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相棒16 最終回「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」ネタバレ 特命係に衝撃の結末!?

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さすがに今回の副題は長すぎだよーと思ってしまったaoikaraです。副題はけっこう覚えているのですが、コレは覚えられなさそう。いや、逆に印象的で覚えるかも?

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒16 最終回「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」ネタバレ

 

です。ついに最終回まで来ました。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼相棒16 第19話 記事はこちら

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相棒16 最終回 ゲスト

  • ゲスト:加賀まりこ 芦名星 遠藤雄弥 とよた真帆
  • 脚本:輿水泰弘
  • 監督:権野元

 

相棒16 最終回「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」あらすじ・ネタバレ

手術

手術台に横になっている女性に、男性の医者が「傷はわからなくなるからね」と言っている。誰にでもできるわけではなく、医者によるものだと自慢げに話ながら。

 

そこに横たわっていたのは、週刊フォトスの記者・風間楓子(芦名星)。おでこが切れて血がにじんでいる。医者は自分に腕があると言い、「あなたは運が良い」と手術が始まる。

 

待つ人

手術室の前ではサイバーセキュリティ対策本部の捜査官・青木年男(浅利陽介)と、警視庁広報課課長・社美彌子(仲間由紀恵)が待っている。

 

美彌子は「あなたは良かったのに」とため息をつき、青木は「課長に押しつけて知らん顔というわけにはいきませんよ」と軽快に答えている。

 

手術室のドアが開き、おでこに包帯を巻いた風間が出てきた。二人の存在に気づくと、少し表情を曇らせる風間。それでも二人の元へ行き「ご迷惑おかけしました」と声をかける。

 

「何針縫いましたか?」「何なら診断書取っといた方が良いですよ」ともう立ち去っている風間に声をかける青木。「よしなさいつまらない挑発は」と美彌子に諫められている。

 

週刊誌の記者のケガ

翌日、風間はいつも通り「おはようございまーす」と出勤。頭の包帯を見て、同僚たちはざわつく。

 

「どうしたそれ?」と聞かれて、「突き落とされました」と風間が言うと、編集長が別室に呼び出す。ネタがありそうだと、編集長はボイスレコーダーを用意して、「詳しく教えろ」と言う。

 

そのネタが週刊フォトスに出た。甲斐峯秋(石坂浩二)、衣笠藤治副総監(杉本哲太)、内村完爾刑事部長(片桐竜次)、中園照生参事官(小野了)、社美彌子広報課長、青木年男、この6人の警察関係者のうち誰かが記者を突き落としたという記事。

 

警察関係者には目線が入っているが、見る人が見たら誰かはわかる。特命係の部屋で杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は記事を読んでいる。記者がケガをしたというおでこの写真を見て、二人は風間楓子だろうと推察していた。

 

特命係の部屋に来ている、組織犯罪対策課課長の角田六郎(山西惇)も気合いの入った記事だと言っている。

 

本人から

右京と冠城は話を聞くために風間をカフェに呼び出した。風間はおでこの傷がわからないように帽子を被っている。

 

「先月の27日、その6人に邂逅したわけですね?」と右京が聞くと、「カイコウ…って漢字で書けます?」と風間は冠城に聞く。「そうです、ルシアナホテルで偶然会ったんです」と右京には答える。冠城はスマホで“邂逅”と出して見せて、スマホでは意味がないと風間に笑われている。

 

6人はホテルのロビーにあるエスカレーターにの前で立ち話をしていたと風間は言う。「珍しい取り合わせですね」と冠城が言い、右京も「ええとても」と同意する。

 

当時、風間がエスカレーターに向かうと、エレベーターの前で6人が「ばったり」「偶然ですね」などと会話を交わしていた。

 

そこで6人は風間の存在に気づき、空気がぴりつく。「どうも、週刊フォトスの風間です」とあいさつすると、「あのお騒がせの」と青木がトゲのある言い方をする。「我々にケンカを売るような記事を大変面白く読ませてもらってます」衣笠も皮肉を言う。

 

風間がこのホテルにいたのは、母親と食事をして、このホテルの部屋に送っていたからだった。

 

「それじゃあ」風間は6人に言い、6人の間を縫うように歩いて行って、エレベーターに乗った。そして、風間は誰かに押されて思いきり転げ落ちる。

 

最初に駆け寄ってきたのは美彌子だった。その後を追うように、ほかの5人もエスカレーターを歩いて下に落ちた風間のもとに駆け寄る。「大丈夫?」と美彌子が聞くと、風間のおでこから血が流れている。峯秋が電話し、ホテルに救急車を呼んだ。

 

風間は差し伸べられて手をのけるように立ち上がり、

 

「それより誰ですか?私の背中を押したの」

 

と聞いた。「わざとかどうかはわかりません。でも、押されたことはまちがいありません」と風間は言い切った。そんなことをするはずもないと衣笠や内村は言う。

 

青木は「それなら警察に被害届を出せば良い」と通報しだした。駆けつけた巡査は警察幹部を前に直立不動で何もできず。風間はその様子もスマホで撮影し、記事に写真を載せていた。

 

被害届を出しても無駄だと思い、出さなかった。記事にしたのも編集長がどうしてもと言ったからと風間は言う。

 

「そんなことより、犯人を突き止めてくださいよ」と風間は二人に言う。右京は「一つお聞きします」と言い、事件当時に着ていたアウターについて尋ねる。風間は当時雨降りだったと言い、寒かったので「厚手のコートを着ていました。もこもこのデブコート」と答える。

 

関西弁

風間の元に電話が入る。「あんたやろ?」と電話の相手は言う。着物で関西弁の女性(加賀まりこ)。「酷い目に遭うたな。あの晩やろ?なんで言うてくれへんの?近くにおったのに」と不満げな様子。

 

「よけいな心配させたなかったんよ」と風間も関西弁で答える。「水くさいなぁ」とまだ会話を続けようとする女性に、風間は「取り込み中やから」と電話を切る。「お母さん?」と冠城は電話相手を言い当てる。

 

風間の母・匡子はホテルに一人。明らかに任侠の者がついている。若い衆の檜山与一(遠藤雄弥)は「やっぱりお嬢でしたか?」と聞いている。「そやな」と匡子は答える。

 

調べる理由

捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)は、大河内春樹首席監察官(神保悟志)に呼び出されていた。風間の事件について大河内が調べさせていたのだった。

 

