりも正義を優先したことは稀有な行為だと思う」

 

そう言って立ち上がり、右京の前に立ち、肩に手を置きつつ、「君は素晴らしいよ、杉下右京。これからも敵が増えることを厭わず、君の正義を貫いてくれたまえ」とにっこり笑って伝える。右京はさっさと帰ってしまう。

 

すっと衣笠も笑顔が消え、フォークをつかんでケーキにざくりと刺す。

 

長年の仲も…

右京は特命係の部屋へ戻る。その途中に通りかかる組対五課の刑事たちの目は温かいとは言えない。角田が右京の目の前に立ちふさがった。

 

「特命を人材の墓場と呼ぶ連中がいるが、おまえは人材の死に神だな!」明らかに腹を立てていた。そして、源馬の処分が決まり、警察官でなくなることを告げる。

 

「それがどういう意味かわかるか?」と食ってかかるように角田が聞く。「そのままの意味ではないのですか?」右京はあっさりと答える。

 

「源馬がいなくなれば、組織暴力に対する捜査力は大きく減退する。源馬が抑えている連中が暴れることになるぞ!」角田は必死だった。「代わりに違法捜査はなくなります」右京もまっすぐに返す。

 

「違法なんて簡単に言うなよ!」

 

角田が感情的になり怒鳴る。ふうと少しだけ落ち着かせて、「俺たち組対が、どういう連中を相手に闘ってると思う?源馬が、どういう思いで…」それ以上は言えなかった。

 

「俺たちの捜査は綺麗事じゃ済まないんだ。ネタ元との関係は必要悪なんだよ」

「必要悪ですか。本当にその悪が必要だというなら、僕が潰したところで残るでしょう」

「源馬は必要じゃなかったっていうのか?」

 

角田はにらむように右京を見る。

 

「俺にもネタ元がいる。はたけばホコリが出るかもしれないぞ。俺のこともあげるのか?

 

俺のこともあげてみろ!杉下!

 

声が大きくなる角田に、右京は

 

「あなたが罪を犯し、その証拠がああれば、そのときは」

 

とまっすぐに告げた。角田は怒りが抑えきれず、右京の胸ぐらを掴む。組対五課の刑事たちが必死に止める。角田は息が上がりつつも、「じゃあな、警部殿!」と捨て台詞を吐いて去って行く。

 

待っていた男

右京は一人で特命係の部屋へ。そこでは、冠城が自分で淹れたコーヒーを飲んでいる。右京もいつものように高々と紅茶を淹れる。

 

「気は、済みましたか?」冠城が静かに聞く。「実はまだ済んでいません」右京は答える。

 

「もう、誰も手え貸してくれませんよ。僕がいなければ

 

冠城の言葉に、「でしょうね」と右京はあっさりと言う。「でしょうね、じゃないですよ」冠城はちょっぴり怒りつつ言う。

 

それが特命係

右京が気にしていたのは、百田のネタ元の柏崎のことだった。右京も訪れたゲームセンターは2年前に認可が下り、その後都内に3店舗を開店している。「通常の営業で開店資金が稼げるとは思えない」と右京は言う。何か裏があるのではないかと。

 

冠城は百田が柏崎をカタギだと言っていたと言う。しかし、右京は担当刑事はネタ元に甘くなり、保安課の他の者も疑いにくいと説明。

 

そして、あのVIPルームが気になるとも言う。潜入捜査や下調べには仲間がいる。しかし、右京にはもう味方がいないと冠城は言う。「だからこそ、あなたは残ったのでしょう?」と右京は冠城は言う。

 

冠城はもう一人の久我を気にしていた。「右京さんは組織の人間関係興味がないでしょうが」と前置きしつつ、久我は衣笠副総監の派閥だと説明。近づいたのには意図があると言う。右京思いも付かなかったような少し驚いた表情をしている。

 

とはいえ、百田にはその意図はない。右京も自分の意思で源馬を追い詰めると判断したのだろうと冠城は続ける。角田課長を失っても、と。

 

