中卒フリーライターほぼ無職。

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相棒15 第12話「臭い飯」感想 一人じゃないよ、独りがつらいんだ

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笹野高史さんの演技にぐっと来つつ、来週の予告で大興奮してしまったaoikaraです。その理由はリアルタイムで見ていた方は納得、見ていない方には理由を後述します。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒15 第12話「臭い飯」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※一部ネタバレもしています。ご了承ください。

 

▼第11話「アンタッチャブル」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

あらすじ:食品偽装と累犯受刑者の男の関連とは?

白骨化した遺体、正体は食品偽装と関係?

右京(水谷豊)は冠城(反町隆史)の紹介でとあるレストランを訪れていた。味も良いが素材が良いと右京は大絶賛。オーナーシェフは美しい女性。どうやら冠城のお目当てはその女性のようだった。

 

一方、郊外の倉庫で白骨化死体が見つかる。身元がわかるものが何もなく、お手上げ状態の捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)は、特命係に頼む。

 

右京の捜査で、遺体の近くにあった米袋と食品偽装の告発状から男性の身元が即判明。タキガワという大手米穀販売会社で働いていた、元受刑者の蜂矢(稲健二)という男だった。当時失踪していたという。

 

タキガワでは協力雇用主制度という元受刑者を受け入れ、国からは補助金をもらえる仕組みを採用していた。実は冠城はこの制度の策定に関わっていたらしい。

 

蜂矢もその制度のおかげでタキガワに就職できたようだ。しかし、タキガワの社長と工場長を問い詰めても、食品偽装なんてありえないと一周されてしまう。

 

亀井という累犯受刑者が何か知っている?

右京は当時働いていた人のリストから、蜂矢の失踪と同時期に逮捕されて懲戒処分にされていた亀井(笹野高史)という受刑者を当たることに。なんと前科13犯。特命係の二人は話を聞こうとするが、要領を得ない。

 

彼曰く前科者にとっては娑婆は地獄だという。さらに、タキガワでは刑務所と変わらないような働き方をしていたというのだ。なんでも、受刑者とそうでない人員に分けられて、元受刑者だけで米を混ぜる仕事をさせられていたとか。

 

冠城が気になっている女性シェフもタキガワに関わっていた?

さらに冠城が通い詰めているレストランのオーナーシェフ、道上しおり(入山法子)も昔タキガワに関わっていたことが発覚。現在では手を引いているらしい。しかし、突如彼女はタキガワは食品偽装していたとメディアで告発する。

 

社長が被害者の遺品を持っていた!?

マスコミでは多岐川社長に注目が集まるなか、彼が捨てたゴミ袋から蜂矢の遺品が発見される。しかし、社長は何も知らないとのこと。しかも、失踪当時はアリバイがあり、なんと愛人だったしおりと一緒にイタリア旅行していたというのだ。

 

真相は意外なものだったー

右京は亀井の家族のもとへ訪ねるが、彼のことは聞いてくれるなと言わんばかりの対応だった。そこで見つけた金属片に目を付ける。なんと蜂矢の遺品についていたものと同じ金属片だった。

 

また、亀井が無銭飲食で捕まった。そして右京は亀井に向かって真相を語る。蜂矢は自殺だったと。

 

世間に失望して死んだのだと。亀井はそれを隠すために、うまくいけば1年は発見されない場所に死体を隠し、他殺に見せかけようとしたとのことだったー。

 

というストーリーでした。ストーリーだけでも長くなっちゃいましたね。では、詳しく感想を書いていきます。

 