巡査がきちんと対応できた可能性は低く、幹部に恐縮して被害者に冷たい態度だったとしても仕方がないと伊丹も芹沢も言う。

 

抗議が増えていることについて、伊丹は「取り合うことはない」と言う。被害届もないと。「傷害罪は親告罪じゃない」と大河内は言う。立件するつもりなのかと伊丹と芹沢は驚く。「それなりに格好をつける必要がでてきた」と。

 

三上冨貴江という国家公安委員会から通報があったと。「全く知らん顔というわけにはいかない」と、大河内は苦々しくラムネをかみ砕く。

 

正体が明らかに

青木が仕事をしていると、同僚からURLを教えられる。「開いてみろ」と言われて実行すると、青木の顔写真とプロフィールがネットで特定されていた。「特定厨め!」と青木が言う。同僚は「全員の身元が特定されるのも時間の問題だな」と楽しそうに言っている。

 

交渉決裂

伊丹と芹沢は風間の会社へ。「お加減いかがですか?」と一応は聞くが、「全治2週間の傷なんて略式起訴になって罰金刑になるだけ」と伊丹はさらに続ける。その様子を編集長に写真に撮られてしまう。

 

目撃者か容疑者か

右京と冠城は美彌子をカフェに呼び出し話を聞く。当時の位置関係を美彌子に書き出してもらっている。

 

  風間

内村  甲斐

青木 美彌子

衣笠  中園

 

この位置関係だったと。右京の前向きな様子を見て「楽しそうですね」と美彌子は皮肉を言う。「言いがかりです」と右京は言い、このことを考えて夜も眠れず体調が優れないなどとのたまう。

 

珍しい6人の取り合わせについては、それぞれが偶然会ったと美彌子は話す。美彌子は峯秋と食事をして、同じく食事を終えた衣笠副総監と青木の二人にばったり出くわしたと。さらにこれから食事をしようとエスカレーターで登ってきた内村刑事部長と中園参事官にも出くわした。

 

3組が偶然居合わせたことについては、「間違いない」と美彌子は言う。そこで立ち話をしていると、風間楓子が現れたと言う。そして…事故の流れがあったと。

 

右京は峯秋が傘を持っていたかと尋ねる。美彌子は車でホテルに来たので持っていな買ったはずと答える。傘を持っていれば、位置関係がどこであろうと背中を押せるから聞いた質問だった。

 

「突き落としましたか?」と右京は美彌子に聞く。「は?」思わず美彌子は聞き返してしまう。「真面目に聞いてますか?」と美彌子が言うと、「はい」と右京が答えるもので、「黙秘します」と美彌子は言う。

 

冠城は、仮に傘で押したとしても、他の全員が押した瞬間を目撃してもおかしくないのではと尋ねる。たまたま他の誰かが犯行に及んだのを見て、みんなで口をつぐんでいるのか。あるいは犯行自体がなかったのか、押されたというのが誤解なのかもしれないと。

 

「犯行は目撃できなかった」と美彌子は答える。実は、風間がエスカレーターから落ちる直前、隣のエスカレーターで赤ちゃんの大きな泣き声が聞こえて、そちらに気を取られているうちに事故が起きていたと美彌子は言う。

 

「杉下さんの体調管理のお役に立てれば」と美彌子は締めくくる。右京はもし赤ちゃんの泣き声が事実だとしたら、6人が相互監視している状況はなくなり、目撃者もいなかった。となると「犯行がなかったとは言えなくなるわけですよ」と言う。

 

一人一人

右京と冠城は峯秋の部屋に呼び出されていた。パソコンで「ダークナイト・パパ」と峯秋についてプロフィールの詳細が明かされて、息子の甲斐亨(成宮寛貴)の顔写真も載せられていた。

 

「で、何を聞きたいんだね」と峯秋が切り出す。「それじゃ、単刀直入にお伺いします。風間楓子を突き落としましたか?」冠城が本当に単刀直入に聞く。

 

「ん?」峯秋は少し考え、質問を理解して笑う。「答えはノーだね。突き落とす理由がない」と。右京から過失の可能性を聞かれても「ないね」ときっぱりと答える。もし過失だとしても突き落としたなら謝罪をすると。「それくらいの良識は持っている」と。

 

隣にいた内村刑事部長はどうだったかと右京に聞かれると、「それがね、ちょうど赤ん坊の泣き声がしてね」と美彌子と同じ証言をする。それで気を逸らしてしまい、自分はしていないが、「他の連中はわからん」とのこと。

 

「衣笠君は夕刊フォトスを愉快に思ってない口ぶりだったね。だからって、そこの記者を突き落としたりはしないだろ」と峯秋は言う。衣笠は位置からいっても突き落とせないだろうと。

 

冠城は衣笠副総監が傘を持っていたのかと気にする。「傘?」峯秋は口にする。

 

取り調べをしようか

伊丹と芹沢は衣笠副総監の下へ訪れていた。事情聴取に協力してほしいと。衣笠さえ協力すれば、あとはみんな拒否できないと。

 

「ならば行こうか」と衣笠は言う。「取調室だよ」と。伊丹と芹沢は勘弁してほしいといった様子だった。

 

動機のある人物

特命係の部屋にて、角田は週刊フォトスの記事には警察をおちょくっているものが多いと苦言を呈している。冠城は「それが週刊誌の信条」だとして、美彌子もターゲットになったと話している。角田は「気にしだしたら不愉快この上ない」と呆れたように言う。

 

その腹いせで風間を突き落としたのか。「腹いせとは限らん」と角田は言う。最近、週刊フォトスで暴力団と警察幹部の関係性が報じられる予定だったと。

 

その警察幹部とは内村

 

いつもの調子

「調書など適当に作れ!」と内村が伊丹と芹沢を怒鳴りつけている。伊丹と芹沢が署名が必要だと行っても、「代わりにしておけ!」といつもの調子で怒っている。

 

ヤクザと警察

特命係の部屋にて、まだ角田がいる。冠城は風間にしたことは一種の警告かと聞く。「記事にしたら承知しないぞ」と言う。しかし、ヤクザと警察の関係は、現在だと冷え切っているのではとも聞く。

 

右京も暴排条例により、警察とヤクザの持ちつ持たれつの関係は今は昔の話だと言う。角田は組織としては対立していても、個人的な絆までは断ち切れないだろうと言う。また、内村は風間のすぐ後ろに立っていたので、突き落とせる可能性もある。

 

