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相棒17 第14話「そして妻が消えた」感想 女性の自尊心は恋や愛だけじゃない

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不倫は許さないaoikaraです。でも、女性の自尊心ってそこだけじゃないんですよ。と、今回の相棒を見て共感しましたね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒17 第14話「そして妻が消えた」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼相棒 第13話「10億分の1」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第14話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:宮川一朗太 東風万智子
  • 脚本:根本ノンジ
  • 監督:片山修

 

第14話「そして妻が消えた」あらすじ

ある夜、冠城亘(反町隆史)は、学生時代から懇意にしている犯罪心理学のコメンテーター・坂崎直哉(宮川一朗太)から連絡を受ける。突然、妻の絵美子(東風万智子)が姿を消してしまったという。

 

冠城が杉下右京(水谷豊)と共に坂崎家を訪れると、現場には絵美子のものと見られる血痕と何者かが侵入した形跡が残されていた。坂崎から事情を聞くと、絵美子は元人気キャスターで、最近ストーカーにつきまとわれていたらしい。


ところが、その直後、ストーカーから送られてきたとされるメールが、坂崎のパソコンから発信されていたことや、坂崎が絵美子にDVをしていたことを示唆するSNSのやり取りが発見される。

 

世間から「理想の夫婦」と評されていた2人だけに、亘もにわかには信じられないが、“坂崎の犯行”を裏づける証拠が次々に見つかる。元人気キャスターの失踪は一転、夫によるDV殺人の可能性が濃厚に。

 

さらに、坂崎には世間を欺く“別の顔”があることも判明して…!?

 

参考元:第14話「そして妻が消えた」2019年2月6日(水)|ストーリー|相棒 season17|テレビ朝日

 

GOODポイント

  • 暇課長、毎回どんな色のチョッキを着てるんだろ~と思いながら見てしまいます。今日は薄めのパープル!ラベンダーカラーで春っぽくコーディネートしたのかな。
  • 暇課長「冠城は変人と気が合うね」
    変人って…右京さんですよね(笑)
  • 課長、キャスター好きですよね。亀山君時代も、アナウンサーとか好き好きって言ってましたもんね。
  • 伊丹の「特命係の~かぶららららららららぎ、わたるるるるるる」という謎の巻き舌
  • 青木君、仕事したら花の里でふぐの白子焼きをおねだりしたのに、ちゃっかり仲間はずれにされていますね。特命係が青木君から恨まれる理由って毎回毎回増えていきますよね。恨まれても仕方ない部分もあるよなぁ。
  • 今回の事件で「女性は怖い」と結論づける冠城君に対して、幸子さんの「怖くない女もいますよ~」。いやいやいや、あなたが一番怖いです(笑)拳銃とかねぇ…。
  • 右京さん、元奥さんのことに触れられたときの拒絶反応が面白かったです。冠城君、それはダメよ。

 

気になったポイント

  • 私は観たことがないんですが、映画『ゴーン・ガール』に似ているという声も見かけました。
  • 冠城君が3ピースのスーツを着ていることってありましたっけ?冒頭の花の里でいつもとコーデが違うような気がして、気になりました。
  • 坂崎家の家のカラーバランス、私は苦手です。けばけばしい…。
  • 証券会社?の社員さんの役者さん、緊張されていましたね。頑張れー!と思いながら見てしまいました。
  • 忙しくてすれ違うのに、不倫する時間はあるんですね!という嫌味!
  • 麻衣さん、憎々しげに花を折っていましたけど、花に罪はないんだからやめて!
  • 冠城君が「ますます結婚したく なくなった」とこぼすときに、右京さんが「経験として一度くらいしていたら」って言ったんですけど、ちょっと軽すぎません?経験として一回経験するって発想の責任感のなさがすごいな…って思っちゃいました。

 

感想

起こりうる全てを予想していたら当たった、けど面白い!

今回はさまざまなヒントが散りばめられていたので、いろんな予想というか推理ができました。ありとあらゆる可能性を考えていたので、その一つが当たったという感じ。でも、予想通りだから面白くないということはなく、個人的には面白かったです。

 

最初は夫の直哉さんが、奥さんのオダエミさんを殺して隠したのかなと思いました。それにしてはその通りに事が進みすぎですし、右京さんの言うところの物証がありすぎることに違和感を覚えました。

 

そのため、オダエミさんが直哉さんをハメようとしたのではないか、と推理の方向転換。右京さんが指摘するように、奥さんなら全てのトリックを仕込めるんですよね。

 

最終的にはオダエミさんが仕組んだ罠だったと明かされましたね。その理由も、不倫ってよりは、自尊心や自己顕示欲の問題だろうなというのも想像がつきました。それは、私が女性だから、女性っぽい心の動きが読めたからかもしれません。

 

女性的な目線で見ていたら、二人の女性の“自尊心”に気づく

最初、坂崎家の家の中を見たときに、オダエミさんが一人で映っている写真ばかりあったのが気になりました。元々キャスターだったわけですし、表に出たいという自己顕示欲の強さを感じたんですよね。

 

そんな人が夫を支えることに徹するってのには、鬱屈した思いを少しは感じていたのではないかと。そういった見方をすると、気に障ったんだろうなと思えるエピソードも次々目に付きました。

 

夫は自分の口利きのおかげで仕事が増えたのに、自分は仕事が減って、夫はキャスターにまでなった。結婚当時の週刊誌には「オダエミの夫」とっ書かれていたのに、「坂崎直哉の妻」と言われるようになった。

 

