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相棒16 第12話「暗数」ネタバレ 暗数の意味を知っているのか

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「暗数」って言うから数学の話かと思ったアホなaoikaraです。そういう意味があったんですね。物語上で意味がきちんと出てくるので、ここではあえて書かないのですが、私は物書きの端くれの端くれでありながら、本当に言葉を知らないです。自戒。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒16 第12話「暗数」ネタバレ&感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

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▼相棒16 第11話「ダメージグッズ」

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第12話 キャスト・スタッフ

  • ゲスト:筒井真理子 桜田ひより 長野里美
  • 脚本:山本むつみ
  • 監督:橋本一

 

第12話「暗数」あらすじ・ネタバレ

秘密の会合

とある料亭に、サイバーセキュリティ本部専門捜査官の青木年男(浅利陽介)が、警視庁副総監の衣笠藤治(大杉漣)と会っている。

 

青木は「特命係の責任に負えそうな事件」と資料を手渡している。と元警察庁次長の甲斐峯秋(石坂浩二)が特命係と紐付けられたことを知った青木は、「何かあったときは特命係もろともですか」と楽しげに言う。

 

しかし、衣笠は話に乗らず、級友の青木の父の話をする。そして、二人で料理を食べる。

 

突然の出来事

店を出て、衣笠は「祥子」という相手から電話が来て、それに出ている。気を取られているうちに、スケボーに乗って警棒を持って襲ってくる人物が二人。衣笠が狙われて、間一髪逃れられた。青木はそばでぶるぶると震えていた。

 

副総監暴漢事件

伊丹憲一(川原和久)や芹沢慶二(山中崇史)ら捜査一課が集められて、中園照生参事官(小野了)指示のもと、衣笠副総監が襲われた事件を調べることに。通り魔的犯行か、恨みによるものかはまだ見当が付かない。ことがことだけに、捜査は極秘。

 

7年前、衣笠が神奈川県警の署長だったときに、カルト教団「ウエボ神義教団」の一斉検挙の陣頭指揮を執った。サイバー犯罪捜査官の谷崎莊司(柴木丈瑠)によると、ウエボはここ数年でネットによる信者を獲得し、サイバーセキュリティ本部でも裏サイトが監視されているとのこと。

 

その線の可能性もあることから、神奈川県警の刑事たちも協力して捜査を行うことに。大柄な女性警察官の田川千波(久保田磨希)らが来ている。

 

「あの!」伊丹が挙手をして質問する。重要参考人に青木が挙げられていることが気にかかったのだった。プライベートでの食事後に襲われたことから、青木も事件に関与しているかもと疑われているらしい。

 

助けて!

その青木は特命係の部屋に来て、杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)に助けを求めていた。事件とは関わりがなく、ご馳走になっただけだと。冠城は「こそこそ何話してんだか」と釘を刺す。

 

衣笠副総監の動向を犯人にリークしたのでは、と疑われているらしい。調子に乗っている普段の様子とは打って変わり、情けない表情で「助けてください!」と二人に頼み込む青木だった。

 

衣笠の身の回りで起きた事件

捜査に協力することになった右京と冠城。青木はカルト教団であるウエボの裏サイトを二人にも見せる。サイバーセキュリティ本部でも監視の対象だと言う。

 

7年前の事件を検挙した功績で衣笠副総監の今の地位があると言っても過言ではない。右京は「恨みも買っている」と指摘する。

 

右京はさらに、衣笠は4年前に殺害予告のような脅迫状を受け取った、と青木から聞いたことを指摘する。4年前の事件と今回もつながっているのではないか、と右京と冠城は考えている。

 

意外な知り合い

 衣笠副総監の家には警察の見張りがついていた。衣笠の娘・里奈(桜田ひより)は不安そうな面持ちで物々しい自宅前を見ている。家政婦の沖田晃子(長野里美)が気を利かせて紅茶を淹れてあげている。

 

家の前に右京と冠城が来たのを見つけた里奈は、以前世話になったこともあり笑顔になる。その二人は見張りの警察官に止められている。里奈が家から出てきて、父から電話があったと二人を家に入れるように促す。冠城は里奈にこっそり「グッジョブ」と言う。

 

娘と母と父

自宅に上がり、話を聞く。里奈は父親に「家から出るな」と命じられて、学校も休む手続きをされてしまったと話す。右京と冠城は4年前の脅迫文との関わりを気にするが、里奈は「たぶん関係ない」と脅迫文との関与を否定する。

