中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

スポンサーリンク

相棒16 第14話「300回記念スペシャル いわんや悪人をや(後篇)」ネタバレ 予想を裏切る展開

スポンサーリンク

f:id:aoikara:20180206205121p:plain

予想をことごとく裏切られるaoikaraです。あ、ドラマの話ですよ。私の人生経験とはそういうものです。もっと言えばそんなもんです。

 

相棒16 第14話「300回記念スペシャル いわんや悪人をや(後篇)」ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼相棒16 第13話「300回記念スペシャル いわんや悪人をや(前篇)」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

www.aoikara-writer.com

第14話 キャスト・スタッフ

  • ゲスト:津川雅彦 木村佳乃 高橋惠子 矢野聖人 芦名星
  • 脚本:輿水泰弘
  • 監督:兼﨑涼介

 

第14話「300回記念スペシャル いわんや悪人をや(後篇)」あらすじ・ネタバレ

新しい姿の評価

徹正院という寺に多くの報道陣が駆けつけている。法衣姿の人物が仲からふすまを開けると、記者たちが集まってたくさんのフラッシュが焚かれる。

 

そこにいたのは剃髪姿の元衆議院議員の片山雛子(木村佳乃)。出家姿に興味を持ったマスコミが大勢撮影。

 

週刊フォトスの風間楓子(芦名星)だけは、近くからの撮影を許されていた。寺の主である瀬戸内米蔵(津川雅彦)や尼の蓮妙(高橋惠子)が得度式を行い、「妙春」という名を授かる。

 

週刊フォトスの独占取材によって、得度式や出家の様子が事細かに報じられている。それを特命係の部屋で読む冠城亘(反町隆史)。部屋には杉下右京もいる。

 

祖対五課の角田六郎(山西惇)課長がやってきて、雛子の美しさを称える。一方で、世間からの評判は最悪だとも言う。反省の色が見えない、悪趣味なパフォーマンスだという声が多いようだった。

 

ミッションインポッシブル

右京と冠城は“おでかけ”と称して、サイバーセキュリティ対策本部の捜査官・青木年男(浅利陽介)から日時と場所を指定されて、とあるカフェにやってきていた。指定された席に着くと、ビデオカメラがある。二人はイヤホンをして映像を見ることに。

 

ミッションインポッシブルの音楽とともに、黒バック語る青木の映像。スパイさながらに指示を送る謎の演出が施されていた。特命係の依頼による調査結果という内容はこう。

 

常盤臣吾(矢野聖人)について、秋田の生まれて高校を中退。その後、数年にわたって海外を渡航。日本に戻ってきてからはフリーターといいながらも、ボランティア活動にいそしんでいた。

 

平成27年には1月から12月までアメリカに長期滞在していた。ロシア警察に拘束されていた件については、渡航歴はあったが拘束されていた公式な記録は確認できず。当時報道も一切なく、水面下で処理されていたのではとのこと。

 

「そこで、君の使命だ。それは自分で考えてくれ」と、まだまだ演出の設定で指示を送っている。右京と冠城はあきれ顔。とにかく用件は理解できた。

 

冠城は、平成27年1月がヤロポロクが日本のアメリカ大使館に亡命してから3ヶ月後だという事実を指摘。当時、臣吾がアメリカにいたことを二人は気にしている。

 

考えるのと疑うのが刑事の仕事

右京と冠城は、徹正院を訪れる。そこで臣吾は料理中。冠城はアメリカへの渡航歴について聞き、アメリカで知り合いもできるだろうと尋ねる。「そりゃできますけど」と応える臣吾だが、料理にいそしんでいて面倒くさそうに答えている。冠城は文通をしていないかとも尋ねる。臣吾はそれも否定。

 

帰り際、冠城は「臣吾がヤロポロクの手紙を中継した」との考えを述べる。考えつつも、「考えすぎ?疑いすぎ?」とも問うている。右京は「考えるのは良いこと」「疑うのも警察官として必要」としながら、「どちらも過ぎれば休んでるのと一緒でしょうが」と皮肉を付け加えるのも忘れない。

 