今週のGOODポイント・気になった点

  • 右京「お目当てはそちらでしたか」
    冠城「はい~?
    冠城の目当ては「花より団子」ならぬ「団子より花」?右京さん風の「はい~?」の返しがツボでした。
  • 内村刑事部長、左利きなんだね。そして警視庁の食堂の米がまさかのタキガワw
  • 青木「めっちゃ美人ですよね!」だから冠城君が通い詰めてるんだよね~。
  • 中華テーブルを使った撮影法、なかなか楽しい演出。私は好き。
  • 笹野さんの銭湯シーン、めっちゃハマる。着いていった右京さんも入ってたら面白かったのにw
  • 青木「冠城さん本気でしたよねwぷぷぷw」
    右京「人の本気を笑うもんじゃありません!プルプル」
    やっぱり企みを感じて一定程度の距離は置いてる感じがするよね。
  • 右京「ありがとうございました」
    鑑識「仕事だからな」
    渋い!カッコイイ!米沢さん以外も鑑識はやっぱり優秀ね。

 

まるでSeason3 第9話「潜入捜査」のような…

自殺だったけど他殺に見せかけるため、死体を遺棄した。というのは、相棒Season3 第9話「潜入捜査」のようだなと思いました。あれも自殺した公安の人間を、同じ公安の人間が隠して復讐しようとした話でした。

 

今回も元受刑者の蜂矢が自殺して、それは追い詰められたからで、その追い詰めた人物が明らかになるために亀井が隠したわけですしね。

 

じゃあ、どうすれば良かったのか

亀井はそんなことを言いました。タキガワの社長に食品偽装のことを言ったって、誰が自分のことを信じてくれるのかと。

 

冠城君は「やってみなければわからない」と言ってましたが、本当にそうなのでしょうか。本当に誰かが信じてくれたのでしょうか。訴える声を聞けるはずもなく、活字にされてしまっては感情はわからない。

 

その訴えを、社長と元受刑者という言葉にだけとらえられて、元受刑者の言葉を信じるでしょうか。だから、どうすれば良かったかというと、こうするしかなかったのだ、という亀井さんの気持ちはとてもわかる気がします。切ない、とても切ないです。

 

「独りで食べる飯の方がよっぽど臭い」

もう一つ印象的なのが、今回の副題にもなっている臭い飯。亀井さんは刑務所は臭い飯なんていうけど、あれは嘘だと言ってました。

 

「独りで食べる飯の方がよっぽど臭い」

 

と。おそらく、一人ではないのですよ。独り、なんですよ。おいしいものにだけ向き合って食べる(孤独のグルメ)のような一人飯と、社会から取り残されたようにぽつんとして、自分と向き合って食べなければならない独り飯は違う。

 

彼の言っていた臭い飯は後者なのだろうな、と感じました。

 

「娑婆は地獄」

亀井さんは言ってました。「娑婆は地獄」と。元受刑者にとって、娑婆で白い目で見られる。それなら塀の中の方が良いと。

 

まあ、罪を犯したんだし仕方ない…という気持ちは正直ありますが、なんというかやりきれない切なさは感じてしまいましたね。

 

「おはぎ」好きだったんだろうな…

そして、おはぎが好きだったんでしょうね。出所後に特命係と行った中華料理店でもおはぎを注文しようとしていました。しかし、当然あるわけでもなく。きっと彼の好物だったのでしょうかね。

 

亀井さんの家族の家でもおはぎが出ていました。でも、それの多くを語らない脚本がまた良かったですね。あそこで語っていたら陳腐だから、そういう描写があるだけで良い。

 

右京さんはいつも正しい、けどね…

至極ごもっともなお説教だ

全てが明らかになったとき、右京さんは亀井さんに伝えていました。

 

「あなただけが苦しいわけではありません」

 

あー、私この言葉好きじゃないんですよねw「おまえだけが苦しいんじゃない、みんな苦しんだ!だから頑張れよ!」っていう人、まずはそいつの苦しさに寄り添えよって気がして。

 

でも、次に出てきた右京さんの言葉を聞いて、納得しました。

 

「事件の被害者や受刑者の家族は娑婆で生きている。刑務所のような逃げる場所もなく苦しんで生きている。だから元受刑者こそ、娑婆で生きなければならない」

 

