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相棒16 第15話「事故物件」ネタバレ 強盗?殺人?幽霊?

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事故物件は怖いaoikaraです。霊感はありませんが怖い。というわけで今回のテーマは…

 

相棒16 第15話「事故物件」ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼相棒16 第14話「300回記念スペシャル 言わんや悪人をや(後篇)」記事はこちら

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第15話 キャスト・スタッフ

  • ゲスト:勝矢
  • 脚本:太田愛
  • 監督:権野元

 

第15話「事故物件」あらすじ・ネタバレ

家探し

「はぁ?事故物件にお住みになりたい?」と、不動産やのつるりと毛髪がなくメガネをかけた店主(田中章)が聞く。相手は大柄にひげ面、大きな目、恰幅が良く、衣服が汚れている男性(勝矢)。ハンドバッグとスーツケースを持っている。

 

店主は破格の物件を紹介すると、男は即決。敷金や礼金含めて必要な金額を提示すると、スーツケースにごそごそと手を入れて、1万円札をわしづかみして渡す。少々驚きながらも店主は受け取る。

 

男は少しおどおどとした様子。不動産屋もきょろきょろと見ている。借りた部屋について、自殺か殺人があったのかと不審がる。店主はお年寄りが亡くなっただけと教える。

 

強盗犯捜し

特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は街を出歩いている。1週間前に、パチンコ景品交換所で400万円の強盗があったのだが、その犯人は逃げる途中で事故死。しかし、400万円は消えてなくなってしまった。

 

捜査本部としては共犯者に渡したと思っているが、その線の捜査でいっこうに犯人が見つからない。強盗は単独犯で、どこかにお金を隠した可能性もある。

 

冠城は捜査によって「妙な噂を聞いたんです」と言う。「最近、羽振りの良いホームレスがいる」と。

 

意外な出会い

不動産屋から格安な物件を紹介された男は、ぼろアパートへと越してきた。買った新聞を開き、強盗犯が奪った400万円が見つかっていないという記事を目にする。そして、男は回想する。

 

強盗犯は奪った金を隠そうと、警察の目を盗んで街中のゴミ箱に捨てた。その近くにたまたま寝ていたのが男だった。強盗犯は逃げた先で何かにぶつかった。気になった男はゴミ箱をのぞくとバッグを発見。中身を確認すると、大金が入っていて驚き、つい持ち出す。

 

その男は今アパートにいる。お風呂場の天井をあけて、「ここなら泥棒が入っても大丈夫」とバッグに入った現金を隠す。と、すでに何か物がある。手に取ってみるとほこりだらけで咳き込む。

 

それは一冊の本だった。中身を開くと、「私の死の手記」と達筆な文字で書かれている。続きはこう。

 

この手記が発見される時、私はすでに殺されている。
これを手にしているのが殺人者でないことを祈る。
みすみす殺人鬼の毒牙に懸るとは。

 

なんたる無念。

ああ、私は死んでも死にきれない。

 

妙に家もガタガタいっている。男は読んだ後、「怖い、怖すぎる!」と叫ぶ。カバン刈らなくなった母親の写真立てを出し、「母ちゃん、俺を守って!お願い!」と頼み込んでいた。

 

羽振りの良いホームレスの正体

右京と冠城はとある店へ。羽振りの良いホームレスについて聞くと「ああ、そりゃ雅夫だな」と答えられる。金が入ったと世話になった人に酒を振る舞ってくれたらしい。最近は部屋を借りたとも。

 

右京と冠城は雅夫という人物がどこかからお金を手に入れたと推察する。

 

秘策

ぼろアパートにいる男は、スマホでこのアパートで亡くなった男についての動画を見ていた。矢部泰造(勝部演之)という一代で大きな家具屋を創業し、数十億の資産を築いたとのこと。そして、このアパートで亡くなっていたらしい。

 

男は拝んでからもう一度手記を手に取る。一番後ろに折りたたまれた紙が挟んであった。そこには、こう書かれいた。

私を殺害した犯人を見つけ出した者には矢部財団から壱千万円の謝礼を支払うものとする。

署名と捺印もある。「本物だ!」と男は喜ぶ。母親の写真に向かって、「1000万円をもらったら、ネコババしたお金、警察に届けられるよ」とうきうきしている。

 

トントン。そんな男の部屋のドアをノックする音が。「何もいりませんよ!」男は上機嫌で言う。「警察の者ですがー」という衝撃の言葉に、男は焦りたじろく。

 