 

右京は晃子の存在を気にする。どうやら家政婦紹介所からやってきた女性のようで、里奈と二人きりでいたときよりも心なしか表情が固い

 

右京は里奈に脅迫文がどんな内容だったか聞く。「嫌なことを思い出させて申し訳ない」と少女の心を思いやることも忘れずに。里奈曰く、

 

正義を殺した。
司法をねじ曲げた。
大切なものを失う痛みを知れ。

 

 というようなことが書かれていたと言う。衣笠副総監や家族が襲われることはなかった。右京は晃子にも「脅迫文をご覧になりましたか?」と聞くが、どうやら晃子がこの家に来る前のこと出来事らしい。

 

脅迫文を見つけたのは偶然だった。里奈が父の書斎に辞書を借りに行こうとして、部屋に封筒を見つけた。その中に先ほどのようなことが書いてあったと。それをすぐに母の祥子(筒井真理子)に見つかり、報告した。つまり、犯人は衣笠の書斎に入り込んだことになる。

 

その後、祥子はぜんそくの発作が再発し、パニック障害になり、今も療養先から戻れていない。「もうじき帰れそうだったけど、また無理だね」と里奈は暗い表情になる。「恨まれているのは父なのに、なんで母が苦しまなきゃ鳴らないの!」と胸の内を明かす。

 

「何をしているんだ!」

 

衣笠が自宅に帰ってきて、特命係の二人を怒鳴り飛ばす。里奈は「私が入れたの!話を聞いてほしくて!」と説得するが、衣笠は聞き入れない。

 

里奈の話を聞いてもらうために、神奈川県警の田川を連れてきている。田川に気づいた晃子が意図的に顔を隠すのを右京は見逃さなかった。

 

「帰ってくれ!もう娘には近づくな!この家にもだ!」と衣笠に怒鳴られた右京と冠城は部屋を出されてしまう。

 

田川が里奈に話を聞く。しかし、里奈は質問には答えず、学校へ行けなくなった不満や、“友達”と言う特命係の二人を追い出したことをひどく憤慨していた。

 

家政婦を見た

晃子はまだ日が明るいうちに仕事を終えて、衣笠の家を出る。そこへ右京と冠城が登場。2年前から働いていたことを聞き出すが、家族の揉め事などは「家庭については話さない決まりになっている」と何も話さず去る。彼女の声は少し震えていた。

 

晃子は一人、アパートの小さな部屋に住んでいた。スーパーの惣菜を買って、一人で食べている。部屋には若い女性の遺影があり、その近くには燃えかけたノートが置かれていた。

 

いつものお叱り

「ばかもの!」

 

と、内村完爾刑事部長(片桐竜次)のいつものお叱りが、右京と冠城に飛んでいた。特命係が動いて、責任を負わされるのは我々だと中園も怒りながら嘆いている。

 

「ちょっと待て」と内村は言い、中園を呼び出してこそこそ話す。特命係は甲斐峯秋の配下になったので、責任も甲斐だろうと内村は言う。中園は、甲斐は警察庁で、特命係は警視庁なので、自分たちにも火の粉が飛ぶという。

 

「とにかく動くな」というのが内村の結論。そんなことを特命係が聞くはずもなく…

 

敵の動き

特命係の部屋には青木が来て情報を明かしている。捜査本部はカルト教団のウエボが関わっていると見て、捜査を行っているらしい。事件との関与はまだ明らかではないが。

 

「これを見てください」と青木がパソコンで見せてきたのは、ウエボの裏サイトの一つ。重々しく意味深な文章が綴られている。

 

卵は割られた。
神の鳥が飛び立ち邪悪な者を滅ぼす。
神義が再び天空を支配する。

 

「なんだこれ?」という冠城に、ウエボというのはスペイン語で「卵」のことだと右京は解説。カルト教団の復活ののろしかと推察。青木も同意し、同僚の谷崎がこのページを見つけたと話す。谷崎について、青木は「まあまあできる部類」と皮肉屋なりには能力を評価している。

 

捜査本部では、谷崎がまたサイトが更新されたと報告している。伊丹や芹沢ら捜査一課もパソコンの裏サイトを見る。

 