そうなんだよね。苦しんでいるのは自己責任。でも、被害者や家族を苦しませている加害者でもあるんだよね、永遠に。

 

今の社会だと難しいよな~元受刑者がそうやって生きていくのって。でも真面目にちゃんと更生している人だってたくさんいる。

 

だけど、やっぱり白い目を向ける人もいるけど、それが罪を犯したことへの制裁でもあるし、それってもちろん罪にもよるけど自業自得じゃんとも思ってしまうし…。うーん、難しいですね。

 

最後には優しさも感じられたかな

最後には「今度娑婆に来たら、一緒にごはんを食べましょう」って右京さんと冠城君と約束していたのにはじーんと来ましたね。もう臭い飯は食べなくて済みそうですね、娑婆では。

 

その右京さんの優しさが、亀井さんの更生と生きる力になってくれたら良いなぁと思います。

 

やっぱり笹野高史さんの演技は素晴らしい!

なんかね~笹野高史さんの演技が本当に素晴らしかったですね。予告で出るってことがわかっただけでうれしかったんですけど、やっぱりそれ以上に良かった。

 

老人の切なさとか、元受刑者の葛藤とか、ダメなんだけどダメになるしかない人生とか。そういうのがすべて体現されていて。

 

最後に右京さんにごはんに行こうと言われて泣き崩れるシーンは、彼の本音が出た瞬間だったのかもしれませんね。皮肉ばかり言ってましたけど、彼のなかにも正義感があって。でも元受刑者で。それを悔やんでいて。罪なんか償えなくて。

 

そういういろんな気持ちを感じました。寂しかったんだろうし、切なかったんだろうし。あの涙のシーンにはぐっと来るものがありました。

 

ちなみに笹野さんは以前も相棒に出演したことがあります。詳しくはこちらもどうぞ…

www.aoikara-writer.com

あ、前科者だけど全然そんな感じせず幸せな人いたわ…

女将さん!

 

こと、月本幸子(鈴木杏樹)。最初とか途中はいろいろあったけど、結果、花の里で幸せにやってるもんなぁ。でも環境が恵まれているしなあ。

 

あ、ここで働けば臭い飯を食べることもないし、前科者だからって白い目で見られることないよ!亀井さん!

 

次回:神戸君!大河内さん!米沢さん!太田愛さん!橋本一監督!わああああああ!

時は1年前。住宅街の一角で若い男が頭から血を流して倒れているのを発見。犯人は司法浪人の真渕という男。小さな工場に立てこもり、吉井聡美という女性を連れてこいと言う。

 

しかし、彼女は3週間前に死んでいた。しかも、大河内監察官から命じられて、元特命係の神戸尊が吉井聡美を調べていたというのだ。さらに警察庁長官官房付課長・山崎もなんらかのつながりがあって…。

 

突入しようとしたその矢先、信じられないような事件が起きる!?

 

ゲスト:及川光博 菅原大吉 六角精児
脚本:太田愛
監督:橋本一

 

うわああああ豪華すぎるぜえええええ!!!!

 

はい、落ち着きます。いやー予告を見て大興奮でしたね!神戸君!大河内さん!うわあ、米沢さんだあ(涙)ゲストの欄に名前がある違和感ったらないですがw

 

さらに、脚本が太田愛さんで、監督が橋本一さんとか、もう楽しみすぎるじゃないですか!太田愛さんは今回映画を担当しているからドラマはないと思ってたけど、そうかー映画の前振りねーそういう手があったかー!

 

この映画ね~うんうん。2月11日公開なのよね~うんうん。

 

やったーしかも2週連続だー!最初から2週連続って言ってきた珍しいパターンだー!よーし、来週も楽しみに…あれ?

 

※1月25日(水)の『相棒』の放送はお休みです。

 がーん、休みですって。14日相棒がないなんて…。まあ、今月の相棒は終了で、来月からまた楽しむことにします。

 

 

 

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▼第13話「声なき者~籠城」の記事はこちら

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