突然の訪問者

男の家にやってきたのは右京と冠城だった。男は手記をこそこそと隠している。おそるおそるドアを開くと、右京と冠城が警察手帳を見せる。冠城は転入カードを記入してほしいと手渡し、男は素直に応じる。

 

右京は友達に酒を振る舞った件について聞く。男は自分だと言う。さらにアパートを借りたとまで聞き、なぜそんな金があるのか気にしている右京に対して、「私だって、いざというときの蓄えはあります!」と男は答える。

 

「東大寺さん」右京は男に話しかける。男の怪訝そうな顔になり、「やめてもらえますか?昔、その名前のせいで大仏だっていじめられたことがあるんで」と言う。「では雅夫さん」と右京は言い直す。

 

「事故物件に興味がありまして、ぜひ拝見したいんです」と右京は言う。冠城に聞くと「僕は結構」と言う。「じゃあ」と右京は勝手に家の中に入ろうとする。雅夫は止めるも、怪しまれるのが厄介なので家の中に通す。

 

「うう」雅夫は突然苦しむフリをする。「引っ越してから体調が悪いので、今日はもう…」と早く帰らせたい雅夫に対して、右京は「感じるんですね!」と興奮気味。「亡くなった方の~それで?」という右京の言葉に納得した雅夫は「そう、私、霊と遭遇しやすい体質で!気分が優れなくて…」と弁解。

 

右京はそれをうらやましがる。そして「また改めて」と言う。また来るという言葉に雅夫は敏感に反応。「個人的にちょくちょく来させてもらいます。差し支えが?」ぐいぐい来る右京に、雅夫は「大歓迎ですぅ」と答えるしかなかった。

 

「ところでつかぬことをお伺いしますが?」と呼び止めたのは雅夫。「殺人事件で刑事さんが犯人を逮捕したら、やっぱり刑事さんが犯人を見つけた人になるんですかね?」その質問に右京は要領を得ない。雅夫も取り繕って答えなくて良いと言う。

 

雅夫が右京を玄関まで見送ると、冠城が急に「矢部泰造」と言い出した。驚いた雅夫は思わず天井に頭をぶつけてしまう。郵便受けのテープが剥がれていて書いてあったと冠城が説明。取り繕うように雅夫は「それはご親切に」と愛想笑いしつつ、棒読みで「さよーならー」と言い、ドアをやっと閉めた。

 

不審な男と死んだ男

右京は特命係の部屋に戻ってきて、紅茶を注いでいる。隣の部屋の角田六郎課長(山西惇)がやってきて、「その東大寺雅夫って男、何か隠してるな」と言う。冠城も、雅夫が持っている金は強盗犯の未発見の金の可能性もあると言う。

 

それよりと右京が気にするのは、雅夫が「矢部泰造」という名前に過剰に反応していたことだった。するとサイバーセキュリティ対策本部の捜査官・青木年男(浅利陽介)がやってきた。泰造について調べてもらっていたらしい。

 

泰造は孤独死。あの部屋で遺体で発見された。いつも配達に来ている宅配弁当の業者が訪ねると反応がなく、不動産会社に連絡。泰造の緊急連絡先が近くの交番だったため、巡査が来て遺体を発見。ちなみに遺体が発見される2ヶ月前に、自ら緊急連絡先を実家から近所の交番に変更している。

 

遺体写真には、胸を手で押さえて仰向けになっている泰造。死亡推定時刻は発見された前夜の午後10時~12時。死因は急性心筋梗塞。毒物は検出される。以前にも軽い心筋梗塞が起きたこともあるらしく、捜査は1日で打ち切られている。

 

冠城はなぜあんな小さくて古いアパートで一人暮らしをしていたのか気にする。右京はなぜ緊急連絡先を交番に変更したのかを気にしている。

 

手記の続き

雅夫は手記の続きを読んでいる。

 

私を殺そうとしているのは矢部家の誰かに間違いない。だが、私には犯人を名指すことはできない。誰も彼もが怪しく思えるのだ。

 

まずは長女の初子。我が娘ながら、これは資産があることが何より自慢の高慢ちきな女だ。その夫の要は金にしか興味のない、全くの俗物。次女の継子はエキセントリックで底意地が悪い。夫の寛は金にだらしのない優男と来ている。

 

初子夫婦の息子、大輔は、三流大学で二度も留年した頼りない奴だが、気持ちは優しいところがある。次ぐ子夫婦の娘、唯香。これは気が強すぎるのが玉に瑕だが、美人で頭も良い。幸い、二人の孫は親に似ず、それなりに全うに育ってくれたと思う。