報復の時がきた。
奴らの舌は神の怒りで膨れ上がる。

 

捜査一課では犯行声明かと疑っていた。

 

冠城は検挙から7年も経っているのに、まだ恨んでいるのかと驚いてもいる。「恨みってそういうものでしょう?」と青木は静かに言う。今度は打って変わって、けろっと明るく「まあ、恨まれている方は案外気づかないものですけど」と青木が言う。

 

「暇か?」組対五課の角田六郎課長(山西惇)がやってきた。青木が特命係に絡んでいることを「まずいだろ~」と指摘し、まだ無罪放免ではないとも言う。

 

また、弁護士の小原沢という人物に送られた飲料に毒が入っているという事件が起きたことも教えてくれる。その弁護士は、ウエボの告発に尽力し、被害者を救済してくれた人物だった。

 

それを聞いた右京は「行きましょう」と冠城と出かける準備をする。ウエボについては捜査本部に任せて。二人が知りたいのは4年前のことだった。

 

捜査本部では、弁護士の事件に追われている。贈答品で送られた飲料に毒が入っていたらしく、口にした職員もいるとのこと。それを聞いた谷崎は「奴らの舌は神の怒りで膨れ上がる」というウエボのサイトに書かれていた言葉をなぞるように読んでいる。

 

気になる関係者

右京と冠城は晃子が務めている家政婦紹介所を訪れる。50年もやっていて、身元保証書を提出させたり、家庭のことは口外しないよう誓約書を交わしたり、信用第一でやっているとオーナーの女性は言う。また、家政婦の配置に関しては、要望は聞く者の、最終的には雇い主に決めてもらうらしい。

 

二人は防犯のための捜査と言い、晃子の履歴書を見せてもらう。彼女の身元保証人は「市原祥子」となっている。市原、里奈が名乗っている母親の旧姓だった。

 

意外な接点

晃子は果物屋で買い物中。田川が見つけて、「沖田晃子さんですよね?」と声をかける。が、晃子は逃げるように走り去る。

 

田川は果物屋の店主に声をかけて、衣笠の家で家政婦をしていることを聞く。田川は何か気づいたような顔をしている。一方、晃子は逃げるように早足で歩いていた。

 

少女の怒り

右京と冠城は、衣笠の家の前まで来たものの、見張りがいるのでどうやって家に入ろうか決めあぐねていた。そこに田川がやってきて、警察庁の甲斐峯秋からの要請でと背後に大物を匂わせて、家の中に入ることに成功する。

 

家にいるのは里奈だけだった。田川が「晃子さんはまだ買い物から帰ってきてないの?」と聞くと、里奈はうなずく。田川は「晃子さんは誰の紹介で?」と素性を気にする。「家政婦紹介所から」と答える里奈。「お母さんが?」「父はそんなこと考えるような人じゃないので」。

 

「なんでそんなこと聞くんですか?もしかして疑ってるんですか?父の事件に関わってるんじゃないかって」里奈は強い口調で聞く。

 

右京も里奈の母親の祥子と晃子が以前からの知り合いなのかと尋ねる。「知りません!杉下さんまで晃子さんのこと疑ってるの?怪しいのは変なカルト集団でしょ!関係ないじゃない」いらだちながら里奈が答える。「ええ、もちろん」右京は言う。

 

さらに、里奈は田川が晃子に会ったことを言い当てる。自分が言いもしないのに、買い物に出ていることを口走っていたからと。また父親の指示かと里奈はうんざりする。

 

「母の次は晃子さんを追い出すんですか?」

「もう帰ってください!話すことはもう何もありません!」

 

里奈は怒りを爆発させて、特命係の二人と田川を出て行かせる。

 

過去の接点

右京と冠城は近くの公園に来て、田川に話を聞く。晃子が田川を避けるようなそぶりをしていたのはなぜなのかと。「小さなことが気になるのは僕の癖」と右京はいつものように言う。ただ、田川は口にするのを迷っている。

 

右京と冠城が口外しないでほしいとした上で、4年前に衣笠家で脅迫めいた手紙が届いた事件を伝える。田川は驚き、心当たりがあるようだった。そして、晃子は自分が過去に関わった事件の関係者だと田川は話し始める。

 