いらだつ男

そんな特命係に青木がやってきた。チェスをする気まんまんで。ホワイトボードに書かれた風間の事件を見て、「こっちでも捜査中ですか」といらだった様子で言う。大河内が捜査一課を使って“無実の6人”を捜査していると青木は愚痴る。

 

「“容疑者”なんてどうかしてますよ!あの女の妄想を真に受けて!警察を呼んでも被害届を出さなかったのが全てでしょ?」とイライラしゃべっている。冠城はうるさそうにして青木の顔をわしゃわしゃしている。

 

そして、食事をした衣笠は傘を持っていたかと尋ねる。青木は質問の意図を理解し、衣笠が傘で突いたと思っているのかと聞く。そもそも、手で押したかも傘で押したかもわからないなら、風間の証言は曖昧だと青木は強く言う。

 

右京は、風間が当時厚手のコートを着ていたことから、判然としなくても不自然ではないと言い返す。

 

再度、衣笠の傘について尋ねるが「残念でした!持ってませんでした!」と青木は言う。副総監ともなると、傘なんて持たないと。濡れないところから濡れないところへ、連れて行かれると。その日も車で来ていたそうだ。

 

ヤクザと民間人

花の里にて、右京と冠城、風間も来ていた。ヤクザ系のネタがあるかについて風間は把握していないと言う。記者同士も秘密主義だと。「今回の事件に関係してるんですか?」という風間の問いには、まだ明確に答えられず。

 

「杉下さん、暴排条例、何とかなりませんか」と話し出したのは女将の月本幸子(鈴木杏樹)。「せっかくだから」と。ヤクザが排除されるのはわかるが、一般市民に責任を押しつけてどうするつもりかと。みかじめ料を払ってしまった一般市民も罪に問われてしまうのは困ると幸子は言うのだった。

 

暴排条例の対象は市民。そんな状況を知っている風間は「警察は本気でヤクザと闘おうなんて思ってないですよ」と言う。ある意味、暴力団を合法組織として認めているといい、そんなのは世界で日本だけだと。

 

“過失”傷害

夜、青木が歩いていると、誰かにぶつかられて突き落とされてしまった。ぶつかった男は「えろうすんません!」と関西弁でしゃべっている。その男は風間の母・匡子のそばにいた若い衆だった。

 

青木は鼻にケガをしてガーゼを貼っている。若い衆は待たされている。「過失傷害って親告罪でしょ?だから被害届出すって!」と青木は訴えている。その相手は伊丹と芹沢。

 

「おまえだから言うけどさー、罰金刑でしょ?わざわざ立てさせんなよー」と芹沢はくだけた様子で言う。伊丹も「当事者同士で片付けろ!」と言い、刑事ではなく民事で処理しろと言い出す。

 

青木は「然るべき所に報告しちゃいますよ!」と言う。「どこだ?」と聞けば、「然るべき所は然るべき所ですよ!今お二人が想像したところです!」と青木はわめく。仕方がなく、芹沢は「なんとか立件を考えますか」と言う。

 

加害者は風間燦王会という暴力団の構成員。“風間”という名前を聞いた青木は気になって…

 

冠城に電話が来る。相手は青木。風間について「東京の人間ですか?」と聞く。冠城は「大阪出身」と答えると、青木は全てを察する。

 

翌日、冠城は「見てください」と右京にパソコンを見せる。風間も含めて警察関係者6人の全員がさらされていた。

 

角田がやってきて、青木が階段から落ちてケガをしたことを伝える。二人は興味なさげ。「その加害者の男がな…」と角田が続ける。

 

ヤクザの関係

「檜山与一」冠城は風間に向かって言う。右京も同伴。その名前に風間は反応し、「与一が何か?」と驚いたように聞く。青木を誤って突き落とした加害者だと説明する。風間は驚きが隠せない。

 

「あのーおけがは?」風間が聞く。青木も風間と同じく全治2週間。現状は過失傷害だが、指定暴力団のデータベースに引っかかった。風間燦王会組員だと。その“風間”に青木は反応したのだろうと冠城は言う。

 

「ええ、風間燦王会は私の実家です。私はヤクザの娘です」

 

と風間はいう。そのことにとやかく言うつもりはないという右京。「ただ、このタイミングですからねぇ」と、“過失”なのか疑問に思っていた。

 

知らせたいこと

警視庁の廊下にて、内村刑事部長と中園参事官は青木が突き落とされた件いついて話している。風間に関係するヤクザが加害者と聞いて、内村は「昔のヤクザは警察に手を出さなかったが」と言っている。

 

ただ、青木については「いい気味だ」と内村は言う。「そう思わんか?あの小僧、副総監との関係をいいことに調子に乗りやがって!」と毒づく。「たしかに、虎の威を借る狐の如きふるまい目に余るものがありました」と中園も調子を合わせる。「警察職員たるもの見苦しく騒ぐなと言っておけ!」と内村は命じる。

 

また、中園は「あ、あの部長、ちょっとお耳に入れておきたいことが」とそわそわした様子で話を切り出し…

 

虎の威を借る狐

そんな狐=青木は虎=衣笠副総監のもとへ。衣笠の情報もサラされており、「娘にたぶん嫌われている」などと書かれている。

 

ヤクザからの報復だと青木は必死に訴えている。「折れてるのか?」と聞かれて、「折れてはないですけど…」となり、「そーう、お大事に」と衣笠は言うだけだった。

 

ヤクザの言い分

伊丹と芹沢は檜山の取り調べ。こんなことをしている暇があるなら、あの6人の中から嫁入り前の女の顔を傷つけた犯人を捕まえろと檜山は言う。

 

「語るに落ちたな」と伊丹は言い、「おまえが故意にやったことは明白だ」と続ける。故意だとしたら証拠を持ってこいと檜山も詰め寄る。二人は今にも殴り合いそうな空気。

 

同席している角田が「まあまあ」と二人を諫める。「あと言うとくでー。若いもんはわし一人じゃないさかいな」と檜山は言う。

 

姉御

結局、檜山は釈放。伊丹は捕まえてやると意気込んでいるが、「何の容疑で?お札持ってきなはれ」と図太い態度は変わらない。

 

風間の母・匡子が檜山に迎えに来た。すると、出会い頭に檜山の頬を思いっきり叩く。「東京まで来て何しとんねん!」と叱り飛ばす。檜山は小さくなって「すんまへん」と謝る。匡子は「うちの子がご迷惑おかけしました」と警察に丁寧に挨拶。

