右京さんがあんなに意地の悪い愉快な顔をしたことあるっけ、とうきうきなaoikaraです。初期の右京さんは結構亀山君に意地悪だった気がしますw
というわけで今回のテーマは…
相棒16 第15話「事故物件」感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼相棒16 第14話「300回記念スペシャル いわんや悪人をや(後篇)」
第15話 キャスト・スタッフ
- ゲスト:勝矢
- 脚本:太田愛
- 監督:権野元
第15話「事故物件」あらすじ
パチンコ店の景品交換所で400万円を奪った男が、逃走中に事故死する事件が発生。その金をネコババしたホームレスの東大寺雅夫(勝矢)は、老人が病死したという“事故物件”を借りる。
と、金を隠そうと開けた天井裏から、『この手記が発見される時、私はすでに殺されている』から始まる不穏な手記を発見する。
筆者は、大手家具メーカーの会長・矢部泰造(勝部演之)で、『犯人を見つけた者には謝礼を支払う』と書いてあったことから、東大寺は密かに犯人捜しを決意する。
一方、消えた400万円を捜索していた特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、「最近、羽振りがいいホームレスがいる」という情報を得て、東大寺のアパートを訪れる。
東大寺が何か隠していることを察した2人は、周辺の情報を収集。すると、元の借り主である泰造の一族が相続を巡って揉めていたことが判明。親族一同が暮らす矢部邸を訪ねると、門前には挙動不審の東大寺の姿があり…?
不穏な手記を残した資産家は病死か、他殺か?遺産を狙う“華麗なる一族”には裏の顔が…。ホームレス探偵と右京、推理合戦の行方はー。
参考元:第15話「事故物件」2018年2月7日(水)よる9:00~10:09放送|ストーリー|相棒 season16|テレビ朝日
第15話のGOODポイント
- 冠城君が幽霊嫌いと知って、調子に乗る右京さん、悪い顔していましたね~。
- 右京さんの押しに断り切れない雅夫さんw
- 益子さん、猫には心を許す。結果、特命係に好意的になってくれてる!
- 怖がっている冠城君を「わっ」と脅かす幸子さんがかわいい~。雅夫さんへのフォローも優しいなぁ。
- 最後の桜餅ぱくっが意外と良いシーンな気がします。ああやって二人で仲むつまじいかんじなのは良いですね。スリリングな関係ですね。
第15話の気になったポイント
- 手記は故人の小説なのかなーなんて展開も予想していました。予想を別角度で超えてきました。
- むち打ちの怪しい隣人は、ただの口が軽くて人の好い隣人でした。気になりました。
感想
太田愛さんらしい、人情みのある話
今回は笑いどころがたくさんあって、人情味もあり、犯罪の劣悪さも感じる、非常に内容の濃い話でした。警察幹部とかのかたい話でなくても、きちんと面白くしてくれるのが太田愛さんの脚本の素晴らしさ。
Season13 第8話「幸運の行方」と同じように、事件に巻き込まれてしまう人間目線でも描かれているというのが面白いところですね。ついつい、その人を応援したくなってしまうのも不思議なところで。
良い奴なんだけど、悪いことにも手を出してしまう男が憎めない
その目線として描かれていたのが、ホームレスの東大寺雅夫。偶然強盗のお金を手に入れちゃって、事故物件に住んで、死んだ人の手記を手に入れて、その謝礼目当てに犯人捜しをするという、良い奴なのか悪い奴なのかわからないキャラクター。
悪いことをしていても、どこか憎めないんですよね。お金が手には入ったら豪遊するでもなく、世話になった人にお酒をおごっているでしょう。住むところも慎ましい事故物件。もちろんお金目的ではあるけど犯人捜しをして、被害者に心から同情もしていました。
なんだか不思議な魅力のある人でしたね~。「頑張れ!」って思っちゃいましたもん。しかもホームレスになった理由も奨学金の返済やリストラと、自己責任ではない大変な事情があったわけですし。再出発がうまくいくと良いなぁと思いました。
幽霊を楽しむ右京さんと怖がる冠城君が楽しい
右京さんはずーっと幽霊が見たくてたまらないんですよね。相棒が亀山君のときから言ってます。今回は幽霊が見えるという期待よりも、冠城君は幽霊が苦手だという事実を知り、怖がらせるのを楽しんでいた方が大きかったようですが。
それにしても悪い顔していましたね~。嫌な上司ですよ!なんで上司にしたいランキング1位なんだ!まあ、亀山君のときも「首になにかこすれたような跡がある」って、キスマークがついているよとからかっていたこともありましたしね。親しくなるとからかいたくなるのは、冠城君が相棒として距離が近づいた証拠なのかもしれません。
そして、冠城君がおばけ恐怖症というのは意外でした。今まであまり弱点がなかったのでね。本気で怖がる冠城君が面白かったです(笑)。結局、私も右京さんと同じくらいひどい人でしたw
右京さんの至極まっとうな説教
今回の犯人は本当にひどい人間でした。犯人だけでなく、被害者の周りにいる家族もね。まあでも、そういう家族に育てたのは泰造さんであり、愛した妻でもあるんですけどね。
留学のための1500万円がもらえなくて殺した孫は、あまりにも身勝手な動機でした。苦しんでいる人間を見下ろし、助けを呼ぶのを妨げていた姿はすごく残忍で。死んだ後にまんじゅうを食べていたのがなんとも狂気的で。
被害者への恨みをごちゃごちゃのたまっている人間に対して、右京さんが
「その考えを改めない限り、あなたは人の上に立つどころが、世の中で生きていく価値もありませんよ!」
とぶった切っていました。いやあまさに、本当に、それくらい言ってやってくださいよ。太田愛さんの脚本の右京さんは優しいんですが、クズには人一倍厳しい。ズバッと言ってくれてスッキリとしました。
キャラクターが魅力的で良かった
今回は特命係の二人も生き生きとしていましたし、メインの雅夫さんも魅力的なキャラクターでしたし、登場人物の魅力が詰まった話でした。猫になると目尻を垂れまくりな益子さんもねwただ伊丹と芹沢が出なかったのは少しばかし寂しかったです。
次回:さっちゃんはね、幸子って言うんだ、本当だよ♪
消費者金融で乱闘騒ぎがあり、社員の男性が一人死亡。その中で烏丸という男が意識不明の重体。実は月本幸子が親しくしている人物だった。
出会いは三週間前。お店に訪れて幸子と親しくなった。冠城は二人の仲を取り持とうとする。二人がデートをしているときに、チンピラに絡まれた烏丸が逆上して相手にケガを負わせてしまい…。
ええええー予告で幸子さん拳銃持ってましたけど!?幸子さん、退場しないよね?真野さんは相棒のおくりびとなんですか!?やめてー花の里には幸子さんが必要なのよ!というわけで来週はびくびくしながら待ちます。怖いよー。
aoikara
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