4年前、田川が務める神奈川県警の川崎西署に、若い女性がボロボロの衣服を持って、被害届を提出しに来た。彼女は会社の上司から乱暴されたと言う。沖田真穂(未浜杏梨)という女性で、晃子の娘だった。

 

性暴力は立証が難しく、被害者が不利益を被ることもあるので、田川自身も告訴を勧めるべきかどうか迷ったと言う。

 

母親の晃子も告訴に強く反対した。表沙汰にすれば娘が中傷されて傷つく、社長の息子だからもみ消されると必死になって訴えて。しかし、真穂の決意は固く、告訴に踏み切った。

 

実況見分もつらい証言も何度も繰り返した。その結果、目撃者を見つけることができ、有罪にできそうなところまで田川は捜査した。

 

しかし、上司から捜査中止を命じられた。憤慨した田川は上司に憤慨すると、本庁=警察庁からの指示だと明かされた。どうにもできず、田川は怒りを露わにするしかなかった。

 

真穂は嫌がらせや中傷を受けて、アパートの一室の火事で亡くなった。事故になっているが、田川は焼身自殺だと思っていた。そのとき、ノートが燃えかけたが残っていた。晃子のアパートにあった燃えかけのノートだった。

 

田川は晃子から立件できなかったことを問い詰められて、つい「本庁からの指示で私も悔しい」と漏らしてしまったと言う。

 

右京が警察庁のどのあたりからの指示だったのかと問うと、「推測ですが」と田川は前置きした上で、前の神奈川県警の本部長、当時の警察庁審議官だった衣笠ではないか、と答える。

 

特命係の二人も言葉に詰まり、驚きと怒りに満ちた表情をしている。

 

事件は動く

衣笠家には里奈が一人。晃子に電話をかけるも出ず、いらだち心配をする。家の外にはまだ見張りがいる。里奈は音の出るぬいぐるみを使って見張りの気を引き、二階の窓から外に出る。

 

と、監視カメラにはそんな里奈が逃げる様子が映っている。それを見た自転車に乗った二人組が里奈をすぐさま追いかける。

 

晃子は自宅にいて、娘の遺影とノートを見ながら「もう、行かなくちゃね」とつぶやいていた。

 

一方、特命係の二人に話をしていた田川は、4年前の脅迫文は晃子の仕業なのか、今回のことも晃子の復讐なのかと疑問を投げかけている。右京としては、晃子はもう2年以上も衣笠家で家政婦として働いているので、復讐するつもりならもう手を下しているはずだと否定する。

 

と、田川のもとに電話がかかってくる。衣笠家から里奈が抜け出したという連絡が来て、3人とも現場に走る。

 

里奈を自転車の二人組が猛スピードで襲ってくる。ちょうどその場にいた晃子が里奈をかばい、自らが盾となって倒れ込む。里奈に「逃げて!」と叫んでいる。

 

特命係の二人も付き、冠城がプランターを投げて撃退。二人組はナイフも取り出したが、右京も入って押さえ込む。田川が傷害罪で現行犯逮捕した。

 

倒れた晃子は気を失い、里奈が「晃子さん、晃子さん!」と必死で声をかける。右京は救急車を呼ぶ。晃子が持っていたカバンの中には、娘の遺影と燃えかけたノートが入っていた。

 

捜査本部では、暴漢の犯人が衣笠家の監視カメラをハッキングしていたことがわかり、谷崎に捜査が依頼される。

 

一人の女性の思い

晃子は病院のベッドに横になり、ケガをしているものの意識は戻っていた。右京が晃子のおかげで、里奈はかすり傷だけで済んだと話している。そして、冠城は里奈からの手紙を晃子に渡す。外出が許されず、当分晃子には会えそうにないので託されたのだった。

 

右京は田川から事情を聞いたことを明石、「4年前に脅迫状を書いたのはあなたですね」と聞く。冠城が続けて、恨んでいて危害を加えず身を投げ出してまで里奈を守ったのはなぜか、とも聞く。

 

右京はさらに疑問を呈する。なぜ、衣笠副総監の書斎に脅迫文があったのか。また、晃子の身元保証人が衣笠の妻である祥子なのはなぜなのか。全てを考え合わせると、脅迫状を送るのに祥子も協力していたのだろう、と聞く。祥子がなぜ、晃子の企てに手を貸したのかと。

 

