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相棒16 第19話「少年A」ネタバレ 本当に少年Aだった

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少女時代からも遠ざかってしまったaoikaraです。大人なんだけど、大人としての自覚がないなぁ。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒16 第19話「少年A」ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

 

▼相棒16 第18話「ロスト~真相喪失」記事はこちら

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第19話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:加藤清史郎
  • 脚本:徳永富彦
  • 監督:橋本一

 

第19話「少年A」あらすじ・ネタバレ

事件の朝

とあるアパートの前に救急車が停まっている。警察も駆けつけている。野次馬たちがそのアパートを眺めている。その中に、一人の少年(加藤清史郎)。鋭い目をして、りんごの箱を持っている。

 

事件の概要

事件現場には捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)も来ていた。殺されたのはアパートの一室に住む高田みずき(藤村知可)というホステス。鈍器で殴られて死亡。死亡推定時刻は昨日の午後8~10時。

 

第一発見者は隣に住む中村隆(堀靖明)というぽっちゃりとした男。夜勤明けで家から戻ってくると、ホステスの部屋のドアが半開きになり、ハイヒールが挟まっていたとのこと。隙間から奥で倒れているのが見えて通報した、と中村は話している。犯人は相当焦っていたのか。

 

事件現場であるホステスの部屋には、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)も来ていた。部屋のカレンダーには「8:00~」と書き込まれている。

 

右京は手にりんごを持っている。二人は警視庁の廊下でサイバーセキュリティ際策本部の青木年男(浅利陽介)に会い、事件について聞いて現場に来たとのこと。伊丹と芹沢はうんざりとした様子。

 

犯人は遺体発見の直前までいた、と右京は言う。そして、部屋に落ちていたりんごを見せる。かじった部分の色が変わっていない。発見されたのは朝8時頃。つまり、犯人は殺害してから12時間も部屋にいたことになる。

 

捜査一課としては、被害者の男関係が派手だったことから、痴情のもつれではないかと疑っている。しかし、右京は被害者の財布からお金がなくなっていることを指摘。強盗の線もあるのか。指摘しつつも、右京は結論を急がないようにと諭す。

 

扱いが面倒になった伊丹は、「どうぞお引き取りを」と右京と冠城に声をかける。

 

気になる目

アパートの前では野次馬も、そしてりんごの箱を持った少年もいた。少年のスマホが鳴り、電話が来て、取ると同時に少年のポケットからコインが落ちる。

 

右京は外に出て、その少年の存在に気づいていた。目が合い、そしてりんごの箱に視線を移す。少年の靴紐がほどけている。少年はいなくなってしまった。

 

「どうかしましたか?」と冠城に聞かれるも、「いえ」と右京は答える。少年がいた場所を見て、落ちたコインを拾う。

 

命令

鋭い目をした少年はコインロッカーに行き、りんごの箱を入れて鍵を閉める。またスマホの着信音が鳴り、少年は仕方なさそうに電話に出る。

 

「てめえなんで出ねえんだよ?何のために携帯渡してんだよ?金、用意できんのか?」電話の奥ではイラついて強気な男の声がする。

 

コインの在処

 別の男の子(山田瑛瑠)がゲームセンターでぼーっとしている。パーカーにダウンベスト、星の模様が入ったデニムを掃いている。15~16歳ほど。右京と冠城が「人を探してて」と男の子に声をかける。

 

「年齢は17~18歳、身長は160cmの痩せ型、服装は星模様の入ったパーカーと、ブルーのデニム、グレーのトレーナーと、ハイカットのスニーカーを履いていました」と右京はてきぱきと説明する。男の子は首を横に振っている。

 

仕事

鋭い目の少年は、暗い店の中。柄の悪い男たちに取り囲まれて、正座させられている。少年の目の前では、ツーブロックの男が金を数えている。「全然足りねえじゃねえか!」と男が言うと、少年は「すいませんでした!」と謝る。

 

「返せねえならうちの仕事しろって言ったじゃねえか!」持っていた金をぶちまける男。少年の首根っこを掴み、「お前にしかできねえ仕事だよ。金もやるから」と言い、平手打ち。