 

自分のバッグを檜山に持たせて、すたすたと匡子は去って行った。

 

交渉

いつもと違った雰囲気でスーツを着こなしている内村刑事部長が、一人でどこかへやってきた。それはホテルの一室。ドアを開けると、檜山がいる。案内され、その部屋の奥には匡子が待っていた。

 

匡子は笑顔で対応しながらも、「警察の御方、まして江戸の警察の御方に会う筋合いはございません」と言う。ただ、“桑田の親分さん”の口利きで会うことになったと。内村も「桑田に無理言って連絡させていただきました」と。30年ほどの付き合いになるらしい。

 

「お話て、なんですの?」愛想笑いを消した匡子が鋭く聞く。「聞かなくてもわかるでしょう」内村も淡々と答える。匡子は鼻で笑い、「警察はすぐに言質取ろうとしはる」と言う。

 

そんなことはないと内村は言い、「ご想像の通りですよ」と話す。「おたくの若い衆に報復をしないよう徹底してもらいたい」と。ならばと、匡子は「筋通してもらえまへんやろか」と言う。「あんたはんも含めて、うちの娘を突き落としたんは誰なのかはっきりさせてください」と。

 

内村は、首席監察官が突き落とした事実はないと判断したと説明する。匡子は「身内に甘い。にわかには信じられまへん」と言う。「下手人を差し出していただかんと、うちの子らも止めようがないです」そう匡子が言うと、「残念です」と内村も答えて、交渉は決裂。

 

内村は帰宅。

 

知らせたかったこととは

内村の回想。中園が「お耳に入れておきたいこと」と言った後、誰もいないトイレに呼び出しこそこそと内村に打ち明ける。そして中園は言った。

 

「私、突き落とした人物を見てしまったんです」

 

懇願

特命係に青木が来て、「聞いてます?」とわめいている。自分の事件について調べてくれと言うのだ。右京は全く乗り気ではない。そもそも、報復であることは明白だと。

 

さらに「物事には優先順位があります」と言う。右京の興味は風間転落について。その究明が終わってから青木のことに取りかかると言う。

 

青木はイライラして「頼みません!」と言って部屋を後にする。「みんな同じ目に遭えばいいんだ!」と怒鳴り散らして去って行く。

 

悪いことは続く

夜、中園が帰宅途中に、人にぶつかられて階段から転落。病院に運ばれて、泣きながら「傷残りますか?」と言ったら医者に「残る。構わんだろ?」と言われてしまう。中園は倒れ込んで泣いてしまう。

 

取り調べに来たのはまた関西弁の男。金剛地理(大賀太郎)という男は、「申し訳ないことをした」と話している。故意だったら救急車を呼ぶのかと。ただ、男も風間燦王会の構成員。それでも東京には見物に来ただけと言う。

 

「舐めてんじゃねえぞこら!」と伊丹が詰め寄るが、「おおこわ」と全く怖がっていない様子で金剛はつぶやく。

 

意外な極力者

特命係の部屋に、包帯を巻いて頭髪が乱れている中園がやってくる。「一生消えることのない傷」を抱えたという中園。

 

ホワイトボードを見て、“容疑者”と書かれていることを気にする。右京と冠城は「便宜上」と弁解はするが。

 

「犯人がいるなら特定しろ。早く犯人を突き止めてみせろ」

 

と意外なことを言い出す中園。「突き止められやしないんだろうなぁー」とわざとらしく言いながら。「できもしないならこれ以上首を突っ込むな」といつもの調子で言いながらも、「捜査に必要なものは特別に俺が用意してやる」と協力的な姿勢も見せる。

 

「突き止められやしないんだろうけどなー」と言葉を残して、部屋を後にする。角田は「頭を打ったみたいだからな」と中園に同情していた。

 

なぜこのタイミングで捜査に協力してくれるのか、右京と冠城も疑問に思う。自分が被害者になったことがきっかけになったのは間違いだろうと。角田の「頭を打っておかしくなったんだよ」という発言についても「その線も捨てきれませんがね」と右京は答える。

 

警察としてのメンツ

衣笠は中園まで襲われたのに黙っておけないと、伊丹と芹沢に“過失傷害”ではなく“傷害罪”で挙げるようにと命じる。相手はヤクザだから通常より処分を重くしても良いと。

 

「花の都東京で暴れ回った大阪ヤクザに、きっちり落とし前つけてもらわないとね」

 

娘と母

風間は母の匡子と会っていた。匡子は風間の心配をしている。檜山をひっぱたいたことについては、檜山が風間のファンだからと匡子は言う。「お父ちゃんにもきつう言うてもらうし」と夫の組長の存在をちらつかせている。

 

「下手な芝居はやめて。全部お母ちゃんの差し金やろ?」と風間は聞いている。「お願いやからやめて。迷惑するのはこっちやし」と風間はきっぱりと言う。

 

匡子もヤクザの娘ということで迷惑を込むって来た風間を思いやる。しかし、大事な娘の顔に傷を付けられて、雑誌だけでしか反論できないことを母親として歯がゆく思っていた。匡子はやめてほしければ自分できっちりと落とし前をつけろと風間に言う。

 

道草せずに帰宅しな

金剛も釈放。「道草しないでとっとと大阪帰りな」と芹沢は声をかける。金剛はその足で檜山に会い、観光をしようと浅草に来ている。檜山は匡子にひっぱたかれたが、その場で合わせておいたなどと話をしている。

 

そんな二人を、角田の部下である大木長十郎(志水正義)と小松真琴(久保田龍吉)が尾行。大木が急ぐふりをして、金剛と檜山の間を割って入っていく。かちんときた金剛が大木に絡む。檜山は止めている。

 

金剛が軽く肩を小突くと、腕が外れたと言わんばかりに大木が「いたたたた!」と痛がって倒れ込む。今度は檜山に指をはたかれたとさらに痛がるふり。それを「大丈夫か?」と小松が来て、また二人は警察に捕まる。

 

取調室には伊丹が待っていた。「おまえともっとしゃべりたくてな」と。「お札はそのうち届く。それでいいんだろ?」とも。芹沢は「だから道草しないで大阪帰れって言ったのに」と言っている。

 

報復

花の里にて、右京と冠城、また風間が来ていた。「母に挑発されました」と風間は言い、「やめるかわりに落とし前つけろ。できるんかいな?」と言われたことを明かす。「わかったから!やるから!その代わりもうやめて!」と風間はなんとか説得していた。

