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相棒16 第19話「少年A」感想 相棒はこれだから見たくなる

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少女時代からも遠ざかってしまったaoikaraです。大人なんだけど、大人としての自覚がないなぁ。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒16 第19話「少年A」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼相棒16 第18話「ロスト~真相喪失」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第19話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:加藤清史郎
  • 脚本:徳永富彦
  • 監督:橋本一

 

第19話「少年A」あらすじ

ホステスの女性が自宅マンションで撲殺される事件が発生。現場検証の結果、犯人と思われる人物が、犯行後に12時間も部屋に残っていたという異様な状況が判明する。

 

そんな中、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は現場付近で気になる少年(加藤清史郎)を目撃。

 

その少年は、暴力団員風の男たちから脅されていたが、何か事情があるらしく、右京たちから事情を聞かれても、のらりくらりとかわすだけで要領を得ない。

 

一方、ホステス殺害について捜査本部は痴情のもつれの線で捜査を進めていたが、右京たちは少年が何らかの事情を知っているとみて周辺を調べる。

 

すると、少年の素性やアリバイが、その場しのぎの嘘であることが発覚。少年は、右京たちに追究されても頑なに本当のことを話そうとせず…!?


“嘘つき少年”は一体何を隠しているのか。少年を脅して操る暴力団員風の男たちの狙いとは?特命係が事件の背後に隠された驚愕の真実を解き明かすー。

 

参考元:第19話「少年A」2018年3月7日(水)よる9:00~9:54放送|ストーリー|相棒 season16|テレビ朝日

 

第19話のGOODポイント

  • 冠城君が創君に向かい合っているとき、珍しく厳しい言葉を投げかけるなぁと思いました。少年を思うからこそでしょうね。熱い冠城君、悪くないです。
  • 創君が弟に「今日誕生日だろ?」と言っててドキッとしました。実は加藤清史郎君が以前出ていた相棒 Season11 第18話の副題が「バースデイ」というタイトルで、誕生日の男の子の話だったんです。徳永さんがわかっていて脚本を書いたなら、本当に素晴らしい。
  • 創君が「救えなかった」と言ってから、BGMなしで物語を進めていくの、良い演出だなと思いました。シリアスさがあって。
  • 見終わってから、監督が橋本一さんだと知りました!うわー久しぶりですよね?うれしいなあ。

 

第19話の気になったポイント

  • 右京さん、予備校に行って「決して怪しい者ではありません」って、めちゃくちゃ怪しいですよね。怪しい人は自分で怪しいとは言わないんですよ。
  • 創君をずっと見張らないというのは不自然な感じがしました。話自体が良かったので深くは気にならなかったのですが、ずっと見張っていたらもっと早くいろいろ気づけたよなという気持ちもあって。
  • ホステスのママの家で待ち構える右京さんがホラー。怖い!

 

感想

重い話だけどこれぞ“相棒”

今回の話は最後の最後までどういう真実が隠されているのかがわかりませんでした。その真実というのがあまりにも衝撃的すぎて…。

 

母親に放って置かれて無戸籍の少年とその弟。生活していけるだけの金なんてなくて、その日をどう乗り切るかしか考えられない。赤ちゃんの妹が死に、闇金に手を着けて、追い詰められても誰にも助けを求められない。そして母親も死ぬ。

 

本当に重い話でした。同時に無戸籍という社会問題を提起し、少年たちに希望を見出してくれるストーリーだったのが良かったなぁと。この重さが相棒だよなぁと思いました。重いけど良い話でした。

 

Season9 第8話「ボーダーライン」や、Season9 第13話「通報者」を彷彿とさせるような。相棒の歴史の中でも素晴らしい作品の一つだと言い切れるくらい、本当に良かったと思います。泣けました。

 

伏線が本当にすごい

こちらの話は2回見たんですが、展開をわかっていて見ると伏線がすごく張り巡らされていることがわかります。徳永脚本、本当に素晴らしいです。

 

カレンダーに書かれていた「8」の字や、食べかけのりんご、りんごの箱、コインロッカー、柄が同じジャケットとパンツ、大量の食品、むさぼるように食べる姿、予備校…など。一瞬たりとも見逃せず、目を離せない作品です。

 

「少年A」という副題も伏線でしたね。少年Aは容疑者のように疑われているという意味と、この世に存在しているという証がない、名前がないというような意味が込められているのだというのが。最初に全くわからないのに、全てを見てから理解できるというのも素晴らしいと思います。

 

大人たちが優しかった

創君の周りにいる大人たちは本当にろくでもない人ばかりでした。母親はろくにお金もくれず、一緒にも住まず、完全にネグレクト。そうするキッカケとなった父親の暴力も一つの原因。闇金の人は子どもだとしても容赦せず暴力を振るい、脅し、殺人犯に仕立て上げようとまでしていた。

 

その分、創君の真実を知ったときに、右京さんや冠城君、伊丹、芹沢ら大人たちが優しかったなぁと思って。右京さんは「もう十分だと思いますよ」「明日を向いて生きましょう」とすごく優しく言葉をかけてくれました。

 

伊丹も、創君の母親が殺されて、その容疑者を捕まえたけれど「こんなことしかできない」と言ってましたし。そこには警察の正義感だけでなく、子どもを守らなければならない大人の本来あるべき姿があったように思います。

 

弟が「兄ちゃんは悪くない!」と言ったときも、みんな笑顔でうなずいていて。今からでもこの兄弟を支えていかないとなという意思を感じました。すごく良い優しさでした。酷い状況だったからこそ、その優しさも心にしみいるような気がしました。

 

加藤清史郎君の演技に拍手

久しぶりに出演した加藤清史郎君、良い演技をしていましたね。右京さんも言っていましたが、最初は本当に目つきが反抗的なんですよね。だから、事情があるのだろうけれど、何か悪いことをしようとしているんだろうな、と感じられて。

 

でも、その反抗的な態度、その場しのぎの嘘というのは、何よりも弟を守りたかったからなんだろうなと。そして守れなかった妹の分も自分が盾にならなければという思いがあったのだろうと思いました。

 

やっと、右京さんと冠城君に本当の名前を告げたとき、やっと大人を信じることができたのかなとほろっとしました。そして、弟に「兄ちゃんは悪くない」と言われて、警察の大人たちも笑顔でそれにうなずいたとき、大号泣していて。

 

張り詰めていた感情があふれ出てくるような。やっと守られているという安心感というか。心打たれるシーンでした。

 

全ての演技が本当に素晴らしかったと思います。

 

次回:最終回、容疑者は6人!

週刊フォトスの記者・風間楓子が何者かに突き落とされてケガを負う。容疑者は警察関係者6人。楓子の母親は極妻で、娘を傷つけたことを怒っており…。さらに、その6人のうちの1人も襲われて…

いよいよ最終回!久しぶりに20話もあるんですね。そして、大杉漣さんが演じられていた衣笠藤治副総監が杉本哲太さんになっていて。いろんな思いを感じます。しっかり見ることにします。最終回も期待大です!

 

 

 

 

 

aoikara

 

▼相棒16 最終回「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」記事はこちら

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▼相棒16 記事一覧はこちら

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