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相棒17 第2話「ボディ~二重の罠」感想 動機は「惚れた弱み」

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「惚れた弱み」ってあるよな~と思うaoikaraです。悪いことばかりじゃないと思うんです。視野が広がる良いことでもあると思うので。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒17 第2話「ボディ~二重の罠」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

 

▼相棒17 第1話「ボディ」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第2話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:とよた真帆 利重剛 谷村美月 芦名星 柄本明
  • 脚本:輿水泰弘
  • 監督:橋本一

 

第2話「ボディ~二重の罠」あらすじ

右京は辞職の危機!?ボディはどこに…

特命係の杉下右京(水谷豊)がクビを賭けた鬼束家の捜査は空振りに終わり、辞職勧告を受ける右京。しかし、“残務整理”と称して捜査を続け、なかなか辞める気配がない。それどころか、鐵太郎の携帯電話を頼りに、鬼束家の人びとにプレッシャーをかけていく。

 

ところが、週刊フォトスに警視庁の捜査で家一軒を破壊したことが暴露される。そこで国家公安委員の三上冨貴江(とよた真帆)の毅然としたコメントに、世論は警察批判が集中。特命係は絶体絶命の危機に陥ってしまい…

 

GOODポイント

  • 今週も大木さんを見られた!やった!
  • 冨貴江「(特命係は)デストロイヤー」新しい呼称をいただきました!
  • 甲斐さんって社さんとか三上さんとか、一癖ある女性好きよね。きっとそのうち片山雛子先生ともつるみそうだなぁ。
  • 謝罪に行ったはずの相手に絵画のご講釈をする右京さんw謝る気なんかさらさらない感じが好きです。あと離れ家の心配をするとか、本当に「大きなお世話」ですよねw
  • バイナリーで良い感じのときと、ダメダメのときと、足だけで演技する利重剛さんすごいなw
  • 前回からそういえばそうだったのですが、青木君は特命係で淹れたコーヒー派なんですね。実は亀山君ぶりじゃないですか。ちょっとうれしい。(暇課長はカウントしない)
  • 暇課長が右京さんに「ホメロスでさえ時に居眠りをする」と教えていましたが、「猿も木から落ちる」…から発展したことわざの着地点が外国のことわざにまで発展していた展開に笑いました。こういう遊び心が輿水さんだよな~癖が強いけど今回は好き。
  • 鬼束学園の顧問弁護士・善波さんのキャラの癖が強い!なんですかあの人。癖になる!なんだか好きだから再登場してほしいですw
  • 三上さんが特権行使してブタ箱入りを逃れたのに、一番会いたくない特命係の二人が会いに来たのには笑いました。それ相応の対価ってことかしら。
  • 冠城君の「俺、こう見えてもロマンチストなんで」の多用は非常にお気に入りです。「説得力ありますね」も。
  • 衣笠副総監が直々に特命係に来たのは初めてじゃないでしたっけ?お偉方がよく来る場所ですね。官房長とか、首席監察官とか(もはや慣れた)。

 

気になったポイント

  • 甲斐「彼女(三上冨貴江)は侮れない女だよ」
    過去に何をされたんでしょう…。
  • 鋼太郎が祥に泣いてすがって「妻を助けてくれ!」と言った、という再現映像の演技がちょっとやりすぎというか…w実際にはなかったシーンなのに力入れ過ぎてt割りました。
  • 結局、鋼太郎の新規事業とは何だったのだろう…。
  • 衣笠「むろんしかるべきときは躊躇なくクビにしてやるから、そのつもりでいろ」
    これが有名なパワハラですねw
  • 「アライグマをペットとして飼うことは法律で禁止されております」これ大事。

 

感想

2話連続にしては面白かった

相棒の2話連続というと、1話目が失速して、2話目は微妙…ということが多いと個人的に感じていました。しかし、今回は素直に「面白い!」となりました。

 

普通に面白い。相棒はやっぱり面白い。辛口も多いのですけれど、スタートは個人的にはとても面白かったです。この調子で半年間楽しめそうです。

 

予想がちょこっと当たってたよ自慢

さてさて、2話連続ということで、第1話を見た時点で結末や犯人について私は予想をしていました。それがこちら。

 

  • 鋼太郎と祥が冨貴江を陥れたい説
  • 殺した理由がそもそも別説
  • 殺した人間がそもそも別説
  • 不倫相手の存在が怪しすぎる説
  • 柄本さん(鑓鞍議員)が陥れようとしている説