 

母は納得したものの、「しばらく待ってもらちが明かんなら、そんときは黙ってへんで」と言われてしまう。

 

今は報復を止められている状況。「母は本来思慮深い人です。娘がケガを負わされて、見境なくなっているだけです」と風間は説明している。とはいえ、落とし前をつける術を持たない。

 

「お二人に頼るしかないんです。犯人を捜してもらえませんか?」と風間は頼む。また、ヤクザというだけで不利益を被る状況を嘆いていた。ヤクザの娘だった風間だからこその意見だった。

 

バテるのはどちらだ

 取調室では、まだ長い長い聴取が行われている。伊丹は「ボケ関西人」など暴言を飛ばしている。取調室の外から、角田と大河内が見ている。ヤクザも素人ではないので、48時間の拘束時間を粘れば逃げ切れることもわかっているだろうと角田は言う。

 

必要な物を用意

カフェにて、右京と冠城は誰かを待っている。やってきたのはハッとを被った中園。二人のテーブルに、封筒とハットを置いていく。

 

二人は封筒の中身を確認。それは風間の件に関する6人の警察関係者の調書。中園はドリンクとフードを持って、なぜかウキウキな表情で二人のテーブルにやってきた。おいしそうにフードを食べようとしている。

 

「上っ面だけをさらっとなぞった調書ですね」と冠城は言う。体裁を整えるための、鼻も引っかけない調書だと右京も同意。

 

そもそも、なぜ監察官が調べることになったか気にする二人。中園は、国家公安委員からの通報があったことを明かす。

 

裏で糸を引いていたのは

右京と冠城はとある大学へ。国家公安委員でもある、経済学部教授の三上冨貴江(とよた真帆)に会いに行くためだった。

 

三上は雑誌の記事を見て気になったので連絡したと話す。個別の案件で指導をするのは異例なことだと右京は言う。「指導なんて」と三上は笑う。「そもそも私たちには警視庁を直接指導する権限なんてありませんから」と言う。

 

そもそも、管轄は警察庁だからと右京も言う。なぜ、警視庁の首席監察官に連絡がいったのかと右京は気にする。三上は他愛もないことを話すように、個人的に気になって連絡をしただけと話す。冠城は国家公安員からの連絡は十分な圧力になると言う。

 

右京は、国家公安員の運営は警察庁長官官房がおこなっていると話す。その官房にいる人物と言えば「甲斐峯秋」。右京は口に出し、「ご存じですか?」と聞く。三上は笑顔をたやさなかったが、質問には答えず。

 

裏の裏?

右京と冠城が帰宅すると、三上はすぐさま誰かに電話をかける。右京と冠城は峯秋に呼び出されて、三上が「取り調べにあったみたいだった」と怒っていたことを告げる。峯秋はお茶を点てている。

 

三上を動かしたのは峯秋。内部調査をしようとしたことについて「問題かね?」と峯秋は聞く。「むしろ犯人ではないことを証明しています。潔白だからこそできること」と冠城は答える。

 

右京は「潔白と見せるための行動かも」と言う。仮に圧力をかけたとしても、調査がおざなりになるのは目に見えている。であれば、行動をしたという事実だけは残して、自分は潔白だと峯秋が見せることもできると。そんな右京の考えについては、「右京さんの底意地が悪いだけ」と言う。

 

峯秋は笑いながら、「警察に自浄作用があるかどうか確かめたかったというのはどうかね?かなり素直な見方だと思うがね」と言う。「期待はもろとも崩れ去った」と。警察幹部の容疑を検証できていない。「ある意味、それは組織の真実」とも峯秋は言う。

 

右京は自浄作用という目的について、半分は合っていると言う。ただ、もう半分は犯人が失脚することを狙ったのではないかと。「有り体に言えば副総監が犯人ではないかと期待していたのではないか」と言ってのける。「僕は底意地が悪いですから」と付け加えて。

 

「どうかお気になさらずに」という右京の言い方に、「今さら気味の物言いに腹を立てたりはしないよ」と峯秋は余裕綽々に言う。また、自分の潔白を証明するためにも、「君らの活躍を期待しているよ」と声をかけて茶を渡す。二人はその茶を飲む。

 

付き添いの目的

右京と冠城は美彌子の広報課に来た。二人は美彌子に、病院に付き添った理由を聞く。「女の子が顔に傷を負っていて頭も打っているから」と美彌子はまっとうな回答をする。

 

「どうして聞くんですか?」と美彌子が聞くと、「真実かどうかの確認」と右京は答える。

 

右京は、風間に因果を含めようとしたのではないかと。このことを雑誌に書かれれば琴がややこしくなる。だから釘を刺しておきたかった。記事にされたらダメージも大きい。美彌子は娘のことを風間に書かれた件もあり、「浅からぬ因縁がある」と右京は言い、説得に自信があったのだろうと続ける。

 

ところが邪魔者が現れた。青木。挑発的なことを言うものだから風間も耳を貸さず、目的は断念したのではないかと。

 

「ケガへの気遣い以外の目的があったら、容疑が深まるんですか?」と美彌子は聞く。「関係ありません」と答える二人に、理由を尋ねると「調書を見極めるため」とのこと。

 

内部での調書はおざなりで、冠城の言葉を借りれば「上っ面でさっとなでただけ」だと。その調書の確認をしたかったのだと右京は言う。「どんな形にせよ、お役に立てたのであれば光栄です」美彌子はにっこりと笑顔で返す。

 

下っ端の宿命

 青木が仕事をしていると、また同僚からチャットが来る。「冠城が来てるぞ」と。冠城に特命係の部屋へと呼び出される。

 

冠城は手短にと「病院になんで着いていった?」と聞く。青木は「下っ端の役目だから」と答える。美彌子が行くのに一番下っ端の自分がのほほんとしているわけにはいかないと。

 

冠城は美彌子から「いらない」と言われたのに「着いていくことないだろ?」と言う。「これだからキャリア崩れは!」と青木は嘆かわしそうに言う。「下っ端の気持ちがわかってない。上の者の言うことを真に受けている」と。

 

「あなた来なくていいわ」なんて本心から言ってるはずないと。本当に行かなければ「普通来るわよね」と言われるとくどくどと青木が言う。

 

「もっとシンプルに考察すればいい」と冠城は「お前が犯人だ」と青木に言う。「あ?」と言い返す青木。「被害者の動向を確認するために着いていったのでは?」と右京も言う。