可能性の一つ

右京は冠城の考えは「ヤロポロクがアメリカにいる前提だから」と言い出す。その前提が崩れれば、中継する必要がないとも。

 

冠城は戸惑い、「落ち着きましょう」と言う。当然のように「落ち着いてます」と答える右京。そもそも、アメリカがヤロポロクの再入国はありえないと言った。それを否定するのかと冠城は問う。

 

「めっそうもない」と右京は言う。ただし、「そもそもヤロポロクが日本を出国していなければ、日本に再入国していないというアメリカの回答は嘘ではない」と言う。つまり、右京はヤロポロクが日本に潜伏している可能性を提示したのだった。

 

そうすれば、坊谷一樹(蔵原健)を死体遺棄したのはヤロポロクで、殺害した可能性もないとは言い切れない。社美彌子(仲間由紀恵)を監視していた坊谷を殺す動機がヤロポロクにはある。

 

しかし、白骨化遺体で死因は不明で、殺害立証は難しいがと右京は付け加える。そんな自分の意見を「屁理屈ですから、真に受けないでください」とも言う。

 

杉下右京ブランド

ヤロポロクが日本にいるという右京の説を、冠城は捜査一課の伊丹憲一(川原和久)や芹沢慶二(山中崇史)、捜査本部で指揮を執る中園照生参事官(小野了)に伝えていた。中園はまたややこしいことになるかもと頭を抱える。

 

そんなありえなさそうなことが起きるのかと疑いながらも、みな「杉下右京ブランド」の推理が気になっている様子。

 

そんな当人の右京は、特命係の部屋で一人、座ってじっくりと考えていた。

 

探り入れ

場所は寄席。軽妙な語り口調に人々が沸く中、一人の外国人男性がいる。その隣には社美彌子が。なにやら英語で話している。

 

花の里

夜、右京と冠城が花の里にいると、美彌子がやってきた。そして「彼、日本にいるらしいです。出国はフェイクだとか」と実情を打ち明ける。ヤロポロクはずっと日本にいたというのだ。

 

重要な話があると察した女将の月本幸子(鈴木杏樹)は、「お買い物に行ってくるので、お留守番をお願いできますか?」と気を利かせる。しかし、美彌子が「平気です」と言う。幸子の経歴を知っていて、その上で右京が信頼していると言い、「セーフティーゾーン」だと言うのだった。

 

「何を話しても平気ですね?」という美彌子に、右京は「ええ」と答える。幸子は「お買い物はまた今度にします」と笑顔であくまで気を遣わせないように返事をする。美彌子はとてもリラックスできる店だとも褒める。

 

「あなたの単なる屁理屈が正しかったようですね」と美彌子は言う。冠城は捜査一課に話したことを明かし、「右京さんが考え事をしていたから、邪魔しちゃ悪いと思って時間つぶしに」と言い訳。どんな反応をするのか伺いたかったと。「いつも楽しそうで何よりですねえ」右京は嫌味たっぷりに言う。

 

右京は右京で、形だけは特命係の上司である甲斐峯秋(石坂浩二)に仮説を聞かせていた。美彌子は甲斐に言えば自分の耳にも入って探ってくれるだろう、と右京が思ったのだろうと言う。右京は「報告を義務づけられていただけ」とあくまで否定。

 

とはいえ、事実はわかった。その方法について、美彌子は「トライしてみました」と言うだけ。冠城は「どうやって?と聞いても答えてくれないと思うので」と自分の考えを述べる。美彌子が内閣調査室時代に築いたアメリカ大使館関係者とのパイプで、教えてもらったのだろうと。

 

美彌子は否定せず、担当ではない人物に聞いたので詳細はわからないが、出国していないのは間違いないと言われたとのこと。

 

右京が「潜伏先は?」と尋ねるが、美彌子は首を横に振る。ヤロポロクが日本にいたとなると、死体遺棄と殺人の疑いが彼にはかかる。美彌子は「彼には人殺しはできません」と静かに言う。そんな美彌子の様子を、幸子が気になるようにじっと見ていた。

 

女の勘

「とても愛してらっしゃる」冠城が美彌子を送り、右京と幸子だけになった花の里で、ふと幸子がつぶやく。「“彼”というのはどなたか存じませんけど、とても大切な人だと感じました」と幸子は言うのだった。