 

この中に、私を殺した犯人がいる。

 

自然死の違和感

特命係の部屋にて、角田は右京に「病死じゃないと言わないだろうね?」と聞く。青木はさすがに右京でも死体検案書は覆せないという。

 

右京は遺体写真に違和感を感じていた。心筋梗塞というのは胸部に激しい痛みがあるので、手足を縮めてうずくまっているはず。仰向けで亡くなることはめったにないと。おそらく泰造は非業の死を遂げて、あの部屋でとなって留まっているとも言い出す。

 

「やめてもらえますかマジで!」

 

と怒鳴ったのは冠城。いつになく動揺している。「なんですか、どうしました?」と右京は淡々と訪ねる。「いや、風邪気味なんで」と冠城は体質。右京はそんな冠城を見ながら、いたずらっぽい表情を浮かべて笑っている。

 

不審なこと

夜、雅夫は手記の続きを読んでいる。なぜ家族を疑ったのかという理由について書いてあった。

 

はじめに私の身に起こった数々の恐ろしい出来事を記しておこう。私は犯人が仕掛けた罠をすんでのところすり抜けてきたのだ。始まりは11月の半ばだった。

 

気になること

右京と冠城は鑑識へ。冠城が鑑識の益子桑栄(田中隆三)が大好きな猫の写真集を手渡す。益子は頬が緩みっぱなしで、右京が自由に捜査資料を見ても「無礼講だ!」と言うだけ。

 

泰造が住んでいた部屋の写真を見ると、丸いちゃぶ台に茶箪笥、黒電話と「いかにも昭和って感じ」と益子が説明する。

 

右京は「何か気になったことはありませんか?」と聞く。「その聞き方が気になる」という益子。特にはなかったらしいが、遺体の背中にほこりがついていたことが気になったと話す。部屋は清潔で、ほこりは出ないはずだろうと。

 

話は直接聞いた方が早い

雅夫は一人で大きな屋敷を訪ねていた。それは泰造の実家。チャイムを押すかどうか迷っている。「お宅には泰造さんに殺意を抱いている方はおられますか?」なんていうためにならないセリフを想定している。

 

そこへ右京が現れた。右京は「泰造さんにお線香をあげにきたんですね!」と尋ねる。助け船を出されたような雅夫は「ええ、霊も静まると思いましてね」と話に乗る。結果、雅夫は右京と一緒に屋敷に入ることができた。

 

家には家族全員そろっている。初子(峯村リエ)は「病死で決着がついていると聞いておりますけど」と聞くと、右京は多少不備があって当時の状況を聞きに来たと説明する。

 

継子(長田奈麻)が「そちらの方は?」と雅夫のことを聞く。雅夫は線香をあげにきたというと、初子が指示して家政婦に別室へと案内されてしまう。

 

右京の質問により、話を聞く。初子によると、あのアパートは泰造とその妻・孝子が新婚時代に暮らしていたらしく、懐かしくて引っ越したとのこと。恰幅の良い男性は初子の夫・要(櫻井章喜)で、泰造の好きにさせようと決めたと話す。

 

緊急連絡先が実家から近所の交番に変わったことについては知らなかったそうだ。だからといってほったらかしにしていたわけではない、と初子が弁解する。家族全員が合い鍵を持っていたと。

 

泰造が亡くなった日は妻の命日だったので、みんなでお墓参りに行ったらしい。新宿で泰造が好きな和菓子を買い、食事をして夕方少し前に別れたと。

 

「お二人は?」右京は孫二人にも聞く。目鼻立ちのハッキリしたそれでいて少し自信なさげな青年は初子夫婦の息子・大輔(小澤亮太)。大学のバイクサークルの仲間とツーリングに行っていたとのこと。継子夫婦の娘・唯香(吉川愛)は美人で高校の制服を着ている。部活の遠征で長野に泊まっていたらしい。

 

実は大輔は墓参りに来なかったことを泰造に叱られたらしく、電話がかかってきたらしい。「羊羹買ってこいって頼まれたよ」と大輔が言うと、家族みんなが微笑ましそうに笑っている。右京も愛想笑いをする。

 

右京は泰造はよく電話をしたのかとも尋ねる。電話をしていたのは孫の大輔と唯香にだけらしい。電化製品の使い方がわからなくて教えてほしいと、たびたび電話があったと。

 