 

男は少年の髪の毛をがっとつかみ、「返事しろ?」と言う。「はい」と少年は短く答える。「早くやれよ」と言われ、「はい」と答える。鋭い目線は変わらずに。

 

訪問者

夜、少年は買い物袋を持ってアパートに帰宅。中身はコンビニ弁当など食品だらけ。部屋の中には、特命係の二人にゲームセンターで話しかけられた男の子もいる。むさぼるように食べている。少年は水道で頭を洗っている。

 

「金入ったのか?」食べている男の子が聞く。「まあな」と少年が答える。「おまえなんかやらかしたのか?」男の子が聞く。「なんかって?」少年が聞くと、男の子はスーツの変な二人組に知らないかと聞かれたと言う。「知らないって答えた。なんも言ってねえよ」と男の子は説明する。「人違いだろ」と少年はかわす。

 

「えりは?」男の子が聞く。「もう済んだ」少年が答える。

 

コンコン、とノックする音が。焦って二人は部屋の照明を消す。少年がドアののぞき窓から外を見ると、右京と冠城。「おかしいですね。いるはずなのに」と冠城が言い、右京が「いたしかたありませんねえ」と答えている。

 

右京たちは立ち去ったが、隣にこの部屋の様子を聞いている。男の子に様子を聞かれて、「たぶんセールスマン」と少年は答える。

 

捜査の見立て

捜査一課が参加する捜査本部では、第一発見者の中村について説明。また、被害者のホステスの男性関係を調べるために携帯の解析もするとのこと。

 

少年のすること

朝、右京と冠城は車で少年たちのアパートを張り込み。冠城が部屋の鍵主の身元が確認できないと右京に報告。アパートのオーナーと連絡がつかないらしい。

 

部屋から少年が出てきた。近くの家を見ている。その家のベランダではタバコを吸う女性。部屋からやくざ風の男がやってきて、女といちゃついている。少年はその姿をこっそりとスマホで撮影。

 

見ていた右京と冠城。「何してんですかね?」と冠城はつぶやく。

 

接触

少年はそのままホームセンターのような店を訪れる。工具コーナーで金槌を手にしようとして、一瞬ためらう。

 

「これ、あなたの落とし物ではありませんか?」やってきたのは右京と冠城。コインを渡しつつ、三丁目のマンションの前に落ちていたと説明する。

 

場所を移して、右京と冠城は少年に話を聞くことに。三丁目のマンションであった殺人事件について情報を集めていると冠城は説明。右京は「現場の前にいましたよね?」と聞く。「人が集まってたから何かと思って…」と少年は答える。

 

「名前は?」と聞くと、「僕の?なんで?」と明らかに嫌そうな顔をする。「答えたくない理由でも?」右京がさらりと聞く。少年は山田学と名乗り、19歳の浪人生だと答える。予備校に通うために福岡から出てきたと、予備校の塾生証を見せている。

 

受験のために一人暮らしをしていると少年が説明すると、「あの子は?」とすかさず右京が聞く。昨夜、少年の家に来ていただろうと。ゲームセンターで会い、少年の上着と合わせのズボンを着ていたと星模様を指摘する。少年は「遊びに来ていた友達」と説明し、寒かったから上着を借りたという。

 

「それで、聞きたいことってなんですか?」と少年は聞く。右京は、事件で犯人が遺体発見の直前まで殺害現場にいたことを明かし、「何かご覧になっていなかったかなと思いまして」と言う。

 

少年は通りかかっただけだと答える。もっていた箱はスーパーで果物を買ったと。事件当日にあたる一昨日の10時過ぎには、予備校の自習室にいたと話す。そして、昨日の朝は買い物にいったと。

 

「じゃあ、もう行かなきゃなんで」と少年が立ち去ろうとすると、「おや、今日はほどけていないんですね」と右京が言い出す。「靴紐。昨日は両足とも結ばれていませんでした。慌てていたんでしょうか?」と右京が詰め寄るも、「別に」と短く答えて少年は立ち去る。