 

情報源の秘匿の意味からも、美彌子が捜査本部に情報を渡せない。「だからあなた方に話した」と美彌子は言い、冠城がタクシーまで送る。

 

カオス

「なんか、わくわくしてきましたね」と冠城は言う。「君の好きなカオスですからねえ」と右京は返す。「ひょっとして彼なら、この混沌に秩序をもたらしてくれるかもしれませんね」。そんな冠城の言葉に、右京も「彼ならば、あるいは」と返す。

 

決意

その彼、こと臣吾は寺で鉢に植え替えられた花を見ていた。白骨化遺体があった場所の土の上にあった花だった。

 

臣吾は瀬戸内のもとへ行く。そして、こう言った。

 

「考えたんだけどね…僕、白状するよ

 

白状したいこと

翌日、右京と冠城が徹正院に呼ばれた。蓮妙も来ている。「折り入って話したいことがある」と臣吾が言い出した、と瀬戸内は説明。

 

「ちょうど我々もあなたにお目にかかりたかった」と右京は臣吾に話しかける。そして本題へ。白骨化遺体について、「あれ、頼まれたんです。掘り起こしてくれって」と臣吾は言う。

 

その相手はバーニー・オルコットというアメリカ人のおじさんだと。英語をしゃべりながらも、ロシア語のなまりがあったと言う。意気投合して、愉快なおじさんだったと臣吾は言う。

 

出会いは2年前、府中のあさぎのもり公園にいたのを見て話しかけたと。「外国人を見ると声をかけちゃう」と臣吾は自分の性格について話す。

 

そのバーニーに遺体を掘り起こすことを頼まれたという。誤って死なせてしまって処理に困って徹正院の墓地に埋めたとバーニーは言ったらしい。実は臣吾がバーニーを徹正院に連れてきたことがあり、それを彼は覚えていたらしいのだ。

 

掘り起こしてほしかった理由については、バーニーには罪の意識はあったという。家族の元に返して供養してあげたかったと言っていたと。

 

「そもそも論をあえて申し上げますが」と右京は口を挟む。遺体を埋めるというのは犯罪行為なのだから、バーニーから話があれば自首を促すべきだったと右京は言う。臣吾は「警察に突き出すのはかわいそうだった」と話す。「異国の地で警察にご厄介になるので、想像以上に大変ですから…」と自分の過去を思い出すように答える。

 

「罰は受けます!ごめんなさい!」臣吾は右京と冠城の前で土下座をする。冠城はバーニーの連絡先を尋ねる。しかし、臣吾の答えは「知りません」。ふらっと公園で会い、合えば話し込んだり飲みに行ったり、電話やメールをするような“友人”ではなく“知人”だったと。写真もないと言う。

 

「そうですか」と右京は返す。

 

女の勘2

そんな様子を蓮妙に見させていた瀬戸内は「どう思う?」とこっそりと聞く。蓮妙は「女は直感が鋭いなんていうのもセクハラですからね」と軽快に返している。

 

蓮妙は臣吾を見ながら「正直者の顔じゃないわねえ」と言う。瀬戸内は「昔から嘘吐きだった」と臣吾のことを言う。「三つ子の魂百まで」とも。

 

右京は外から臣吾の様子を見ている。

 

“彼”と“彼”

 美彌子が冠城宛に一通のメールを送る。そこにはヤロポロク・アレンスキーの写真が添付されていた。それを臣吾に見せると「バーニーです。写真なので絶対とは言えませんけど」と言う。

 

「どうしてバーニーの写真があるんですか?」臣吾の質問の答えを右京と冠城は言わず。

 

現場検証らしきもの

右京と冠城は、臣吾とバーニー・オルコットが会っていたという公園を訪れる。冠城は、ヤロポロクがバーニー・オルコットと偽名を使って臣吾に接触したと推察する。

 

二人がよくいたベンチに座ってみるが、防犯カメラもなく証言を裏付けることは難しそうだ。冠城が「張り込んでみますか?」と言うと、右京は「ぜひお願いします」と一人で行ってしまう。焦って冠城は右京を追いかける。