右京も右京で、自分が百田とネタ元の癒着を気にしていることを、冠城が知っていたのだろうという。「そのときのために、組対との関係を保っておく必要があると考え、僕から離れた」と。

 

「僕が機転を効かせなかったら味方がいなくなってましたよ」と冠城。「君なら先を読んでいると思いました」と右京。

 

「俺は、人に踊らされるのが嫌なんです。自分で思うように踊りたい」

「思うままに僕が走り 君が踊るわけですね」

「それが、特命係です」

 

そして冠城は「少し、じっとしててください」と言い、一人で向かう。

 

プロに聞くのが一番

和氣は意識を取り戻し、源馬もやってきていた。「ちゃんと死ねなくてごめん」と和氣は言う。「馬鹿野郎、誰が死ねって言った」と源馬が返す。二人の間の関係は崩れていなかった。

 

そこに角田が冠城を連れてやってくる。冠城は和氣に柏崎のゲームセンターについて聞く。和氣は伺うように源馬を見る。源馬はうなずき、「話せ」と命じる。

 

「柏崎は一応カタギです。でもカタギのワルは プロのワルよりタチが悪いって言うでしょ。組にたかられるのが嫌で、あいつは許可店の営業にこだわってた。保安課をけつもちにしてた。でも、許可店の売り上げなんてたかが知れてる」

 

というのが和氣の答えだった。会員制のVIPルームで違法賭博をやっている噂があるらしい。

 

冠城は資金が武輝会に流れている可能性を尋ねる。和氣は驚いたようで、「許可店だったしノーマークだった」と明かす。「俺たちが出し抜かれている可能性があるってことか?」と源馬も言う。

 

角田も和氣に協力を求める。和氣の顔でVIPルームに入れるように手配してもらうことになった。

 

スタンスは同じ

柏崎が経営するゲームセンターのVIPルームに、二人の男がやってきた。「滑川」と名乗ったのはポマードベッタリ七三分けに変装した、捜査一課刑事の芹沢慶二(山中崇史)。隣にいるのはメガネをかけた中年男性のように見える伊丹憲一(川原和久)

 

和氣の紹介だと“滑川”は言う。暗証番号を指で見せて、あっさりと中に入ることに成功。完全な裏カジノの部屋だった。そして伊丹と芹沢はまさかの大勝ち。

 

帰り際に勝った分を「今夜の飲み代にしたい」と伊丹が言う。すると柏崎は「今後ともごひいきに」と現金を手渡した。「よろしくね」と、芹沢と伊丹は笑顔で警察手帳を見せる。

 

表情がひきつった柏崎だが、「う、うちは許可店ですよ」と述べる。「保安課の百田さんに話は通してあります」と。

 

もちろん聞き入れられるはずもなく、角田や小松ら大勢の刑事たちが入ってくる。柏崎は逮捕。ずっと「百田さんを出して!」と言い続けている。冠城は伊丹と芹沢に感謝を伝える。

 

百田が焦ったようにやってきた。「角田さん!ここは保安課の管轄ですよ」と言う百田。「ゲームセンターは表向きで、裏カジノだったよ。よくこんな店に認可を出したな」と角田は返す。

 

百田は「意趣返しのつもりですか?」と苦々しく言う。「この店を疑ったのはお前のお仲間だぞ」角田が言うと、やってきたのが右京。

 

「どうも」いつものように挨拶をする右京。百田は驚いている。「まさか…どうして?」それ以上に言葉が出ない。右京はネタ元の柏崎の店に認可が下りているとしても、「違法行為を見逃していいわけではありません」ときっぱり。

 

「知らなかった」と百田は愕然としたように言う。柏崎の店が、暴力団の資金源になっている可能性があることも右京は説明。

 

「私と柏崎の関係があったから源馬を追い詰められたんですよ。ネタ元との関係は必要悪じゃないですか」と、百田は言う。右京はまたか、と言うように、

 

「みなさんそうおっしゃいます。しかし、僕には必要な悪があるとは思えません」

 