「取り調べはやめてください」病室を訪れたのは、御見舞いの花束を抱えている祥子だった。「もう、いいんです。娘を助けてくださって、ありがとうございました」祥子は晃子に深々と頭を下げる。そして、「晃子さんに罪はありません」と言う。

 

「夫を脅迫したのは、私です」

 

妻として母として女性として

 右京と冠城は、病院のベランダで祥子から話を聞くことに。事の発端は4年前、家の前で晃子が様子をうかがっているのを見つけて、祥子は声をかけたと言う。すると晃子は「ご主人に伝えてください。娘は死にました。私は、ご主人に殺されたと思っています」とまっすぐな目で言った。

 

そして、真穂の事件の詳細を聞いた。事件の捜査中止を指示したのが夫だと知り、祥子は愕然としたと言う。ちょうど同じ頃、衣笠は上からの要請で何らかの事件をもみ消そうと電話をかけていたのを、祥子が見ていた。

 

祥子は晃子の味方になり、衣笠に手紙を書いてはどうかと提案した。恨みや憎しみを吐き出して、少しでも楽になってほしいと思ったと。書斎に置いて、衣笠に見つけさせるつもりだったと祥子は話す。

 

右京は、晃子と祥子の気持ちに理解を示しながらも、「そこまでやる必要があったのでしょうか?」と問いかける。祥子は、罰せられるべき人が罰せられず、もみ消そうとした夫が許せなかったと言う。

 

「私自身、昔、真穂さんと同じ経験をしていましたから…」

 

そう、苦しみながら、涙にたえながら、祥子は話してくれた。22歳のとき、職場の上司に無理やり。隙があったんじゃないかと自分を責めた。唯一打ち明けた母親にも、「一生秘密にしなさい」「事故に遭ったんだと思って忘れなさい」と諭されるだけった。

 

「でも、事故に遭ったことを忘れる人なんていますか!?」祥子は訴える。「あのときの恐怖とか、屈辱とか、惨めさとか、もう記憶から消せないです!忘れようと思ったらもっと焦っちゃって…。」消え入るような悲痛な叫びだった。

 

「でも、私を傷つけた人間は平気な顔して生きてる。 勇気を出して訴えれば良かったって何度も思いました」と祥子は思いを明かす。脅迫文を見ても、衣笠は真穂の事件と結びつけもしなかった。「その程度のことだったんです、夫にとって…」

 

右京が、復讐しようと思っていたのに、傷ついたのは祥子の方だったと続ける。そんな夫と一緒にいられるはずもなく、祥子は家を離れて療養生活を送ることになった。娘の里奈を置いてきたことが気がかりで、療養しながらも追い詰められていた。

 

そんなとき、晃子が優しく声をかけてくれた。「私に里奈ちゃんのお世話をあせて。大丈夫よ。ちゃんと見守るから」力強い言葉だった。

 

一方、晃子は一人病室で里奈の手紙を読んでいた。

 

「私のせいでケガをさせてごめんなさい。助けてくれてありがとうございました。いつもおいしいご飯を作ってくれてありがとう。家の灯りを点けて待っていてくれてありがとう。母の代わりに晃子さんがずっと守っていてくれたことに、私やっと気がつきました。早く良くなって戻ってきてください。待っています」

 

晃子は「里奈ちゃん…」とつぶやく。

 

右京と冠城に、祥子が「暗数って言葉、ご存じですよね?」と聞く。右京は「実際に発生しているのに警察が認知できない数。被害に遭ったのに声を上げられなくて、その後もずっと苦しみ続けている人間のことです」と答える。祥子が話し出す。

 

「私は声を上げる。一緒に戦おうと呼びかけたいから。私は戦う。正義はあると信じたいから。声を上げられない沢山の人たちに、一人で苦しまないでって伝えたいから」

 

それは、告訴を決めた真穂がノートに書いた言葉だと言う。真穂が亡くなった後に、晃子が見つけたと言う。祥子は真穂が声を上げた勇気に報いたかったと言う。何かしなければと思ったと。

 

右京は「お気持ちはよくわかりました」とした上で、「あなたには他にやりようがあったはずです」と警察官としての思いを述べるのだった。

 

潜む闇

サイバーセキュリティ本部では、谷崎がなにやら画面を見ている。ひょいっと青木がのぞき込んで、「また裏サイト見つけたの?」と声をかけている。谷崎は驚き、「覗くなよ!」と怒っている。