 

二人になり、冠城は「彼の言う通りだとしたら、犯行は不可能です。信じますか?」と問う。「いいえ」右京はすぐに答える。

 

従う

少年は金槌とレシートをスマホで撮ってメールを送り、コインロッカーの中に入れて鍵を締めている。電話が来て出ると、「教えた店とちげえだろ!」とキレられる。少年は指定された店では売り切れていたと説明。

 

「明日の夜9時には留守になる。その間に入って金目の物ギッてこい。いいな?」男が命じ、鋭い目線のまま少年は「はい」と答える。

 

右京と冠城は予備校へ。山田学という学生は前期で退学していると担当者から教えられる。しかし、実家の連絡先については個人情報なので教えてもらえず。

 

必要なこと

夜、少年は再びコインロッカーに行き、一度中に入れていたりんごの箱を取り出す。それを一目につかない場所で土に埋めて、花を並べる。

 

探り合い

少年がアパートの部屋に帰ろうと鍵を開けていると、「こんばんは」と右京と冠城がやってくる。「まだ何か用ですか?」少年はぴりつきながら答える。

 

右京と冠城は予備校を前期で退学したと聞いたと明かす。「実は、授業料使い込んじゃって…」と少年は答える。ただ、自習室はやめても3月までは使って良いということになっているらしい。「嘘は吐いてないですよ」と少年は念押し。

 

「山田君、一つよろしいですか」右京が尋ねる。自習室の前にあった花は何色かと聞く。「白ですね」あっさりと少年は答える。その通りで、自習室の前には真っ白な胡蝶蘭が飾られていた。

 

「そういえば福岡には胡蝶蘭の名産地がありましたね。たしか…水晶島」右京が言い当てるように言うと、「そうです。まだ疑っていたんですね」と少年は苦々しく笑い、家の中へ戻っていく。

 

ドアを閉めても、少年は気を張り詰めていた。同じ部屋にいる男の子も心配そうに見ている。

 

緊迫

男の子は寝て、少年が一人で起きて、テレビを見ている。ホステスの女性が殺された事件について報じられていた。男の子が目を覚ますと、少年はさっとテレビを消す。

 

そして、また電話が来た。相手は平田章(兼松若人)。命令したツーブロックの男。「準備はできてるか?」との平田の質問に「はい」少年はうなずく。今日の夜9時に留守になるので、家に入り、済んだらメッセージをくれとのことだった。「金渡して安全なところに逃がしてやるよ」という。

 

怪しい

右京は一人で予備校の自習室へ。勉強している学生たちにじろりと見られて、「決して怪しい者ではありません」と弁明している。「お尋ねしたいことがありまして」

 

呼び出し

少年に命令をした平田やその周辺の柄の悪い男たちは、少年を連れてきた場所に集まっていた。うろうろして「まだ連絡ないんすか?」とメガネの男がいらだっている。

 

チャイムが鳴り、中に一人の男が入ってきた。それは、少年がスマホでイチャイチャ現場を撮影した男。平田たちは男「先輩」と呼び、下手に出て対応している。

 

その頃、少年はとある家を物色して…

 

先輩と呼ばれた男は、「上に紹介したい」と話している。応じる平田は「業務提携っすか?」とあまり乗り気ではない様子。柄の悪い男の一人が、そっと建物の鍵を閉めている。平田は「距離は置きたい」と言うが、“先輩”は「杯を交わすわけじゃねえ!」といらだっている。

 

少年は誰もいない家の中をこっそりと入ろうとして…急にヘッドライトに照らされてまぶしくて見えない。ライトを照らす車にいるのは冠城だった。

 

平田がいる部屋では、“先輩”がいらっとした様子で「口のきき方が違わねえか?」と言う。「そんなことないでしょう」と平田は余裕の様子。“先輩”の後ろには、金槌を持ったサングラスの男が…

 

と、平田のスマホが鳴る。「失敗しました」というメールを受け取る。「俺が話してるときにスマホなんか見てんじゃねえぞ!」と言う“先輩”に、平田はぞんざいだった態度を改めて、小さくなっている。