このうち「鋼太郎と祥が冨貴江を陥れたい説」と「殺した人間がそもそも別説」が当たっていました!祥さんが殺したのではないか…という予想もしていたので、これも当たりました。

 

とはいえ、当たったのは本当にちょこっとですね。あとは深読みしすぎました。不倫相手はただの不倫相手だったのか…風間さんとつながっていると踏んでいたけれど、ちょっと残念。鑓鞍さんは今後も出てきたほしい、不気味なキャラクターですね。

 

予想を上回ってくる展開が面白さの理由

予想が当たったのもうれしかったんですが、予想を上回ってくる展開が、今回の話が面白かった理由かなとも思いました。

 

意外と遺体が発見されるのが早かった

遺体が見つかるのがこの話のピークなんだろうな、と思っていたので、意外にも早く見つかったことに驚きました。そこから二転三転するとは…非常に面白かったです。

 

右京さんが遺体を見つけるための機転も見事だなぁと思いました。ドラマ上で全ては説明していなかったので、私の頭の中の補足も合わせて解説をすると…

 

右京さんは遺体がどこにあるだろうと、前回の話で鬼束家の人びとを探っていたわけですよね。一番可能性が高いのが離家。しかし、もしかしたら違う可能性もある。

 

そこで、いっそのこと家宅捜索で離家ぶちこわしにすることで、そこを捜査することはないだろうという相手の行動を見越した上で、もう一度掘って発見しようと考えていたわけですよね。酷い話ですw

 

右京さんとしては離家から遺体が出ても出なくても構わなかったのです。また後で「見に来たよ~」って掘り起こせば良かったのですから。なので、次に犯人が遺体を隠す場所として導くための、いわば右京さんの“罠”だったのでしょうね。

 

私も、あれはきっと今度こそ離家に埋めるんだろうな、と思いながら見ていたので予感的中でした。

 

遺体が発見されることを見越した上での作戦

前回の話で鋼太郎と祥が結託しているのかも…という予想はたしかにしていました。しかし、それにしてはリスクが大きすぎるよな、という思いがあったので自信を持って予想したわけではないんです。だってどう考えても遺体は見つかりそうだし。

 

ところが、まさか遺体が発見されても、それを見越した上で三上さんを陥れようとしていたとは…。これは予想外でした。

 

三上さんも三上さんで、自分の名誉を他人のせいで(夫だけれど)奪われることは我慢ならないという、まあなかなかに好意的には見られない人なんですが、さすがに嵌められてかわいそうだなぁと思ってしまいました。本当に右京さんと冠城君がいて良かった。

 

絵はミスリードで血痕が大事なのね

部屋に飾られていた不気味な絵が、事件を解く何らかのカギになるのではないか、とにらんでいましたがこれも予想がハズれました。

 

アンリ・ルソーの「馬を襲うジャガー」という絵だそうで。私は初めて見たとき、正面を向いた馬をジャガーが襲った後ろ姿ではなく、馬(というか奇妙な生き物に見えました)が何かを襲って食べている?ように見えたんですよね。

 

立場が全く逆だったと知り、なのに凄惨さを全く感じない馬の表情に(あまりにも急な出来事だからなのかもしれませんが)不気味さを感じたのだなぁと思いました。

 

まあ強いて言うなら、鋼太郎が馬、祥さんがジャガーでしょうか。鋼太郎が祥さんに食われたというか、まんまとしてやられたというか。彼女の生き方は、獲物を狙うジャガーと言っても過言ではないかもしれないですね。

 

▼絵画の解説で参考にしたのはこちら

www.musey.net

 

動機は「惚れた弱み」で対照的な中年男と若妻

鋼太郎は「妻の冨貴江が親父を殺した」と嘘の供述をして、浮気をした妻を許してかばった理由を「惚れた弱みかな」と言っていました。鋼太郎の動機自体は合っていたわけです。対象は違いましたが。

 

鋼太郎は、父親の若妻である祥とデキていたんですよね。祥が鐵太郎を殺してしまったので、「惚れた弱み」でかばい、妻を犯人に仕立て上げようとしたわけです。

 

私は前回、鋼太郎と祥がデキているのでは?三上さんを陥れようとしているのでは?という予想もしました。ただ確定的な予想ではなかったのには、二人の関係に違和感があったからで、その違和感に納得しました。

 

私が二人が交際しているのでは、と思ったのは、妙に距離感が近いからです。鋼太郎が面前にもかかわらず、父親の若妻を「祥」と呼び捨てにすることが気になりました。また、二人で親しげに話したり、鋼太郎が祥の肩に手を置いたりするのが、あまりにも自然で仲を疑っていたわけです。