 

特命係の~

 「特命係のぉ~ぎっこんばったん!」と言いつつ、伊丹が特命係の部屋にやってくる。芹沢も一緒に。特命係の二人に「調べてくれたら教えてあげる」と、バーニー・オルコットの入国記録を調べさせたのだった。バーニーが入国したという記録はなかった。

 

やはり、バーニーとはヤロポロクの偽名なのか。捜査一課の二人にも、バーニーとはヤロポロクの偽名で、日本に潜伏している可能性を伝える。

 

「それで筋が通るんですよ」と右京が言い出す。臣吾は遺体の身元が判明しないことに焦れていたとも右京は言う。まるで我がことのように怒っていた。それはなぜか。遺体発掘の目的は身元を判明させて供養することだった。その目的が果たせず焦れていた。

 

とはいえ、臣吾は偶然遺体を発見した第三者を装っている。自ら目的は明かせない。そこで「日本の警察は優秀だって言うけどだらしないね」と煽るようなことを言い、その後ヤロポロクからの書簡が美彌子に届き、身元を明かして供養してほしいと綴られていた。

 

臣吾がバーニーから伝えられていた内容と全く同じ。つまり、バーニー=ヤロポロクということになる。現段階では。

 

茶の味は

峯秋が茶を淹れながら、美彌子から話を聞いている。ヤロポロクが日本に潜伏しているということを。美彌子は茶を飲む。

 

情報を手に入れて

また寄席にて、今度は外国人の男性二人が英語で話し合っている。ヤロポロクの情報について内調が興味を持っていると。

 

そう聞いていた男性が一人で立ち食いそば屋にいた。その隣には美彌子がいる。男性は美彌子に折り鶴を手渡した。そこには住所が書かれていた。「ここに行ってみろ。派手に動くなよ」というのが男性からの言づて。美彌子は一人で立ち去る。

 

そして、その住所の場所へと一人で趣く。おんぼろなアパートだった。目的のドアの前で深呼吸し、チャイムを押す。鍵の開く音がして、ドアが開かれた。

 

思い切った行動の結果

「するとヤロポロクによく似た男が出てきた」と右京が言う。冠城も一緒で、美彌子と一緒にとあるカフェにいて話していた。美彌子は書かれていた住所に一人で訪れたことを特命係の二人に明かしていた。

 

男性はヤロポロクにそっくりな顔だったが、美彌子を見ても特に反応はない。美彌子が英語で生命保険のセールスをしていると持ちかけると、男性は怪訝そうに断ってドアを閉じた。

 

「他人のそら似」と右京は言う。冠城も「よく似た風貌の別人を用意することぐらいはしそうな気がします。でも、昨日今日でできることじゃない。すぐにバレるでしょう」と言う。

 

美彌子は念のため管理人に確認したらしい。その外国人男性が入居したのは、平成26年の10月。ちょうどヤロポロクが日本のアメリカ大使館に亡命した時期。

 

さらに気になることを管理人が言っていたと美彌子は話す。一昨年の春に入居者の雰囲気がちょっと変わったと。「なるほど、途中から雰囲気が変わりましたか」右京は納得するように、念を押すように言う。

 

気になる鑑定

右京と冠城は、鑑識の益子桑栄(田中隆三)を訪ねる。とある証拠の指紋検出を頼んでいた。「調べてくれたら教えます」と、捜査一課に使った同じ手を使って。益子はニヤリと笑う。

 

その証拠とは、美彌子に届いたヤロポロクからの二通の手紙だった。

 

理性的な女性

夜遅く、職場で一人いる美彌子。彼女へ電話が。相手は冠城で、車で美彌子を送っている。社内で冠城が話す。

 

「しかし、課長も無茶しますよね。ヤロポロクに会えるかもしれない、そう思って行ったんでしょ?会えるかもしれない、いや会いたかった。もし会ってたらどうするつもりだったんですか?せっかくヤロポロク問題乗り切ったのに、台無しになっちゃう恐れあるでしょ

 

そんな冠城の言葉に、美彌子は「もう少し理性的な人間だと思ってたわ」と返す。「自分のこと」と。「どんな感情だって理性で抑えられる自信があった」とも言う。

 