ときっぱり。「あなたは、味方だと思ったのに…」と言う百田には、冠城が

 

「この人は正義の味方なんです」

 

と答えた。店のテーブルの上にはキングとエースのカードが置いてあった。

 

最悪の事態

百田は公園のベンチに座り、一人で柏崎からの電話を受けていた。信じていたネタ元の柏崎が暴力団とつながっていたことに落ち込む百田。ただ、どの刑事が追っていたのかは最後まで明かさなかった。

 

そんな百田の後ろから、ふらふらとおぼつかない足取りで近づいてくる女が一人。手には金槌のようなものが握られている。

 

百田が電話を切ると、その女が必死の形相で金槌を振り下ろす。百田を何度も殴った。女は奇声を上げ続けている。

 

「シャブ山シャブ子です!17歳です!」

 

取調室に連れて行かれた女(江藤あや)の腕には注射跡がある。明らかに正しくない供述をしている。

 

百田を殺したのは西田信子という43歳の女性だと明かす伊丹。隣には芹沢。話している相手は右京と冠城。百田との接点はわからず、ただの主婦ということ。

 

組関係ではなく一般人と芹沢も説明。重度の薬物依存症、とも付け足して。右京は薬物の入手先から背後関係を調べる必要があると説明。芹沢は、実行犯は責任能力に問えない可能性があるとした。

 

刑事になるということ

「私を保安課から異動させてさせてください」と衣笠に言いにきたのは久我。以前の余裕綽々の表情とは打って変わって、おびえていた。

 

「怖いのか?」衣笠は聞く。「百田さんがあんなことに…!」と久我は恐ろしそうに答える。

 

「恐れるならなるな なるなら恐れるな。警察官とはそういうものだよ」

 

と衣笠は言う。とはいえ、異動の件は引き受ける衣笠だった。久我は部屋を出て行く。同席していた青木も、「こんなことになるなんて!」と動揺していた。衣笠は言う。

 

「警察官は、みんな覚悟しているんだ。その上で、それぞれの正義を貫いている。私もこのまま終わらせるつもりはない!」

 

そして、おかきをぼりぼりとかみ砕いた。

 

最後の挨拶

源馬が退職する日。組対五課に来て、わざわざ角田に挨拶をしに来た。「無念だよ」と角田は言う。源馬は百田のことを口にする。容疑者の女性は武輝会系の売人からヤクを買っていたと角田は明かす。「あとは俺にまかせろ」と角田は言う。

 

源馬は、特命係にいる右京をちらりと見る。「あいつらにも挨拶してきます」そう言って歩みを進める。源馬には妙に気迫があって…

 

「よお、暇そうだな」意外にも気軽に声をかける源馬。「今日で退職ですね」と冠城。「その前に話をしとくのもありだと思ってな」と源馬は言う。

 

「おまえ、バツイチだって?」と源馬は右京に言う。「子どもは?」と聞いて、「いません」と右京は答える。「そうか、俺にはいたんだ。いや、いるはずだったと言うべきか…」

 

源馬は昔、武輝会系暴力団員をひどく追い込んだことがあり、かなり反感を買ったという。その中にいたたちの悪いチンピラが源馬の妻に付きまとい、驚かせて妻は階段から転げ落ちた。そのとき妻のお腹の中には子どもがいた。そのことが原因で離婚したのだった。

 

「俺たちが戦っている相手はそういう奴らなんだ」と源馬は言う。角田や組対五課の刑事たちが、源馬の姿を見ている。「あなたは武輝会の壊滅に刑事人生を捧げた。そんなとき、まだ少年だった和氣と出会ったんですね」と右京が続ける。

 

源馬の回想。いつも二人が行く焼肉屋に、少年の和氣と肉を焼いてやる源馬。和氣は無愛想だった。「おまえの親父さんを知ってるよ。地元の気のいいヤクザ者だった」と源馬は言う。しかし、和氣は弱小の組で武輝会に潰されたと無愛想なまま言う。

 