 

「じゃあ犯人は社課長だ」と青木は言う。根拠を聞かれて「犯人は僕じゃないから!」とはっきりと言って部屋を後にしようとする。「もう一つだけ!」と右京に言われるが、「お断り!」と青木に返されてしまう。

 

 動機のある人間

右京と冠城は続いて内村刑事部長の部屋へ。「おまえらに付き合っている暇はない!」といつものように怒鳴られる。「僕たちの考察を聞いて、部長の意見を拝聴できれば」と下手に出るが、「出ていけ」と言われてしまう。

 

それでも二人は考察として、最も風間の近くにいた峯秋か内村が犯人ではないのかと尋ねる。内村は傘があればどこからでも突けると反論。それに対して、内村には動機があると言う二人。

 

内村は「動機?」と聞き返す。そして、週刊フォトスに暴力団との交際が報じられる予定だったことを伝える。内村は情報のネタ元を気にしているが、もちろん二人は言わず。

 

「本当だとしても突き落としたりはしない!女を突き落として済むような生やさしい話ではない!」と半ば暴力団との交友については認めるように言い返す内村だった。

 

こき下ろす人間

右京と冠城は衣笠副総監のもとへ。「あのくだらない記事を信じて、僕たちを容疑者扱いするとは君たちらしいね」皮肉たっぷりに衣笠は言う。「で、成果はどうでした?僕の容疑は晴れたのかな?」衣笠は手も届かず突き落とすことは不可能だと二人は言う。

 

「その通り。しかしね、そもそも犯人捜しに無理がある。突き落とした事実なんてないんだから」と衣笠はさらりと言う。そして、週刊フォトスを「ゴミみたいな三文雑誌」と言う。右京が「お口が過ぎるのでは?」と諫めるが、「言い足りないくらいだよ」と衣笠は吐き捨てるように返す。

 

もう一つだけ

右京と冠城が特命係の部屋に戻ってくると、なぜか青木が一人で待っていた。「なんですか?」と青木は不満そうに口にする。「もう一つだけって?」右京に言われた最後の一言が気になっていたのだった。

 

右京は「気味の供述調書ですが」と切り出す。「詳しくて参考になります」それだけだった。「上っ面な調書が多いだけにとても参考になりました、と言おうとしたんですよ」と。

 

青木は苦々しい顔をして「わかってますよ!僕がとんちんかんなことは今に始まったことじゃない!」と言う。また青木が捜査について尋ねると、

 

「三人に絞れました」

 

と右京は言う。

 

刑事のプライド

取調室ではまだ檜山がいた。さすがに疲れている様子。「刑事さん、恥ずかしないの?こんな真似して」と目の前にいる伊丹に言う。「人権問題でっせ。って、ヤクザのお前が言うなって世間から袋だたきにされるのは俺らの方やけど」と皮肉を言う檜山。

 

上の命令は絶対というのは自分たちも同じだからわからんことはないと檜山は言い、「刑事には刑事のプライドがあるやろ。ヤクザからケンカは仕掛けん。売られたケンカは買うんや。誰であろうと」檜山は鋭いまなざしでそう言う。

 

「はああああああー」と伊丹は廊下で深くため息をつく。「俺は恥ずかし。ヤクザ相手に返す言葉がない」と。「やりすぎじゃねえか?」と隣にいる芹沢に話しかける。「でもケガを負わせたのはヤクザですからね」と芹沢は言う。

 

伊丹は原因と結果があって、原因はこっちにもあると述べる。「そもそも先輩にプライドは似合いませんよ!」と芹沢はからっと言う。

 

ケーキを食らいたい男

警視庁に風間燦王会顧問弁護士の黒澤平八郎(徳井優)がやってきた。角田が対応。若い衆は二人とも取調中なので会わせられないと角田は説明。

 

「それではいそうですかーって引き下がったら商売あがったりなんでね。接見交通権を盾にして暴れたろうかしらーなんて思ってね」引き下がらない黒澤に、角田はぴりついた表情で「なんだと?」と短く言い返す。黒澤はお茶やまんじゅうを出してほしいと言うが…

 

結局、黒澤がケーキを食べられたのは、匡子が泊まっているホテルにて事情を説明しているときだった。若い衆を連れ戻すことはできなさそうだと黒澤は説明。

 

また、匡子から依頼されてきたものを持ってきた。それは離婚届。にっこり笑って匡子は「あの人、なんかいうてた?」と聞く。「言い出したら聞かんさかい、好きにさせたらええ」と言われたと黒澤は言う。

 

母の覚悟

「離婚って本気やの?」風間が母の匡子に電話をかけて聞いている。匡子は夫にも暴力団にも迷惑をかけられないので、離婚を選択したと言う。風間が落とし前をつけられなければ、「あいつらのたまとったるわ」と匡子は言う。

 

懐かしい思い出

風間は右京と冠城を呼び、母親が出てこないように「犯人を見つけてください!」と懇願する。離婚届というのは母なりの配慮だと。あくまで匡子なりの覚悟なのだと。ヤクザの身内は不利益になるときも離婚しなかった匡子だからこそ説得力があると。

 

右京は「思慮深い」と言っていた風間の言葉に対して、「思慮深さとは縁遠い」と言う。風間は「うちの母親ディスってます?」とちょっとぴりついた口調で言う。

 

仮に匡子が「落とし前」をつけるとして、どういうことなのかと問うと、風間はためらいもなく「チャカとか?」と言う。昔は実家にあったと。

 

その回想。実家にはヤクザだらけ。子どもの頃から風間は構成員にかわいがってもらっていた。警察にバレないように銃やら武器やらは倉庫にしまってあったと。

 

「今思えばのどかな時代でした」懐かしんでいる表情で風間は言う。「懐かしんでる場合じゃない」と冠城に言われてしまう。

 

意を決して

夜、誰もいない特命係の部屋に伊丹がやってきた。風間の事件について書いてあるホワイトボードを見て、自身も左手でペンを取り、何かを書いている。

 

翌日、右京と冠城が特命係の部屋にやってきて、ホワイトボードを見る。「とっとと犯人見つけろやボケ!!」とつたない文字で書いてある。誰かが利き手ではない手で描いたのだろうとのこと。こっそりと伊丹がその様子を見ている。

 

ただ右京は「ほっときましょう。時間の無駄です」と書いた人物を探すようなことはしなかった。

 

3人

特命係が容疑者について「3人に絞られた」と発言したことについて、当事者の6人にも知れ渡っていた。峯秋は美彌子から聞いて。衣笠も知って。青木は「ブラフじゃねえの?誰と誰だか言ってみろよ!」と仕事中にぶつぶつ言っている。

 

強力な味方?