右京は泰造の死亡推定時刻である午後10~12時は何をしていたのか、アリバイを尋ねる。初子夫婦と継子は夜遅くまでリビングにいたとのこと。継子の夫・寛(石井テルユキ)は飲みに出かけていたらしい。ただ、行き当たりばったりで店の名前まではわからないと。継子はそんな夫をにらむようにじっと見ている。

 

大輔はサークルの仲間とコンパをしていたとのこと。その人たちに話を聞けば良いと説明する。

 

右京はさらに遺体を確認した人を訪ねる。初子と夫の要とのこと。と、初子は右京の後ろの方を見ている。そこにはこそこそをメモを取る雅夫が。目が合うとにこっと笑ってみせる。

 

「何なんですかあなたは!」と初子は怒る。焦る雅夫は「亡くなった後に知り合った。引っ越して霊として知り合った」などと説明している。

 

それを聞いた要は笑いだし「この人は霊が見えるらしいぞ!」と言う。継子は「それなら私には神様が見えるわよ。ほら、この人の後ろ、貧乏神がいる!」と言い、初子は「ダメよ継子、そんな本当のこと言っちゃ」と言いながら、二組の夫婦は大笑い。

 

「嘘じゃないですよ!泰造さんは、矢部家の誰かに殺されたって言ってるんですから!」

 

皆静まりかえり、右京も何も言わず。

 

憤慨

右京と雅夫が玄関を出て帰ろうとすると、怒っている唯香がやってきた。「あなたおじいちゃんがどうやって殺されたか言ってみなさいよ!どうせお金が目当てなんでしょ!」と怒り、大輔に「よしなよ」と止められている。

 

右京にも「あなたもおじいちゃんが殺されたって思ってるんですか?」と詰め寄っている。右京は否定し、ただ気になることがあるという。遺体の背中にほこりがついていたことだと。

 

「なにそれ、ほこりくらい2階の人が歩けば落ちるでしょ」唯香は呆れたように言い、立ち去る。大輔は「あの日はうちの親とおば夫婦でアパートに行って寿司の出前を取ったらしいので、狭い部屋でバタバタしてほこりがたったのかも」と説明。墓参りの後にそうしたらしい。

 

また大輔は唯香を悪く思わないでとフォローもする。美人で人気が高く、大輔の友達も唯香目当てに家に来ることがあるなんて言う。

 

右京は泰造がどんな人だったかと尋ねる。「良い祖父でしたよ」と大輔は笑顔で語る。自分は三流大学の落ちこぼれだけど、祖父は優しかったと。家具屋への就職も決まっていたらしい。ただ、「縁故採用も肩身が狭い」と少し悲しそうにも語っている。

 

殺しの前兆

右京は雅夫の家に訪れていた。二人で焼きいもを食べている。泰造が殺されたと言っていた件について聞きたい様子。雅夫は「あのー泰造さんの霊が夢枕に立ちまして」と説明。

 

さらに、亡くなる前にも不審な出来事があったという。右京は、生前から警戒していたからこそ、泰造は誰にも伝えず緊急連絡先を交番に変えたのかもしれないと言う。

 

その不審な出来事と言うのは、引き出しに入れておいたはずの財布が押し入れから出てきたとか。冷蔵庫に低脂肪牛乳を入れておいたのになくなったはずだとか。と、雅夫は説明する。

 

「それって認知症の初期症状じゃ?」と冠城は言う。右京は特命係の部屋に戻ってきており、雅夫の話を説明していた。しかし、ほかにも湯船の温度が火傷するほど熱くなっていたり、いつも飲むボトルに漂白剤が入れてあったりなど、誰かが殺意を持って行っていた可能性もうかがえる。

 

また、墓参りをした後に新宿で買い物をすれば実家の方が近いはずなのに、なぜ泰造のアパートで食事をしたのか。泰造は娘夫婦たちを疑っていたはずなのに、なぜ部屋に入れたのかも右京は気にしていた。

 

遺産

「そちらはどうでしたか?」と右京は冠城に尋ねる。冠城は泰造が生前理事長を務めていた財団を訪れていた。いわゆる社会福祉への寄付をたくさん行っていた泰造。ただし、娘夫婦は全員が大反対していたそうだ。相続する遺産が減るからだった。

 

つまり、娘夫婦たちは泰造に長生きをしてほしくはなかった。

 

密談

その頃、矢部家では娘夫婦たちがこそこそと話し合いをする。初子は「お父さんの部屋であれを見つけたんじゃ?もしそうならあれを要求される」と、何かを気にしている。

 

継子は夫の寛に、泰造が死んだ夜はどこにいたのかと尋ねる。寛は変わらずバーをはしごしていたと答えている。

 