 

嘘吐き少年

少年はカフェで右京と冠城と向かい合い、ジュースを飲みチョコケーキを貪るように食べる。「あそこで何してた?」冠城がじっと見て言う。「別に何も」少年は答える。冠城は少年が入ろうとしていた家はクラブのママのものだと明石、「また空き巣に入ろうとしたのか?」と聞く。「またって?」と少年はさらりと言ってのける。

 

右京は、胡蝶蘭の名産地について福岡の水晶島だと言ったことを話す。「実は僕の記憶違いでした。胡蝶蘭の名産地は糸島。水晶島は北海道の島でした」と。

 

また、予備校のクラスメイトに聞くと、山田学という学生は進学を諦めて福岡に戻ったことも聞いたと明かす。その山田が図書館で塾生証をなくしたと話していたとも。

 

「君が盗んだんじゃ?」と冠城が聞くと。「拾っただけです。渡してあげようと思って」と少年は答える。「じゃあなんで写真を貼り替えた?」と詰め寄られて少年は答えない。

 

「君の本名は?本当はどこにいたのか、話してもらえますか?」という右京の問いに、少年は仕方なさそうに「家にいました」と答える。「証明できますか?」という右京の質問には、「だから、僕は無関係だって言ってるじゃないですか」といらだったように答える。

 

「いい加減にしろよ!」

 

冠城が大きな声を上げる。

 

「名前もアリバイも嘘。未だ本名も明かさない。どうせこの場をどう乗り切るかしか、考えてないんだろ。そんな生き方、どっかで変えなきゃ、ろくな人間にならないぞ」

 

まっすぐ、少年の目を見て冠城は言う。しかし、少年は冠城をにらみつける。目をそらし、少し考えて、

 

「僕の何を知ってるっていうんです?」

 

と言う。「だから、それを教えてくれって言ってるんじゃないか」冠城が言う。

 

少年はためらいつつも「マツノキヨシ、僕の名前です」と答える。右京に「書いて下さい」と言われてペンを渡されて。「松野聖」と書く。その下に「080」から始まる電話番号を書き、「偽名じゃない証拠」と言う。身元が確認できると。

 

「では松野君、本当のアリバイを聞かせてもらえますか?」と改めて右京は聞く。「歌舞伎町のストライプスという店でバイトしてました」そう言うと、「もういいですよね」と言い、チョコケーキを食べきったところで帰る。

 

それを見計らって、右京が「冠城君」と声をかける。冠城は、少年が飲んでいたストローをハンカチを使って取る。

 

交渉

少年は平田のもとに連れてこられて、柄の悪い男たちに囲まれている。「失敗ってどういうことだよ?」と平田に聞かれて、「実は警察にマークされてて。お金返さなきゃって思って、人んちに入って金取りました。こっちにも来ると思います」と説明。

 

「なんでそんなことしたんだよ!チクったんじゃねえだろな!」と平田がキレると「僕のこと聞きに来るだけです。話し合わせてください」と言う。

 

相手は慰謝料を払ったら被害届を取り下げてくれると嘘を吐き、「仕事の報酬の100万円、前金としてもらえませんか?」と言う。「このままだと逮捕されます。そしたら、全部話さなきゃいなくなる。借金してたことも、平田さんのことも…」と言う。

 

平田の怒りは頂点に達して、少年をバーカウンターにバン!と押さえつける。「脅してんのかあ?!」とキレる平田に「お願いしてるんです!僕だって捕まりたくない」と少年も必死に言う。平田は少年の首を絞めるように腕で締め上げる。苦しみながら少年は「仕事は必ずやり遂げます」と言う。

 

平田はやっと腕を放し、100万円を渡すと言う。

 

身元を確かめる

場所はサイバーセキュリティ対策本部。右京と冠城は青木に頼んでいたことを確かめてもらう。少年から聞いた電話番号の主は確かに松野聖という人物。さらに、住所も教えてもらう。

 