右京と冠城は事故現場のホテルを訪れる。エスカレーターを登ったり降りたりして、考える二人。すると「何してはりますの?」と匡子が話しかけてきた。ホテルから見えて目に付いたと。

 

右京は「このエスカレーターで若い女性が転落しまして」と正直に打ち明ける。匡子はばつの悪い顔をしている。「風間楓子様のお母様ですね?」と右京は言い当てる。

 

そのまま三人でホテルの喫茶店へ。右京は風間の母親だと言い当てた理由について、「関西弁」「出で立ち」「ホテルの宿泊客」「エスカレーターに関心がある」という状況で言い当てて「難しいことじゃない」と言う。

 

「あの子もやりよるなあ」と匡子はうれしそう。警察を味方につけたと右京と冠城を見て大喜び。匡子は表情を変えて、

 

「娘が傷つけられるのは、我が身を傷つけられるんよりずっとずっと痛いんですわ。ずきんずきんて、夜も眠れやしない。このうやむやになるようやったらうち…

 

殺しまっせ。上から順に」

 

低い声で言う匡子に、右京は「立場上、今の発言は聞き逃すにがいささか過激な発言でしたが、ここではあくまでもあなたの怒りを比喩的に表現したものと理解しておきます」と返す。匡子は「おおきに」と感謝し、コーヒーは経費で落としてと大阪っぽさを見せて帰ろうとする。

 

「もう一つだけ」と右京が呼び止める。若い衆が逮捕されたことをどうして匡子は知ったのかと。知っていなければ弁護士は呼べないはずだと。もちろん警察が逮捕を知らせるはずもない。

 

「楓子から聞いてまへんのか?」と匡子は言う。風間に他にも警察の味方がいるのではないかと匡子は言い、去って行く。

 

容疑者六人

右京と冠城は例の6人を呼び出した。甲斐峯秋、衣笠藤治、社美彌子、内村完爾、中園照生、青木年男。「やるならさっさとやってくださいよ」と文句を言う青木に、冠城は「ぴーちくぱーちく言うのはお前の悪い癖だぞ」と指摘する。

 

「青木君、気味には感謝しています。詳しい証言が役に立ちました」と右京は言う。峯秋は「3人に絞れたというのはどういうことかな」と聞くと、「よしませんか」と衣笠が諫める。内村もこの状況を腹立たしく思っていた。そもそも“容疑者”という呼び方が失礼千万この上ないと。

 

美彌子は「二人の無礼は今に始まったことじゃない」とフォローになっていないフォローをする。冠城は「容疑者」では失礼なので、「風間楓子を突き落としたかもしれない人」と言うと言い出す。

 

「不毛な議論はやめましょう」と言い出したのは、未だに頭に包帯を巻いている中園。「不毛なのは私の頭だけで十分だ」と言う。みんな固まってしまう。衣笠が「今のは場を和ませようとしたのか?」と言い、中園がうなずくと「見事に滑ったね」と峯秋がバッサリ言う。

 

「ですが!呼び名はどうであれ女性を突き落とした卑怯者が存在するか否か。容疑者の3人に絞れたのか。ここは感情を収めて、話を聞いてみましょう」と中園は言う。一応、全員が賛成をした。

 

右京は容疑者と呼んだことをお詫び。面白半分だというのも誤解だと言い、冠城も「ええそうです」と同意。衣笠は「先に進みたまえ」と促す。「容疑者の3人とは?」と。

 

「申しましょう」と右京が指摘したのは、青木、内村、そして衣笠。「ほう、僕が入ってるとは意外だな。てっきり先日容疑は晴れたと思っていたが」と衣笠は言う。

 

右京は3人に絞れた理由として、中園の挑発があったと語る。そもそも、中園は犯行否定派なのに、なぜ「特定しろ」などと言ってきたのかと。調べるのに積極的だった峯秋ならまだしもと。

 

衣笠は峯秋が調査に積極的だったのは初耳だと言い、「僕はへそ曲がりでね、衣笠君と反対を向きたくなるんだよ」と笑みを浮かべながら峯秋は答える。

 

右京は、中園には何か意図があったのだろうと言う。犯人を知っているからではないかと。中園は思わず目をそらす。「お前の想像に過ぎない!」と中園は言う。

 

しかし、右京は反論する。そもそも若い衆に襲撃されて怒るのなら若い衆のはず。なのに犯人特定を決意したのは、犯人のせいで自分がこんな目に遭ったという気持ちがあったからだと。

 

また、特命係にけしかけたのは、自分の口からは言いづらいだろうとのこと。中園と内村に対して、対立している峯秋と美彌子の線は消える。むしろ嬉々として告発するだろうと。なので犯人に含まないと。その二人が除外されたことに、青木は「えこひいきだ!」と言う。

 

「それだけではありませんよ」と右京は言う。位置関係も重要だと。せっかくなのでと、当時の並びを再現させる。そして、冠城に風間の役をさせる。6人の中を割って入って、「まさに!足を踏み出そうとしたそのとき、印象的なことが怒りました」と右京が言う。赤ん坊の泣き声が聞こえてきたと。

 

なので振り向いてその方向を見た、と峯秋と美彌子は証言した。青木も同じように証言している。方向として赤ちゃんがいたのは峯秋と美彌子がいた方向。青木がその方向を見たとして、二人が何かしていたら目に入る。人一倍詳しい調書でそれが書かれていないのは不自然だと冠城が指摘する。

 

つまり、峯秋と美彌子は犯人たり得ないと結論づける。これには青木も「まあ、いいでしょう」と納得。

 

さらに参事官が言えない人物となると、3人に絞られると。青木は自分は下っ端で告発できない人間ではないと反論するが、衣笠のお気に入りともなると参事官は告発できないと右京は言う。

 

「白状します。それ以上は絞り切れていません」と右京と冠城は言う。なので、犯人を見た中園に「明かしていただけませんか?」と言う。中園はあたふたして「想像に過ぎん!」と言うが、「実は参事官は犯人を名指ししていたんですよ」と右京は言う。

 