 

青木はふと思い出す。衣笠から食事に行こうというメールをもらったとき、谷崎が覗いて勝手に見ていて、「覗くなよ!」と青木の方が怒ったことを。青木は何かを思いついたように、パソコンに向かって調べ出す。

 

そして、にやりとして「みーつけた!」と何かを突き止めた。

 

真犯人

取調室で、伊丹と芹沢が「防犯カメラをハッキングして、襲撃犯に送ったのはお前だな」と問い詰めている。その相手は谷崎だった。

 

「ミイラ取りがミイラになった」と隣室で見ている青木が、右京や冠城に説明している。教団の裏サイトを監視しているうちに、谷崎自身が信者になってしまったらしい。警察を翻弄し、復活を誇示することを楽しんでいたと。

 

青木は自分がハッキングの証拠を見つけたと得意満面。しかし、冠城から、そもそも青木がメールを見られなければ事件は起きなかったと指摘されてしまう。

 

「洗脳されているのはあなた方の方です。警察に正義があると思ってるんですか?」と谷崎は不穏な笑みを浮かべて聞く。伊丹と芹沢は「警察官だから」と当たり前のように答える。「神の鳥は復活しました。 卵は次々と生まれます。 大いなる破壊と粛清の時は来る」そう谷崎は笑うのだった。

 

貸しでも借りでもなく

右京は一人で衣笠に呼び出されていた。「君に礼を言わねばならんな。娘を助けてもらった」と衣笠は言う。「いえいえ、それは晃子さんにおっしゃってください」と右京は返す。

 

事件のことを覚えていたのかと、右京は聞く。真穂の事件の捜査を中止するよう指示したのは自分だとはっきり伝える衣笠。ただ、上からの指示でどんな思惑があったかはわからないと言う。

 

右京は自分が調べたところによると、加害者の父親は当時の官房長の学生時代の友人だったと言う。警察庁の外郭団体がその会社の事務機器を使っていたらしい。「これが何を意味するかは想像の域を出ませんが」と右京は言う。

 

衣笠は弁明するように、指示したとしても、捜査を中止すると決断したのは現場だと言う。右京は、上からの要請が現場にどれほどの影響を与えるかはご存じだろうと述べる。

 

「あなたの指示は、結果的に勇気を出して告訴した被害者を追い詰め、同じような被害に遭いながら、声を出すことのできない多くの人たちを深く傷つけることになりました」

 

と右京は言う。「組織の人間として間違った行動は取ってない」あくまで衣笠の主張は変わらない。

 

「おっしゃる通りです。あなたを裁く法はありません。

 

あなたの良心以外には

 

そう言って、右京は部屋から立ち去ろうとする。それを引き留めて、衣笠は娘の里奈には4年前の事件について祥子が関わっていたことは話さないようにと要請する。「もちろんです」右京は答える。

 

「今回の件で、私に貸しを作ったつもりかね?」衣笠は聞く。「いいえ、まったく」右京はきっぱりと答えて立ち去る。

 

家族

衣笠家には祥子が戻ってきた。里奈がビーフシチューを作り、母親に味見をしてもらい、楽しそうに一緒に料理をしている。

 

そんな妻と娘の姿を、衣笠が見ていた。「あっ、お父さん戻ってきてたんだ」と里奈が朗らかに言う。「おかえんなさい」祥子も言う。「あ、ただいま」衣笠も言う。どことなく気まずさを抱えたまま。

 

厄介者はいつものこと

右京と冠城は花の里に来ていた。事件解決を、女将の月本幸子(鈴木杏樹)も喜んでいる。冠城は事件解決により、衣笠副総監とも友好的になれるのではと右京に言う。

 

しかし、右京は「余計難しくなってしまったかも」と答える。「我々は衣笠副総監のプライベートな領域に踏み込みすぎたようですから」と。冠城は「割に合わないな」と方を落とす。

 

「そんなもんですか?」「そんなもんですよ」特命係の厄介者扱いはいつものことだった。

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という話でした。いやー今回も濃厚でした。メインの事件が霞んでいるような気がしますが…まあそれはさておき、感想は次の記事でこれまた濃厚に書きます!

 

 

aoikara

 

▼相棒16 第13話「300記念スペシャル(前篇) いわんや悪人をや」記事はこちら

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▼里奈ちゃんが前回登場した話

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