その住所に行くと、メガネ姿の男が出てきた。少年が連れられて、平田と一緒にいたサングラスの男。が、特命係が知るはずもない。男は自分を「田中」と名乗る。松野聖の住所がここになっていると言うと、こんなのが届くとDMの郵便物を見せる。宛先は「松野聖」と書かれている。

 

希望

少年はアパートで一緒に暮らしている男の子を連れてファミレスへ。料理を注文しまくり、二人でがっつくように食べている。

 

男の子は心配し、「こんなに頼んで大丈夫なのかよ?」と聞く。「今日、誕生日だろ」と少年は答える。男の子は、覚えてもらっていることに驚いていた。

 

少年はどこかに出かけないかと提案する。大阪はどうだと。「前みんなで行ったことあったろ?」と。そんな少年ふたりをこっそりと監視する男たちがいた。

 

アリバイを確かめに

右京は、少年が言っていた歌舞伎町のストライプスというバーに。店には平田一人。営業用の笑顔で柔和に対応。事件があった日の夜に少年が来ていたかと聞くと、朝まで働いていたと平田は答える。

 

遠くへ

少年は深夜バスのチケットを買っていた。「片道ですか?往復ですか?」と聞かれて、少し考えて「片道で」と答える。

 

全てがわかる道筋

右京と冠城は特命係の部屋で、組織犯罪対策課の角田六郎(山西惇)課長から話を聞く。平田は准暴力団として認定した半グレ集団。ストライプスというバーも、借金の肩代わりで手に入れたらしく、事務所代わりに使っているのだろうとのこと。

 

右京は、少年が「松野聖」ではないと言う。携帯電話に登録されていた住所を尋ねて出てきた男がDMを見せた。その中に眼鏡店のものがあった。しかし、少年はメガネをしておらず、田中と名乗った男はメガネをしている。つまり、田中が松野聖。あらかじめ口裏を合わせていたのだろうとのこと。

 

「また偽名か」と冠城は呆れたように言う。「その少年Aが事件の最重要参考人っってわけか」と角田も納得する。右京は「君の方は?」と冠城に尋ねる。少年がスマホで写真を撮っていた家には同居人がいるとして、土生田剛(神農直隆)という暴力団関係の人間ということが発覚。

 

右京は土生田についても角田に調べてもらうことに。

 

冠城に電話が来る。殺害現場にあったりんごを噛んだ跡と、少年が飲んでいたストローのDNAが一致したという報せだった。

 

「これで、全てが見えてきました」と右京が言う。

 

脅迫

少年が家に戻ると部屋が暗い。電気をつけて「寝てんのか?」と言うが、同居している男の子がいないことに気づく。少年のスマホが鳴る。それは拉致されて拘束されている男の子の写真が載せられたメールだった。

 

 電話が来る。相手は平田。「大阪行くんだってな?」と平田は言い、着けさせてファミレスでのやりとりを見られていたことが発覚。男の子はお腹を蹴られ、苦しむ。「こいつ殺すぞ?」と平田は脅し、「9時までにやれ!」と命令する。

 

少年は意を決したような表情になり「わかりました」と答える。

 

平田の事務所には顔を隠した男が運ばれている。被されていたものが取られる。それは土生田。松野がハンマーを握り、今にも殴りそうに構えている。男の子は目をそらそうとしているが、平田が無理やり顔を上げて見せようとする。「見てろって面白いから」と狂気的に平田が言う。

 

追い詰められて

少年は走り、またあの家の前にたどり着いた。息切れしながら、家のガラスを割り、中に入る。そーっと、物音を立てないように。奥のキッチンには右京がいる。それに気づかず、少年は奥に入り…

 

右京がすかさず照明を点けて、「そこまでにしておきましょう」という。冠城もやってきた。「なんで?」という少年の言葉に、この家の人に事情を話して中で待たせてもらったと説明。

 

少年は逃げようとして、冠城に止められる。「邪魔すんなよ!俺がしくじったら…」と必死に訴えるが、右京が「それについて」と言う。スマホを取り出し、通話。その相手は角田。

 