家族について知る者は…

右京は矢部家の家政婦・岡野広子(西慶子)の買い物帰りに話を聞いている。泰造は物忘れなどをすることがあったのかと。「いえ」と広子はきっぱりと答える。「ただ、大奥様が亡くなられたときは少しだけありました」と。

 

泰造は妻が亡くなった後、実家に電話をかけては初子の声を妻だと勘違いしていた。愛妻家だったので死を受け入れられなかったのかもしれないとのこと。

 

右京は亡くなった夜に初子夫婦と継子が夜12時までリビングにいたことを挙げて、よくあることなのかと尋ねる。「いいえ」広子によると、皆午後9時には部屋に戻るので、珍しいなと思っていたらしい。

 

謝罪

雅夫は酒を持って隣に挨拶をしにいくと、写真の母に報告していた。ずっと住んでいる人物らしく、泰造が亡くなった夜のことについて話が聞けるかもしれないと。「犯人見つけて1000万!」と意気込んでいる。

 

そんな雅夫に訪問者が。唯香だった。「昨日のこと謝りたくて」と昨日とは打って変わっておとなしい様子で言う。

 

雅夫は「お茶でも淹れましょうか?」と背を向けて台所に立っている。目を合わせられず、大輔のサークルにファンがたくさんいるのもわかるなんて話している。

 

「私、大ちゃんの友達好きじゃないの」と気の強さをのぞかせた唯香がぶっきらぼうな口調で言う。履歴書に書くだけのために留学をして、遊びほうけているような人物たちのことが気にくわないらしい。

 

「私、態度悪いね」と唯香は苦笑する。

 

依存症

冠城はカフェで家具屋の社員、市原真里(片岡明日香)と佐野亜紀(ミズモトカナコ)に話を聞いている。ケーキをおいしそうに食べながら、彼女らは継子の夫・寛が会社の金を使い込んだことを知る。ストレスで“依存症”なのだと。

 

冠城が何の依存症なのかと尋ねると、彼女たちはここのケーキはなかなか食べられないなぁとちらつかせる。冠城は二人にテイクアウトでケーキを追加して、話を聞く。

 

特命係に帰ってきた冠城に、右京はケーキ代が経費にはならないと言う。「想定の範囲内ですよ。はは」と冠城は乾いた笑い。寛の使い込みはギャンブル依存症。深みにはまっていたらしい。

 

また、大輔の友達に話を聞くと、友達は相当酔っ払っていたらしく、夜10時30分以降はずっと一緒だったか覚えていないとのことだった。

 

隣人は語る

雅夫はアパートの隣人の宮坂光男(高橋新太郎)の部屋を尋ねている。むち打ちなのか、宮坂は首に包帯をしている。

 

泰造については、夜9時には部屋の電気が消えていて、朝の5時には体操や掃除を始めるので音でわかったと言う。

 

雅夫は亡くなった晩のことを聞く。宮坂によると、あの晩は午後11時すぎまで電気がついていて、珍しいなと思ったとのこと。さらに「おとうさーん、おとうさーん」と女の呼ぶ声があったと。娘が来ているのかなと思ったが、すぐに静かになったらしい。

 

宮坂自体もその後酔っ払ってすぐに寝てしまったので、確かな話ではないがと笑っている。

 

美人のフォロー

雅夫は右京と冠城もいる花の里に来て、宮坂から聞いた話を伝える。冠城は未だに怖がっている。娘夫婦は実家にいたというアリバイがあると冠城はしかめっ面。

 

右京は「お父さんと呼ぶ人はもう一人います」と言う。冠城に「君の母上は父上をなんとお呼びになっていましたか?」と尋ねる。すると「パッパ」。思わず女将の月本幸子(鈴木杏樹)までも驚く。「いや、僕は違いますよ」と冠城は焦りながら言う。

 

右京はつまりと、泰造の妻も「お父さん」と呼ぶ可能性があると言う。「でも、亡くなっていますよ」と雅夫は言う。「そういえば、泰造さんが亡くなったのは、孝子さんの命日の夜でしたねえ」右京がいうと

 

「わっ!」

 

と冠城を脅かしたのは幸子だった。恐がりな冠城を微笑ましく笑っている。

 

とにもかくにも、右京は泰造がいつもと違って夜遅くまで起きていたことも気がかりだった。雅夫もホームレス時代に早朝に働くと、夜は早く眠くなると経験談を語っている。

 