「一人に絞れました?」冠城が聞くと、「ええ」と右京は答える。中園は、犯人のことを「女性を突き落とした卑怯者」と言った。この場に犯人がいる状況で、中園は上の立場の人間に「卑怯者」なんて言えるのか、いや言えるわけがないと右京は言う。

 

つまり、風間を突き落とした犯人は…青木

 

「君ですね?」右京が青木に詰め寄る。実際、中園が内村に明かしていて、目にしていたのも青木だった。傘で小突いて風間を突き落としたのを後ろにいる中園が目撃してしまったのだった。内村もそれを口外しなかった。「背後にいる虎の顔に泥を塗ることになる」と。

 

ここまで言われても、青木は「違う!僕じゃない!」と全否定。

 

「あああああ!!!」

 

と大きな声を上げたのは衣笠。近くにいた中園はびくっと驚いている。「思い出した、君、傘で突いたよね?」衣笠は青木にはっきりと言った。

 

「にわかに記憶が喚起した。間違いない。君が傘で女記者を突いた動きだろ?」と言う。「僕は君とある種特別な関係にあるが、かばい立てするつもりはない。だが、君の態度次第では、僕は全力で君の力になろう。本当のことを言いなさい」そう説得する。

 

青木はうつむき「呼び止めたんです」と言う。「傘でつんってしたら…そしたら落ちちゃったんです。過失です!過失傷害だ!そう叫ぶ。右京は「呼び止めるなら声をかけるのではなくなぜ傘を使ったんですか?合理的な理由がありますか?」と問う。青木は何も答えられない。

 

青木は皆に取り囲まれて、冷たい雰囲気が包む。

 

処分の行方

青木は大河内の取り調べを受けていた。「なんと言われようとわざとじゃありません」と青木は主張を曲げない。「若い衆と同じだな」と大河内は冷たく言う。

 

その若い衆はまだ取調室にいた。右京と冠城は角田を呼び、取引をしていた。ケンカ両成敗にしないかと。たしかに警察官が二人襲われている。こちらは警察官一人、相手は一般人二人で、痛み分けにしないかと。

 

「屁理屈極まれりだね」と角田は言う。右京が言っては上に反発されるので、角田から進言してほしいと頼んでいたのだった。

 

大河内は衣笠のもとへ。青木も連れてきた。「主張は変わりません」と報告。衣笠は「二人にしてもらえないか」と言い、青木と二人きりに。

 

衣笠は「ちょっときなさい」と青木に言い、ソファに座らせる。二人は密着させるほど距離が近く、ぼそぼそと話をしている。「まさか僕以外にも目撃者がいたとは思わなかったよ」と衣笠は言う。

 

「いいかい?とにかく過失は譲るな。君は僕が週刊フォトスに不快感を持っているのを知っていた、あの女記者にちょっかいを出したんだろう。それをわかっているからこそ、僕は口をつぐんだんだ。できるだけ、君をかばいたい。なるべく穏便に済ませたいと思っている」

 

そんな会話が聞こえているわけではないが、何かを察してか大河内は不機嫌そうにラムネをガリガリッと噛んでいる。

 

部屋が開き、衣笠が「処分のことだがね」と切り出す。

 

特命係の結末

そして、青木の処分が決定。

 

特命係への配属。

 

パソコンやら荷物をダンボールに入れて、顔にケガをした青木がやってきた。「t.aoki」と書かれたネームプレートをひっさげて、「島流しの刑にあった青木です。これからどうぞよろしく」と不満そうな顔でぶつぶつとなじみの二人に言う。右京と冠城は衣笠の嫌がらせかと話し合っている。

 

「特命係の青木-!!!」

 

やってきたのは伊丹。「ちょっとこい」と芹沢も一緒に、青木がどこかへと連れて行かれる。

 

落とし前

青木は内村にホテルの一室に連れて行かれる。自分を突き落とした男もいる。その奥には、匡子もいた。「風間恭子です。楓子の母親ですわ」匡子はうやうやしく自己紹介。

 

「じゃ、身柄を置いてきますから。ご自由に」と内村は青木を一人部屋に残す。若い衆ににらまれ、匡子からは殺気を感じ、青木は今にも泣き出しそうに震え上がっていた。

 

陸の孤島

右京と冠城は峯秋の部屋へ。しくじった人間が特命係に行くのは伝統だと。「君のように望んで行くのは珍しい」と峯秋は冠城に言う。「彼は変わってますから」と右京は言い、「右京さんに言われたくない」と冠城は反論。

 

特命係の直属の上司である峯秋には、事前に青木のことを聞いていたはず。「もちろんだよ」と峯秋は言う。承認した理由については、「使い物にならず追い出すのも愉快だと思ってね」と楽しそうに言う。

 

また、今回の結末について、右京にしては寛容だとも言う。傷害事件は被害者側の処罰感情の問題だと右京は言う。その被害者は犯人がわかればいい、という気持ちで示談になったと。

 

右京と冠城が部屋に戻ってくると、青木の顔にケガが増えていた。「転んだ」と青木は言う「どこだっていいでしょ」とも。右京は「とんだ災難でしたねえ」と嫌味たらしく言う。

 

母の思い

右京と冠城は改めて風間に会う。「母もほっとしていると思います」と風間は言う。「拳を振り下ろせて」と。二人に感謝する。

 

右京は、若い衆の逮捕についてどこから知ったのかと、教えたのは誰かと聞く。風間は「言えません」と答える。

 

風間に電話が来た。相手は匡子。拳を骨折したらしく、病院に連れて行けとのこと。「じゃあまた」。二組は別れる。

 

相棒

冠城は、風間が通じている警察関係者について「そんなに気になるなら調べればいいじゃないですか」と言う。右京は「もちろんです。必ず突き止めてみせます」ときっぱりと言う。「そんなムキにならなくても」と冠城が言えば、「気になって夜も眠れませんから」と右京は答える。

 

冠城は「そのうち、僕が聞き出しますよ」と言うが、「いいえ、結構。自分で聞き出します。なんですかあの、さっきの頑なな態度は!僕の投資に火が付きましたよ!」なんて乗り気で右京が言えば、「まあまあ、頑張って下さい」と冠城がなだめる。「目に物見せてやります!」なんて右京は言う。

 

二人で顔を見合わせて、頼もしそうに笑いながら。相棒は歩くー。

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という話でした。いやー長かった。長い。もうキーボード打ちすぎて手が死にそうです。感想は別記事で書きます。

 

 

 

 

 

 aoikara

 

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