「彼は今どこ?いったいどこにいるの?」そういって冠城の方を見て、「教えて」と言う。冠城は何も言わず、目も合わさず、ただ運転を続けるだけ。

 

鑑定をもう一つ

翌日、右京と冠城はカフェで美彌子に会っていた。手紙以外にヤロポロクの筆跡がわかるものを提出してほしい、と特命係は言う。

 

というのも、例の手紙には美彌子と事情聴取をした首席監察官の大河内春樹(神保悟志)の指紋だけが検出された。書いた本人であるヤロポロクの指紋がないのだ。

 

あえて用心のために指紋がつかないようにしたのかもしれない。しかし、なんのための用心か。内容を見ればヤロポロクからの手紙だとすぐにわかる。それなのに指紋を残さない手間をしていた。

 

つまり、別人が筆跡を真似て書いた可能性がある。

 

美彌子は筆跡鑑定については「私が持っていたものは全て処分しました」と言う。右京は「“私が持っていたものは”ということは、お嬢さんのものは?」と聞く。

 

「鋭いですね」と美彌子は微笑む。娘のマリア(ギラルド沙羅)の物を処分する権利は自分にはないと美彌子は明かす。マリア宛のバースデーカードやクリスマスカードが残されているとのことで、それを筆跡鑑定に使うことになった。

 

刑事たちの困ったこと

あの公園に右京と冠城が二人。そこに臣吾が表れた。「悪いね、呼び出したりして」と冠城が声をかける。「困ったことになりましてね」と右京が続ける。

 

バーニー・オルコットというのは、ヤロポロク・アレンスキーという人物の偽名だと明かす。「知ってる?」と冠城が臣吾に聞くと、「どっかで聞いたことがあるような…」レベル。ロシアの諜報員で、日本でスパイ活動していてアメリカに逃亡していたことを告げると、「ああ」となんとなく知っているレベルで受け答えをする臣吾。

 

バーニーが臣吾に伝えたことと、ヤロポロクに書かれていた手紙の内容が、ぴったり一致した。それが二人が同一人物であるという証拠。「異論反論があれば」という右京の言葉に、臣吾は「いえ別に」と返す。「で、困ったことって?」と本題に促す。

 

冠城が説明する。ヤロポロクは日本にはいない。アメリカに亡命したから。これはアメリカ当局からの情報なので確実で、再入国はありえないと正式に回答されている。つまり、バーニーがヤロポロクというのはありえない。

 

「カオスでしょ?」と冠城は締めくくる。「ほとほと困りました」右京も軽妙に続ける。

 

「僕に警察の悩みを打ち明けられても…」「お困りになられてもお力になれませんよ」と臣吾は言う。「いえ、これは単なる経過報告」と右京は言う。思わず「え?」と臣吾は聞き返す。「これからお話しすることが困っていることです」そう右京はまた話し出す。

 

ヤロポロクからの手紙は筆跡が違っていた。つまり、本人ではない。つまり、ヤロポロクそっくりのバーニー・オルコットが、ヤロポロクにそっくりの筆跡を真似て、遺体の身元を判明して供養してほしいと伝えたことになる。

 

「ほとほと困りました…」とため息をしつつ右京は言う。「たしかに困ったことになりましたね、だけど僕は…」と臣吾が何かを言おうとするのを「いいえ」と右京が留める。「困っているのはここじゃありません。やはりあなたはせっかちですねぇ」右京の言い分に、臣吾の表情がわずかに歪む。

 

自分たちは全面的に臣吾を信用しているが、捜査一課が臣吾を疑いだしたと言うのだ。主に伊丹と芹沢が。事件に関わっているのではないかと、疑うのも警察の仕事。家宅捜索のために、徹正院に訪れているとのこと。「困ったものです」と右京はさらに言う。

 

その頃、伊丹と芹沢は徹正院に来て、瀬戸内に令状を見せて捜索。瀬戸内は「杉下君ににらまれたらおしめえだぞって言ったんだけどな」と蓮妙に明かし、蓮妙もまた「何をしたんですか?」と気にしている。

 