幸子が「雅夫さんは、どうしてホームレスになったんですか?」と聞く。雅夫によると、大学の奨学金を月々返済していたが、仕事もリストラになり、ホームレスになったらしい。「情けない」と自分のことを言う雅夫。

 

「そんなことないですよ!」と幸子は言う。「雅夫さんは正直な良い人です。お仕事を見つけて、またやり直せますよ」と。

 

雅夫の帰り道、幸子から言われた言葉に上機嫌になっていた。鍵を取り出して、アパートの部屋へと向い、ドアを開けてそのまま中に入る。と少しして、雅夫が外に出る。自分が入る前から鍵が開いていたのが気になった。

 

お風呂場の天井を確かめると、きちんと金はあった。「母ちゃん、お金がちゃんとあったよ!」と言うと、きちんと立てかけていたはずの母の写真が倒れていた。

 

「母ちゃんが倒れてるーーー!!!!」

 

雅夫の叫び声は夜の街に響いていた。

 

助けを求めて

翌日、雅夫は右京を呼び出して、家の中に連れてきた。「誰かが入った!」と訴えている。右京には冠城から電話がかかってきて、不動産によると間違いなく鍵を新しいものに変えたと説明していると言う。

 

右京は冠城に部屋に入ってきてはどうかと尋ねる。すぐ近くに冠城はいたが、「寒い方が頭が冴えるので」と入らない理由付けをしている。と言いつつも「寒い!」と車の中に入っている。

 

冠城は雅夫のことを泰造と同じ症状だと言う。「違う!泰造さんはしっかりしていた!達筆で、文章もそりゃあ立派なもんですよ!」と雅夫は言い、右京は「おやおや?」と答える。雅夫は自分のミスに気づいて愕然とする。

 

真実

雅夫が全てを語り真実がわかったので、冠城は雅夫の部屋の中に入ってきた。お風呂場の天井で手記を見つけたと手渡す。その中にあった書類について、冠城は「署名、捺印、あと日付があれば完璧だったね」と言う。つまり1000万円を謝礼として渡すという書類はただの紙きれ

 

雅夫は落ち込み、窓を開けて深呼吸。「こんなことだと思っていました」と右京は言う。霊などと言い出したのは、冠城が怖がるので面白くてとも言う。「僕は怖がってませんけど」と冠城は強がる。

 

右京は手記の最後のページを指して、「ひとつ、確かめたいことがあります」と言う。

 

確かめたいこと

右京は家政婦の広子に電話をして、継子が新しいスマホを購入したことを聞き出す。それは泰造が亡くなる少し前のことだったらしい。

 

一緒に話を聞いていた冠城は、「右京の推論通りなら、泰造さんは身内に殺されたと。それも非常に残忍なやり方で」と言う。ただし、証拠となるあの部屋にあったものは、矢部家の人たちが全て処分している。すると右京は「手に入れてほしいものがあります」と言う。

 

反省

雅夫は「強盗のお金を使ってしまいました」と汚い字で紙に書く。母親の写真に向かって、お金をメモと一緒に交番の前に置くと話していた。「人間、正直じゃないとね」と。

 

雅夫は荷物をまとめて部屋を出る。と、そこに右京がいた。雅夫は荷物について旅行だと説明。

 

右京は「泰造さんの手記を返して、霊は嘘だったと謝罪してはいかが?それが正しい行いだと思いますよ」と言う。「ですかねぇ」押しに弱い雅夫は右京の言葉を聞き入れる。

 

右京には冠城からメールが。「例の物手に入れました」という内容だった。

 

事件の真相

右京と冠城、それから雅夫は矢部家を尋ねる。また全員がいた。雅夫は手記を見せて、霊は嘘だったと言い「すいませんでした!」と謝罪する。

 

右京は手記から日付の感覚もしっかりしており、判断力もたしかなことを感じていた。そこから、泰造が認知症ではなく、誰かがそう仕立て上げようとしていたと話す。「ばかばかしい!誰が何のためにそんなことを」要は吐き捨てるように言う。

 

冠城は泰造が死罪を社会福祉に寄付していたことを話す。相続する遺産がどんどん減っていた。右京は、泰造が認知症であれば、成年後見制度を利用して福祉事業をやめさせることができる。自分の自由意外にお金を使えなくなるということ。

 

しかし、継子は成年後見人になっていないと言う。右京は同意し、泰造は確かな判断力を持っていて、家族に疑惑を抱き、警戒していたと話す。

 