あとはジムに通うのも、表に出るために、見た目を美しく保ちたいという気持ちがあったからでしょうし。

 

直哉さんの本に「陰ながら支えてくれた愛する妻」ってのも、“表”に出たい人なのに”陰”と言われて自尊心を踏みにじられて、相当腹が立ったんだろうなって、すぐにわかりました。

 

右京さんがオダエミさんの部屋でそのことに気づいたときの表情は見事でしたね。2回目に見たときに、あれは気づいた表情だったんだと思いました。

 

妹の小田麻衣さんも、不倫はちょっと予想外でしたが、姉とウマが合わないって感じは伝わってきたんですよね。華やかな舞台で活躍する姉と、その華やかな姿を演出する側のカメラマンと。「姉とは違う」みたいな気持ちを感じました。

 

麻衣さんが直哉さんと不倫していたのは、姉が嫌いで奪ってやりたかったと言っていました。それも本音だし、もしかすると本当に最初は好きだったのかもとも思いました。姉もまた妹に負けたくないという気持ちで、恋心に気づきながら奪ったのではないかと。

 

これって女性ならではの感情や心の動きなんでしょうか。割と「わかる。こうだろうな」って思いながら見ていました。そういうあまり人には見せたくない感情を描くのがうまいなぁ、と思いました。

 

右京さん辛辣!女性の助言が欲しかったかも…

右京さんは、偽装殺人を企てたオダエミさんと、人を死なせてしまった妹の小田麻衣さんに、かなり辛辣でしたね。

 

まあたしかに、どちらもやっていることはひどい。オダエミさんは、虚栄心のために一人の人間死なせてしまったわけですし。表舞台に出ることはないとはっきり言って、オダエミさんは絶望したような顔でしたね。

 

でも、どうなんでしょう。オダエミさんの目的が「注目されたい」という自尊心を満たすことなら、犯罪者になったとしても今回の作戦は成功なんですよね。

 

好きの反対は嫌いではなく無関心なわけで、関心を持たれて騒がれたいって思うなら、炎上商法としてありなんでしょうね。

 

でも、オダエミさんは悲劇のヒロインを演じようとしていたし、「憧れの女性像」で居続けたかったようなので、それはもう無理ですね。おそらく絶望の表情は本心からでしょう。

 

妹の麻衣さんは姉の夫と不倫して、しかも人を偶発的にではありますが、殺してしまいました。そこも右京さんに厳しく詰められていましたね。

 

正当防衛じゃないのかなと思いましたが、逃げた時点でアウトですかね。そういう姑息な部分に右京さんは怒ったのかもしれません。

 

右京さんがオダエミさんや麻衣さんの気持ちに気づいたのは、女性的視点として、幸子さんからの助言で気づいた、みたいなストーリー展開でも良かったんじゃないかなと思います。右京さん、女性には鈍いですからね。女心わからないブラザーズの片割れですから(もう一人は伊丹w)。

 

プライドの高い姉妹二人に踊らされていた?

直哉さんは不倫していたことは本当にダメですが、今回の件に関しては完全に踊らされていましたよね。プライドの高い姉妹の間に挟まれて、二人のケンカに巻き込まれたと言う印象も受けます。

 

犯罪心理学者要素がもう少しあっても良かったかなぁ

直哉さんは犯罪心理学者でしたが、奥さんのどころか、不倫していた麻衣さんのことも全然わかっていませんでした。

 

他にも犯罪心理学者っぽいところが皆無だったんですよね。その設定がもったいないというか。別に他の職業でも良かったんじゃないかと思います。

 

せっかく犯罪心理学者なら、もし犯罪を犯すなら誰がどうするとか、推理するくらいの姿勢は見たかったですね。冠城君が語っているような、何時間も語っているような学者っぽい人物には見えませんでした。そこがもったいなかったなと、個人的には思います。

 

“ベストパートナー”的展開がもう一ひねりあっても面白かったかも

妻が消えた!と思ったら夫が殺していた!と思ったら妻は生きていた!全て妻の計画!というのまで読めたので、もう一つ展開があるのではないか、と期待していまいました。

 

直哉さんが「ベストパートナー」という本を書いていたので、これはもしや夫婦二人で計画したことなのではないかとか。奥さんを悲劇のヒロインに仕立て上げることが夫の愛で、妻はお金が必要になった夫のために働いて…みたいな。

 

一般論では理解できないような夫婦の愛の形がある。犯罪によって結びつく愛が。犯罪心理学者的観点から描いた本だとしたら、とても面白くて、皮肉だけどたくさん売れたんじゃないかという予想もしていました。が、想像しすぎたようです。

 

まあ、この想像は完全に感想の蛇足です。失礼いたしました。

 

次回:100%の女が帰ってきたー!

経済産業省のキャリア官僚が殺害され、元部下で第一発見者の女性が身柄を拘束される。彼女は殺された被害者と恋愛関係で、過去には政治絡みの犯罪も…。そんな彼女を弁護したのが、元検察官の倉田映子。特命係とも因縁のある「100%の女」だった。

偽証をさせたことを特命係が突き止めて、やめてしまった倉田さんですね。日下部さんからにらまれる(逆恨みだよね)キッカケとなった事件でもあるので、この続編は気になります。

 

特命係の“因縁”とも書かれているんですが、倉田さんが自ら辞したっていう印象なんですけどね。今度こそ、ちゃんと100%の仕事をしてくれると信じています。

 

ついでに、予告の猫が気になります…かわいい。

 

 

aoikara

 

▼相棒17 第15話「99%の女」記事はこちら

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▼相棒17 記事一覧はこちら

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