角田は組織犯罪対策課の刑事たちを連れて、平田の事務所を取り締まっていた。土生田の暴力団が摘発されたので平田に業務提携を持ちかけられて、しのぎを取られそうになった平田たちが土生田を消そうとした、という算段だった。土生田の家に少年の痕跡を残させて、殺人の罪を肩代わりさせようとしていたのだった。

 

また、人質である少年の同居人の男の子も保護された。話を聞いた少年は膝から崩れ落ちる。「これで終わったわけじゃありません」と右京は言う。「高田みずきさん殺害事件についてまだ残っています」と。

 

事件の真相

少年は、右京と冠城に警視庁の一室へ連れてかれる。「今回の事件が異様だったのは、かじったりんごが殺害現場に残されていたことでした」と右京は話し出す。そのため、遺体発見直前まで現場に居続けたと思われたと。

 

「りんごは君ですね?」と右京は聞く。DNAが一致したとも明かして。「俺が殺したって言うんですか?」とにらみ聞く少年に、「いいえ」と右京は言う。右京は少年が遺体発見の直前に訪れたのだと推察している。すでに被害者は亡くなっていたのではないかと。

 

「なんで殺してないって?」と少年が聞くと、右京は少年の数字の書き方を指摘する。名前を書いてもらった際、携帯電話も書いてもらった。その時の「8」という数字が、被害者の家のカレンダーにあった「8」と同じ、丸を2つ書くという独特な書き方だった。

 

そして、りんごに付着していたDNAと、被害者の高田みずきのDNAを鑑定した。そこで、高田みずきは少年の母親であることが判明した。

 

しかし、みずきには婚姻歴も出産歴もないと冠城が説明。つまり、「君は戸籍がない」と少年に言う。右京は、出生届が出されていない無戸籍者が全国に1万人はいると言われているとも話す。

 

「それがわかったところで俺らをどうする気ですか?」少年はまだトゲのある言い方をする。「隠してたのは、それが嫌だったから?」冠城は冷静に聞く。

 

「今、“俺ら”とおっしゃいましたね」と右京は言う。「一緒にいたあの子は?」と尋ねると「敦は弟です。父親は違うけど」と少年が答える。出生届が出されなかった理由については、少年の父親が暴力を振るう男だったらしく、「あんな男の子どもにしたくなかった」と母親が言っていたと少年は言う。

 

「無戸籍でどうやっていままで…。学校とか、病院とか?」冠城が聞くと、「別に、そんなとこ行かなくたって」と少年は答える。

 

また、母親と別々に住んでいた理由も尋ねる。少年はまっすぐに「俺らのためだったんです」と答える。

 

その回想。「お父さんができたらちゃんとした暮らしさせてあげる」みずきはスマホを見ながらそう言う。自分がキレイな身なりをして。「お母さん頑張るから、だから、こっちに来ちゃダメよ。お兄ちゃん、いい子だから本当助かってるよ」優しく声をかける。

 

「君たちをほったらかしにして男と会っていた。完全にネグレクトじゃないか!」冠城は指摘する。「金だって十分にもらっていたのか?」と冠城は聞く。

 

右京は、少年やその弟が予備校やゲームセンターに訪れていたのは寒さをしのぐためだろうと言う。冠城は「全然やってけてないじゃないか!」と言う。どうしてもお金が足りず、少年たちは闇金で金を借りたと言う。

 

「この前言ってましたよね?この場をどう乗り切るかしか考えてないって。その通りです。俺らは目の前のことしか考えてない。先のことなんて、考えてもつらくなるだけだから…」

 

少年は思いを明かす。そして、事件当時のことを話し出す。その日、りんごの箱を持って、母親のマンションに行った。りんごを見たときは、何日も食べていなかったので、考えもせず夢中でほおばっていた。

 

そして、部屋の中に行くと母親が死んでいた。「泣いたってダメだって。考えるのはやめて、今日をどう乗り切るか、それだけ考えようって」そして少年は、母親の財布から金を持ち去った。

 