伊丹と芹沢が臣吾の持ち物を調べていると、なにやら写真立てが出てくる。それを目にした瞬間、伊丹と芹沢の表情も変わる。

 

そして、右京は臣吾に「我々はあなたを信じています。一緒にバーニー・オルコットを探しましょう!」と言う。冠城も「バーニーがいれば君の疑いは晴れるよね」と続ける。

 

と、冠城のスマホにメールが入る。さらに右京のスマホに伊丹から電話が入り、「とっても興味深いもんを見つけて、冠城に送った」とのこと。冠城が右京に画面を見せると、「おやおや、大いに困りましたね」と言う。「どうしてこんなものを?」

 

そのスマホの画面を見せると、臣吾は大きく目を見開く。

 

あの日のこと

回想。夜、桜の見える家で革の手袋をしていたのは臣吾だった。暗い部屋の中で写真立てを見て、にっこりと狂気的な笑顔になる。その写真立てを持ち去る。そこに映っていたのは、社美彌子と娘のマリアだった。

 

臣吾は公園で目を見開いているだけ。「さて、君はどこまで我々を困らせたら気が済むのでしょうね?」右京が言い放つ。

 

ずっと見たかったもの

臣吾を取調室に連れてきた。が、虚ろな目でぼんやりとしているだけ。黙秘している。部屋には冠城が待機。

 

と、ノックがして右京が入ってきた。そして、もう一人連れてきた。美彌子だった。臣吾は表情を変える。「実物に会いたいのではないかと思いましてね」と右京は言う。

 

美彌子は机を隔てて臣吾の目の前に座る。「あなたの所持していた写真は、ヤロポロク・アレンスキーが所持していたものですね?」美彌子は質問をする。「あなたはあの写真をいつどこで手に入れましたか?」「あなたはヤロポロク・アレンスキーに会いましたか?」ゆっくりと、それでも必要なことを次々に聞く。

 

「あの手紙は僕が書きました」

 

何も喋らなかった臣吾が話し出した。「あなたにつきまとっていた坊谷一樹を殺したのも僕です」。そして回想。美彌子を見張っている坊谷を、さらに臣吾が見張っていた。そして坊谷を考察し、徹正院の墓地のある土の中に埋めたのだった。

 

目を見開き、興奮をしているかのように、臣吾は狂気的に語る。「あなたにとって良くない男だったので始末して埋めました。ですが、供養してやってほしいと思っています。手紙に書いたことは僕の本心です」と。

 

さらに美彌子は、平成26年の10月に自分のもとに届いたヤロポロクの手紙も、臣吾だろうと聞く。「はい」心酔しているような表情で臣吾は答える。

 

「やはり、坊谷一樹殺しはヤロポロクの仕業じゃなかったわ」そう言って、美彌子は部屋から出て行こうとする。「聞かないんですか?」美彌子を言葉で止めたのは冠城。

 

「課長の最も知りたいことがあるでしょう」
「あとはあなた方に任せるわ」
「我々には何も喋りませんよ。課長が現れる前はずっとだんまりだったんですから」

 

美彌子は迷い、そして部屋の中へと戻り、もう一度臣吾の前に座る。

 

「ヤロポロク・アレンスキーは、今どこにいますか?」

 

美彌子の質問に、臣吾の答えは

 

「もういません。この世には」

 

臣吾がいて、美彌子の写真を持ち去った部屋には、ヤロポロクがいた。そこに倒れていた。

 

「僕が殺しました」

 

臣吾は続ける。仕事として暗殺を頼まれたと。ロシアにとっての裏切り者だからと。傭兵として敵兵を殺したのと同じように、あくまでも仕事だったと。

 

ただ、坊谷一樹については仕事ではなく自分の意思で殺したという。初めての経験だったと。

 

「そしたら、罪の意識が芽生えたんです。おかしいですね、やったことは一緒なのに」

 

臣吾は目を見開き、食い入るように美彌子を見つめる。顔を近づけ、うっとりとしたように言う。

 

「あなたは美しい…。目を奪われました」

 

冠城が発言にぶち切れて、「おちょくってんのか!」と臣吾の首元を掴んで、壁に押しつける。右京が必死で止める。「彼はおちょくってなどいませんよ。仕事で始末したあとに偶然写真立ての女性に目を奪われた。それが彼の真実で動機です」と。