 

一方で、祥は「鋼太郎さん」と呼び、敬語を使っていました。なので、何となく距離感があるようにも感じたんです。付き合っているなら、もっと気軽に話すのではないかなと。

 

で、今回その違和感の理由がわかったんです。二人は愛し合っている、と思っているのは鋼太郎だけで、祥は愛してなんかいなかった。妙に祥から距離を置いている印象を受けたのは、鋼太郎に心を許してないからなんだなと。あくまでお金目当てなんだなと。

 

鋼太郎は全てが暴かれても、今度は祥をかばって「自分がやった」と言おうとしてしまいた。鋼太郎としては、祥を本気で愛していたのでしょう。本気でなければ、「惚れた弱み」で殺人をかばったりなんかしません。

 

しかし、祥は悪い顔で笑っていましたよね。それは、殺した夫の鐵太郎に対しても、「お金目当て」「70歳の老人と本気で愛し合っていると思いますか?」ときっぱり言っていた姿を連想しました。その言葉は、鋼太郎と交際した理由そのものでしょうね。

 

と考えると、丁寧に関係を作り込んでいるドラマだなとか、役者さんの演技がすごいなとか思ったわけです。したたかで強くて悪い女性、相棒には似合います。谷村美月さんも好きな女優さんの一人なので、そんな“悪い女性”を演じてくださって本当にうれしい。

 

「再チャレンジすることを勧める」

甲斐さんが三上さんとの面会で、「しくじりに寛容になった」と話していましたね。「再チャレンジを勧める」と。犯罪を犯してしまった息子のカイト君を思い浮かべながら。

 

もちろん相棒の物語上のことではありますが、演じていた成宮寛貴さんのことも思い出されます。相棒スタッフからの、成宮さんへのメッセージでもあったのかなぁと。ご本人がまっとうに、そして幸せに生きてくれているなら良いですね。

 

相棒に再登場してくれたらうれしいな、というファン心理はあります。しかし、疑惑を疑惑のままいなくなり、個人的には活動をしているわけですから、「罪を償った」状態ではないんですよね。なので簡単に「戻ってきてね」とは言えないという気持ちもあります。

 

相棒のカイト君は好きです。相棒の中では、他の人たち同様に、生き続けてはいます。

 

やっぱりやめない特命係

なんだかんだで犯人も見つかったし、右京さんの言う通り「離家から遺体が出た」んで、誓約書の効力を失ってしまいましたね。普通にクビにならずに済みました。やっぱり右京さんはクビにならないよね、うんうん。

 

その代わり、衣笠副総監直々の特命係訪問には笑いました。青木君を見に来たという意味で、むしろ授業参観かしら。

 

右京さんに「おまえはクビをへとも思わないだろうが、俺が辞表を持っているのは不愉快だろう。いつでもクビにしてやるからその覚悟で」的なことを言ってましたね。「おまえがこの攻撃でびくともしないのはわかってるけど、いつか攻撃してやるからな!」という宣言だと思うとシュール。

 

特命係がなくなったり、右京さんが警察をやめたとしても、右京さんの正義自体はあるからなぁ。そこまで固執してないなぁ。もう受け継ぐ者=冠城君もいるし、大丈夫でしょ!という気持ちもある。

 

けど、やっぱり相棒は好きだから続いてほしいものです。

 

次回:右京「まじ卍」

 『千言万辞』という辞書を担当する編集者の男が、メッタ刺しの状態で発見された。愛読していた右京はさっそく捜査。どうやら元大学教授の大鷹という男が一人で辞書の原稿を書いていたらしいと発覚。しかも殺された編集者と折り合いが悪く、主幹を別の者に替える話も出ていた。大鷹が言葉収集に取り憑かれ、偏屈だという話も聞こえ…

ゲスト:森本レオ 森田順平
脚本:神森万里江
監督:権野元

 

森本レオさん再登場ですね。以前出演したのはSeason1 第11話の石嶺小五郎役で、特命係創設に関わるかなり重要な役どころでした。あのときいた小野田官房長もいないのか…一徳さんはいます!

 

そして、相棒では初めての脚本家さん。他の作品も観たことがないので、ドキドキします。相棒の世界観と合っている方だとうれしいな。というわけで楽しみにお待ちしております!

 

 

aoikara

 

▼相棒17 第3話「辞書の神様」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼相棒17 記事一覧はこちら

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