「“お兄ちゃん”。君はその言葉にずっと応えようとしたんですね」と右京は言う。「兄弟の面倒を見ることが自分の責任だと。だから、我々にも、必死で無戸籍であることを隠し続けてきた。でも、もう十分その役目は果たしてきたのではありませんか?」

 

「果たせてない」

 

右京の言葉に、少年は鋭く応える。「果たせなかった」と言い直して。そして、えりという妹をがいたことを明かす。まだ乳児で、夜中に急に様子がおかしくなった。弟と二人、どうして良いかわからず、朝になったらお母さんのところに連れて行こうと思った。

 

しかし、朝になったらすでに…。少年が持っていたダンボールの中には、その遺体が入っていた。弟には、母親までいなくなってしまったことを知られたくなくて、必死に事件のことを隠していた。

 

そして、妹はロッカーに隠し、河原に埋めたと少年は言う。「俺のせいで…ちゃんと面倒見るよう言われてたのに…」

 

右京は、少年の前に座って向き直る。そして、少年のことが気になったのは、ほどけた靴紐でも、ダンボールでもないと話す。「君の表情です」と。「この世の中に頼れるものなんで何もない。そう思い込んでいるような、暗い表情でした」

 

「今まで、君はずっと、その日だけを毎日必死で生きてきたのでしょうね。苦しかったでしょう?でも、もう十分だと思いますよ。

 

これからは、明日を生きていきませんか?

 

少年は戸惑っているような表情をする。冠城も口を開く。

 

「就籍って言って、戸籍は今からでも取ることができる。法務省にいたとき、そうやってやり直してきた子たち見てきた。俺が、手伝うよ」

 

と笑顔を見せる。

 

「今度こそ、教えてくれますね。君の名前は?」

 

右京は少年をまっすぐと見つめる。少年も右京をしっかりと見て、目に涙を浮かべる。そして、

 

「はじめ。高田創です」

 

としっかりと答えた。冠城と右京は少し微笑んでいるようだった。

 

事件の収束

伊丹が、事件について創に説明する。「お母さんを傷つけた犯人だが、第一発見者を装っていた男だった」と。隣人の中村が片思いをした上に殺したのだった。「きっちり償わせてやる。こんなことしかできなくて、すまんな」と伊丹は言う。

 

伊丹と芹沢が少年を連れて行くと、右京と冠城が弟の敦を連れてきた。創は「言ってなかったことがあるんだ」と言う。「お母さんのことだろ?」敦は知っていた。「でも、必死な兄ちゃんを見て、言えなかった。ごめん」敦は謝る。

 

「守ってやれなくてごめんな」創も謝る。「兄ちゃんは悪くない」敦は言う。その言葉に、芹沢も、伊丹も、冠城も、右京もうなずく。「ええ」と右京は答えて。

 

創は泣きそうになりながら、「あの…ありがとうございました!」と頭を下げる。そして、やっと感情的に声を上げて泣きじゃくる。子どものように、床に寝転んで。弟も泣き、兄を抱きかかえる。

 

明日を生きる

特命係には創からの手紙が届いていた。

 

「僕は全てを一人で抱え込み、希望を捨て、人生に絶望していました。そんな中、妹を埋葬してくれてありがとうございました。弟も感謝しています。本当にありがとうございました」

 

手書きで丁寧に書かれていた。児童養護施設には兄弟同じところに入れたらしい。遺体遺棄に関しても、状況と未成年であることが情状酌量とされて不起訴に。

 

冠城は「そもそも、彼らに罪はあるんですかね?」と疑問を投げかける。「あんな酷い目にあって…」と。母親の身勝手と、暴力を振るっていた父親の存在も。「どんな事情であれ、力のない子どもたちが犠牲になることはあってはなりませんね」と右京も答える。

 

「彼らは一歩を踏み出した」冠城は笑顔で言う。「ええ、これから彼らが明日に向かって生きていけるように、我々も見守っていきましょう」右京も穏やかな表情で答える。

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という話でした。かなり重いです。でも、すごくすごく良い話でした。感想は別記事で書きます。

 

 

 

 

 

 aoikara

 

▼相棒16 最終回「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」記事はこちら

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