 

「そんなのはわかってますよ」冠城が手を離す。「ただ、殴る理由が欲しかった」と。美彌子は立ち上がり、臣吾に面と向かう。「あなたが殴ることないわ」美彌子がそう言った瞬間、思い切り臣吾の頬を平手打ちした。

 

臣吾はただ恍惚の表情を浮かべて美彌子を見つめているだけだった。

 

感情

その後、美彌子は一人になれる場所を見つけて、鍵を閉めて中に閉じこもる。明かりもつけず、ただ一人で泣いていた。声をあげて、感情を抑えきれないように、泣いていた。

 

しばらくして、美彌子は冷静な面持ちで部屋から出てきた。また鉄仮面のような表情をして、一人歩く。

 

ヤロポロクとは

あのアパートには今もヤロポロクにそっくりな男が暮らしている。そのアパートを外から臨みながら、右京と冠城は話す。

 

ヤロポロクはロシアによって暗殺されて、代わりの人間が派遣された。発覚を恐れたアメリカも隠し、ロシアも暗殺を白状してしまうことになるため触れることはない。そして、どちらでもない日本で暗殺されたことがどちらの国にとっても良かった。

 

右京はアメリカとロシアが結託してヤロポロクを葬ったのではと言う。ロシアにとって裏切り者であるのと同時に、アメリカにとっても招かれざる客だったのはないかと。

 

「単なる妄想です。真に受けないでください」そう言葉を残し、右京と冠城はアパートの前から立ち去る。

 

負けない女

出家をした雛子は、豪華な作りの部屋で今回の事件について誰かに話している。わずかな手がかりを渡したとも言う。その相手は風間楓子だった。しかし、雛子はそんなことよりと自分への質問を促す。

 

風間は政治家に戻ることについて聞く。「もちろん、再挑戦できる機会があるなら」と雛子は答える。「勝算は?」と聞かれると、「勝算も何も、有権者の皆さんのご判断にお任せします」と自信たっぷりの笑みを浮かべて答える。

 

いわんや悪人をや

拘置所にて、瀬戸内と蓮妙が臣吾の面会に来た。臣吾の罪について立件できるのは坊谷殺しについてだけ。極刑にはならず、生きて罪を償うことになる。

 

「服役した後は、必ず俺んとこ訪ねてこい。逃げたら承知しねえぞ」と瀬戸内なりの優しさで伝える。「逃げたら地獄の底まで追いかけてきますよ」と蓮妙も続ける。

 

臣吾は話を聞きつつ、まっすぐな目で表情の読めない顔をしていた。

 

女の行く末

右京と冠城は、週刊フォトスを見ている。妙春と名を変えた片山雛子が、また政治家になるとインタビューを受けていたのだった。

 

実際に寺に会いに行く。「話題作り。比丘尼姿も政界復帰への足がかりってとこだろ?」そんな風に言う瀬戸内に対して、全てをお見通しで出家させてくれたと雛子なりに感謝を述べる。瀬戸内も瀬戸内で「腹はどうあれ、これで俺の弟子には変わりねえからな。版築はさせねえよ」とのこと。「よろしくお願いします」と雛子は言う。

 

冠城は世間からバッシングされていることを聞く。すると雛子は「悪名は無名に勝る」と返す。右京は雛子は過去の人として扱われていたのだから、悪口さえもうれしい気持ちがあるのだろうとその心中をぺらぺらとしゃべる。

 

「ずけずけと」とたしなめるように雛子が言う。神に仕える身として慎むことも忘れないとも。

 

蓮妙のが入ったという報せを受けて、みんなで寺の中へ。穏やかな日だったー。

ーーーーーーーーーー

という話でした。うーん、まさかのどんでん返しですね。思っているよりも別の方向性でした。そっちかー。感想は別記事で書きます。

 

 

 

 

 

 aoikara

 

▼相棒15 第15話「事故物件」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

www.aoikara-writer.com

 

▼相棒16 記事一覧はこちら

www.aoikara-writer.com

スポンサーリンク