それは角田が話していた、関西から関東のヤクザを潰しに、拳銃をぶっ放していた、その犠牲になったのが和氣の父親だった。

 

「じゃあおまえが強くなれよ」と源馬は言った。「武輝会をぶっつぶすんだ。俺たち二人で」と続けて。そんなことを思い出して、源馬は「それが俺たちの始まりだった」と言う。

 

子を殺された父親と、父親を殺された息子。和氣は服装まで源馬に真似て、「本物の父親のように慕っていた」と右京は言う。「親子同然さ」源馬も答える。

 

「だとすれば、余計に許しがたい」と右京が言う。「親が子を復讐に巻き込むことが正義ですか?和氣は、あなたとの秘密を守るために 自ら命を絶とうとした」右京の言葉にかっとして、「お前が余計な真似をしたせいでな!」と源馬が怒る。

 

「和氣をそこまで追い詰めたのはあなたです!あなたのために命を捨てようとした。これが、あなたが犯した一番の罪です」

 

源馬は何も返さず、目を見開き、悔しそうな表情をしている。角田たちは見守るように源馬を見ている。

 

源馬は冠城に向き直り、「まいったぜ冠城、俺一発かましにに来たのによ。説教されちまったよ」と軽い調子で愚痴る。「どうもこいつと話してると、自分が悪かったような気がしてくる」そんな源馬に、「そういう人です」と冠城は答える。

 

源馬はにらみつけるように右京に振り返り、「でもよ、杉下、俺にはこの道しか選べなかったんだ。あと少し、もう一歩だったんだ。おまえのせいで、武輝会壊滅作戦をふいにしちまった」と言う。

 

「僕にどうしろと?」右京の言葉が引き金になったように、「落とし前つけねえとな」と源馬が殴りかかる。冠城と角田が止めようと動く。

 

右京は動かなかった。源馬の手は右京の前で寸止めされていた。

 

「なぜ、止めたのですか?」

 

まっすぐ見つめて右京が聞く。

 

「俺も警察官なんだよ」

 

源馬はその拳を振り下ろさなかった。そして、伝言を頼みたいと言う。

 

最後の命令

「二度とお前には会わない。罪を償ったら静かに暮らせ。幸せにな」

 

右京と冠城は、和氣の病室に来て、そう伝える。「これが源馬さんの最後の命令とのことです」そう聞いた和氣は、表情を歪ませて、悲しそうに泣くのだった。

 

源馬は和氣とよく来ていた焼肉屋に一人ぼっちでいた。肉を焼いてやる相手も、もういない。

 

相棒と仲間

夜、特命係。いつものように冠城はコーヒー、右京は紅茶を飲んでまったりとした時間を過ごしている。冠城がこんなことを言う。「どんなに法律で取り締まっても、組織暴力はなくならない」

 

「皆殺しにでもしますか?」右京が返す。「それができないから、警察官なんですね」と冠城が答える。「そういうことです。僕たちは考え続けなければなりません」それが右京の答えだった。

 

と、角田がコーヒーを飲みにやってきた。いつの間にかコーヒーメーカーが直っている。角田が修理を頼んだらしい。「ここは俺の休憩室だからな」と告げて。「ありがとうございます」冠城は頭を下げる。

 

角田は特命係にある椅子に座る。「杉下、こんのやろう」右京の方を見ながら、少しうつむきながら、小さくつぶやく。

 

深く息を吐いて、うつむきながら、角田は言う。「源馬のことは俺も心配してたんだ。あのまま突っ走ってれば命を落とすかもって。なのに俺は止められなかった。結果的に、おまえがあの二人を救ったのかもなそう言って、右京を見る。

 

「おまえは最後まで、俺に付き合えよ」

 

と角田。少しの間。「わかりました」右京が答える。誰も喋らない中で、各々がそれぞれの思いで受け止めるままに、その時を感じた。

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という話でした。まずは角田課長いなくならなくて良かった!右京さんとの仲も元サヤに収まって良かった!詳しい感想は別記事に書きます。

 

 

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▼相棒17 第5話「計算違いな男」記事はこちら

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