私もおじさんになりたいaoikaraです。どういうことって言う人は、最終回を見てね。
というわけで今回のテーマは…
私のおじさん 最終回 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼私のおじさん 第7話 記事はこちら
最終回 あらすじ
物語は一か月後―。週刊誌の事実無根のスクープ、そして世間のバッシングの嵐により、無念の打ち切りを迎えた『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』。番組スタッフは全員、別番組へと散り散りに。
そんなある日、一ノ瀬ひかり(岡田結実)のもとに、会社を辞めたはずの泉雅也(田辺誠一)が突然現れ、ひかりに“とあるお願い”を持ち掛ける。
数日後、会議室に呼び出されたひかりが目にしたのは、千葉迅(城田優)、馬場桃花(青木さやか)、出渕輝彦(小手伸也)、九条隼人(戸塚純貴)の姿…。そう、実は泉は“ヤッテミー”を復活させ、最後のリベンジを目論んでいたのだ。
早速メインMCのパウダー(JP)にオファーをかけようとするが、なぜか突然事務所NGという連絡が…。実は週刊誌によるデマ騒動で人気が急落したのちに、暴露本を出したパウダーは“毒舌根暗文化人”として再ブレークしており…?
果たして“ヤッテミー”は奇跡の復活を遂げるのかー?ひかりのウェディングドレス姿の真相は…?そしてついに、妖精おじさん(遠藤憲一)の正体が明らかに。
なぜおじさんは、ひかりの前に現れたのか?そしてなぜほかの人はその存在を知らないのか?すべての“秘密”を知るとき、ひかりとおじさんには別れが訪れる。
君のやりたいことは何ですかー?
サヨナラ、妖精おじさん。
参考元:最終回|ストーリー|金曜ナイトドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』|テレビ朝日
GOODポイント
- テレビ番組を4文字で略すのなんですか、その「わたおじ」みたいな略し方w
- ひかりちゃんが自宅で踊っているシーン、ますだおかだの岡田さんの娘さんだなぁ、というお笑いセンスを感じました。面白い!w
- 千葉Dに企画切られて撃沈する出淵さんと九条さんが面白いw
- パウダーさんの毒舌文化人への変貌ぶりがウケますw
- 地味にあの大女優さんハリウッドに出てる!
- 来夢ちゃん、やっぱりおじさんが見えてたんだ!内定で過ぎて迷ってたって…どんだけ優秀なんだ!来夢ちゃんも前に進めるといいね。
- ワカタベプロダクション=タベプロ。ナベプロ、みたいな。
- ひかりちゃん、パウダーさんに対して「落ちるところまで落ちたんだし」って言い分は正論なんだけど、本人の前で言っちゃダメだー!
- 限界君帽子もパウダーさんの毒っぽくなってる!
- 馬場さん、出淵さん、九条君でひかりちゃんは実は闇が深いかもみたいな笑い話をしているときに、「パワハラうけてるとか~」って全然気づかず言う馬場さんに、「ああ~…」って返しづらい出淵さんと九条さんに笑えるw
- 壊れたテープを見つけたスタッフたちが、パロディでパニックを起こしているのが笑えました。「まだ…あたたかい!」「タイムリープ」「最後のピースが見つからねぇ!」「誰か、助けてください!」
- ヤッテミースタッフの闊歩は、アルマゲドンっぽく見えましたw
- 九条君、また子どもできたのかwおめでたいなwこりんなんだ!
- パウダーさん文学賞おめでとう!
- パウダーさん「言いたいことも言えないこんな世の中の毒を」って、完全に反町隆史さんの「ポイズン」。
- ザキヤマさんが~くる~!ってキター!
- ひかりちゃん、アマゾンで1週間はヤバイ。
気になったポイント
- ひかりちゃんが再現ドラマ出演で、「ヒロイン感とかいらない」って言われてましたけど、別に演技するのは良いじゃん!と思っちゃいました。
- 泉さん辞めたのに、普通に復職できるんですねw
- 出淵さんが食べているのポテトチップスかと思ったら、「チップスポテト」だった…。
- ひかりちゃん、収録テープを全部ダメにしてしまうとか、ガチでやっちゃいけないことをやっちゃうときありますよね…。不安しかない…。千葉Dに指摘されていたことがそれ。
- 「おじさん、どっかいって?」ってひかりちゃんの言い方はキツイなぁ。
- おじさんのマフラーが残るのはどういうシステムなんだろう…。
- 世界のバーチーはダサイ。
- 千葉さんって本当にただキスする人だったんですね。謎だ!
感想
やっぱりヤッテミー好きだわ!