さらに、亡くなった当日の夜に、泰造の隣人が「お父さん、お父さん」と呼ぶ女の声を聞いたことを説明する。愛妻家で妻の言うことはなんでも聞いた泰造。妻が叱ってくれたら、話を承諾してくれるのではないか。

 

右京は「初子さん、あなたはお母様の声にとてもよく似ていらっしゃるそうですね」と言う。初子が孝子のフリをして泰造に諭して聞かせるために、録音して聞かせたのではないかと言う。スマホに録音すればアラーム時間も設定できる。ちょうど、継子がスマホを買い替えているだろうと右京は尋ねる。

 

「だからなんだって言うのよ?父がその録音とやらを聞いたショックで心筋梗塞を起こしたと…」と継子が言っている途中に「いえいえ、僕はそんなことを言うつもりはありません。事実、そうではありません」と否定する。

 

それは手記の最後のページを読んでいたからだった。娘夫婦達に「読んでみてください」と右京は手記を手渡す。全員で覗き込む。

 

唯香と大輔があいつらの企みを知らせてくれた。
孝子の命日を狙うとはあいつららしい。

 

今度こそ証拠を突きつけてやる。

 

右京は泰造が計画を知っていたと話し、録音を聞いてもショックで心臓発作を起こすはずがないと説明する。

 

右京は孫たちに向き直り、計画をいつ知ったのかと尋ねる。二人は顔を見合わせて、大輔が口を開く。亡くなる前の週に話しているのを聞いたとのこと。その回想。

 

「じゃあ、私がスマホを買い替えるから、これに姉さんの声を録音するといいわ」と継子は初子に言う。「聞かせるのは真夜中ね。お母さんの霊が現れた~って感じで」と初子も言う。二人の夫も意見を出し合って積極的に話している。

 

そのとき、大輔と唯香も影で聞いていた。唯香は「こんなのひどい!おじいちゃん、きっとものすごいショック受ける!」と怒って両親たちのもとに行こうとする。大輔はそれを止めて、泰造に知らせるように言う。知っていれば、ショックを受けることもないと。そして大輔は「馬鹿なことを考えるのはよしなよ」と両親たちをたしなめていた。

 

初子はなぜ泰造に知らせたことを黙っていたのかと、大輔に詰め寄る。大輔は、自分は良いが唯香がひどく叱られるのか気がかりだったと、しどろもどろに説明する。

 

右京は説明を続ける。お墓参りの後に部屋で仕掛ける予定だった娘夫婦たちのことを知って、泰造はあえて部屋に入れたのだろうと。証拠をつかんで糾弾するつもりだったのだった。

 

そして、娘夫婦たちは孝子の霊に驚いた泰造から連絡が来るだろうと、夜12時までリビングで待機していた。しかし、連絡は来なかった。なぜなら、泰造は亡くなっていたから。

 

隣人は「お父さん」という声しか聞いていない。それ以降の音声は誰かが止めたことになる。しかし、泰造は機械を使うのが苦手。そこにいたもう一人の人物が止めて、泰造を死に追いやった。スマホを処分し、持ち去ったのだろうと。

 

すると夫婦たちは、その夜家にいなかった継子の夫・寛を見ている。「おまえか!」とみんなに責められる。「私じゃない!」寛も強く否定する。

 

右京は、寛のために娘の唯香が雅夫の部屋に忍び込んだのだと説明する。合い鍵はもちろん使えない。雅夫に堂々と通してもらい、見ていない隙に窓を開けた。その夜、忍び込んで家捜しをした。父親のことが心配で、証拠となるものを処分して父親を助けようとしたのだった。

 

「すまない唯香。父さんは、後ろめたくて、またギャンブルに手を出していたんだ」と寛は本当のことを話し、「本当にすまない!」と頭を下げて娘に謝罪。寛は犯人ではない。

 

右京が面と向かったのは大輔だった。「あの日の夕方、泰造さんに電話でアパートに来るよう言われていましたよね?」と聞く。叱られていたとたしかに大輔は話していた。

 

泰造は娘夫婦が自分を謀ろうとしていた証拠を突きつけようと、スマホの使い方を知りたがっていたはず。しかし、唯香は遠征でいない。だから泰造は大輔を待っていた。

 

ー回想ー

 

大輔を待っていても来ないので泰造は諦めて入浴した。そしてベランダに出て、気温差のヒートショックで心筋梗塞に。その痛みに耐えて、手で胸を押さえて苦しんでいた。泰造は助けを呼ぼうと黒電話に手を伸ばす。

 