終わってしまったと思っていたヤッテミーが奇跡の復活!これだけでもうれしい最終回でした。小道具が廃棄処分のダンボールに入れられているときは切なかったですよ。
やっぱりスタッフのみんなはクセが強めですが、番組愛があって、なんだかんだ良い人たちですよね。本当に。
復活するなら、やっぱりあの人がいないとダメだと、NGを出されてもパウダーさんに会いに行きました。熱い気持ちが伝わって、「見返してやろう!」とパウダーさんも動いてくれましたね。
ひかりちゃんが全てのテープを壊すという、ありえないミスしたのもフォローしてくれましたし。いつもひかりちゃんを励ましてくれるおじさんではなく、泉さんが「大丈夫」と優しく頭をなでてくれました。
一生懸命やっているのがわかったから、みんな責めなかったんでしょうね。適当にやってのミスだったら怒るけど。ひかりちゃんにとって、みんなは信頼できる関係になっていったんだなぁ。
で、もう気合い入れまくりなのに、3%台というまさかの低視聴率というのも笑っちゃいました。そもそも、2時間ゴールデンで枠が空いていたのも、サッカーの裏だったからなのね。そりゃあ低視聴率だ。
それでも「面白いもの作った!」と自信を持って言える、ヤッテミーが大好きです。
ひかりちゃん「おじさんになりたい」のか!
ひかりちゃんは、今後何かしらの目標を持っていくのだろうな、とは予想していました。その答えがあまりにも意外な…
「私、おじさんになりたい!」
で。「どう頑張ってもおばさんにしかなれない」とおじさんは笑うのですが、そういうことじゃない。愚痴を聞いてくれて、迷っていたら背中を押してくれて。そういう、目の前にいるおじさんみたいな人になりたいってこと。
なんだか、素敵だなと思いました。女性としての恋愛や結婚とか、社会人としての仕事とかも、もちろん大事。でもね、人としてってことだもんね。そういう考え方、私は好きです。
ひかりちゃんには、もうおじさんはいらないから…
ひかりちゃん、企画を出したら面白いと褒められましたね。扇子あるかも?編集段階でも千葉Dへの助言も良い感じで「面白いじゃん」と言われて、喜んでいました。テレビマンとして見る目が、たしかに成長している!
でも、やっぱりダメダメな部分もあるんですよね。今担当している番組のスタッフに対して、愛がないと不満を漏らしていましたが、そもそもその人たちがやってる仕事をひかりちゃんはできなかったわけです。
番組を作るためには、0から1から10まで全部自分で考えなくちゃいけない。今まで1という仕事を与えられて1をこなしていただけだったひかりちゃんは、初めて自分で考えるということをした。
それを千葉Dにたきつけられて、やる気になっていたのは良かった。言われて、うだうだするだけじゃなく、自分でできるようになったのがひかりちゃんの成長ですよね。
そういえば、私は第1話の感想でこんなことを書いていました。
なんというか、ひかりちゃんは自分がないんですよね。いらっとしてもへらへらと笑うだけで、浮気されても怒りをぶつけられなくて。自分がなくて、自分を見せられないから、本音を明かせる友達もいないのかも。辞職願だって書き方調べて、自分の言葉ではありませんしね。
そんなひかりちゃんが、自分にしか見えない妖精のおじさんの意見を聞きながら、“自分”を見つけていく物語なのかなと思います。
前のひかりちゃんだったら考えろって言われても、何も考えなかったと思います。
あー、ひかりちゃんは、自分の言葉で自分が言いたいことを言えるようになったんだ。自分がやりたいことも見つかったんだ。
“自分”を見つけたんだなぁ
ってしみじみ思いました。だからおじさんが消えちゃった。見えなくなった。記憶も消えてしまって。うーん、別れはわかっていましたが、切ないです。泣きそう…。
もちろん今でもダメダメなところもあるひかりちゃんですが、逆に言えば伸び代もあるけど、おじさんが言う通り「もう一人で大丈夫」なんだと思います。
おじさんの正体は「私のおじさん」だった
結局、おじさんは何だったのか、ドラマ上での具体的な答えはありませんでした。ただ、おじさんはみんなのことを覚えていた。ヤッテミーのスタッフたちも。それだけじゃなく、今生きている人たち、みんなのことを。古くは織田信長まで!
おじさんは、みんなのおじさんだったんです。そして、みんなにとっての「私のおじさん」でもあった。だから、初めて見えて驚いた人の対応に慣れていたのね、と納得したり。
これからのことに迷っていて、どうしたらいいかわからないとき、自分を見失っているんですよね。そんな人に、誰の前にでもおじさんは現れる。そして、おじさんが自分自身を導いてくれる。
「自分が言いたいことを言う」
「自分がやりたいことをやる」
「自分らしくいる」
ってことを。そして、一人でも“自分”を見つけられた人は、おじさんが消えて忘れてしまうのかな、と私は結論づけました。
あ、私たちっておじさんが見えてる
視聴者である私たちは、ずーっとおじさんが見えているんですよね。ひかりちゃんが見えなくなっても。
ということは、私たちもどこかで、
「自分が言いたいことを言えてない」
「自分がやりたいことをやっていない」
「自分らしくいられてない」
ってことなのかもしれませんね。私のところにもおじさんが来たらいいのになぁ…。いや、おじさんはいるはず!(笑)
わたおじ、ありがとう
完全にギャグドラマだと思って見ていたんですが、毎回いろんなことを考えさせられて、意外にも深い人間ドラマだったと思います。現代的なテーマがいろいろあったと思います。今を生きる私としては、いろいろ考えたくなった。
そして、登場人物を好きになれたのも良かった。好き勝手なことを言いまくりでしたが、結局「良いドラマだったなぁ」と思います。わたおじ、ありがとうございました!
aoikara
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