しかし、その電話を手で持ち上げる人物が。大輔だった。電話を取ったときに、隙間にあったコードが露わとなり、そのホコリが落ちたのだろうと。泰造は自分を殺そうとする人間をしかと見ようと、仰向けになった。驚いただろう。それは信じていた孫だった。

 

泰造は力尽き、大輔は息絶えるのをじっと待った。無表情で見下すように。その後、スマホの「お父さん」という音声が聞こえてきて、慌ててスマホを取りに行き、音声を止める。さらには新宿で買ったという和菓子に手を伸ばし、むしゃむしゃと食べて出ていった。

 

ー回想終了ー

 

右京は大輔に「保護責任者遺棄致死を超えて、意図的な殺人です」と言う。「ホコリなんて何の証拠にもならないってわかってますよね?」と大輔は答える。

 

冠城は泰造の部屋にあった黒電話があったと説明する。廃品から小道具屋が回収して売られていたらしい。右京は鑑識の調べにより、電話機の裏に大輔の指紋がついていたと説明する。つかみあげなければ、こんなところに指紋は付かない。

 

「苦し紛れの嘘はやめてください。

 

僕はあのとき手袋をはめてた。指紋なんて残っているわけがない!

 

声高らかに言う大輔。その言葉こそが決定的な証拠だった。諦めたように大輔はよろけ、リビングのソファにどんと座る。

 

「あんた、初めから俺を疑っていたな」と大輔は言う。右京はホコリの証言が気になっていた。唯香は天井から落ちたほこりが背中についた、つまり祖父はうつぶせで亡くなったと思っているのに対して、大輔の言い分は仰向けで亡くなっていることを知っているようだった。捜査関係者しか知らないことなのに。

 

また、両親の計画を聞いたとき、大輔は「おばあちゃんの命日なんだから、墓参りにでも行けば?」と言っていた。これが計画のアシストになったのだった。

 

右京は言う。泰造に計画を知らせたのは、大輔自身を味方だと思わせるためだった。お風呂の高温や漂白剤についてやったのも大輔だった。初子は嘆き、「バイクも車も買ってもらったじゃない?」と言い、次々に個人的な恨みをぶつける両親たち。

 

唯香だけが「どうしておじいちゃんを殺したりしたのよ!?」と怒りながら聞いている。

 

「1500万円くれなかったから」

 

ぼそっと大輔が答える。唯香は要領を得ない。留学のための1500万円だと話す。「留学はお前のためにならない」と泰造はお金を出さなかった。

 

「みんなもらってるのに。何なの?俺が家具屋に就職させるなら留学して箔付けさせろよ。じいちゃんの義務じゃない?自分の孫が、良い大学出た社員にバカにされるのが平気なわけ?俺は内心軽蔑されながら上に立つなんて嫌なんだよ!」

 

「いい加減にしなさい!」

 

右京が大きな声で叱咤する。向き直り、顔を近づけ、指を指して言う。

 

「君は、その大きな考え違いを一から改めない限り、人の上どころが、世の中で生きていく価値もありませんよ!」

 

大輔はうなだれて、家族もみんな静まりかえる。

 

「かわいそうだよ…」

 

声を上げたのは雅夫だった。「おじいさん、あんたのこと信用してたのに!かわいそうだよ!」そう、雅夫は泣くのだった。

 

正直が一番

大輔は逮捕されて、警察に連れて行かれた。家族はみんな家の中に戻る。残されたのは右京と冠城と雅夫。

 

「そろそろ本当のことを話してはいかがですか?」と右京と冠城は雅夫に言う。「お二人は、私に自首するチャンスをくれたんですね。強盗犯のお金をネコババしたのは僕です。今から警察に行きます」雅夫は正直に言う。

 

やり直す

特命係の部屋にて、角田が来て雅夫のその後について話している。自首で初犯、大いに反省していることから、起訴猶予になったらしい。

 

右京は、泰造の手記を財団の副理事が雅夫から100万円で買い取ったという話を聞いたと言う。副理事は手記のことをどうやって知ったのかと冠城の方をちらりと見ている。冠城は泰造が枕元に立ったのかななんて言っている。

 

冠城によると、雅夫は事故物件に感謝して、あの物件で再出発をしようとしているらしい。部屋に住み、仕事先を探している。そばには泰造が幽霊となって応援…しているのかもしれない。

 

「もうすぐ春ですね」右京が言い、冠城と一緒に桜餅をほおばる。

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という話でした。いやー庶民的なのに面白い!さすが太田愛さんの脚本!というわけで、詳しい感想は別の記事で書きます。

 

 

aoikara

 

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